家庭菜園でのカラスによる被害は酷く、キュウリやトマトに大きな被害が。 夏野菜の収穫もピークを過ぎ、鳥対策も厳重にされるようになりました。 貸し農園でも、鳥獣害対策の意識が高くなり、色々と工夫され始めました。 そのせいなのか、カラスは食べ物以外にも食指を伸ばし始めたようです。 カラスの集団が流し場におり、何をしているのかと観察していました。 すると、手洗い場に設置した石鹸をカラスが突いているではありませんか。 実際に食べているのかは別としても、こんな石鹸さえも餌になるのか。 カラスが遊んだだけなのか、それにして大変迷惑な仕業ですね。 カラスの立ち去った後には、何が残っていたか言うまでもありません。 カラスの悪戯とはいえ、ここまでも知恵が高いのかと感心しました。 野菜だけでなく、家庭菜園の施設にも影響が出始めています。 本当に人さえも怖れず、カラスの傍若無人?には困ったものです。
次の石鹸がなくなる よく石鹸がなくなるんです。 屋外にある手洗いなんですが、石鹸を出しておいたと思ってもすぐになくなってしまうんです。 さすがにすぐになくなるくらい頻繁に手を洗いません。 誰かが持ち帰っているのかと疑っていました。 ふとした時にカラスが石鹸を狙っている所の鉢合わせしたんです。 その時には、まさかカラスが石鹸を持っていくとは思ってもみませんでしたから、あまり気にすることはなかったんですがそのあとも石鹸がなくなっていました。 その次に見た時にはカラスが石鹸をくわえていたんです。 犯人はカラスだった! 犯人は見つけました。 カラスです。 それから手洗いの石鹸置きに蓋をしました。 カラスもあきらめたようで、石鹸がなくなることはなくなりました。 時間が経過して忘れかけていたが また最近石鹸がなくなるようになったんです。 たぶんカラスの仕業です。 蓋をしているのにその蓋をはぐって持って行っているようです。 なかなかカラスは賢いです。 学習能力があるんですね。 感心している場合ではありません。 また石鹸を持って行かれてしまいます。 ところで、カラスは石鹸を持ちかえって何をしているのかという疑問が浮かびました。 巣に持って帰ってなにかするのか 巣にもって帰っても何もならないだろなと思いましたが、何をしているのか気になります。 前に聞いたことがあるのはカラスは白いものが好きだという事です。 これも大した根拠はありませんが、そのことを思い出しました。 気になるので調べてみるとなんと! カラスは石鹸を食べるんです! マジかって思いましたが、本当に食べるんだそうです。 石鹸が好物なのかどうかはわかりませんが、カラスは油が好きなんだそうです。 しかもカラスは肉食と言ってよいくらい肉が好きなようです。 それで脂肪分の多い石鹸を食べるんだそうです。 決しておいしくはないとは思いますが、カラスたちが生き残るための術なんでしょう。 ネズミも石鹸を食べるらしい カラスと同様にネズミも石鹸を食べることがあるんだそうです。 カラス対策だけでなくネズミ対策もしなくてはなりませんね。 ろうそくも食べるんだとか カラスはろうそくも食べるようです。 ろうそくがもって行かれるところが目撃されているようです。 石鹸にしてもろうそくにしてもおいしくはなさそうですがね。 カラス対策はどうするのがいいのか 石鹸を持って行かれるのは石鹸を他の場所に移すか、カラスでは明けれないようなカバーを付けるほかないようです。 みかんのネットに入れるという対策もあるようですが、みかんのネットはカラスに破られてしまうんだそうです。 破られて石鹸は持って行かれてしまいます。 カラスは白いものが好きだと聞きましたが、白いだけでなくにおいなどから石鹸と認識して持って行っているんですね。 またいろいろなカラス対策グッズも販売されています。 一時的には効果もあるようなのですが、カラスは慣れるとカラス対策グッズを気にしなくなることもあります。 さいごに 石鹸がなくなるなと思った時にはもしかしたらカラスが持っていくのかもしれません。 カラスたちも生きていくために仕方がないことですが、石鹸がなくなっては困るので対策はしておいた方がいいです。 対策といってもいろいろなことを試してみるしかないでしょう。 これも聞いた話で試してみてはいませんが、カラスはトウガラシなどが嫌いなようなので、トウガラシ入りの石鹸なんかを作ってみたら面白いのではないかと思います。 - , , , , , ,.
