エゾ イソ アイナメ。 釣る前に、食べる前に、エゾイソアイナメという魚を知ろう!|つりまる

実は美味い!ドンコ(エゾイソアイナメ)を堤防から釣る:カルモア釣査団:ニコ生釣りチャンネル(カルモア釣査団)

エゾ イソ アイナメ

北海道~三重県の太平洋沿岸、北海道南部~山口県の日本海の水深数十mまで。 近縁種のチゴダラと非常に似ている。 見た目ではまったく区別がつかない。 生息域も重なるため、獲れたた水深で判断する。 例えば東京湾の水深30m前後までなら本種、それ以深ならチゴダラと考えている。 呼び名では三陸から千葉県内房あたりまでの「どんこ」がいちばん知られている。 こまったことに、この呼び名が知られるにしたがい、駿河湾以西の深場であがるチゴダラまで「どんこ」と呼ばれるようになって、流通の場を混乱させている。 ほかには「ぐぞう」、「すけそう」、「のどぐさり」などの呼び名もある。 東京都や千葉県では地味な雑魚でしかないが、三陸では明らかに高級魚である。 漁法も釣りやカゴ漁がさかんで。 とれたら必ず生きた状態で持ち帰り、たたきで食べ、肝たっぷりの「どんこ汁」にする。 七月上旬、『市場寿司』で朝ご飯を食べていたら、小さなクーラーを下げた、ご近所のKさんがやって来た。 ふたを開けると、手のひらサイズの魚がぽつんと一尾。 「これ食べられますか?」 「どこで釣りました?」 「東京湾です」 「エゾイソアイナメですね」 たかさんが食べ方をいろいろ伝授しているのを見て、店を後にした。 その日は慌ただしくて、午後には三陸に向けて旅に出た。 東北自動車道を北上して、実に十時間もかけてたどり着いたのが岩手県久慈市。 早朝、久慈港で水揚げを見て、昼から県や市の方と打ち合わせをした。 そして夜は久慈の海の幸でいっぱい。 しめたばかりのアイナメが、どんこのたたきがうまい! 久慈の地酒「福来」がまたうますぎる! 被災地に来て、ふっと気がゆるむ、そんな一瞬である。 さて、『市場寿司』でエゾイソアイナメを見たその翌日、岩手県の最北部、久慈でもたくさんのエゾイソアイナメの水揚げを見て、そのエゾイソアイナメ、すなわち「どんこ」のたたきを食べている。 奇遇だ。 三陸名物「どんこのたたき」は、細切りの刺身に、生の肝をさっと和えたもの。 上品だけど、うま味が少ない身に、たっぷりのうま味・甘味のある肝が相まって実にうまい。 地酒「福来」がクイクイいけてしまう。 帰宅しても残る、「どんこ」の味の記憶に、矢も盾もたまらず鮮度のいい上物を築地などで探すが、ない。 梅雨明けの猛暑のなか都心を歩きながら思わず、久慈の魚屋さんに「どんこ」を送っていただくことに。 「たたきかー、こっちで食っていかったっても、送ったらだーめだー」 「だめなら、汁にします」 ということで届いたのは久慈沖で釣り、活魚だったものをしめてすぐに送っていただいたもの。 関東では絶対に手に入らない上物だが肝を生で、とまではいかない。 軽く湯通しして、細かくたたいた身と和えていただく。 やはり三陸久慈の味には及ばないが、非常に近い。 残念なのは、まだ朝の九時過ぎで酒には早すぎること。 たかさんにお願いして、これを軍艦巻きに。 しょうがのしぼり汁としょうゆを数滴落として、口に放り込むと、いきなり肝の甘さが舌にきた。 その上、たたいた身にちゃんと食感が感じられる。 この小振りの軍艦巻きをつまみだしたら、もう止まらない。 すし飯と合わせるには、種にそれ以上の味の強さが求められる。 「どんこのたたき」はすし飯の強さを圧倒して、実にうまい。 三陸では肝と身、みそとタマネギを合わせてたたいたものを「みそたたき」という。 外房でアジやイサキで作る「なめろう」と同じものだ。 岩手県の魚屋さんは「どんこのみそたたきは、そのままもいいが、実は焼いた方がいい」という。 この「焼きみそたたき」も絶品だった。 七月なかば今度は大阪で飲み会があり、数日ぶりに昼下がりの『市場寿司』に行くと、猛暑で大汗をかいているのに、熱々のみそ汁が目の前に。 たかさんの「ちょっと濃いめだから」と言うのを一口すすると、これがメチャクチャにうまい。 「なに、これ?」 「どんこのあら汁だよ。 肝なしの」 なんと今朝またKさんがエゾイソアイナメを持って来た。 前回よりも大漁で三尾もいたので、「どんこのたたき生肝版」を作った。 「これがさ、超うまいの。 やっぱりどんこは東京湾に限る」 朝から、たかさんとKさんが「どんこのたたきの軍艦巻き」で、大いに盛り上がる。 そしてボクには肝なしのあら汁を出し、ニッコリ。 土産の豚まん、持って帰ろうかな?.

