胃腸炎 食事。 胃腸炎の時の食事! コンビニで食べていいものと駄目なものは?

胃腸炎の食事!何日目から普通の食事にしていい?

胃腸炎 食事

感染性胃腸炎とは? 英語でストマックフルー(Stomach flu 胃腸の風邪)と言いますが、これは ウィルスや細菌に感染しておきる胃腸炎です。 ウィルス(ロタウィルスやノロウイルスなど)に感染すれば、相手はウィルスなので、薬はありません。 寝てるしかないです。 この点は風邪やインフルエンザと同じです。 細菌に感染した場合は抗生物質で治ります。 いつまでたっても熱が下がらないなら細菌に感染している怖れがあるので、医者に行ったほうがいいでしょう。 日本では、ふつうの風邪でもやたらとみんな医者にいきますが、あまり意味がないと思います。 カナダの医者は「ウィルスに感染してるだけだから、薬局で 症状を抑える薬を買って飲み、家で寝てなさい」と言うだけです。 実際自分の免疫で治すしかないのでそのとおりです。 ただし、ウィルスが原因の胃腸炎でも、乳幼児は症状がひどくなりうるので、病院につれていったほうがいいです。 高齢の人も症状が悪化するリスクが高いです。 感染性胃腸炎の症状 ・腹痛 胃腸炎なのでおなかが痛くなります ・吐き気、気持ちが悪くなる ・嘔吐 今回娘は4回ほど吐き、最後は黄色い胃液が出たとのこと(黄色は胆汁の色。 胆汁は消化液の1つです)。 ・発熱 ・水っぽい下痢 ・胃のあたりが痙攣(けいれん)する ・疲労感(全身ぐったり) ・筋肉痛 ・背中が痛い 娘は強烈に背中が痛いそうで、涙目になっていました。 「胃腸炎で背中が痛くなることってあるのかしら」と思って調べたら胃腸炎のとき背中が痛くなるのはよくあるようです。 内臓の機能が全体的に衰えて、血行が悪くなり筋肉が固くなって痛みが出ます。 また胃腸にガスがたまりすぎても、背中が痛くなるし、関連痛の可能性もあります。 関連痛とは、ある部分の痛みを脳が別の部分の痛みだと誤って認識する痛みです。 以上のような症状が全部でるか、複数出ます。 というより、そんな食欲もないでしょう。 24時間ぐらいは絶食が望ましい、ただし水分はとる 感染性胃腸炎にかかると、胃腸の中で免疫細胞が必死になって、異物(娘の場合はウィルス)の増殖をおさえ、外に出そうとしています。 だから、嘔吐や下痢をするわけです。 免疫がウィルスと戦っているあいだは、邪魔をせずそっとしておいたほうがいいです。 つまり余計な物は食べないほうがいいのです。 食べたところで、免疫ががんばっている以上、外に放出されます。 ただし、嘔吐と下痢、発汗で体内の水が失われるので、水分は取ります。 こんな水分がベスト 胃腸炎にかかっているとき取るべき水分は、 ・水、湯冷まし ふつうの水でいいです。 ただし冷たい水はおなかに負担がかかるので常温で。 ・薄い澄んだスープ 英語でbrothといいますが、要するにだし汁に塩でちょっと味をつけたものです。 日本ならすまし汁(具なし)、うすい味噌汁(具なし)がいいと思います。 いずれも塩分は控えめに。 発症後20時間後あたりに、娘にチキンのブロスを与えてみましたが、これでも下痢をしました。 野菜のブロスならよかったかもしれません。 だし汁でも下痢をする場合は、水だけに戻したほうがいいです。 何か食べたいと思うかもしれませんが、食べても下痢して苦しいだけです。 さて、最初は水とだし汁を飲んでおき、少しよくなったら以下のような飲み物を導入してもよいです。 ・ハーブティー 胃腸のトラブルをやわらげてくれるのはジンジャー(生姜)とミントです。 そのまま飲むのがいいと思いますが、甘みをつけるならハチミツをほんの少し入れるぐらい。 身体から体液が失われると電解質も失われます。 電解質とはその名のとおり、電流が流れる性質をもつものです。 通常ナトリウムなどの塩分をさすことが多いですが、カリウムなどもあります。 電解質がないと、体液の濃度をうまく保つことができないし、神経や筋肉もふつうに動かなくなります。 そこではげしい下痢をしたときは、電解質を補給するのも悪くないです。 とはいえ少しぐらいの下痢や嘔吐であれば、そんなに危機的な状況にはならないと思います。 電解質の補給には、日本ならばオーエスワンのような経口補水液がよいです。 