自粛明けうつ。 世界一受けたい授業|自粛解除が明けた今が危ない「コロナうつ」とは?6/13

【自粛明け】旅行やイベントはいつから参加できる?段階的緩和を図解解説!

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診察に訪れた40代の会社員の男性は、上司とのトラブルがきっかけでうつ病を発症し、今は休職しているといいます。 院長の片上徹也さんが症状を聞いていきます。 (片上院長)「ご気分の方はどないですか?」 (男性患者)「ちょっと前回よりも若干、天気のいい日は散歩してみようかな、という気持ちにはなってきていますね。 」 この男性の場合、外出自粛で症状は以前より落ち着いているようでした。 しかし1人になった時、今後のことを考えると急に不安に襲われるといいます。 「(緊急事態宣言が)解除されて、景気の方がどうなのか。 (会社の)業績が悪くなって、じゃあ固定費下げるためにリストラしようかとなった時に、必ず自分はこういう疾患(うつ病)を持っているし、(リストラの)候補には上がってくるんじゃないかと心配をしてしまうんです、どうしても。 苦しいのは苦しいです。 」(男性患者) 新型コロナウイルスの感染拡大につれ、心の不調で「うつ病」を発症する人たちが増えています。 『コロナうつ』とも呼ばれます。 「大阪府こころの健康総合センター」によりますと、新型コロナウイルスに関連した心の不調についての相談件数は、3月は18件だったのに対し、4月は130件、5月には212件と急増しています。 環境の変化や感染への不安が原因とみられますが、自粛生活が解除されると、今度は先ほどの男性のように症状が落ち着いていた人たちが危険だと、片上院長は言います。 「一時的なストレスが無くなったところで、また(社会活動が)始まることで、どっと(うつ病患者が)増えるかもしれないですね。 今まで感染症が一番問題で、どう防ぐかという話だったんですけど、精神不調の人が今度は社会問題として出てくると思っています。 」(アウルクリニック 片上徹也院長) うつ病の早期発見に 約140問のチェックテスト 大阪市平野区の心療内科「伊藤クリニック」では、うつ病の早期発見につなげようと、医療機関向けのチェックテストを作成しました。 院長に説明して頂きました。 「私が作りました『JIメンタルヘルスプログラム』の1つです。 男性の場合は144問、女性の場合は148問あります。 」(伊藤クリニック 伊藤英樹院長) チェックテストは約40万人の患者データやWHOの診断基準などをベースにしています。 インターネット上で設問に答えると、うつ病をはじめとした11の精神疾患に加えて、どの程度うつになりやすい性格か、その場で判定してくれるといいます。 質問は「小さな決断をするのでさえおっくうだ、できない事が多い。 」「朝(午前中)の気分は夜の気分(夕方以降)より悪い。 」といったものや、「体重減少がみられる」「何かしらすぐ涙が出てしまう」というように体の変化を問う質問もあります。 質問には「いつも/しばしば/ときどき/ない」の4択や、「はい/いずれでもない/いいえ」の3択で答えていきます。 「基本的には電車に乗っていてもできますし、自分が集中しさえすれば、周りが気にならなければどこでもできます。 トイレの中なんか最適かもしれませんね。 」(伊藤英樹院長) 「コロナうつ」など心に不調をきたす人はこれからも増えると想定されるため、伊藤院長は9月までこのチェックテストの無料公開を決めました。 「全ての人が心療内科・精神科外来に行くということは考えられないし、今のコロナの状況で行けるはずがないじゃないですか。 そういう時に自分でセルフチェックで(チェックテストを)していただいたら、少しは世の中の役に立つのではないかと。 」(伊藤英樹院長) コロナと共存しながら歩みを進める「新たな日常」。 感染対策とともに十分な心のケアが求められます。 (8月31日まで).

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コロナ自粛明け「超過勤務」の恐怖。働き方改革も無視…

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4月7日に非常事態宣言が出され、コロナ自粛を始めて1カ月。 さらに自粛が延長した。 慣れないテレワークや「3密」回避などのストレスで心は疲れ、経済低迷による職場の存続危機も重なって不安も広がるばかり。 このような状態ではうつに陥るリスクが高い。 どうすればよいのか。 専門医に話を聞いた。 振り返ってみれば、4月に突然言い渡されたテレワークに困惑した人もいるだろう。 急遽(きゅうきょ)自宅のネット環境を整えなければならず、WiFiルーターやマイクを買いに行ったものの品切れ。 ようやく入手した後、慣れないネット会議などのテレワークにイライラ。 このような環境の変化に加え、残業代や給与の減少など、家計収支の変化による負担が重くのしかかった人も。 国の支援策があっても、不安を払拭できない状況が依然として続いている。 「自然災害は、起こった時点から復興への道筋が示され、ある程度の希望を持つことが可能です。 しかし、今回の新型コロナ感染症は、破たんした経済の先行きが見えない。 スタートラインに立てないのです。 漠然とした不安が長引くことで、うつなどの心の病の発症に注意が必要といえます」 こう警鐘を鳴らすのは、NPO法人日本ブレインヘルス協会の古賀良彦理事長(杏林大学名誉教授)。 精神科医として、長年、数多くのうつ患者の診断・治療を行っている。

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【社会復帰】テレワーク明け通勤再開うつを避ける方法3つ【今のうちにやろう】

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--そう言われてみれば、「3密」やら「ソーシャルディスタンス」なんて急に対応できるものではありませんね 「ソーシャルディスタンスで言うと、こんな患者さんがいました。 80歳を超えた女性で、神経性不眠症で通院中の方ですが、先日、スーパーのレジで前の中年主婦との距離を詰めたら、『おばあちゃん、ソーシャルディスタンス守ってよ。 ソーシャルディスタンスは国民の義務よ、非国民ね』と言われたそうです」 「それで私に愚痴るのですが、『久しぶりに非国民という言葉を聞いて、私なんかより若い人が冷静でないのを知って逆に安心した』と言うんです。 『私の世代は戦争を経験しているので、空襲もあって、もっと怖い思いをいっぱいしている。 コロナぐらいでこんなピリピリするのはおかしい』と言うんですね。 こういう方は、絶対に適応障害にはなりません」 --いま、コロナうつなどの解消法がたくさん言われていますが、どう考えていますか? 「日を浴びること、睡眠を十分にとること、規則正しい生活を守ることなどが言われています。 それはそれでいいと思います。 だらだらと飲んで食べて過ごして、運動を欠かさなければ、今日も元気だと言えます。 それで十分。 精神科医がこんなことを言ってはいけませんが、精神疾患の診断においては本人の主観的な訴えが重視されます。 ほかの病気でこんな診断はありません。 職場に出す診断書も『うつ状態』と書いて通ります。 自粛明けになれば、こういう診断書が増えるかもしれません」(次回は「情報過多が招く不安」です).

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