腸閉塞 お なら。 腸閉塞は、食べたいものが食べられなくなる残酷な病気!繰り返し起こる腸閉塞に消耗させられる前に知って欲しいこと

腸閉塞(イレウス)とは?症状・原因は?毎日の予防法を実践!

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腸閉塞(イレウス)とは 腸閉塞(イレウス)とは・・・ 私たちが口から摂取した食物や飲み物は、胃・小腸・大腸を通って、 消化・吸収され、便となって排泄されます。 また、唾液や胃液等の消化液が、胃腸のなかに分泌されますが、 これも小腸や大腸で吸収され、残りは便とともに排泄されます。 これらの食べ物や消化液の流れが、小腸や大腸で滞った状態、 内容物が、腸に詰まった状態が腸閉塞です。 腸が拡張して張ってくるため、おなかが張って痛くなり、 肛門の方向へ進めなくなった腸の内容物が、 口の方向に逆流して吐き気を催し、嘔吐したりします。 腸閉塞は、吐き気・嘔吐を伴う腹痛が現れる、最も代表的で一般的な病気です。 腸閉塞の症状 腸閉塞の症状・・・ 腸閉塞の症状は、突発的に腹痛・吐き気・嘔吐が襲ってきます。 腹痛は、さすような痛みで、疝痛(せんつう)といいます。 腹痛は、強い痛みが起こり、しばらくすると少し和らぎ、これを繰り返す 「疝痛 せんつう 発作」と呼ばれる特徴的な症状です。 嘔吐の吐物は、最初は胃液や胆汁ですが、進行すると腸の奥から逆流してきた腸の内容物となり、 下痢便のような色合いで便臭を伴うようになります。 嘔吐の直後は、一時的に、腹痛や吐き気が軽くなることが多いようです。 腸閉塞の種類によっては、頻脈(ひんみゃく)・発熱・脱水・尿量の減少なども見られます。 腸閉塞は、死に至る場合がありますので、これの症状が出たら、 ただちに病院で診断してもらいましょう。 腸閉塞の原因 腸閉塞の原因・・・ 腸閉塞の原因には、大きく分けて二つあります。 原因が腸の外側にある場合と内側にある場合です。 腸の外側が原因とは、 腸が外側から圧迫されたり、ねじれたりする場合です。 開腹手術を、受けた患者さんは、 腸と腹壁、腸同士の癒着が、必ず起こりますが、 癒着の部分を中心に、腸が折れ曲がったり、ねじれたり、 癒着部分で、ほかの腸が圧迫されたりして、腸が詰まる場合が最も一般的です。 その他に、高齢の女性では、大腿ヘルニアという脱腸の一種でも腸閉塞になります。 内ヘルニアと呼ばれる、お腹の中の様々なくぼみに、 腸がはまり込む病気でも、腸が詰まることがあります。 まれに、腸自体が自然にねじれて、詰まることもあります(腸捻転)。 腸自体が圧迫されたり、ねじれるだけでなく、 腸に、酸素や栄養分を送る血管が入った膜(腸間膜 ちょうかんまく )も圧迫や、 ねじれで、血流障害を起こしたものを「絞扼性 こうやくせい 腸閉塞」と呼びます。 これは早期手術を行わないと死に至ります。 腸の内側に、問題がある場合としては、大腸がんによる閉塞があり、 高齢者で、便秘傾向の人では、硬くなった便自体も腸閉塞の原因になります。 腸閉塞の食事 ・消化のよい食品を食べる スポンサードリンク 食べ過ぎ・早食いは、腸の働きを悪化させ、腸閉塞になりやすくなります。 水分をこまめに取り、消化の良い食べ物を選びましょう。 また、腸閉塞の再発予防にも、食事療法は特に重要です。 セロリ、ゴボウ、ゼンマイ、たけのこ、フキなどの不溶性食物繊維は、 腸に負担がかかりますので避けるようにしましょう。 腸閉塞の予防 腸閉塞(イレウス)の予防法は 予防で最も大切なのは、腸を詰まらせないこと! そのため、日頃から次のようなことに注意しましょう。 排便習慣をつける まず、腸を詰まらせないためには、 規則正しい、排便習慣をつけることが大切。 そのために、重要となるのが食事です。 ・乳酸菌を含むヨーグルトなど、整腸作用のある物を積極的に摂りましょう。 お通じを良くするには、食物繊維も効果的ですが、 高齢者の場合は、食物繊維を摂りすぎると、 かえって、腸を詰まらせる原因にもなるので、注意。 加齢にともない、腸の働きが衰え便秘がちになるので、 特に食生活には気をつけましょう。 ・下剤や漢方薬を内服する 整腸効果がある漢方薬も効果的です。 