次の群馬県桐生高校卒業。 宇都宮大学にて杉田昭栄教授のもと、カラスの音声コミュニケーションの研究に従事し、博士取得。 宇都宮大学特任研究員、 総合研究大学院大学助教を経て、現在は、宇都宮大学特任助教。 カラス研究一筋18年。 カラスが嫌いな色はあるのか? 「カラスが嫌がる色はあるのか?」カラスに関する講演やセミナーなどで良く聞かれる質問です。 カラスに様々な色や様々な波長の光を見せて、餌を使って学習させた実験がありますが、特定の色や波長の光を選んだことはありませんでした。 また、「嫌いな色」や「嫌いな光」をうたった製品の忌避効果検証試験を行なっても、カラスの忌避は見られませんでした。 ですので、 カラスが嫌いな色や嫌いな光などがあるとはちょっと考えにくいです。 カラスが好きな色はあるのか? ちなみに「好きな色はあるのか?」という質問ですと、答えるのが難しくなってきます。 光っている物を集めるから銀色を好んでいるのではという話がありますが、これは一体どういうことなのでしょうか?この質問には、カラスは 優れた色覚を持っていること、そして 好奇心が強いから、光っている物に興味を示すのでは、とお答えしております。 カラスは大変優れた色覚を持っております。 我々ヒトは、色を識別するセンサーを3種類持っています。 それぞれのセンサーは、赤・緑・青の波長の光に強く反応し、ヒトは3原色で色を見ているのです。 それに対しカラスは、 近紫外線も含めた4種類のセンサーを持っており、4原色で色を見ています。 さらにカラスは、油球と呼ばれる特殊なフィルターを網膜に持ち、色の識別の精度を高めています。 おそらくカラスは、我々が見ている色の世界とは段違いに 色彩豊かな世界を見ているに違いありません。 色を識別する能力が高いカラスは、様々に色で光り輝く物に対し興味を抱き、そしてそれをお気に入りの場所に集めているのかもしれません。 カラスは黄色が嫌い? 「カラスは黄色が嫌いなのですか?」という質問を良く受けます。 上述通り、カラスが嫌いな色があるとは少し考えにくいです。 では、どうして黄色が嫌いという話が広まったのでしょうか?その答えは、弊社顧問の杉田が開発に携わった「黄色いゴミ袋」が関係します。 この黄色いゴミ袋ですが、 紫外線をカットする特殊な顔料が練りこまれたフィルムを使っております。 その結果、 我々ヒトには黄色に見えています。 なお、ゴミ袋は半透明で我々ヒトは中身が見えます。 ちなみに、なぜ紫外線をカットする必要があるのか、そして、カラスにはどのように見えているのでしょうか。 実は、 カラスは紫外線を認識できます。 そして、紫外線に対して非常に高い感度を持っております。 カラスは物を識別する上で紫外線が非常に重要です。 私の実験で、紫外線の有り無しの光環境下で、ハムとハムの食品サンプルをカラスに選ばせた実験があります。 つまり当てずっぽうです。 この実験から、カラスは物を見る上で紫外線が非常に重要で有るということが考えられます。 そこで、紫外線をカットするゴミ袋は、紫外線がカットされているため、カラスが見ると中身が見えていないのでは、という理屈です。 この黄色いゴミ袋を使った実験も行っています。 通常の半透明のゴミ袋では、カラスは餌がある場所をピンポイントで突きます。 それに対し、この紫外線をカットした黄色いゴミ袋の場合、餌がある場所とは見当違いの場所を突いていました。 つまり、我々には見えるゴミ袋の中身が、カラスには見えていないようです。 この黄色いゴミ袋は成果を上げ、様々な自治体指定のゴミ袋として採用されております。 その結果、 「黄色」が一人歩きし、なぜか、「カラスは黄色が嫌い」という話になってしまいました。 カラスが黄色が嫌いではない、という科学的根拠を示すことはできませんが、その可能性は極めて低いと言えます。 この記事を書いたのは.
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