マリ クレール スタイル。 marie claire

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マリ クレール スタイル

書店から『マリ・クレール』が姿を消すなど、誰も想像しなかった。 ところが、2009年惜しまれながら27年のを閉じた。 いったん休刊したの復刊には、確固としたモチベーションと成功の確信が必要だ。 1982年中央公論社(現中央公論新社)より創刊した時、雑誌のとそのタイトルを冠したプロダクツのライセンス事業がセットになり展開されていた。 雑誌の休刊後も年間200億円超といわれるだけが継続され、マリ・クレール ブランドのグッズは販売されていた。 国のマリ・クレール アルバム社は、からスタートし、今では世界35ヶ国で展開する、女性誌としては世界最大の発行部数を誇るライセンスが日本で刊行されていない不自然さを解消する手立てはないかと、角川書店へ移る前の中央公論社最後の編集長、田居克人に連絡を取った。 「最初にからコンタクトがあった時は、モード誌の厳しさを知っているだけに、単に復刊すればいいとは思えませんでした。 そこで編み出したのが、現在の形でした」(田居編集長) 現在の形とは、書店では販売せず、中央公論新社の母体である読売新聞に挟み込み、無料で配布するというスタイルだ。 しかもあらゆるシミュレーションにより、48万部を刷り、富裕層が多く居住するの一部と地方都市の一部に配布し、ラグジュアリーブランドを中心とした広告を収入源とするというアイデアだった。 「このビジネスを、マリ・クレール アルバム社に提案したとき、フランスの社長は躊躇し判断できず、創始者の現会長のモンモールさんに相談したところ、『日本で復刊させるにはこの方法しかない』との一言で決まったんですよ」と、田居編集長は語った。 こうして、2012年7月『マリ・クレール スタイル』と新たなネーミングで、3年ぶりに復刊した。 新聞へ挟み込むには、タブロイド判で52ページが最大。 カバー、商品を中心にした、ページ、ページと、少ないページに充実感を満載させる。 商品紹介は、webと連動して更にバリエーションを見せていくフォーマットだ。 webについては、AFP社と契約しているMODE PRESSと連動し、1日10から15のをアップしている。 ただ、ラグジュアリーブランドの広告は、「紙媒体の方が圧倒的に有利」と田居編集長。 この考えは、米『VOE』編集長も同じとか。 「今クライアントはブランドのエモーションを伝えるために、ブランドの背景にあるや、イメージ表現の妙を駆使して消費者に訴え掛けている。 ところがwebは情報の発信力はあるものの、紙媒体以上のビジュアルの追求がされていないのが弱点。 今後、によるイメージ表現がものをいう時代がやって来たときに、webの真価が問われるだろう」と、いささか冷ややかな見解だった。 今後の展開について訊ねると、『マリ・クレール スタイル』の存在は知っているが、読売新聞を定期購読していないので、手に入らないとの要望に応えて、今年、東京の線にあるニューススドで200円の定価をつけて販売する。 あくまでもトライアルで、このことが書店売りに繋がるとは考えていないとのコメント。 配布部数も現在の50万部から60万部に増やす予定。 年間16回発行しているものを20回(例えば、版を発行など)に増やし、ビジネスを拡張させていくかが目下の課題になっている。 編集者は、読者が必要とするテーマを探り、それがヒットすると永遠のマンネリと言われるほど、毎年同じテーマを手を替え品を替えして焼き直してきた。 つまり、鉱脈を掘り当てるのが編集長の仕事だった。 今、編集長に求められるのは、ビジネスを成功に導くアイデアをいかに編み出す能力をもっているか、という時代になってきたようだ。 前期完。 後期は『ヴォーグ ジャ』『ハーパーズ バザー』『ヌメロ・トウキョウ』を予定。