スポーツドリンクは電解質の濃度が低いわりに、糖度が高いので、病気のときはふさわしくありません。 娘の場合、そこまでひどくないと思ったので、電解質の補充は考えませんでした。 かわりに天然のアルカリイオン水を買ってみました。 アルカリイオン水は下痢を改善すると言われております。 本当かどうかわかりませんが気休めに購入。 まあ、天然なのでそんなにアルカリ度は高くありません。 人工的なアルカリイオン水は害のほうが多いという説もあるので、注意してください。 いずれの飲み物も少しずつすすって飲みます。 がぶ飲みしてはいけません。 摂るべきではない水分 水分を補給するべきですが、こんな水分はかえって症状をひどくします。 ・ カフェインの入っているもの(コーヒーや濃いお茶、ココア) カフェインが入っていると、ぐっすり眠れません。 胃腸炎で苦しい思いをしているときコーヒーやココアを飲みたくなったりはしないと思いますが。 カフェインで下痢になる人もいますね。 すでに胃腸炎で下痢になっているのですから、これ以上下痢を加速させるのはまずいです。 ・ アルコール 病気のときにお酒を飲む人はいないと思いますがアルコールも利尿作用があるため、水分を失ってしまうのでよくありません。 ふつうの水がベストです。 下痢と嘔吐がおさまってきたら消化のよい物を 日本人ならやっぱりおかゆ。 吐き気や下痢がおさまったら、消化のよい物を食べます。 しかし、食欲がなかったら無理に食べなくてもいいです。 胃腸炎のときは、胃腸はできるだけ休ませたほうがいいですから。 北米ではよく、BRATダイエットがよい、と言われます。 いずれも消化のよいものです。 特にバナナはカリウムが豊富だし、りんごには整腸作用のあるペクチンがあります。 お米やトーストは炭水化物(エネルギー源)の補給です。 玄米や胚芽パンは消化が悪いので、白米に白いパンです。 この4つの食品の共通点は、自然な甘みがあることと(パンは砂糖が入ってるけど)柔らかいことです。 そういえば、大昔、ある英会話の先生(アメリカ人)が、「おなかを壊したときはトーストがいいね」と言ったので、「え、そうなの?」とびっくりしました。 日本人ならおかゆですよね。 あるいはにゅうめんとか。 BRATは見てもわかるように、タンパク質はあまりないので、最近は「BRATはよくないよ」という専門家も多いです。 スクランブルエッグなどを食べたほうがいい、という人もいます。 日本なら具なしであまり塩辛くない茶碗蒸しでしょうか。 1日2日ぐらいはBRATでもいいような気がします。 ただ、パンよりお米のほうがいいでしょう。 よけいな物が入っていないので。 梅干しをちょっぴりのせたおかゆがいいですね。 お腹が痛いとき食べないほうがいい物 胃腸炎の最中や回復期に食べないほうがいい物は消化の悪いものです。 具体的には以下のもの。 ・ 乳製品 乳製品は賛否両論ありますが、消化の悪い食べ物と言えます。 乳糖を消化する酵素を充分持っていない人が多いからです。 人間は牛じゃないですからね。 特に日本人は、牛乳でおなかがごろごろする人がたくさんいます。 一般にプロバイオティクス(乳酸菌やビフィズス菌などの善玉菌)入りのヨーグルトは胃腸炎の回復期に食べるとよい、と言われています。 プロバイオティクスが、腸内フローラ(腸内細菌叢 ちょうないさいきんそう。 腸の中の細菌の生態系)のバランスをよくしてくれるから、というのがその理由です。 しかしヨーグルトを全否定する専門家もいます。 ヨーグルトの中の乳酸菌は人間の腸にとっては異物だから、胃酸にすぐに殺されるという主張があるし、そもそもヨーグルトは脂肪分やタンパク質が多いので、柔らかくて液体に近い形状ですが、消化はよくありません。 甘いヨーグルトを食べてしまったら、よけいな糖分をとってしまいます。 私の夫はプロバイオティクス入りのヨーグルトを好んで食べていますが(しかも甘いやつ)、明らかに私より胃腸の調子が悪そうです。 私はふつうにお通じがあるのに、夫は異様にトイレが長い。 それに数年前、自分はリーキーガット症候群だと思うといって、よくインターネットで調べていました。 