年金を担保にしてお金を借りる。 年金受給者がお金借りるには?

年金を担保にお金を借りる【年金担保融資】利用方法や金利を解説|お金の借り方学校|まねぶー先生と学ぶ、今すぐ使える借入方法まとめ

年金を担保にしてお金を借りる

実質年率 4. カードローンを利用するには 「安定した収入」があることが求められます。 ただし、年金を安定した収入と認めていないカードローン業者も多いため、どのカードローンでも必ず申し込みできるとは限りません。 また年金受給者は高齢で、返済途中で死亡してしまうと貸したお金を回収できなくなる可能性が高くなります。 そのため、 年金を受給する年齢になるとカードローン審査には通過しにくくなることが多いです。 年金だけでは苦しいからお金を借りたいと思っても、高齢になると借り入れのハードルが一気に上がってしまうのですね。 年金担保貸付なら年金を担保にお金を借りられる 年金受給者だから、もうお金を借りるのは難しいのかもしれないとうなだれてしまいたくなりますが、実は年金を担保にお金を借りることができるんです。 年金担保貸付の概要 融資金額 10万円~200万円(年金受給額の80%以内) 資金使途が生活必需品の購入の場合は80万円まで 金利 年金担保貸付:2. 8% 労災年金担保貸付:2. 1% 利用できる人• 国民年金・厚生年金保険年金証書• 国民年金証書• 厚生年金保険年金証書• 船員保険年金証書• 労働者災害補償保険年金証書 上記年金証書を持っていて現在その年金を受給している人 保証人 連帯保証人が必要 信用保証機関に保証料を支払えば連帯保証人は不要 返済方法 福祉医療機構が年金を直接受け取り、返済額を差し引いた残額を利用者の口座に振り込む 年金担保貸付制度を取り扱っているのは2団体のみ! 日本で年金担保貸付を許可されている事業団体は、いずれも政府系機関の• 日本政策金融公庫(JFC)• 行政独立法人福祉医療機構(WAM) の2つだけです。 この2つの事業団体以外の一般企業などが年金を担保に貸付を行うことは禁止されています。 つまり、違法なのですね。 金融機関名 利用できる人 日本政策金融公庫 恩給・共済年金を受給している人(主に公務員の人) 行政独立訪印福祉医療機構 それ以外の年金を受給している人(公務員以外の人) 今回は、福祉医療機構の年金担保貸付を中心に解説していきます。 年金担保貸付の利用条件とは? 年金担保貸付の利用条件はどのようになっているかについて見ていきましょう。 年金担保貸付を利用できる人 年金担保貸付を利用できるのは、以下の年金証書を持っていて現在その年金を受給している人です。 平成26年12月1日以降に借り入れ申し込みをした人で、任意に繰り上げ返済をしてまだ融資決定時の完済予定日に達していない人• 生活保護を受給している人• 年金担保貸付を利用中に生活保護を受給し、生活保護廃止後5年を経過していない人• 年金の支給が全額停止されている人• 融資金の使途がギャンブルなどに使うという人• 同一の年金で借入残高がある人• 現況届家定期報告書が未提出または提出が遅れている人• 反社会的勢力に該当する人、反社会的勢力と関係がある人 年金担保貸付の資金使途は? 年金担保貸付の資金使途は以下のように決められています。 資金使途 具体的な使途 保健・医療 入院費、診療費、検査費、医療用器具の購入費、通院等に必要な自動車の購入やその維持費など 介護・福祉 介護施設の利用費用、介護福祉用具の購入・設置費用など 住宅の改修 改修工事・増改築工事費、引っ越し費用など 教育 入学金、授業料、受験費用、資格取得費など 冠婚葬祭 冠婚葬祭にかかる費用、墓地・墓石等の購入費など 事業の維持 事業の運転資金、店舗・作業所の内外装工事費、事業用設備・備品の購入や維持費、事業用車両の購入や維持費など 債務の返済 滞納家賃光熱水費の支払い、滞納税金の納付、滞納社会保険料の納付など 生活必需品の購入 自動車の購入費、家電製品の購入費、家具や寝具の購入費など 資金使途が決められているとはいっても、ほぼどのような目的のためにも利用できるようになっています。 