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【6月25日 marie claire style】先日、『ドクター・マーチの娘達』と、フランス語で題名された、グレタ・ガーウィグ監督の映画を観に行った。 見始めてからしばらくすると、「アッ、これは、若草物語だ」と思った。 ところ変われば、題変わるとでも言おうか、英語では『リトル ウーマン』、日本語では『ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語』。 これは、作家ルイザ・メイ・オルコットの自伝で、4人姉妹の日常生活の喜怒哀楽が描かれている。 映画の冒頭に、「私は沢山の問題を抱えていた、だから美しい物語を書いた。 ルイザ・メイ・オルコット」と、書かれた字幕が流れた。 出演者は、母性的な長女メグを演じるエマ・ワトソン。 彼女は若い頃から『ハリー・ポッター』などで活躍している。 順応性があり感受性が強い次女ジョーは、シアーシャ・ローナン。 ロマンチストの3女ベスは、エリザ・スカンレン。 優雅で繊細な4女エイミーは、フローレンレンス・ピューが演じている。 そして、ローラ・ダーン。 30年前彼女は、映画『ワイルド・アット・ハート』の不良役が印象的だったが、年月を経て、この映画では4人姉妹の聡明で優しい母親役。 さらに、このところ大活躍、『君の名前で僕を呼んで』でアカデミー賞にノミネートされた、ティモシー・シャラメも出演していた。 マーチ姉妹の大伯母を演じるのは、沢山の印象的な映画に出演し、何度もアカデミー賞にノミネートされ、受賞している大女優のメリル・ストリープという超豪華キャスト。 さらに、男優では、ジェームス・ノートン、クリス・クーパー、ボブ・オデンカーク、フランス人のルイ・ガル等が名を連ねている。 シアーシャ・ローナンが、主役の小説家志望の次女ジョーを演じ、彼女の空想が時空を飛び越え、物語は時間を前後しつつ展開する。 そして、彼女は小説の売り込みにいつも奔走しているが、彼女がルイザ・メイ・オルコット自身なのだろう。 ジョーを演じるシアーシャ・ローナンの演技は、秀逸! 長女メグは結婚し子供ができ、次女ジョーは小説を書き、3女ベスはピアノを弾き、4女エイミーは絵を描いている。 出演者達は、それぞれ4人の個性を、巧みに表現している。 アメリカのマサチューセッツ州に住む4人姉妹が、喧嘩もするが、喜びと悲しみを分かち合い、愛しあう姿が描かれていて、沢山の胸が熱くなるシーンがあった。 この映画の時代背景は1880年代中頃。 映画の冒頭にエドゥアール・マネの描いた『草の上の昼食』風の絵を、4女のエミーが描いているシーンがあるが、まるで、印象派の絵の中に入り込んだようだ。 みんなで海辺に出かけるシーンも、エドゥアール・マネの海の絵を思い出す。 そして、衣装が素晴らしい! 南北戦争の戦地に出兵し、怪我をした父親の看護に、母親が出かける旅費の助けに、ジョーは長い髪を切って売ってしまう。 ショートカット姿で、気丈に母親を送り出すジョーだが、その後妹の腕の中で泣き崩れる。 マーチ家の人々は愛に溢れていて、クリスマスの日、ローラ・ダーン演じる聡明で優しい母親は、近隣の貧しい子沢山の家に、自分たちの晩餐を届けようと提案する。 早速、真っ白な雪景色の中、5人でお菓子や料理を持って行き、泣いていた子供達を笑顔にする。 マーチ家の人々が家に戻ると、沢山の豪華な料理がテーブルに並べられていて、みんなで歓声ををあげ大喜び! マーチ家の人々が、自分達の料理を子供のいる家族に届ける姿を窓越しに見ていて、隣人の資産家ローレンス家の主人が提供して並べた料理だ。 ローレンス家の主人は、強面な様相をしているが、とても優しい。 3女のベスを家に招きピアノを弾くように勧め、後にピアノを彼女にプレゼントする。 が、その後、ベスは病気になり、亡くなってしまう。 4人姉妹に色々な形で絡み、神出鬼没のローレンス家のドラ息子ローリーを、ティモシー・シャラメが演じている。 大伯母を演じるメリル・ストリープは、かなりの老け役のメイクで貫禄を示している。 舞踏会のシーンが何度もあり、マーチ家の4人姉妹に絡む男性が、沢山登場する。 父親が戦場から戻ってくる感動的なシーンは、西洋人の感情表現の豊かさを見ることができ、胸が熱くなる。 姉妹の恋は、いろいろに交差するが、最後には落ちつくところに落ち着き、みんな結婚し子供が生まれる。 大人数に増えた、家族のガーデン・パーティが行われるところで、映画はジ・エンド! ジョーの書いた小説は、何度もボツになるが、最終的に『リトル・ウーマン』と題され、発行される。 エピソードが入れ替わり立ち替わり前後して展開され、従来の若草物語と少し異なるが、とても新鮮に感じられる。 幼い頃、私は映画『若草物語』を観たことがある。 当時の映画の、長女メグ役はジャネット・リー、次女ジョーはジューン・アリソン、3女ベスはマーガレット・オブライエン、4女エイミーはエリザベス・テーラーが演じていて、当時のハリウッドスターが勢揃いだった。 男性陣は、ピーター・ローフォード、ロッサノ・ブラッツィ等が出演した。 多分、映画好きの母が、幼かった私を連れて行ってくれたのだろう! 今でも少し覚えている。 そして、私は本の『若草物語』も、色々な形で、何度も読んだのだ。 日本の美術大学を卒業後、一般企業に就職。 1968年に渡仏。 テキスタイル会社に勤務後、フリーのスタイリストとして活躍する。 85年「マリ・クレール アルバム」社に入社。 サラ・ムーンやピーター・リンドバーグなど一流のカメラマンたちと仕事を重ね、『マリ・クレール』の黄金時代を代表する作品を創り上げた。 2014年に同社を退職。 現在は執筆活動に従事。

