動物のお医者さん

同期の学生たちが病院を開業したことを知った祖母から、「博士課程なんてやめて開業しろ」と尻を叩かれます。噂は瞬く間に広がり、先輩の菱沼さんや後輩たちは、病院の電話番号を考案したりと勝手に盛り上がります。果てはドイツに住んでいたハムテルの両親や、ペットを飼っている近所の人たちまで参戦。医師同士のテリトリーや借金と色々な問題をよそに開業話は加速していきます。そんな中、二階堂は悩んでいました。ハムテルには土地も冷静さもあるが、自分には何もない。ついに思い余って大学の恩師（？）、漆原教授に悩みを打ち明けます。すると教授は後継者難の医師が跡継ぎを探している案件を二階堂にもちかけします。場所は西町診療所。何とハムテルの自宅近くにある診療所でした。しかもそこは一足先に祖母が目をつけ、テリトリー問題に片がつけられると算段していた所。そうとは知らず「考えておく」と返事をしてしまった二階堂は、ハムテルの祖母から責められてしまいます。断ろうと思いつつも診療所の院長に気に入られ、ハムテルからも「いい話じゃないか」と突き放されてしまい、断りづらい状況が続く中、西町の診療を手伝う羽目に。そこで患蓄として来たハムスターに二階堂は固まります。そう、自分が大のねずみ嫌いだと言うことを忘れていたのです。何とかその場を切り抜けたものの、ねずみ系の患蓄が次々と来院。ハムテルにヘルプを頼み、やっと一段落した矢先、洗面所の排水溝からねずみが。雪空を悲鳴がこだまし、ねずみ嫌いが院長にばれてしまいます。後継者の話が白紙に戻ってしまい、落胆もつかの間、院長はハムテルに開業する意志があるか尋ねます。ハムテルの答えはYES。二階堂とともに獣医が出来ればと願いを口にします。その言葉を聞いた院長から何と「機材を譲ろう」と言う提案が。ついに開業の夢が具体化されていきます（ただし、院長自身がもう２～３年働くと言う落ちがつきますが）。自宅でお祝いパーティーを開くハムテルたち。無事にハッピーエンドと思いきや、漆原教授や菱沼さんが、今度は開業予定の病院で自分たちのポジションを勝手に決めだして、やっぱりてんやわんやで西根家の夜は更けてゆきます。最終回はハムテルと二階堂の友情回とも言えます。いつも一緒だけど、べったりな関係でもなく、青春特有の熱さもない。「足を引っ張りたくない」と思って、結局最悪な形でハムテルの邪魔をしてしまった二階堂。表面化はされませんが、ハムテルの顔もその後は動揺しているように見えました。淡々としていても、やっぱり2人で開業したかったのだと気づくハムテル。最後に西町診療所の院長に2人開業の夢を告げたときには、ほっと胸を撫で下ろしました。メインストーリーの合間に挟み込まれた、動物たちの呟きも注目ポイントです。「テリトリー」と言う言葉に反応して、庭に迷い込んだ猫を威嚇する祖母の飼い猫ミケ。帰ってきた両親たちが借金問題で大騒ぎをしていると、負けじと雄たけびを張り上げる鶏のヒヨちゃん。次々と来院する患蓄たちも、毛先の一本一本が丁寧に描かれ、表情豊かな動物たちがピリッとした展開を和ませてくれます。淡白でありながら、どこか憎めないH大の面々と動物たちの大団円は、この漫画らしいほっこりしたラストでした。パーティーでは今までに登場した主要キャラクターから準レギュラーまで大集合。今までの巻を頭に浮かべながら、あるいは全巻を手に、読んでみるのもまた一興です。

私も大好きでした。放映当時、最新のDVDレコーダーを買ったばかりだったので、毎週欠かさず夢中で録画していました。原作も全巻持っていますが、ドラマとの違和感は、あまり感じませんでしたね。原作のイメージを壊さずに、頑張って作られたなぁと思いました。リメイクや新作となると、さすがに無理かと思います。まずは、今の時代に合わないのではないでしょうか。医療系や刑事モノが氾濫し、ギラギラしたドラマばかりが受けます。なので、「動物のお医者さん」みたいに、ほのぼのとした暖かみのある作品は受けないと思います。それに、もしリメイクか新作を作るとしても、同じキャストは無理！吉沢悠さんも要潤さんも、もう大学生役はキビシイです。祖母役だった岸田今日子さんも他界してしまいましたし、新たなキャストを決めなければならなくなります。でも、わたし的には、ジャニーズ系はもちろん、今どきの青二才タレントには演じてほしくないです。このまま記念碑的なドラマとして、そっとしておいてほしいですね。好きでした・・・。原作にかなり忠実なキャラクターが出てきて、ネズミ嫌いな二階堂に向かって、ネズミが「おれを越えて行け」みたいなテロップ入り演出とか、ハムテルのお母さんが真矢みきさんだったりとか、なかなか原作のいい雰囲気を再現してました。（けっこう覚えてる）リメイクはなんとなくリスク高そうだし、続編は、基になる原作漫画が終わって２０年以上だし、エピも全部が全部、映像化して面白いかというとわからないし。リメイク、続編は無理なんじゃないでしょうか。「動物のお医者さん」そのものを覚えてる世代は、テレビ局のターゲット層じゃない気がします。若い人にも、携帯電話もない時代の漫画はどうかなと・・・。できたとしたら、文句言いながら見ると思いますけど。