年金担保貸付はいくら借りられる? 年金担保貸付で借りられる金額は、以下の3つの要件をすべて満たす額の範囲内です。 10万円~200万円の範囲内(1万円単位) 資金使途が生活必需品の購入の場合は10万円~80万円の範囲内• 受給している年金の80%以内の金額• 1回あたりの返済額の15倍以内の金額 融資金額の元金相当額を2年6ヶ月以内に返済する 年金の中から無理なく返済できる範囲で設定されています。 年金担保貸付の審査の流れ 現に年金を受給しており必ず回収できる見込みがあるため、年金担保貸付の審査のハードルはかなり低いです。 申し込みの相談 独立行政法人福祉医療機構年金貸付課、または年金を受け取っている金融機関で相談をします。 福祉医療機構は申し込みの相談は受け付けていますが、申し込み手続きは一切取り扱っていませんので気をつけてください。 年金担保貸付の申し込み 取扱金融機関で申し込み手続きをします。 受け取り先の口座が取扱金融機関の口座ではない場合は、受 取先口座を取扱金融機関の口座に変更する必要がありますので要注意です。 また、 ゆうちょ銀行、 農協、 労働金庫などは年金担保貸付の取り扱いをしていませんので気をつけてください 審査 福祉医療機構で審査が行われます。 審査にかかる時間は 4週間~5週間程度です。 審査結果の連絡 融資の審査結果や融資実行日については、取扱金融機関から申込者本人に電話連絡が入ります。 融資の実行 貸付金は、融資実行日に指定した口座に振り込まれます。 返済 融資が実行された後は、年金はまず福祉医療機構に振り込まれます。 福祉医療機構が、利用者に代わって受け取った年金の中から返済額を回収し、その残額が利用者が指定した口座に振り込まれます。 年金担保貸付の利用者が返済の手続きを行う必要はありません。 年金担保貸付の審査に必要な書類 年金担保貸付の審査に必要な書類は以下の通りです。 借入申込書• 年金証書• 現在の年金支給額を証明する書類• 実印及び印鑑登録証明書(発行後3ヶ月以内のもの)• 本人確認書類• 資金使途の確認資料• 保証人 このうち、• 現在の年金支給額を証明する書類• 本人確認書類• 資金使途の確認資料 は、具体的にどのようなものを提出すればいいのか迷いやすいので、詳しく解説していきます。 現在の年金支給額を証明する書類 年金支給額を証明する書類は、次のうち何かもっと新しいものを1つ用意してください。 【国民年金・厚生年金の場合】 年金振込通知書 年金額改定通知書 年金決定通知書 年金決定通知書・支給額変更通知書 国民年金(基礎年金)の支払いに関する通知書 年金送金通知書 年金支払通知書 【労働者災害補償保険の場合】 年金等振込通知書または年金等送金通知書 変更決定通知書 支給決定通知書 スライド等による変更決定通知書 本人確認書類 本人確認書類は、以下の写真付き証明書の家からいずれか1点を申込時に提示して、その写しを提出します。 運転免許証または運転経歴証明書 パスポート 身体障害者手帳、療育手帳、精神障害者保健福祉手帳 住民基本台帳カード 外国人登録証明書、在留カード、特別永住者証明書• 現在の年金支給額を証明する書類• 本人確認書類• 印鑑登録証明書 申込者の名前と住所がこの3点の書類で全て一致していなければなりませんので、注意してください。 資金使途の確認資料 見積書や領収書、カタログなど金額がわかるものを用意します。 ただし、借入金額が10万円の場合は確認資料は不要です。 