また、食生活を気遣っても、便秘が解消されない場合は、 下剤を服用するのも良いでしょう。 ただし、下剤には強い副作用を持ったものが多く、 常用をすると、腸の働きが弱まり、下剤を使用しないと排便ができない体となってしまいます。 下剤を服用するのは、あくまで緊急的な対応にしてください。 また、医師に相談して、使用することも重要です。 ・腸内環境を正常化 正しい排便習慣のためには、腸内環境を整え、 理想的な状態を保つことが必要です。 この腸内環境が整うとは、簡単にいうと、腸内にある善玉菌の量が、 悪玉菌の量を超えている状態のこと。 腸内の善玉菌を増やす方法は、ヨーグルトなどの乳製品や、 ぬか漬け、味噌などの発酵食品など、乳酸菌が多く含まれた物を意識して食べることです。 ・乳酸菌サプリメントを取り入れる 足りない乳酸菌を補充するにはサプリメント。 毎日の食生活にプラスするだけで、足りない乳酸菌を補充でき、 腸内環境の改善に、非常に効果的です。 まとめ 腸閉塞は、発症すると苦しいもの・・・ 毎日の食事に気を付け、腸閉塞の発症を予防しましょう。 また、もしも腸閉塞になったら早期の治療が必要。 早めに医療機関を受診してください。

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「腸閉塞」の原因は?予防のために気を付けるべき7つのこと

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腸閉塞とは? 腸閉塞とは 腸が何らかの原因で詰まった状態を意味します。 正常時、私たちが食べたものは胃を通過し、小腸や大腸で消化・吸収された後に不要なものが便として排出されます。 ところが、腸で何らかのトラブルが起こると食べ物のカスは排出されず、腸に詰まってしまいます。 この状態を指すのが「腸閉塞」。 腸閉塞になると体にとって 不要なものをスムーズに排出できないため、さまざまなトラブルが起こります。 腸閉塞の症状と原因 腸閉塞の主な症状と原因は次の通りです。 腸閉塞の症状 症状は人によって異なりますが、主な症状として挙げられるのは腹痛、腹部の膨張、嘔吐、排便やおならの停止です。 それぞれについて詳しく見ていきましょう。 腹痛 腸の中で何かが詰まり、それによって食べ物のカスが肛門方向に進めない場合、体は不要なものを排出させるために 腸を活発に動かし、腹痛を感じます。 この場合、腸の活動の程度によって 痛みの強さが変わることが特徴です。 その一方で腸に何らかのトラブルが起きて突然腸閉塞が起こったときは 急激な腹痛に襲われます。 急激な腹痛は痛みの程度が強く、時間によって程度に差がないことが特徴です。 腹部の膨張 腸閉塞になると肛門から排出できない不要物が腸の中にとどまります。 そのため、 おなか周りが膨れ、ハリを感じることが多いです。 嘔吐 腸閉塞の症状が進行すると吐き気や嘔吐の症状が現れます。 これは便として排出できない 不要物を体の外に出すためです。 症状が軽い場合や食べたものを吐いた後は一時的に症状が治まりますが、重症の場合は嘔吐後も 不快感が改善されません。 腸閉塞がひどい場合は 口から便のようなものを吐いてしまうこともあります。 便やおならが出ない 腸閉塞が起こると便やガスが肛門から排出されません。 このため、 排便やおならが止まります。 命の危険を伴う絞扼性イレウスの症状 腸閉塞の中でも症状が重い絞扼性(こうやくせい)イレウスには特に注意が必要です。 絞扼性イレウスになると腸自体だけでなく、腸に栄養や酸素を運ぶ 血管の流れも止められるため、顔面蒼白や頻脈、脱水、尿量減少などの症状を伴います。 絞扼性イレウスは 早急に手術が必要なことも多いため、素早く受診することが大切です。 広告 腸閉塞の原因 腸閉塞の原因は大きく分けて次の7つです。 開腹手術 開腹手術が原因で起こる腸閉塞は多いです。 開腹手術で傷つけられた場所は徐々に回復します。 その過程で本来は離れていなければならない 腸同士や腸と腸壁が癒着することがあります。 癒着箇所は腸がねじれたり折れ曲がったりしやすく、腸閉塞が起こりやすいです。 