2006年には、ドラマ化もされており獣医師の世界に脚光を浴びた作品の一つとしても言える漫画。動物のお医者さんのあらすじは？西根公輝は、親友の二階堂昭夫と高校の帰り道にＨ大学獣医学部の前を歩いていました。漆原教授に押し付けられたシベリアンハスキーの子犬と共に公輝と二階堂の大学生ライフはスタートします。しかし、大学には個性的な同期生や先輩・後輩だけに留まらなく教授までが一味も二味も濃い人たちばかりで、公輝の苦労は拍車をかけていきます。漆原教授の一言を切っ掛けに『ペットの治療費が浮く』という理由で獣医学部を受験しました。かなり冷静な性格であり、赤点などを取ったことはありません。しかし、その分周囲から頼りにされることも多く、トラブルに巻き込まれることもしばしばあります。【西根家で飼う動物たち】チョビ漆原教授と公輝を結び付けたある意味カギとなった犬です。シベリアンハスキーのメスであり、公輝に忠実です。温厚な性格であり、西根家の動物の中で最も無害でおとなしい動物です。ミケ祖母・タカの飼い猫です。何故か関西弁を使用。タカの寵愛を受けていることから西根家の地位は高めです。チョビの躾担当でもありました。二階堂や公輝もよく蹴られており、流血沙汰になることもあります。スナネズミ漆原教授から押し付けられたスナネズミであり、当初は2匹でした。最後には、同期生や先輩などに里子に出されます。二階堂昭夫公輝の高校時代からの親友であり、ほぼ公輝への付き合いで獣医学部に入学してしまう程主体性に欠ける優柔不断な性格の持ち主です。西根家への出入りも多く、日常編でもよく西根家にいるほどです。兄弟が多く仲は良好ですが、自宅では勉強が出来ないことも多々ある為に西根家を訪れることもしばしばあります。公輝からの自立を目指し就職をしますが、最終的には公輝と開業を目指すことになります。とにかくネズミが苦手であり、試験や診察に支障をきたす程です。菱沼聖子公輝の先輩であり、獣医学部の公衆衛生学講座に在籍する院生です。かなりのマイペースであり、言動の速度はゆったりとしています。かなりの変人であり、逸話も多数ある人物です。動物好きですが、動物からは好かれず距離を置かれることもしばしばあります。漆原信Ｈ大付属家畜病院の病院長でもあり、獣医学部病院学講座の教授です。公輝や二階堂の人生に大きな影響を与えた人物です。しかし、かなりの変人あり民族衣装をまとっていることもしばしば。アフリカファンであり、アフリカを思わせる置物がおかれていることも。かなり凄い人物であるのですが、トラブルメーカーとして公輝や二階堂を振り回す天才でもあります。いかがでしたか？人物だけでなく登場する動物たちも魅力的な作品です。そして、普段はおっとりとしたお爺さんのような性格をした公輝も小学校時代に検便検査に犬の糞を持って行って怒られたエピソード等、ツッコミどころ満載なキャラクターたちによるおもしろいストーリーも魅力的です。長年によって愛される作品であり、親子でも楽しめる作品です。動物たちとの交流や、獣医になる為の普通から見ると特殊すぎる授業や研究の世界が、斬新で面白いのは勿論！医学的知識が無くても十分楽しめるコメディ調のストーリーに気づきと笑いが漏れてしまう方も多いのでは無いでしょうか。獣医として活躍するのではなく、獣医になるまでを中心に描かれているので、公輝たちの大学生生活に焦点を置いています。その為、学生の最大イベントの一つ試験についてのストーリーは共感してしまう方や、懐かしまれる方も多いのでは無いでしょうか。そして、筆者のようにシベリアンハスキーの魅力にどっぷりとハマってしまうと思います。勿論ミケの関西弁の姉さん口調も魅力的です。動物好きの方はさらに拍車がかかってしまうかもしれませんが、動物と獣医や学生との交流に胸が温まる1冊です。是非、ご一読ください。最新の配信状況は U-NEXT サイトにてご確認ください。 --------------------------•

動物のお医者さんドラマ。動物のお医者さんここはグリーン・ウッド全巻無料 5/1～5/4