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マリ クレール スタイル

また、冨永愛さんが有名料理雑誌編集長役でレギュラー出演。 冨永さんが民放ゴールデンタイムの連続ドラマに出演するのは今回が初めてとなります。 (C)TBS 木村さん演じる型破りなフランス料理のシェフ・尾花夏樹がどん底まで転落するも、鈴木京香さん演じる女性シェフ・早見倫子と出会い、もう一度シェフとして生き直し、周囲と衝突しながらも世界最高の三つ星レストラン「グランメゾン東京」を作り上げようと奮闘する姿を描く本作。 メインキャストとして沢村一樹さんをはじめ、玉森裕太さん(Kis-My-Ft2)、及川光博さん、尾上菊之助さんらも出演します。 (C)TBS 今回、冨永さんが演じるのは、現在は世界的なグルメ雑誌「マリ・クレール ダイニング」の編集長を務める、リンダ・真知子・リシャール役。 リンダは尾花も認める生粋のフーディー(=グルメ、料理愛好家)で、その発言が世界のレストランに多大な影響力を持つ凄腕の編集長。 その一方で、3年前に尾花が起こした事件の真相をフードライターの久住栞奈(中村アン)と共に追い、尾花に接近する謎多き女性です。 パリを拠点に活動するリンダですが、日本で三つ星レストランを作るべく奮闘する尾花らにどのように関わってくるのでしょうか? (C)TBS その日本人離れした抜群のプロポーションと、エキゾチックな顔立ちで瞬く間にトップモデルとして世界的に活躍してきた冨永さん。 木村さんとはこれまで面識はありませんでしたが、どんなセッションをしていけるのか、凄く楽しみです。 また、出演者の皆様は、演技の世界で活躍される方々ばかりなので緊張していますが、共演させていただくことを本当に楽しみにしています。 リンダはパリ生まれパリ育ちなので、ファッションも大好きな人物だと思います。 パリの最前線で働く女性像を考えながら、そのあたり(ファッション)も工夫していければと思っていますし、私自身も楽しみながらやっていければと思っています。 どんなに和気藹々と和んだ雰囲気でも、カメラが回れば瞬時にその場の空気を変えることができる。 異世界の私にとって、キャストの皆さんの一挙一動が新鮮で、勉強になります。 素晴らしいキャストの皆さん、そしてスタッフの皆さんと最後まで駆け抜けたいと思いました。 一度夢を諦めたら、もう夢は見てはいけないのでしょうか? 何年経っても忘れることができない心の闇とどう向き合うのか、仲間とは? 人間味溢れる、個性豊かな役と、人生の豊かさを問う作品です。 これから物語がどう展開していくのか、私自身、大変楽しみです! 視聴者の皆さんにも同じように楽しんでいただけるように、頑張って演じたいと思います。 リンダ・真知子(まちこ)・リシャールが憑依した私を、ぜひ楽しみにご覧ください! (C)TBS また、リンダが編集長を務める雑誌「マリ・クレール ダイニング」で、その名のとおり、世界的に有名なフランスのファッション誌「マリ・クレール スタイル」が、名前を提供。 「マリ・クレール スタイル」が日本のドラマに名前を提供するのは極めて異例のこと。 フランス・パリで世界初の撮影協力を行った三つ星フレンチレストラン「ランブロワジー」、本作で料理初監修をする三つ星レストラン「カンテサンス」の岸田周三シェフ、そして今回の「マリ・クレール スタイル」と、世界に名だたるトップネームが協力に名を連ね、かつてないスケールでお届けする本作に期待が高まります! 2019. 15 作成.

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