節分の日 2021。 【2020年】節分の日(立春)の日にちはいつ?意味や由来について

来年・令和3年の節分は「2月2日」

節分の日 2021

この記事の目次• Sponsored Link 節分2020年の時期はいつ? 2020年(令和2年)の節分は、 2月3日(月)です。 ちなみに読み方は「せつぶん」または「せちぶん」となります。 わざわざ調べなくても、節分は毎年2月3日なのでは?と思う方もいるかもしれませんね。 でも、節分は、 立春の前の日と決まっています。 そして、 立春の日はその年の太陽の動き(角度)によって変わります。 (その計算は毎年国立天文台がしており暦要項で発表しています) ですから、節分の日も、2月3日ではない年もあるのです。 来年の2021年はまさにそうで、2月2日になるんですよ。 節分の意味や由来は? 節分の意味は? 節分とはそもそもどのような意味なのでしょうか。 漢字から「節を分ける」と書いてあり、昔は『せち分かれ』といわれていました。 「節」とは 「季節」のことを指しています。 春夏秋冬に、それぞれ暦の上で 「立春」「立夏」「立秋」「立冬」と季節の変わり目がありますよね。 その 変わり目の前の日が「節分」となっていたのです。 ですから以前は、 年に4回「節分」があったのです。 それが年を重ねていくうちに、だんだんと立春の前の日の節分だけが残るようになっていきました。 立春前の節分だけ残った理由は? ではなぜ立春前の節分が残ったのでしょうか? 立春は二十四節気の 第一節気とされています。 四季の始まりの日ですね。 そこで 四季(春夏秋冬)を一年として考えると立春はお正月、その 前日である節分は大晦日にあたるわけです。 立春は古い暦では、 1年の始まりとされて最も大切な日。 年が変わる直前の日という意味でも、立春前の節分は、年に4回あった節分の中でも最も重要な意味があったのですね。 Sponsored Link 豆まきの由来は?大豆の意味は? 豆まきの由来は? なぜ豆まきをするようになったかといいますと、 中国からの風習が伝わってきたようです。 鬼の目のことを「魔目(まめ)」とあらわし、そこに 魔物を滅するため 「魔滅(まめ)」で「豆」を投げつける。 このように豆の語呂合わせのようなものではありますが由来とされています。 ほかにも、昔京都に鬼が現れた時に、毘沙門天という神様が大豆を鬼の目に投げつけるようにと言われたとの言い伝えも残っています。 大豆を投げる意味は? 大豆は悪い気を追い払うものとして昔から考えられていました。 古来より「五穀」と呼ばれる米・麦・粟(あわ)・稗(ひえ)・豆(大豆)の作物をとても大切にしていました。 神様に五穀豊穣のお願いをするときや、そのほかに神様へのお願い事をするときには米や大豆などを捧げるようになっています。 それだけのパワーを秘めたものなら、鬼を退治できるだろうということなのでしょう。 このように 大豆とは神聖なものという考えがあったのです。 炒った大豆が良い理由は? 鬼に投げる豆は、 大豆は炒ったものを使うと良いと言われています。 なぜ炒った豆が良いのでしょうか。 その後に美味しく食べられるからでしょうか? 実は、生の豆を投げると、 投げた後に拾い忘れた豆から芽(目)が出るのが、縁起が良くないと言われているからなのです。 炒った豆なら芽(目)が出ることがないので安心ですね。 さらに、ここでも語呂合わせがあって、豆を炒るは 「 魔目を射る」という意味にもつながるとも考えられていたようですよ。 節分の日に鬼に豆を投げる理由は?鬼門との関係は? 鬼に豆を投げる理由は? 節分に豆をまいて、鬼を追い払うということをするようになった由来についてです。 時は遡って平安時代に、宮中の年中行事の一つに 「追儺(ついな)」と言われている行事がありました。 季節の変わり目には悪い気が溜まっていて、そのまま新しい季節を迎えることは良くないから、 悪い気を払ってしまおうというものでした。 