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アイナメ/アブラメ:旬の魚介百科

エゾ イソ アイナメ

【分類・分布】 タラ目チゴダラ科チゴダラ属に分類される。 チゴダラ科には、そのほかにチゴダラ、ナガチゴダラ、イソアイナメ、イトヒキダラ、ソコクロダラ、キタノクロダラなどが含まれる。 これらのうち、チゴダラと本種は外見的な相違がほとんどないために同一種とみなす説もあったが、体色や目の大きさなどの違いから、現在では別種とされている。 分布域は、北海道南部以南~九州の沿岸域で、とくに東北エリアに多く棲息する。 【形態】 体形は細長く、腹部がやや膨らみ、尾に向けて徐々に細くなり側扁する。 全長は最大で40㎝ほど。 背ビレは2基からなり、第二背ビレと尻ビレの基部はほぼ同じ位置で、両方とも尾ビレ近くまで至り、基底は長い。 腹ビレは糸状で、尾ビレは小さい。 下アゴには、1本の短いヒゲがある。 体色は濃褐色~赤褐色で、ヒレもほぼ同様の色合いである。 腹部に発光バクテリアの共棲によって光る発光器をもつのが特徴で、外部からは黒色の丸い斑紋のように見える。 また、浮き袋が発達しており、釣り上げると口の中から飛び出ていることがよくある。 また、体色はエゾイソアイナメのほうが濃いという部分。 尾にむかって細くなる体型と基底部の長い背ビレ、尻ビレが特徴的な体型。 チゴダラとの相違点はごくわずか。 【生態】 ほかのチゴダラ科の魚は水深500m以深、数千mの海域に棲むものも多いが、エゾイソアイナメは水深10~300m程度の比較的浅い海に棲む。 その棲息深度でチゴダラと見分けるケースもあるが、春の産卵期には水深600m以深へも回遊するとされる。 多毛類、甲殻類、軟体動物などを食べる動物食性。 【文化・歴史】 千葉県から東北地方にかけては、正式名よりも「ドンコ」という呼び名のほうが浸透している。 チゴダラやイソアイナメなどの近縁種の魚も、まとめてドンコと呼ばれることが多い。 千葉県以北から東北地方の太平洋側での漁獲が多く、とくに三陸地方ではポピュラーな魚だ。 気仙沼地方では、旧暦10月20日の恵比須講の祭礼で神棚にドンコ汁を奉り、五穀豊穣、商売繁盛、家内安全などを祈る風習がある。 そのほかの地方名は、グゾウ、スケソウ、ヌレゾウ、ノドグサリ、ヒゲダラなど。 名にアイナメと付くが、やエゾアイナメなどはカサゴ目アイナメ科であり、分類上は近い魚ではない。 淡水魚には正式和名「ドンコ」がいるが、こちらもスズキ目ドンコ科に分類されるむしろハゼに近い魚であり、エゾイソアイナメとは分類上の関係はない。

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実は美味い!ドンコ(エゾイソアイナメ)を堤防から釣る:カルモア釣査団:ニコ生釣りチャンネル(カルモア釣査団)