リーキーガット症候群とは、腸壁の粘膜にある穴や傷から、まだしっかり消化していない物質や、有害な菌が腸に侵入してしまい、腸の機能が衰えたり、細菌や毒が血液に入りこんで、体のあちこちにまわり、そこかしこで不調が出る病気です。 夫がリーキーガットかどうかはともかく、胃腸のトラブルをかかえているのは確かです。 個人的にプロバイオティクス配合のヨーグルト食べるのが、かえってよくないような気がします(こんな主張をしても、夫には全く相手にされませんが)。 ・ 塩辛いもの 塩辛いものはいつ食べても健康によくありません。 ・ カフェイン 回復期でもカフェインは控えるべきです。 ・ 砂糖や甘いおやつ 砂糖は血糖値のアップダウンを起こすため、身体が弱っているときは摂らない方がいいです。 ・ 脂肪分の多い食べ物 脂肪は消化の始まりが遅く吸収に時間がかかります。 よく言えば腹持ちがよく、悪く言えば、とても消化が悪い物質です。 ・ 加工食品(加工度の高いもの) 食品添加物などよけいなものが入りすぎているので、内臓に負担がかかります。 するとやっぱりバナナでしょうか。 豆腐もよさそうですが、娘は豆腐は食べたくないというし、アップルソースもいやだというし、とりあえずブロスを与えています。 娘の看病をしていたので、私の体内にもしっかりウィルスが入り込んでいるはずです。 たぶんロタウィルスだと思うので、発症するなら、明日か明後日でしょう(しかし今のところ全く元気なのでご心配には及びません)。 ロタウィルスは潜伏期間が短いのです。 娘は丈夫なほうですが、試験勉強、アルバイト、夜遊び、ジム(夜遅くに行く)のせいで、慢性睡眠不足。 そのため免疫が落ちて症状がひどいのでしょう。 あと、本人によるとストレスもあったそうです。 ウィルスによる感染症は、身体が「休ませてください」というサインを出しているのかもしれませんね。 みなさんも、年末年始、忙しかったり生活が乱れると思いますが、睡眠はしっかりとってください。 【追記】 読者のちょんこさんから、感染性胃腸炎の予防法を教えてもらいました。 ちょんこさんのお宅では、毎冬のように家族で胃腸炎にかかっていたが、育児サークルで看護師長から、「胃腸炎が流行する時期は料理のさい、塩の代わりに梅酢を使いなさい」とアドバイスされたそうです。 そのとおりに実践したら、パタリと胃腸炎にかからなくなったそうです。 今年は梅酢を切らしていたので、末のお子さんが2週間前に流行の胃腸炎にかかったものの、家族中で梅干しを毎食、食べるようにしたら誰にもうつらなかったとのこと。 梅酢のお湯割り(ハチミツを少々いれる)もよいそうです。 ぜひお試しください。

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ウイルス性胃腸炎で食事はいつから?良い食べ物は?治るまでの記録

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胃腸炎は、嘔吐や下痢、発熱などの症状をともないます。 つらい胃腸症状は体力も奪い、回復にも時間がかかる場合があります。 そのような胃腸炎ですが、普段の食事から予防することもできるといわれています。 予防には、腸内環境を整えることが大切です。 胃腸炎の種類や症状、また、予防のための食事のポイントについて、詳しく解説していきます。 多く見られる胃腸炎の種類と症状 感染性胃腸炎は細菌、ウイルス、寄生虫など、さまざまな原因で引き起こされます[1]。 日本における感染性胃腸炎のうち、原因として報告される数が最も多いのはノロウイルスです[2]。 食中毒の原因として日本でも知られるようになりました。 そのほか、ロタウイルス、アデノウイルスなどが原因ウイルスとしてあげられます。 ノロウイルスによる感染性胃腸炎 ノロウイルスによる感染性胃腸炎や食中毒は、一年を通して発生していますが、特に冬場に多く発生します。 集団感染を引き起こしやすく、学校や会社などでは危険視されています。 経口で感染し、おう吐、下痢、腹痛などを起こします。 基本的には1~2日程度で回復しますが、子どもや高齢者、他にも病気がある場合などでは重症化することがあります。 一方、胃腸炎を引き起こす細菌としては、カンピロバクター、サルモネラ菌、黄色ブドウ球菌、腸炎ビブリオ、腸管出血性大腸菌などがあげられます。 