資金使途 確認資料 保健・医療 入院・手術・治療・検査・薬剤費にかかる請求書、領収書、診断書、通院の予約券、薬の処方箋や説明書 医療用・健康用器具購入にかかる見積書、請求書、カタログ、領収書など 介護・福祉 介護施設入居・利用料金にかかる見積書、請求書、領収書、介護用器具購入等にかかる見積書、請求書、カタログ、領収証など 住宅の改修 改修工事にかかる見積書、請求書、領収書 住宅、土地購入にかかる見積書、領収書 引っ越し費用にかかる見積書、請求書、カタログ、領収書など 教育 入学金・授業料にかかる見積書、請求書、領収書 資格取得・学習経費にかかる見積書、請求書、カタログ、領収証など 冠婚葬祭 冠婚葬祭費用にかかる見積書、請求書、カタログ、領収書など 事業の維持 事業の原材料仕入れにかかる見積書、請求書、領収書 事業用設備等の購入・維持にかかる見積書、請求書、カタログ、確定申告書、領収書 事業用車両の購入・維持にかかる見積書、請求書、カタログ、領収書 債務の返済 債務契約書 返済計画表 家賃、光熱水費、税金支払いにかかる滞納請求書、領収書 生活必需品の購入 物品購入にかかる見積書、請求書、カタログ、領収書 年金担保貸付を利用するメリット・デメリット 年金担保貸付を利用することでどのようなメリット・デメリットが生じるかについて考えてみましょう。 年金担保貸付を利用するメリット 年金担保貸付を利用するメリットには次のようなものがあります。 カードローンと比べて金利が非常に低い 年金担保貸付は、銀行カードローンや消費者金融を利用する場合と比べて 格段に金利が低いです。 年金受給者は収入が年金のみという人も多いですから、低金利でお金を借りられるのは大きなメリットだといえるでしょう。 年金担保貸付 2. 1% 銀行カードローン 約15% 消費者金融 約18% 返済遅れの心配がない 福祉医療機構が返済手続きを済ませてから利用者の口座に年金を振り込んでくれますので、 利用者は返済手続きを行う必要がありません。 民間の金融機関からお金を借りる場合は自分で返済を行っていかなければならず、うっかりして返済し忘れてしまうこともありますが、そうした心配がないのは非常に安心です。 資金使途が比較的自由 借りたお金の使い道が比較的自由なのもうれしいです。 保健・医療費や生活必需品はともかくとして、滞納金の返済にも利用できる貸付金というのは珍しいのではないでしょうか? 年金担保貸付を利用するデメリット では、年金担保貸付を利用するデメリットの方はどうでしょうか? 融資実行までに非常に時間がかかる 年金担保貸付の審査期間は 1ヶ月間程度です。 申し込みをしてから融資が実行されるまでにかなり時間がかかるので、今すぐお金が手元に入ってこないと困るという人に向きません。 どうしてもすぐにお金が必要だという場合は、銀行カードローンなどを利用する方がいいでしょう。 連帯保証人が必要 年金担保貸付に申し込みをする際には、原則として 連帯保証人が必要です。 連帯保証人は、• 70歳未満• 3親等以内の親族• 同じ都道府県に住んでいる人 の すべての条件を満たしている必要があります。 申し込み時には連帯保証人も一緒に金融機関に来店しなければなりませんし、利用者が返済途中で亡くなった場合にはもちろん連帯保証人が残債を支払わなければなりません。 親族に迷惑をかけるのはどうしても嫌だというのであれば、保証料支払って信用保証機関を利用する方がいいでしょう。 2022年3月末で受付を終了する 年金を担保にお金を借りられる年金担保貸付は、年金受給者にとっては心強い借入先ですが、年金担保貸付は 2022年3月末で新規受付を終了します。 年金担保貸付がなくなってしまったら、今後はどこでお金を借りればいいのか不安になってしまう人もいるでしょう。 そのような人には 「生活福祉資金貸付制度」の利用をおすすめします。 社会福祉協議会が実施主体なので、こちらも安心して利用できますよ。 おわりに 年金受給者は、土地などの不動産でも持っていない限り民間の金融機関からはなかなかお金を借りられません。 一般的な融資商品は、年金受給者を申込者から除外しているケースが多いからです。 国が認めている年金担保融資なら、これといった財産を持たない年金受給者でも安心して借り入れができます。 あと数年で貸付制度自体は終了しますが、代替となる制度はほかにもありますので安心してください。

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年金受給者がお金を借りる方法【年金を担保に!高齢・老人の方必見】