腫瘍 大腸がんなどで 腸に腫瘍ができた場合、食べ物のカスが腫瘍に詰まって腸閉塞が起こります。 また、腸の外に腫瘍ができた場合もそれによって 腸は圧迫され、腸閉塞を起こす可能性があるのです。 胆石 胆石が原因で腸が詰まった場合、胆石性イレウスが起こります。 腸閉塞は症状が軽い場合、絶食や点滴などの治療で治ることもありますが、胆石性イレウスの場合は胆石を取り除く手術が必要です。 鼠径部ヘルニア 鼠径部ヘルニアによって腸の一部が飛び出すと、 おなか周辺にある小さな穴に腸が入り込むことがあります。 腸が穴に入って食べ物のカスの流れが妨げられると腸閉塞が起こります。 便秘 便が腸に詰まって起こるのが糞便性イレウスです。 長期間の便秘であれば 宿便が腸にたまり、便の流れが滞って腸閉塞になります。 食べ物 食べ物が原因で起こる腸閉塞を食餌性イレウスと呼びます。 消化の悪い海藻やこんにゃく、お餅などを 一度に大量に食べると消化できずにとどまった食べ物が腸を詰まらせます。 食餌性イレウスは特に 胃を手術した人になりやすいです。 胃の機能が低下していると食べ物を蓄えることができないため、大量の食べ物が短時間で腸に流れ込んで腸閉塞を起こします。 腸ねん転 腸ねん転も腸閉塞を引き起こします。 腸ねん転は 加齢などが原因で起こる疾患であり、自然に腸がねじれることを意味します。 腸ねん転が起こると腸は食べ物のカスを肛門方向に送ることができずに腸閉塞になるのです。 予防のために気を付けるべきこと 腸閉塞は 命の危険もある疾患です。 予防するために気をつけるべき7つのことを確認しておきましょう。 食事の方法 噛む回数が少なかったり、暴食したりすると短時間で大量の食べ物が腸に入ります。 腸が大量の食べ物を消化できなければ腸閉塞をおこす可能性があるため、食事の際は よく噛み、ゆっくりと時間をかけて食べることを心がけましょう。 厚生労働省は一口につき 30回噛むことをすすめています。 食べ物 腸閉塞を予防するためには食べ物にも気を使わなければなりません。 消化の良いものを積極的に食べ、消化が悪いものは食べすぎに注意しましょう。 消化の良い食べ物 消化が良い食べ物は次のようなものです。 ・豆腐 ・牛乳 ・おかゆ ・白身魚 ・ジャガイモ 消化の悪い食べ物 腸閉塞のリスクが高い 開腹手術後などは特に消化が悪い食べ物に気をつけましょう。 消化がよくない食べ物は次のようなものです。 ・ごぼう ・たけのこ ・海藻類 ・きのこ類 ・こんにゃく 飲み物 腸閉塞の予防には 便を腸内にとどめないことが大切です。 便をスムーズに排出したいときに役立つのは水分。 便秘に悩んでいる人は 1日2リットル以上の水分を取ると良いでしょう。 体が冷えていると腸の機能が落ちて便秘になりやすいため、冷え性に悩んでいる人は 温かいお茶や白湯を飲むのもおすすめです。 排便習慣 排便習慣を改善することも重要です。 頻繁に便意を我慢する人は便秘になりやすいため、トイレに行きたいときはなるべく 我慢しない ようにしましょう。 便秘に悩んでいる人はヨーグルトなどに含まれる乳酸菌を摂取し、腸内の 善玉菌を活性化させると便秘解消に効果を期待できます。 薬 便秘でおなかのハリや腹痛を感じているときは腸閉塞を予防するために 下剤などの薬に頼るのも一つの手段です。 しかしながら、頻繁に下剤を服用しているとさらに便が出にくくなる可能性もあるため、薬は最終手段と考えた方が良いでしょう。 運動 運動不足になると腹筋などおなか周りの筋肉が衰えて排便時に力をいれられません。 ウォーキングやジョギングなど 軽い運動を始めましょう。 ストレス ストレスは便秘につながります。 また、胆石を引き起こすこともあるため、 ストレスの発散は腸閉塞予防に重要です。 日ごろ心身に疲れがたまっている人は体を動かしたり、音楽を聴いたりしてストレスを発散しましょう。 腸閉塞になったらすぐに病院へ 腸閉塞は一度発症すると 自然治癒が期待できない疾患です。 突然、腹部に突き刺すような痛みを感じたり、ひどい吐き気や嘔吐の症状が現れたりしたらすぐに医師の診察を受けましょう。 開腹手術後などでリスクが高い人は腸閉塞を起こさないためにも日ごろから生活習慣に気をつけてくださいね。