1つの季節の間に少しづつたまっていった邪気が払われないでいると、次の季節に悪いことが起きるといわれていたんですね。 昔から悪い気のように形のないもの、見えないものはすべて 『 鬼』の仕業とされていたので、 鬼(悪い気)を払って新しい季節を迎えるという方法がとられました。 室町時代になると鬼を払うのに 豆まきをするようになり、その少し後に「鬼は外、福は内」と呼ばれるようになっていきました。 そして現在のような節分となったのは、江戸時代の頃からと言われています。 節分と鬼門の関係は? 「鬼門」という言葉を知っていますか? 節分に鬼が来ると いわれているのは、陰陽道でいうと鬼門が 関係しています。 鬼門とは北東、昔の言葉でいうと丑寅の方角になるわけで 鬼の通り道といわれています。 丑寅の方角、すなわち丑の角(つの)に寅(虎)柄のパンツという鬼の格好になりますね。 このような由来から、とくに鬼門の方角には気をつけるようにいわれるようになったようです。 京都の街並みも鬼門である北東から悪しきものが入らないようにと、「赤山禅院」というところが鎮守として祀られたといわれています。 もっと身近なところでは、家を建てたりするときに鬼門に気を付けるようにとも言われていますね。 このように平安時代以前から邪気に対しての恐怖感が強かったため、 この節分の日にも鬼が来ると用心していたのでしょう。 豆まきのやり方や時間は?地方独自のやり方は? 豆まきのやり方は? 豆まきは 夜に行います。 悪い鬼は夜に来ると言われているからです。 豆まきの順番はこちら。 ただし、環境にもよりますので、できる範囲で大丈夫ですよ。 窓が開けられなければ換気扇でもいいですね。 ベランダや庭にちょこっと撒くだけでもいいでしょう。 玄関の外に豆を撒けなければ、塩をまくという方法もあります。 豆をまくのは誰? 豆をまくのは、やはり一家の大黒柱が良いでしょう。 一昔前は家の中で一番偉いお父さんの役目でしたが、今は生活環境によって違いますので必ずしも父親でなくても良いかもしれません。 お父さんからでもいいですし、お母さんからでも良いですね。 みなで楽しく撒いてもOKですよ。 ただし近所迷惑にならないように気をつけましょう。 そのほかにも、厄年の方がいらっしゃったら、その方にお願いするのも良いでしょう。 地方によって豆まき方法は違う? 豆のまき方は、地方によってはやり方が違うところもあります。 たとえば下記のようにいろいろなやり方がありますよ。 玄関で外に向かって「鬼は外」をして、その後各部屋の「鬼は外」をします。 ふたたび玄関に戻って、今度は玄関で家の中に向かって「福は内」をして、各部屋でも「福は内」をします。 気に入ったやり方があれば取り入れても良いでしょう。 豆まきの豆ですが、 最初にお祓いしてから炒っておく場合と、炒った豆を神棚にあげ一晩おいてから豆まきをするというところがあります。 また大豆の代わりに落花生で豆まきをするところがあります。 これは落花生だと大豆より拾いやすく、皮をむくので衛生的、豆まきの後の掃除が楽と、とても合理的な考えの豆まきですよね。 鬼は外福は内の意味は?鬼は内というところもある? 豆まきの時は大きな声で 「鬼は外、福は内」といいますが、どういう意味なのでしょうか。 「鬼は外、福は内」の意味は? 「鬼」という目に見えない邪気を追い払う。 すなわち 災害や病気という悪いことすべては家の中から追い出し、福は家の中に招き入れるという意味ですね。 以前は大きい声で行っていましたが、今は周りに対する配慮ということもあり、あまり盛大な掛け声は聞かれなくなっているようです。 鬼は内というところもある? 鬼を祭神または神の使いとしている神社や、「鬼」という字が付く姓、例えば「鬼塚」・「鬼頭」などの家庭、ほかにも鬼が付く地名の地域では「鬼は内」というところがあります。 やはり「鬼は外」という掛け声では、自分が外に追い払われるようでよくないですよね。 