年金を担保にしてお金を借りる

年金担保貸付事業とは、名前の通りですが年金を担保にしてお金を貸してくれるもので、厚生年金だけでなく国民年金に加入している人も利用することができます。 金利は1. 民間の金融機関には、お金を貸し出す際に年金を担保にすることは禁じられていますので、行政法人福祉医療機構以外が年金を担保にお金を貸すことは違法です。 悪徳業者が年金を担保に貸付を行っていますが、このような業者はいわゆるヤミ金で、法外な金利で利息を取られたり、犯罪に巻き込まれたりしますので絶対に利用してはいけません。 前借りできる人 年金担保貸付事業で前借りできるのは、以下の年金証書を保有している人です。 厚生年金保険年金証書• 国民年金・厚生年金保険年金証書• 船員保険年金証書• 国民年金証書• 労働者災害補償保険年金証書 各種共済年金や恩給は、対象になりません。 年金証書を持っている人しか利用できないので、すでに年金を受け取っている人が利用できます。 年金受給開始前の現役世代(65歳未満)の人は利用できません。 前借りというと、年金を受け取る前にこれまで支払った保険料をもとに前借りできるというイメージですが、現役世代の人が年金を前借りすることはできません。 「年金を担保にして実質的に前借りできる」と勧誘してくる業者は、悪徳業者ですので利用してはいけません。 前借りできない人 なお、年金証書を保有している人でも、以下の人は年金担保貸付事業を利用することはできません。 項目 内容 融資対象者 国民年金・厚生年金などの年金証書を持っており、現在、年金の支払いを受けている方 融資金額 10万円から200万円受給している年金年額の0. 9% 労災年金担保貸付は年利1. また、融資金額は受給している年金額(年額)の0. 8倍以内、1回あたりの定額返済額の15倍以内という条件があります。 年金の年額の8割、2年3ヶ月程度で返済ができるような金額のみ借入が可能になっており、借りすぎを防いでいます。 厚生年金前借りの注意点• すでに年金を受け取っている人のみ利用可能• 生活保護を受けている人は利用できない• 借り過ぎに要注意 厚生年金を前借りできるといっても、利用できるのはすでに年金を受け取っている人のみです。 まだ年金の受給を開始していない現役世代の人は、厚生年金の前借りをすることはできません。 現役世代の人であれば、家族や友人からお金を借りるか、消費者金融から借りるか、職場から給料を前借りするか、日払いや週払いのバイトをしてお金を稼ぐなど他の方法を検討する必要があります。 家族や職場で借りることが難しい人や、知り合いから借りるのは抵抗がある人は消費者金融などを利用するのが気楽で良いでしょう。 大手カードローンの中には30日間の無利息サービスがあるところもありますので、そういった会社を利用すれば利息を多く支払う必要もありません。 後、生命保険に加入している人であれば、解約返戻金の範囲内で前借りをすることもできますので、生命保険を前借りできる「契約者貸付制度」の利用も検討してみると良いと思います。 厚生年金を担保にお金を借りることができる• 利用できるのはすでに年金を受け取っている人• 年金担保貸付は悪徳業者が多く注意 厚生年金の前借りは、年金担保貸付事業という行政法人福祉医療機構が行っている年金担保融資制度があり、厚生年金や国民年金を担保にお金を借りることができます。 最大200万円まで借りることができ、金利もカードローンなどよりずっと低く、使いやすくなっていて便利です。 返済も1万円単位で自由に設定することができます。 ただ、利用できるのはすでに年金を受け取っている人で、年金受給がまだ開始していない現役世代の人は前借りすることはできません。 現役世代は年金の前借り以外の方法でお金を用意する必要があります。 年金担保融資は、民間の金融機関や銀行では認められておらず、「年金を担保にお金を貸す」と言われたら違法業者ですので、絶対に借りないように注意しましょう。 おすすめカードローン.