カンピロバクター腸炎 細菌性胃腸炎の中でも、もっとも頻度が高いのがカンピロバクター腸炎です[3]。 特に鶏肉に多く存在しているとされています。 潜伏期間は1~7日、経過は比較的良好だといわれています。 まれに、四肢麻痺などの症状が起こるギラン・バレー症候群が合併症として発症することがあるので注意が必要です。 鶏肉はしっかり火を通して食すことや、きちんとした保存方法を徹底するなどを意識しましょう。 サルモネラ胃腸炎 サルモネラ胃腸炎は、肉類や生卵を食べたときやミドリガメなどのペットから感染する可能性があります[4]。 潜伏期間は半日~3日程度と短いですが、症状は比較的重いとされています。 1週間程度で回復することがほとんどですが、まれに血液に菌が入り込む敗血症を併発することがあります[5]。 基本的に肉類は、食中毒や感染症といった病気にかかる可能性がある食材だということを頭に入れておく必要がありそうです。 保存方法と調理方法に注意して食べるようにしましょう。 下痢のときは消化に良い食べ物を 下痢や嘔吐の症状があるときは、適切な食事療法が大切です。 十分な水分の補給を 無理に食事をする必要はありません。 しかし、身体から水分が大量に排出されているので、できるだけ水分は摂るようにしましょう。 お茶やスポーツ飲料などでもよいですが、経口補水液を摂取するのがおすすめです。 消化に良い食べ物を 流動食から始めます。 温かいスープなど、少量ずつから試しましょう。 冷たいものや炭酸飲料、アルコールは胃腸を刺激するので避けます。 様子を見ながら、お粥や煮込みうどんなど、柔らかくて消化によいものを食べましょう。 食材やレシピにも気をつける 下痢や嘔吐の症状があるときは、食物繊維や脂質の多い食材は胃腸に負担をかけてしまうため避けましょう。 消化がよく栄養価も高い卵や豆腐、白身魚などがおすすめです。 また、調理法も消化をしやすくするためにひと工夫しましょう。 食材は小さめに切り、柔らかく調理します。 味付けは薄めにし、香辛料なども胃腸に刺激を与えるため控えます。 整腸剤やヨーグルトは効果アリ? 整腸剤やヨーグルトには、腸内環境を整えるビフィズス菌や乳酸菌などの善玉菌が多く含まれています。 胃腸炎のときの腸内は、原因菌となる悪玉菌が多くの割合を占めているため、嘔吐や下痢などの症状が現れます。 整腸剤やヨーグルトを摂取することで、腸内の善玉菌の割合を増やし、症状を回復させる効果が期待できます。 このような症状はすぐに病院へ すぐに病院へ行くべき場合があります。 以下のような症状がある場合は、すみやかに病院を受診しましょう。 下痢 一過性の下痢であれば心配はいりません。 下痢と同時に、発熱や嘔吐、激しい腹痛をともなう場合は、すぐに医療機関を受診しましょう。 そのほか、血便や粘液の混ざった便が出たときもすみやかに病院へ行きましょう。 詳しい症状やその回数、いつ頃から現れたかなどの情報はとても重要になりますので、しっかり医師に伝えるようにしましょう。 血便 便が通常時よりも黒かったり、赤黒かったり、真っ赤な色をしていたら、すぐに病院へ行きましょう。 便が出た後に肛門から血が出ている場合は、痔や肛門が傷ついている可能性があります。 腹痛 腹痛は症状が軽いものから激しく痛むものまで幅広く生じます。 また、病気が原因で起こる腹痛もあります。 腹痛が長く続いたり、普段との違和感があったりする場合は早めに病院を受診しましょう。 その際に重要になるのが、腹痛とともに起こる症状です。 吐き気や嘔吐、発熱などの症状をともなう場合は、医師の症状の程度や発症期間などを具体的に伝えられるようにしておくといいでしょう。 食べ物・飲み物で胃腸炎を予防 胃腸炎を予防するために、普段の食事からできることがあります。 食事を見直して、胃腸炎に強い体づくりをしましょう。 腸内環境を整える善玉菌 腸内環境を健康的に保つことは、胃腸炎をはじめとしたさまざまな病気を抑制することが期待できます[6]。 腸内環境を良好に保つには、腸内の善玉菌の割合を増やしましょう。 腸内の善玉菌を増やすためには、ビフィズス菌や乳酸菌などの善玉菌を摂取することが大切です。 ヨーグルトや乳酸菌飲料には、たくさんの善玉菌が含まれています。 