歳の数だけ豆を食べる理由は?歳の数え方は? 歳の数だけ豆を食べる意味は? 豆まきの豆は神棚に上げてお祓いをして、悪い気を払った豆は 「福豆」と呼ばれています。 歳の数の数え方は? ではこの福豆、 「歳の数+ 1つ多めに食べましょう」と言われていますが、この歳の基準は何なのでしょう? 現在は満年齢(生まれた時は0歳で誕生日ごとに1歳増える)で歳を数えていますが、昔は お正月が来たら1歳年をとるという数え歳を使っていたのです。 たとえば、12月1日に生まれたら1ヶ月後の1月1日には1歳になる、ということですね。 満年齢だどまだ0歳ですよね。 それで、昔の数え方にならって、満年齢に1つ多くした数の豆を食べるようにと言われているわけです。 また歳の数だけ豆を食べると、歳と同じ数の福が身体の中に入る、さらにもう1つ食べると来年も健康でいられますようにという願掛けにもなったのですよ。 現在の満年齢、昔の数え年、どちらのやり方でも問題ありませんので、好きな方を選んで大丈夫ですよ。 節分に行われるイベントは? 節分にするイベントといえばやはり 「豆まき」ですね。 ほかには、 「鰯の頭と柊を門に挿す」「豆を食べる」「恵方巻きを食べる」などを行う人も多いでしょう。 これらの習慣はどれも、 「邪気を祓う」、 「無病息災を願う」といった祈願のために行われます。 ちなみに全国の神社などで、 節分祭として豆まきなどが行われていますね。 有名な節分祭をいくつかご紹介します。 池上本門寺 節分追儺式 毎年1万人以上の人が訪れます。 多くの各界の著名人が、除厄開運を願いながら豆まきをします。 池上駅前から大堂まで練り行列の後、追儺式法要、豆まきがあります。 節分に縁起の良いことや食べ物は? 節分で縁起の良いことは? 節分で豆まきをすることによって鬼を払うと言われていますが、そのほかにも縁起が良いとされていることがあります。 柊鰯(ひいらぎいわし)と呼ばれるもので、玄関に柊の枝に焼いた鰯の頭を刺して飾ります。 これは 魔除けとして飾られるものです。 棘が痛い柊は昔から魔除けの力があると言われており、また鰯の頭は鬼が嫌う匂いがするとしてこれらを合わせて飾ることになっているようです。 縁起の良い食べ物は? 節分の時に食べると良い、と言われている食べ物がいくつかありますのでご紹介します。 恵方巻き 巻き寿司一本を、恵方の方角を向いて願い事を思いながら食べきるというものです。 これは 福を巻き込むといわれて、縁起が良いとされています。 そば そばを食べると縁起が良いと言われるには、下記のようにいろいろな説があります。 ・ 細長いそばを食べると長生きができるという説 ・ 細くてすぐ切れるので災難が途切れますようにと願う説 ・ 金箔の細工師が金箔を集めるのにそば粉を使っていたことから、お金がたくさん集まるようにと願う説 こんにゃく 四国地方で食べられています。 食物繊維が豊富なこんにゃくは体から悪いものを取り除いてもらうということで、 「お腹の砂おろし」「胃のほうき」と呼ばれています。 くじら 山陰地方では 「大きなものを食べて邪気を払う」ということで、海の生き物では一番大きいと言われているクジラを食べる風習があります。 志を大きく、大きな幸福を願うという縁起をかついでおります。 豆腐 白い豆腐には、 邪気を祓う霊力を持っていると言われています。 そこで節分に食べる豆腐には、罪や穢れ(けがれ)を取り払ってくれるそうです。 食べ方は醤油をかけるのではなく、 瀬戸内に伝わる藻塩をかけて食べると良いと言われています。 節分という行事がなぜあるのか、意味や由来などで大事な伝統行事だったということがわかりましたね。 つい子供に合わせがちになってしまいますが、本来は家族の幸せのため悪い気を呼び寄せないように古来から粛々と続けられてきた大切な行事です。 豆まきや食べ物などにもそれぞれ縁起が良くなるようにと、一つ一つに意味があったのですね。