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年金担保貸付とは?年金を担保にお金を借りられる数少ない制度

年金を担保にしてお金を借りる

年金で生活をしていると収入が少なくなるため、まとまったお金が必要になったときに困りますよね。 娯楽費などであれば我慢できますが、親戚の冠婚葬祭や引っ越しなどがあった場合には「お金がない」では済まないかと思います。 そんなときにことができるのが 年金担保融資です。 いくらくらいまで借り入れできるの?• 誰でも利用できる?• 使用用途は何でもいい?• 審査は誰でも通る? ここではそんな疑問を解決するために、年金担保融資の基礎知識についてわかりやすく紹介します。 年金担保融資とは お金借りるときには金融業者のカードローンなどが頼りになる存在ですが、そのほとんどが年齢制限を設けているため、高齢者になると利用できなくなってしまいます。 とはいえ、高齢者でも借り入れが必要になるケースがあります。 そんなときに 金融業者に代わってお金を借りることができるのが、独立行政法人福祉医療機構の年金担保融資制度です。 ただし、2年半以内に返済可能にしなくてはいけませんので、保険費や医療費、住宅改修費などの小口資金のみ利用可能です。 申し込み条件 年金担保融資を利用できるのは、下記証書を保有し、その年金の支払いを受けている人です。 厚生年金保険年金証書• 国民年金・厚生年金保険年金証書• 船員保険年金証書• 国民年金証書• 労働者災害補償保険年金証書 ただし、下記に該当する人は利用できません。 前回利用した年金担保融資の完済予定日に到達していない• 年金担保融資を利用中に生活保護を受け、生活保護廃止から5年経過していない• 投機性の高い使途や、公序良俗に反する使途の場合• 年金支給が全額停止されている• 同一の年金で借入金残高がある• 現況届または定期報告書が、未提出または提出遅延• 特別支給の老齢厚生年金を受給していたことがあり、65歳時の年金決定手続き期間中• 反社会的勢力に該当する、もしくは関係を有する• 反社会的勢力に類する行為を行う かなり細かく設定されていますが、一般的には特に気にする必要はありません。 それよりも重要な事は、 このサービスを利用するには、連帯保証人を立てなくてはいけないということです。 連帯保証人にも審査基準があり、審査に通らなければ連帯保証人にはなれません。 ただし、信用保証機関の信用保証制度を利用すれば、連帯保証人を立てずにお金を借りることができます。 借入限度額・融資利率 次にいくらまで、どれくらいの利率で借りることができるのかを見ていきましょう。 借入限度額の算出方法 年金担保融資ではいくらでも借りられるというわけではありません。 前提として本人が必要とする額までしか借りることができず、なおかつ下記の条件により借入限度額が決まります。 A.10万円~200万円の範囲内(生活必需物品の購入の場合は80万円まで) B.年金受給額の0. 8倍以内 C.1回の返済可能上限額の15倍以内(元金相当額を2年半で返済) 例えば、年金の受給額が年間で180万円だとします。 融資利率 融資利率は2019年11月22日現在で、次のように定められています。 年金担保融資:2. 8% 労災年金担保融資:2. 1% いずれのケースでも、金融機関から借りるのと比べると、 かなりの低金利になることがわかります。 これは年金担保融資を行っている福祉医療機構が、社会福祉のために行っている貸付ということが理由のひとつに挙げられます。 金融機関のような利益をあげる必要がないため、低金利での貸付を可能にしています。 何に使ってよいのか 年金担保融資でお金を借りる場合には、申し込み時に具体的な使用用途がわかる確認資料を提示しなくてはいけません。 使用用途は下記のいずれかに該当している必要があります。 保健、医療• 介護、福祉• 住宅改修等• 冠婚葬祭• 事業維持• 債務等の一括整理• 生活必需物品の購入 基本的には緊急性を要するものへの使用が認められています。 