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腸閉塞の予防法【食事・ヨーグルト・運動・漢方薬・水分】

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こんにちは、シンイチです。 今、真剣に聴診器の購入を検討しています。 「聴診器なんて、何に使うの!?」 と不思議に思われると思いますが、もちろん、コスプレ用ではありません 笑 冬になりやすい腸閉塞(ちょうへいそく)に備えるために、購入しようかと思っています。 訪問看護師さんに聞くところによると、「自己判断は、ダメですよ」と前置きされたうえで、 腸閉塞だと腸音がしなかったり弱まったりする異常があるそうです。 早く分かれば、その分早く対応できるという思いがあります。 21年前、直腸がんによる手術以来、母は食べたものが腸で詰まりやすくなってしまい、入退院を余儀なくされ続けてきただけに、僕にとってはストーマ装具の管理よりも厄介な難題です。 今回は、同じお悩みをお持ちの方に腸閉塞についてまとめました。 腸閉塞とは 食べたものが、お腹で詰まる病気です。 母は、忘れたころにやって来る気まぐれな腸閉塞に21年間翻弄されつづけ、口にしなくなった食べ物がたくさんあります。 肉類は一切食べませんし、野菜もほぼ全滅ですね。 短腸で栄養摂取に限界のある体なのに、腸閉塞を恐れるあまり食が細くなってしまいました。 今では、お粥か軟らかめのごはんに、梅干しとおかずを2口ほど口にするだけです。 骨粗しょう症や視力低下を招いてしまったのも、少なからず腸閉塞と関係あると思います。 腸閉塞とは、腸の内容物の通過が完全にふさがれているか、深刻な通過障害をきたしている状態のことをいいます。 成人で最も一般的な原因は、以前に受けた腹部の手術による瘢痕(はんこん)組織、ヘルニア、腫瘍です。 参照: 食べたものが、お腹の中で詰まるなんて考えただけでもゾッとしますが、世の中こんな病気もあるのです。 腸閉塞の原因 過去の開腹手術による腸同士、または腸と他の臓器との癒着(ゆちゃく)が原因です。 母も、直腸がんで大腸の全てと小腸の大半を切除する開腹手術をしています。 また、お腹の手術をしたことがない方でも、突然の発症ということがあるようです。 腸管の血流障害や、ソケイ部の脱腸が戻らなくなった場合など。 また、お腹に問題がなくても、腰を痛めて動けなくなったときは、一時的に腸管の動きが止まり、麻痺の状態になれば便が出にくい状態になります。 症状 長年、母の様子を見て感じることは、腸閉塞になるとお腹が張ってくるので違和感があるようです。 しばらくすると、汗ばみ、腹痛、吐き気、おう吐などの症状が出てきます。 腸閉塞はすぐに命にかかわる病気ではありませんが、食べもの、水分、消化分泌液、ガスが詰まると腸が膨張して破裂することもあるので、速やかに病院で 治療しなければなりません。 手遅れになると、腸が壊死して腹膜炎になる恐れもあります。 さらに腸内細菌が血管内に入って全身に回ると、敗血症になって死に至ることもあるので注意が必要です。 入院中の治療 入院して2~3日は、鼻から入れた胃管やイレウス管(胃や小腸まで届く長いチューブ)で減圧して、腸に詰まった食物や廃液を取り除きます。 元気で自宅療養できる人なら、あとは様子を見て退院できそうなものです。 しかし、母は電解質のバランスが崩れてしまったり、体重が減ってげっそり弱ってしまうので入院が長引いてしまいます。 補足 電解質の異常は、塩分やカリウム、カルシウムの濃度が減ってしまって、改善するためには輸液を行わなければなりません。 普通の人でも、下痢やおう吐がひどければ、電解質のバランスが崩れることがあります。 腸閉塞は一度なればクセになる この21年間、ほぼ年に1度ペースで、忘れたころに腸閉塞がやってくる感覚です。 ひどい時には、腸閉塞で3度入院した年もあります。 厄介なことに現在進行形で、 腸閉塞がこんなに繰り返し起こるなんて思いもしませんでした。 通常6~7mあるはずの小腸が、わずか数十センチしか残っていないのに、なぜ詰まるのか不思議なくらいです。 