善玉菌は継続的に摂取することが効果的とされているので、毎日善玉菌を含んだ食品を摂取する習慣をつけるとよいでしょう。 バランスの良い食事を! バランスのよい食事は、身体の免疫力を高めるといわれています。 タンパク質には、免疫の原料となる成分が含まれています。 また、近年、近年、果物や野菜に含まれる抗酸化物質が注目されています[7]。 抗酸化物質とは、動脈硬化・がん・老化・免疫機能の低下などを引き起こす原因となる活性酸素を抑制したり除去するもので、ポリフェノールやカロテノイドなどがあります。 いろいろな食材をバランスよく食べる習慣をつけ、病気にかかりにくい身体づくりを行っていきましょう。 参考文献• [1]国立感染症研究所. niid. html(参照2017-05-31)• [2]国立感染症研究所. niid. html(参照2017-05-30)• [3]厚生労働省. mhlw. html(参照2017-05-30)• [4]厚生労働省. mhlw. html(参照2017-05-30)• [5]横浜市. city. yokohama. html(参照2017-05-30)• [6]清水純. e-healthnet. mhlw. html(参照2017-05-30)• [7]厚生労働省. e-healthnet. mhlw. html(参照2017-06-05).

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ウイルス性胃腸炎の症状は軽い?胃痛?食事はバナナ?

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感染性胃腸炎とは? 英語でストマックフルー(Stomach flu 胃腸の風邪)と言いますが、これは ウィルスや細菌に感染しておきる胃腸炎です。 ウィルス(ロタウィルスやノロウイルスなど)に感染すれば、相手はウィルスなので、薬はありません。 寝てるしかないです。 この点は風邪やインフルエンザと同じです。 細菌に感染した場合は抗生物質で治ります。 いつまでたっても熱が下がらないなら細菌に感染している怖れがあるので、医者に行ったほうがいいでしょう。 日本では、ふつうの風邪でもやたらとみんな医者にいきますが、あまり意味がないと思います。 カナダの医者は「ウィルスに感染してるだけだから、薬局で 症状を抑える薬を買って飲み、家で寝てなさい」と言うだけです。 実際自分の免疫で治すしかないのでそのとおりです。 ただし、ウィルスが原因の胃腸炎でも、乳幼児は症状がひどくなりうるので、病院につれていったほうがいいです。 高齢の人も症状が悪化するリスクが高いです。 感染性胃腸炎の症状 ・腹痛 胃腸炎なのでおなかが痛くなります ・吐き気、気持ちが悪くなる ・嘔吐 今回娘は4回ほど吐き、最後は黄色い胃液が出たとのこと(黄色は胆汁の色。 胆汁は消化液の1つです)。 ・発熱 ・水っぽい下痢 ・胃のあたりが痙攣(けいれん)する ・疲労感(全身ぐったり) ・筋肉痛 ・背中が痛い 娘は強烈に背中が痛いそうで、涙目になっていました。 「胃腸炎で背中が痛くなることってあるのかしら」と思って調べたら胃腸炎のとき背中が痛くなるのはよくあるようです。 内臓の機能が全体的に衰えて、血行が悪くなり筋肉が固くなって痛みが出ます。 また胃腸にガスがたまりすぎても、背中が痛くなるし、関連痛の可能性もあります。 関連痛とは、ある部分の痛みを脳が別の部分の痛みだと誤って認識する痛みです。 以上のような症状が全部でるか、複数出ます。 というより、そんな食欲もないでしょう。 24時間ぐらいは絶食が望ましい、ただし水分はとる 感染性胃腸炎にかかると、胃腸の中で免疫細胞が必死になって、異物(娘の場合はウィルス)の増殖をおさえ、外に出そうとしています。 だから、嘔吐や下痢をするわけです。 免疫がウィルスと戦っているあいだは、邪魔をせずそっとしておいたほうがいいです。 つまり余計な物は食べないほうがいいのです。 食べたところで、免疫ががんばっている以上、外に放出されます。 ただし、嘔吐と下痢、発汗で体内の水が失われるので、水分は取ります。 