このため、恒常的に不足する生活資金や、娯楽である旅行のためなどのためには借りることができません。 生活必需品の購入は生活資金のように思えるかもしれませんが、例えば冷蔵庫やガステーブルが壊れたときなど、それがなければ生活が成り立たないというような必需品は生活資金とは別として考えてもらえます。 返済方法 年金担保融資の返済は独立行政法人福祉医療機構(代理店)が利用者の年金を、年金支給機関から直接受け取ります。 このため、毎月の支給額は、返済額を引いたものになります、ひと月の支給額が15万円で、1回の返済額が2万円だとすると次のように計算されます。 本来の支給額:30万円(15万円の2ヶ月分) 1回の返済額:2万円 差し引き後の支給額:28万円 返済時のお金の流れ 年金担保融資を受けるときには、お金の流れが少し複雑になります。 特に問題が発生するわけではありませんが、その流れだけは理解しておきましょう。 年金支給機関から全額を福祉医療機構(代理店)が受け取る• 返済額を差し引いた残額を返済剰余金として利用者の口座に振り込み 一度、すべてのお金が福祉医療機構に入りますので、返済忘れを防ぐことができますが、返済が苦しい月でも確実に差し引かれますので注意してください。 1回あたりの返済額 1回の受給でいくら返済するかは利用者が決めます。 ただし上限と下限は次のように決められています。 借入金の返済の開始時期 返済は融資が実行された翌々月以降の偶数月から行われます。 1月にお金を借りる場合は、その翌々月が奇数月の3月になりますので、返済開始は4月の支給日です。 繰り上げ返済方法 毎月20日(休日の場合は翌営業日)に繰り上げ返済や一括返済を受付けています。 借入申込みをした取扱金融機関窓口で手続きを行ってください。 また、繰り上げ返済を行っても、もともとの完済日が過ぎるまでは、新しく年金担保融資での借り入れはできませんので注意してください。 返済額の変更 生活が苦しくなって、返済が難しくなった場合には、返済期間中に1回だけ返済額を変更することができます。 ただし、返済額を変更すると繰り上げ返済や一括返済ができなくなります。 申込方法 申し込み手続きは代理店を通じて行いますが、 まずは福祉医療機構に相談することから始めましょう。 全体の大まかな流れは次のようになります。 1.相談 申し込み前に福祉医療機構年金貸付課、もしくは代理店となる取扱金融機関に相談する。 2.申し込み手続き 取扱金融機関での申し込み。 現在の受取先口座が取扱金融機関と違う場合には、受取先の口座を取扱金融機関に変更します。 3.審査 福祉医療機構による審査が行われます。 4.融資の決定 審査結果や融資実行日について取扱金融機関から電話で連絡があります。 5.融資開始 融資実行日に指定預金口座にお金が振り込まれます。 必要書類 申し込みをする際には次の書類が必要になりますので、事前に用意しておきましょう。 借入申込書• 年金証書• 現在の年金支給額を証明する書類• 実印と印鑑登録証明書• 本人確認書類• 資金使途のわかる確認資料 連帯保証人を立てる場合• 連帯保証人の実印と印鑑登録証明書• 連帯保証人の本人確認書類• 申込者との続柄がわかる書類• 収入証明書類 信用保証制度を利用する場合• 信用保証制度申込関係書類 借入申込書と信用保証制度申込関係書類は、取扱金融機関に用意されているものを利用してください。 年金支給額を証明する書類としては、振込通知書や決定通知書などが利用できます。 ただし、最新のものを用意してください。 また、申込に必要な書類それぞれの現住所と名前が一致している必要があります。 引っ越しをして、その手続を済ませていない場合などは、まず住所を一致させてから申し込みをしてください。 年金担保融資の審査はどんなものか? 年金を担保にお金を借りるには審査を受けなくてはいけませんが、 この審査は金融業者のカードローン審査などと比べると、かなりハードルが低いと言われています。 その理由としては、年金をすべて取扱金融機関のほうで受け取るため、返済できなくなるケースがほとんどないためです。 