在宅医からは、手術の影響で腸管の一部が細くなって、しかもくっつきやすくなっているようだと言われています。 腸閉塞になるのは、なぜか冬場の決まって夕食後 母が腸閉塞になるのは冬に集中しており、決まって夕食後。 すべて夜間に起こっています。 なぜかは分かりません。 都市伝説ではないですが、ウソみたいな本当の話です。 冬に腸閉塞になるのは、寒さで腸の動きが弱まるからだと思うのですが、夜間に起こる原因がまったく分かりません。 会社勤めをしていた頃は、夜間だと僕が対応できるのでちょうど良かったのですが、帰宅してからもうひと仕事している感じで肉体的にしんどかったです。 夜中に病院に連れて行って、腸閉塞と診断されると一旦帰宅。 入院準備をして、さらに一往復なんてことは日常茶飯事です。 夜中に、病院を二往復。 ほぼ、徹夜です。 それに、母が入院中の3~4週間は、寝ているあいだしか自分の時間がないという日々を強いられるので、これが繰り返されると精神的にも堪えます。 腸閉塞は救急車を呼んでもいいの? 腸閉塞の初期症状であれば、自力で病院に行けます。 僕も、母が3年前に大腿骨を骨折して寝たきりになるまで、長年に渡り病院に連れて行っていました。 ただ、腸閉塞は、時間の経過とともに腹痛が酷くなって動けなくなる可能性があります。 腸閉塞の初期症状の見極めは難しく、おかしいと感じた時にはすでにひどい腹痛やおう吐を引き起こしてしまっている人もいるようなので、ちょっと危ないと思えば無理をせずに救急車を呼んで下さい。 自力で病院に行かれる際は、公共の交通機関や自家用車の運転は控えた方が無難です。 そして、必ず誰か付き添ってもらって下さい。 腸閉塞の初期症状は分かりづらい 母は、大腸と小腸の大半がないため、食べたものがすぐに水様便になって出てしまいます。 早ければ30分ほどで、ストーマ装具がいっぱいになってパンク寸前で焦ることもあるほど。 食後の便の反応が早い分、普通の人より腸閉塞が見極めやすいはずなのですが、便が出づらいときもあるので初期症状が分かりづらいのが悩みの種です。 母の場合、1時間経っても便が出なければ腸閉塞を疑い、6時間待っても出なければ病院に連れて行くと決めています。 病院に着いてから、便が出て事なきを得ることもありますが、これで7割以上はアウトの確率です。 あくまでも短腸の母のケースです。 普通の人なら、もっと徐々に悪化していくと思います。 なので、余計に初期症状が分かりづらいのではないでしょうか。 処置が遅れると・・・ 10年ほど前になりますが、病院に連れていくのが遅れて母に辛い思いをさせてしまったことがあります。 夜中、おう吐をしたので病院に連れて行こうしたのですが、断続的にもどすようになって動けなくなりました。 そのうちに、普通のおう吐ではなく腸から逆流してきたかのような真っ黒い便のようなものに変わったので、慌てて病院に連れて行っています。 このとき夕食から8時間ほど経っていたと思いますが、腹痛とおう吐で相当苦しそうでした。 もどした量も洗面器に一杯以上は、出ていたと思います。 この時も、母は便が出ずに異常を訴えていたのですが、仕事帰りで疲れていて、便が出れば取り越し苦労で済むという期待が勝ってしまい判断が遅れてしまいました。 腸閉塞の予防について 腸閉塞にならないように、根本的に治す手術があるらしいのですが、高齢だと開腹手術自体のリスクの方が高いので敬遠される方も多いと思います。 その場合、日常生活の中で予防ということになりますが、残念ながら確実な予防法がないのが現状です。 ただ、腸閉塞になる確率を下げることは可能だと思います。 食事療法 極端な話、食べたものが詰りやすいと言うことは、食べなければ腸閉塞にならないということになります。 医師から、控えた方が良いものはいくらか聞いています。 具体的には、食物繊維の多い野菜、こんにゃく、海藻、イモ類、豆類、きのこ類、貝類、天ぷら、から揚げなど・・・ 基本的に、消化の悪いものや脂っこいものはNG。 もちろん、暴飲暴食もダメです。 あと、消化を助けるために、食べる時もよくかんでゆっくり食べることを習慣にして下さい。 