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節分2020!【意味・由来】豆まきや鬼に投げる理由は?歳の数え方は?

節分の日 2021

目次(もくじ)• 『節分の日』は2月2日~4日の間で変動している そもそも『節分の日』とは何かということですが…。 『節分の日』とは、各季節の始まりの日(立春・立夏・立秋・立冬)の前日のこと。 厳密には年に4回あるということになりますが、 江戸時代からは、『立春の日』の前日をとくに重視して『節分の日』と呼ぶようになったんです。 『立春の日』は冬至と春分の中間点 冬至の日 一年のうちで最も昼(日の出から日没まで)の時間が短い日 立春の日 「冬至の日」と「春分の日」の中間点 春分の日 昼の長さと夜の長さがほぼ等しくなる日 では『立春の日』って何?ということですが、ごく簡単にいうと、 「冬至の日」と「春分の日」の中間点です。 この日から徐々に季節は春に向かい始めるということで、春が立つ日として『立春の日』と呼ばれているわけですね! もうちょっと詳しく言うと、立春は二十四節気(にじゅうしせっき)の一節です。 二十四節気とは、太陽の周期を24等分して、季節をあわらす言葉を付けたもの。 冬至とか春分もこの二十四節気の一つです。 二十四節気は元々は古代中国で定められたもので、現在使われているグレゴリオ暦(新暦)にあてはめると、微妙に日付のずれが生じます。 『立春の日』は2月3日~5日で変動している 1985年~2020年 『立春の日』は2月4日で固定 2021年~2056年 1年を4で割った余りの数字が… ・1の場合は2月3日が『立春の日』 ・2の場合は2月4日が『立春の日』 ・3の場合は2月4日が『立春の日』 ・4の場合は2月4日が『立春の日』 グレゴリオ暦(新暦)は、1年間の平均日数が 365. 2425日、余りが出るので4年に一度閏年をつくって調整しているのでしたよね。 『立春の日』は、閏年の調整分(2月29日)が入る前のタイミングにあるので、 日にちを完全に調整することができません。 2月4日を中心に、最大1日ずれる場合があります。 長い目で見ると、『立春の日』は、2月3日~5日の間で変動しているということなんです。 『節分の日』は、立春の前日ですから、 『節分の日』も2月2日~2月4日の間で変動しているということになるんです! 『節分の日』は2021年には2月2日となる可能性がある 2021年 余り1なので2月3日が立春、 『節分の日』は2月2日 2022年 余り2なので2月4日が立春、『節分の日』は2月3日 2023年 余り3なので2月4日が立春、『節分の日』は2月3日 2024年 余り4なので2月4日が立春、『節分の日』は2月3日 2025年 余り1なので2月3日が立春、 『節分の日』は2月2日 現在示されている計算表を用いると、『節分の日』は上の表の通りとなります。 今回紹介したこと• 『節分の日』とは、各季節の始まりの日(立春・立夏・立秋・立冬)の前日のこと。 江戸時代からは、『立春の日』の前日をとくに重視して『節分の日』と呼ぶようになりました!• 『立春の日』は「冬至の日」と「春分の日」の中間点ですが、閏年の調整分(2月29日)が入る前のタイミングにあるので、グレゴリオ暦(新暦)では日にちを完全に調整することができません。 2021年の『節分の日』は2月2日となる可能性がありますが、まだ未確定です!• 2025年以降(または2021年以降)ずっと、節分が2月2日となるという解説もありますが、これは間違いですので注意しましょう。 今回調べてみるまでは、『節分の日』って2月3日で永遠に固定されているかと思っていました…。 実際には、一定の幅で、定期的に変動しているということなんですね。 2021年以降は、年によって変動する可能性があるわけで、恵方巻をつくるにも毎年の『節分の日』をしっかり確認する必要がありそうです。

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節分・豆まきの仕方や由来、2021年の恵方巻きの方角などを解説!

節分の日 2021

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