こんな水分がベスト 胃腸炎にかかっているとき取るべき水分は、 ・水、湯冷まし ふつうの水でいいです。 ただし冷たい水はおなかに負担がかかるので常温で。 ・薄い澄んだスープ 英語でbrothといいますが、要するにだし汁に塩でちょっと味をつけたものです。 日本ならすまし汁(具なし)、うすい味噌汁(具なし)がいいと思います。 いずれも塩分は控えめに。 発症後20時間後あたりに、娘にチキンのブロスを与えてみましたが、これでも下痢をしました。 野菜のブロスならよかったかもしれません。 だし汁でも下痢をする場合は、水だけに戻したほうがいいです。 何か食べたいと思うかもしれませんが、食べても下痢して苦しいだけです。 さて、最初は水とだし汁を飲んでおき、少しよくなったら以下のような飲み物を導入してもよいです。 ・ハーブティー 胃腸のトラブルをやわらげてくれるのはジンジャー(生姜)とミントです。 そのまま飲むのがいいと思いますが、甘みをつけるならハチミツをほんの少し入れるぐらい。 身体から体液が失われると電解質も失われます。 電解質とはその名のとおり、電流が流れる性質をもつものです。 通常ナトリウムなどの塩分をさすことが多いですが、カリウムなどもあります。 電解質がないと、体液の濃度をうまく保つことができないし、神経や筋肉もふつうに動かなくなります。 そこではげしい下痢をしたときは、電解質を補給するのも悪くないです。 とはいえ少しぐらいの下痢や嘔吐であれば、そんなに危機的な状況にはならないと思います。 電解質の補給には、日本ならばオーエスワンのような経口補水液がよいです。 スポーツドリンクは電解質の濃度が低いわりに、糖度が高いので、病気のときはふさわしくありません。 娘の場合、そこまでひどくないと思ったので、電解質の補充は考えませんでした。 かわりに天然のアルカリイオン水を買ってみました。 アルカリイオン水は下痢を改善すると言われております。 本当かどうかわかりませんが気休めに購入。 まあ、天然なのでそんなにアルカリ度は高くありません。 人工的なアルカリイオン水は害のほうが多いという説もあるので、注意してください。 いずれの飲み物も少しずつすすって飲みます。 がぶ飲みしてはいけません。 摂るべきではない水分 水分を補給するべきですが、こんな水分はかえって症状をひどくします。 ・ カフェインの入っているもの(コーヒーや濃いお茶、ココア) カフェインが入っていると、ぐっすり眠れません。 胃腸炎で苦しい思いをしているときコーヒーやココアを飲みたくなったりはしないと思いますが。 カフェインで下痢になる人もいますね。 すでに胃腸炎で下痢になっているのですから、これ以上下痢を加速させるのはまずいです。 ・ アルコール 病気のときにお酒を飲む人はいないと思いますがアルコールも利尿作用があるため、水分を失ってしまうのでよくありません。 ふつうの水がベストです。 下痢と嘔吐がおさまってきたら消化のよい物を 日本人ならやっぱりおかゆ。 吐き気や下痢がおさまったら、消化のよい物を食べます。 しかし、食欲がなかったら無理に食べなくてもいいです。 胃腸炎のときは、胃腸はできるだけ休ませたほうがいいですから。 北米ではよく、BRATダイエットがよい、と言われます。 いずれも消化のよいものです。 特にバナナはカリウムが豊富だし、りんごには整腸作用のあるペクチンがあります。 お米やトーストは炭水化物(エネルギー源)の補給です。 玄米や胚芽パンは消化が悪いので、白米に白いパンです。 この4つの食品の共通点は、自然な甘みがあることと(パンは砂糖が入ってるけど)柔らかいことです。 そういえば、大昔、ある英会話の先生(アメリカ人)が、「おなかを壊したときはトーストがいいね」と言ったので、「え、そうなの?」とびっくりしました。 日本人ならおかゆですよね。 あるいはにゅうめんとか。 BRATは見てもわかるように、タンパク質はあまりないので、最近は「BRATはよくないよ」という専門家も多いです。 スクランブルエッグなどを食べたほうがいい、という人もいます。 日本なら具なしであまり塩辛くない茶碗蒸しでしょうか。 1日2日ぐらいはBRATでもいいような気がします。 ただ、パンよりお米のほうがいいでしょう。 よけいな物が入っていないので。 