しかし、あれもダメ、これもダメ・・・ これじゃ息も詰まりますよね。 腸閉塞になる恐れがある食品を言えば、きりがありません。 昔、スーパーで買ってきたちらし寿司を食べさせて、地雷を踏んだことがあります。 ちらし寿司でもダメなの!? 当時、唖然としたものですが、長年母を見ていると、いくら食事に気を付けていても運が悪ければ詰まる感じがします。 結局のところ、腸閉塞になるかならないかは運次第です。 それに食事制限だと思うと、ストレスがたまる一方で長続きしません。 好きなものを我慢せずに、細かく刻んだり軟らかく煮たりして調理の工夫をして食べる方が得策だと思います。 ウォーキングをする 要介護になる9年前までは、医師から腸の動きを良くするために歩くことを心掛けるように言われていたので、万歩計を励みに歩くようにはしていたようです。 お腹を温める 2~3年前から、効果があるのでは!?と思って実践していることです。 食後、便が出にくいときは、ラッコのように電気カイロをお腹に抱かせて温めさせています。 偶然かも分かりませんが、このやり方で何度か救われたような気がします。 腸閉塞を繰り返すようなら「かかりつけ医」を持つべき 腸閉塞がクセのようになってしまっている人は、24時間365日いつ何時なるかもしれないという不安を抱えて生活されているのではないでしょうか。 現に、うちの母がそうですし、僕自身も仕事中、やはり気がかりでした。 ただ、腸閉塞の処置自体は難しいものでないので、救急車で行き当たりばったりの病院で処置してもらっても問題ないと思います。 問題なのが、母のように持病があって他の病院だと支障の出る人。 高齢者に多いと思います。 はじめての病院に担ぎ込まれて、他の持病の処置を伝えるのはなかなか難しいものです。 出来れば近くに「かかりつけ医」を作っておくことをおすすめします。 「かかりつけ医」を作る際は緊急時を想定しよう 腸閉塞の場合、緊急時の受け入れに消極的な「かかりつけ医」ほど、不安なことはありません。 母が、21年前に腸閉塞の手術をした大学病院は、大腿骨を骨折して通院できなくなる3年前まで「かかりつけ医」だったのですが、困ったことに夜間の受け入れには消極的でした。 いくら夜間とは言え、取次から目的の診療科に電話をつなぐのに、常に5分以上待たせるところから始まるのですから嫌にもなります。 救急車からだと、そんなことはないと思いますが個人だと結構ぞんざいな扱いです。 やっと繋がっても、決まって断り文句からはじまるので、すんなりと受け入れてもらえたためしがなかったですね。 今なら、大学病院の主治医の配慮のなさが問題だったのだと分かります。 当時、僕は大学病院が先進医療を担っているということも、その役割についても知識がありませんでした。 腸閉塞の緊急時の対応が出来ない理由を伝えて、フォローしてくれる病院を紹介すれば解決する話です。 教えてくれないと、いつまで経っても分かりません。 肝心なことを知らずに、長年たくさんの病院をたらい回しにされたと思っています。 現在の「かかりつけ医」は、夜間の緊急時でも診てもらえますし、病状も把握していただいているので本当に安心して生活ができます。 僕がいた会社に中国の人がいたのですが、東洋医学が浸透している中国では、冷たいものは飲まない習慣があると聞いたことがあります。 健康のために、胃腸を冷やさないと言うのです。 現代の日本人が忘れてしまっただけで、おそらく昔は日本でもお腹を冷やさない風習があったのではないでしょうか。 僕が、母の腸閉塞を通じて感じていることも、お腹を冷やさないことが大切だと痛感しています。 それと、生活のリズムを整えること。 この2つに尽きます。 健康で快適に過ごすために、普段から冷たいものは控えて温いものを口にすることを心掛ける。 胃腸を気遣う生活をすれば、腸閉塞になる確率もかなり減らせるはずです。 ちなみに、同僚の中国人は冷たいビールをガンガン飲んでいましたし、水筒を持ってきていた記憶がありません。 日本が長くなると、日本人化しているのかもしれませんね 笑.

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