スポンサードリンク えべっさんは七福神の神様なの? そう。 えべっさん(えびす神)は七福神の神様です。 スポンサードリンク そして、 えべっさん(えびす神)は唯一の日本の神様なんですね。 えびす神は大きく二つに分かれます 日本の神である「えびす神」がどんな神様なのかについては諸説あります。 その中で、主流なのが、 「蛭子(ひるこ)」説と「事代主(ことしろぬし)」説の二つです。 蛭子(ひるこ)説 神話の世界において、天照大神(あまてらすおおみかみ)の親の神にあたる、 伊邪那岐命(いざなぎのみこと)男神 伊邪那美命(いざなみのみこと)女神 という二柱の神様がいます。 二柱の神様は高天原から降り立ち海をかき回し、日本の国を作りますが、その時に蛭子(ひるこ)という名の子供をつくります。 しかし、蛭子は上手く育たず三歳になっても足が立たない不具の子だったので、船に乗せて海に流し捨ててしまいます。 その後、流された蛭子は海岸に漂着し海の神として信仰されるようになりました。 流れ着いた蛭子の伝説は全国各地にありますが、有名なのはえびす宮総本社である西宮神社に伝わる御鎮座伝説です。 事代主神(ことしろぬしのかみ)説 出雲大社に祀られていることで知られる、大国主神(おおくにぬしのかみ)という神様がいます。 因幡の白兎や国譲り神話で有名ですね。 事代主神はその大国主神の息子です。 こわもての神様である建御雷神(たけみかづちのかみ)が大国主神に国を譲れと迫った時、 大国主神は、 「私ではなく美保ヶ崎で釣りをしている息子と交渉して下さい」 と言いました。 このことで分かるように、事代主神は釣り好きなんです。 そんなところから、事代主神は海の神様であるえびす神と結び付けられています。 なお、えびす神を事代主神とする神社で有名なのが大阪の今宮戎神社です。 最後に という訳で、えべっさん(えびす神)は七福神の神様なんですね。 そして、七福神の中では唯一日本の神様でもあります。 なお、えびす神を祀る神社は蛭子系と事代主系の大きく2つに分かれます。 蛭子系の代表的な神社が兵庫県西宮市にある、 であり、事代主神系の代表的な神社が大阪市にある、 になります。
次のJR兵庫駅のプラットホームからは、眼下に祭りののぼりと人の波が見えます。 1年に3日間、柳原(やなぎはら)が最も賑わうときです。 ずらりと連なる屋台には、播州名物甘酒饅頭、瀬戸内名物たこの天ぷらなどが目立ちます。 1月9・10・11日に神戸市の『柳原蛭子神社』では『十日えびす大祭』が開かれます。 おまけと言ってはなんですが、ここに集まる参詣者には別の神様も一緒にお参りできるチャンスがあるのです。 縁起物の稲穂…と来れば、五穀豊穣の神と言われる大黒さん。 ここ柳原では蛭子神社に隣接する福海寺で十日えびすに合わせて『大黒大祭』が開催されます。 ちょっと不思議に思えますが、実は、大黒さんとえべっさんは二柱一組で信仰されることが多いそうです。 福海寺は、1344年に足利尊氏が開いた臨済宗のお寺です。 ご本尊は釈迦如来ですが、法堂に大黒天を安置するようになり『柳原大黒天』として信仰の対象に。 大黒さんを一目拝もうと法堂に進むと、カン!カン!カン!と鋭い金属音が響いています。 どうやら、お賽銭を投げ入れる時は、あの銅鑼をしっかり狙ってご利益を願うよう。 1円玉や5円玉は軽いのであまりおすすめしません。 福海寺を出て、次は蛭子神社に向かいます。 寒風にいくつもの提灯が揺れるなか、こちらもやっぱり賑わっていますね。 かわいい手乗りえべっさんを見つけてしまいました。 中央で披露される福神楽を眺めながら「さぁ、お参りしようか」と列に加わります。 この時、まだ私は知らなかったのです。 大黒さんのお賽銭箱を凌ぐ、驚きの光景が待っているとは。 え! ここに、投げちゃって…いい…のよね? 並ぶのはマグロをはじめ、鯛、ブリ、アナゴ、そしてみかんや野菜にお酒などありとあらゆる恵みを象徴する奉納品。 ここに、参詣者もお賽銭を一緒に奉納しています。 信仰対象を越え、地域一体となってその年の繁栄と幸福をにぎやかに願う柳原。 二柱の神様にお参りして福を授かれる、こんなお得で大らかなお祭りいかがですか。 大黒天祭 開催期間:1月9日、1月10日、1月11日 十日えびす大祭 開催期間:1月9日(宵えびす)、1月10日(本えびす)、1月11日(残り福) アクセス: JR兵庫駅南口より東へ徒歩3分で福海寺、徒歩5分で蛭子神社 十日えびす大祭の期間中は通行止めや一方通行など、交通規制が敷かれますので公共交通機関をご利用ください 瀬戸内Finderフォトライター 堀まどか.
次の西宮浜に出現したえびすさまを表現した図(西宮神社提供) 商売繁盛の神様「えべっさん」の総本社、西宮神社(兵庫県西宮市社家町)は23日、太平洋戦争中の空襲で焼失した宝物絵巻「西宮大神本紀(おおかみほんぎ)」を復元し、報道各社に披露した。 江戸時代中期に神社の縁起や祭礼などが描かれた絵巻で、絵はがきなどに残るモノクロ写真を、最新技術で拡大して画像を加工。 専門家らによる議論を経て、職人らが約1年9カ月をかけて色鮮やかに仕上げた。 (小林伸哉) 西宮大神本紀は、6枚の絵と1枚の詞書(ことばがき)で構成される。 1945年8月6日に社殿とともに焼失。 絵はがきなどに写真が残っていた絵4枚と詞書について、いずれも天地21センチで、全長約3メートルの絵巻と、全長約5・2メートルの詞書に復元した。 紙は西宮の伝統工芸品「名塩紙」を用いた。 「海上出現図」では祭神のえびすさまが西宮浜に姿を見せた様子を、「海路神幸図」と「御旅所祭典図」では神戸の和田岬までみこしが巡った16世紀後半までの海上渡御祭の様子を伝える。 監修は、元大阪市立美術館学芸員で、江戸時代の美術史に詳しい土井久美子さん(65)=西宮市=らが担当。 大日本印刷が、縦約2センチのモノクロ写真などを精細にスキャンして拡大した画像を基に、文化財復元を手がける会社「大入」(京都市中京区)の職人らが描いた。 時代考証や色の検討などの打ち合わせは、2018年から計21回にも及んだという。 大入の描画担当社員、松本友子さん(58)は「社宝としての品格と、原画の自由さ、明るさのバランスを意識した」とやり切った表情。 同神社の吉井良昭宮司(68)は「宝物として末永く後世に伝えたい」と喜んだ。 9月1~20日に同神社で一般公開する予定。 西宮神社TEL0798・33・0321.
次の