梅干しをちょっぴりのせたおかゆがいいですね。 お腹が痛いとき食べないほうがいい物 胃腸炎の最中や回復期に食べないほうがいい物は消化の悪いものです。 具体的には以下のもの。 ・ 乳製品 乳製品は賛否両論ありますが、消化の悪い食べ物と言えます。 乳糖を消化する酵素を充分持っていない人が多いからです。 人間は牛じゃないですからね。 特に日本人は、牛乳でおなかがごろごろする人がたくさんいます。 一般にプロバイオティクス(乳酸菌やビフィズス菌などの善玉菌)入りのヨーグルトは胃腸炎の回復期に食べるとよい、と言われています。 プロバイオティクスが、腸内フローラ(腸内細菌叢 ちょうないさいきんそう。 腸の中の細菌の生態系)のバランスをよくしてくれるから、というのがその理由です。 しかしヨーグルトを全否定する専門家もいます。 ヨーグルトの中の乳酸菌は人間の腸にとっては異物だから、胃酸にすぐに殺されるという主張があるし、そもそもヨーグルトは脂肪分やタンパク質が多いので、柔らかくて液体に近い形状ですが、消化はよくありません。 甘いヨーグルトを食べてしまったら、よけいな糖分をとってしまいます。 私の夫はプロバイオティクス入りのヨーグルトを好んで食べていますが(しかも甘いやつ)、明らかに私より胃腸の調子が悪そうです。 私はふつうにお通じがあるのに、夫は異様にトイレが長い。 それに数年前、自分はリーキーガット症候群だと思うといって、よくインターネットで調べていました。 リーキーガット症候群とは、腸壁の粘膜にある穴や傷から、まだしっかり消化していない物質や、有害な菌が腸に侵入してしまい、腸の機能が衰えたり、細菌や毒が血液に入りこんで、体のあちこちにまわり、そこかしこで不調が出る病気です。 夫がリーキーガットかどうかはともかく、胃腸のトラブルをかかえているのは確かです。 個人的にプロバイオティクス配合のヨーグルト食べるのが、かえってよくないような気がします(こんな主張をしても、夫には全く相手にされませんが)。 ・ 塩辛いもの 塩辛いものはいつ食べても健康によくありません。 ・ カフェイン 回復期でもカフェインは控えるべきです。 ・ 砂糖や甘いおやつ 砂糖は血糖値のアップダウンを起こすため、身体が弱っているときは摂らない方がいいです。 ・ 脂肪分の多い食べ物 脂肪は消化の始まりが遅く吸収に時間がかかります。 よく言えば腹持ちがよく、悪く言えば、とても消化が悪い物質です。 ・ 加工食品(加工度の高いもの) 食品添加物などよけいなものが入りすぎているので、内臓に負担がかかります。 するとやっぱりバナナでしょうか。 豆腐もよさそうですが、娘は豆腐は食べたくないというし、アップルソースもいやだというし、とりあえずブロスを与えています。 娘の看病をしていたので、私の体内にもしっかりウィルスが入り込んでいるはずです。 たぶんロタウィルスだと思うので、発症するなら、明日か明後日でしょう(しかし今のところ全く元気なのでご心配には及びません)。 ロタウィルスは潜伏期間が短いのです。 娘は丈夫なほうですが、試験勉強、アルバイト、夜遊び、ジム(夜遅くに行く)のせいで、慢性睡眠不足。 そのため免疫が落ちて症状がひどいのでしょう。 あと、本人によるとストレスもあったそうです。 ウィルスによる感染症は、身体が「休ませてください」というサインを出しているのかもしれませんね。 みなさんも、年末年始、忙しかったり生活が乱れると思いますが、睡眠はしっかりとってください。 【追記】 読者のちょんこさんから、感染性胃腸炎の予防法を教えてもらいました。 ちょんこさんのお宅では、毎冬のように家族で胃腸炎にかかっていたが、育児サークルで看護師長から、「胃腸炎が流行する時期は料理のさい、塩の代わりに梅酢を使いなさい」とアドバイスされたそうです。 そのとおりに実践したら、パタリと胃腸炎にかからなくなったそうです。 今年は梅酢を切らしていたので、末のお子さんが2週間前に流行の胃腸炎にかかったものの、家族中で梅干しを毎食、食べるようにしたら誰にもうつらなかったとのこと。 梅酢のお湯割り(ハチミツを少々いれる)もよいそうです。 ぜひお試しください。

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