支給が止められないかぎり、貸したお金をすべて回収できるため、普通の生活を送っている人であれば、まず間違いなく審査には通過します。 それでも審査落ちする人がいるようですが、その多くが使用用途に問題があります。 例えば、競馬やパチンコなどのギャンブルに使うことは認められていませんし、旅行などの娯楽のためにも利用できません。 あくまでも生活を維持するための制度ですので、それから逸脱した使用用途の場合は、審査で落とされてしまいます。 また、すでに紹介しましたように、 生活保護を受けている場合や、前回受けた融資に対して当初に決めた完済予定日を過ぎていない場合も審査に通りません。 これらに関しては、すべて福祉医療機構のWebサイトやパンフレット等に明記されていますので、必ず一度目を通すようにしてください。 注意点など 金利も低く、審査にも通りやすい年金担保融資ですが、利用するにはいくつかの注意点があります。 申し込みをする前にそれらのポイントを頭に入れておきましょう。 お金を借りるまでに時間がかかる 最近の金融商品は即日融資に対応しているものが多く、即日でなくても数日でお金を借りることができるものがたくさんあります。 ところがこの制度を利用して融資を受けるには、申し込みから約4週間かかります。 いますぐお金が必要だとしても、融資されるまでに時間がかかりますので注意してください。 債務整理できない 借りたお金を返せなくなったときに、自己破産などの債務整理をすることで借金をゼロにすることが可能ですが、残念ながら年金担保融資で借りるお金だけは免責にはなりません。 借りた以上は、コツコツ返していくしかありません。 また収入が少ない高齢者は生活が破綻しやすい状態にありますので、利用するときには必ず返済計画を立てた上で申し込みをしてください。 廃止による影響 とても使い勝手のいい制度なのですが、この制度は令和4年3月末で申込受付を終了します。 年金担保貸付制度・労災年金担保貸付制度は、平成22年12月の閣議決定において廃止することが決定され、平成23年12月及び平成26年12月の2回にわたる制度の見直しを行い、事業規模の縮減を図ってきましたが、厚生労働省から「令和4年3月末の予定で申込受付を終了する」旨の方針が示されました。 引用元: 新規申し込みが終了したあとは、現在貸出中の融資金を回収した後に制度自体が廃止されます。 代わりに社会福祉協議会が実施する「生活福祉資金貸付制度」を利用することになるので、年金を担保にお金を借りることはできなくなってしまうのです。 ただし、注意してもらいたいのが年齢制限です。 多くの金融業者が年齢制限を設定していますので、それを超えてしまうと契約できませんので注意してください。 まとめ 一般的には年金を担保にお金を借りることは認められていません。 ただし、福祉医療機構の年金担保融資制度だけは、例外として認められています。 ここまで、この制度についてその基礎知識を紹介してきましたが、最後に重要なポイントだけまとめておきます。 年金受給者のみが利用できる• 使用用途が限られている• 金融業者から借りるよりも低金利で利用できる• 福祉医療機構(代理店)がすべての年金を受け取り、そこから返済に充てる• 審査は厳しくないが、利用条件に適していなければ審査落ちする• お金を借りるまでに時間がかかる• 令和4年3月末で申込受付を終了することが決まっている 審査はそれほど厳しくありませんが、借りたお金は絶対に返済しなくてはいけません。 担保に取られているため、年金が支給されていれば強制的に返済に宛てられますし、債務整理の対象外でもあります。 さらに、なんらかの理由があって返済できなくなると、連帯保証人に請求されます。 またお金を借りるまでにとても時間がかかりますので、すぐにお金が必要だという場合には、金融業者のカードローンを利用しましょう。 時間に余裕がある場合は年金担保融資のほうがおすすめですが、利用時にはきちんと返済計画を立てて、無理のない借り入れを心がけましょう。

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