エゾ イソ アイナメ

北海道~三重県の太平洋沿岸、北海道南部~山口県の日本海の水深数十mまで。 近縁種のチゴダラと非常に似ている。 見た目ではまったく区別がつかない。 生息域も重なるため、獲れたた水深で判断する。 例えば東京湾の水深30m前後までなら本種、それ以深ならチゴダラと考えている。 呼び名では三陸から千葉県内房あたりまでの「どんこ」がいちばん知られている。 こまったことに、この呼び名が知られるにしたがい、駿河湾以西の深場であがるチゴダラまで「どんこ」と呼ばれるようになって、流通の場を混乱させている。 ほかには「ぐぞう」、「すけそう」、「のどぐさり」などの呼び名もある。 東京都や千葉県では地味な雑魚でしかないが、三陸では明らかに高級魚である。 漁法も釣りやカゴ漁がさかんで。 とれたら必ず生きた状態で持ち帰り、たたきで食べ、肝たっぷりの「どんこ汁」にする。 七月上旬、『市場寿司』で朝ご飯を食べていたら、小さなクーラーを下げた、ご近所のKさんがやって来た。 ふたを開けると、手のひらサイズの魚がぽつんと一尾。 「これ食べられますか?」 「どこで釣りました?」 「東京湾です」 「エゾイソアイナメですね」 たかさんが食べ方をいろいろ伝授しているのを見て、店を後にした。 その日は慌ただしくて、午後には三陸に向けて旅に出た。 東北自動車道を北上して、実に十時間もかけてたどり着いたのが岩手県久慈市。 早朝、久慈港で水揚げを見て、昼から県や市の方と打ち合わせをした。 そして夜は久慈の海の幸でいっぱい。 しめたばかりのアイナメが、どんこのたたきがうまい! 久慈の地酒「福来」がまたうますぎる! 被災地に来て、ふっと気がゆるむ、そんな一瞬である。 さて、『市場寿司』でエゾイソアイナメを見たその翌日、岩手県の最北部、久慈でもたくさんのエゾイソアイナメの水揚げを見て、そのエゾイソアイナメ、すなわち「どんこ」のたたきを食べている。 奇遇だ。 三陸名物「どんこのたたき」は、細切りの刺身に、生の肝をさっと和えたもの。 上品だけど、うま味が少ない身に、たっぷりのうま味・甘味のある肝が相まって実にうまい。 地酒「福来」がクイクイいけてしまう。 帰宅しても残る、「どんこ」の味の記憶に、矢も盾もたまらず鮮度のいい上物を築地などで探すが、ない。 梅雨明けの猛暑のなか都心を歩きながら思わず、久慈の魚屋さんに「どんこ」を送っていただくことに。 「たたきかー、こっちで食っていかったっても、送ったらだーめだー」 「だめなら、汁にします」 ということで届いたのは久慈沖で釣り、活魚だったものをしめてすぐに送っていただいたもの。 関東では絶対に手に入らない上物だが肝を生で、とまではいかない。 軽く湯通しして、細かくたたいた身と和えていただく。 やはり三陸久慈の味には及ばないが、非常に近い。 残念なのは、まだ朝の九時過ぎで酒には早すぎること。 たかさんにお願いして、これを軍艦巻きに。 しょうがのしぼり汁としょうゆを数滴落として、口に放り込むと、いきなり肝の甘さが舌にきた。 その上、たたいた身にちゃんと食感が感じられる。 この小振りの軍艦巻きをつまみだしたら、もう止まらない。 すし飯と合わせるには、種にそれ以上の味の強さが求められる。 「どんこのたたき」はすし飯の強さを圧倒して、実にうまい。 三陸では肝と身、みそとタマネギを合わせてたたいたものを「みそたたき」という。 外房でアジやイサキで作る「なめろう」と同じものだ。 岩手県の魚屋さんは「どんこのみそたたきは、そのままもいいが、実は焼いた方がいい」という。 この「焼きみそたたき」も絶品だった。 七月なかば今度は大阪で飲み会があり、数日ぶりに昼下がりの『市場寿司』に行くと、猛暑で大汗をかいているのに、熱々のみそ汁が目の前に。 たかさんの「ちょっと濃いめだから」と言うのを一口すすると、これがメチャクチャにうまい。 「なに、これ?」 「どんこのあら汁だよ。 肝なしの」 なんと今朝またKさんがエゾイソアイナメを持って来た。 前回よりも大漁で三尾もいたので、「どんこのたたき生肝版」を作った。 「これがさ、超うまいの。 やっぱりどんこは東京湾に限る」 朝から、たかさんとKさんが「どんこのたたきの軍艦巻き」で、大いに盛り上がる。 そしてボクには肝なしのあら汁を出し、ニッコリ。 土産の豚まん、持って帰ろうかな?.

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