淡路島 5 人 殺害 事件。 平野達彦 淡路島5人殺害事件、現在、生い立ち、Facebook

平野達彦【淡路島洲本市5人殺害事件まとめ】

淡路島 5 人 殺害 事件

この記事の目次• 「淡路島5人殺害事件」とは 2015年(平成27年)3月9日に発生した「淡路島5人殺害事件」は、淡路島中部に位置する兵庫県洲本市中川原町中川原の小さな集落で発生した大量殺人事件です。 当時40歳無職の犯人・平野達彦によって、集落内の2軒の民家およびその周辺で、50代から80代までの周辺住人の男女5人が突然襲撃され、サバイバルナイフで刺されるなどして次々と殺害されました。 事件後の報道や裁判記録によれば、犯人・平野達彦は、小学校を卒業した頃か中学校に入学したかの頃になんらかの精神疾患を罹患し、その後、治療の一環として処方された精神刺激薬「リタリン」を長期的に大量に服用し続けた結果、異常な被害妄想を抱くようになり、精神病院への通院・入院を繰り返し、事件の数年前からはその奇怪な行動によって周辺住人と度々トラブルを起こしていたようです。 犯人・平野達彦は、逮捕後の裁判でも不可解な発言を繰り返しており、そうした点からも社会に衝撃を与え、裁判が継続中の現在(2020年1月7日時点、控訴審判決を待つ状況)でも注目を集めています。 「淡路島5人殺害事件」の犯人・平野達彦は事件前から異常な言動を繰り返していた 「淡路島5人殺害事件」の犯人・平野達彦(事件当時40歳)は、精神疾患を患って精神刺激薬「リタリン(ADHDなどの治療に使用)」を約5年間にわたって大量に服用した影響で、極端な被害妄想を抱くようになり、事件以前から、周辺の住人らを「サイコテロリスト」「集団ストーカー、テクノロジー犯罪の常習犯」などとTwitterやFacebookなどのインターネット上で誹謗中傷していました。 また、平野達彦は、それ以外にも面識のない地域住人や病院、警察、行政関係者の実名や団体名、住所、家族構成、勤務先など、約140名分の個人情報を「スパイリスト」「電磁波犯罪実行組織と実行者一覧」などと命名して一覧表にまとめネット上に晒すと共に、この人々や団体などに対して、意味不明な言動や誹謗中傷などの投稿を繰り返していたため、近隣住人からは何をするかわからない異常な人物として警戒されていました。 加えて、平野達彦は、日本国政府が1970年代以前から、国民に対して「電磁波攻撃」や「ギャングストーキング」を行なっているなどと訴えていました。 平野達彦の親族の証言によれば、平野達彦は普段は大人しくしているが、突然「キェー!」といった奇声を発して暴れ出し、「電磁波に追われている!」「スパイにやられる!」「スパイと対決だ!」などと叫びながら、周辺をバイクや自転車に乗って走り回るなどの常軌を逸した行動も見せていたようです。 被害者家族や平野達彦の家族、および近隣住人らは、平野達彦のこうした言動に不安や恐怖を覚え、2005年9月頃から何度も警察や保健所にあたる「洲本健康福祉事務所」などの公的機関に少なくとも10数回にわたって通報や相談をしており、これを受けた当局側も、平野達彦を精神病院へと通院・入院させたり、周辺の見回りを強化したりするなどの対応を取っていました。 しかし、こうした一連の対応も功を奏せず、平野達彦は周辺住人は「自分を攻撃する工作員」という妄想をさらに激しくし、また、日本国政府やいくつかの団体が「精神工学戦争」によって自分に対する「電磁波攻撃」を仕掛けているといった荒唐無稽な妄想も抱くに至り、その事実を裁判を受ける事で国内外に知らしめるためとして、報復も兼ねて被害者家族5人の殺害を決意し、「淡路5人殺害事件」での凶行に走ったのでした。 「淡路島5人殺害事件」の犯人・平野達彦が2家族・5人を殺害した状況 「淡路5人殺害事件」の発生した日の、平野達彦が2家族・5人を殺害した状況についても詳しく見ていきます。 2015年3月9日の午前4時頃、平野達彦は自宅のすぐ近くに住む平野毅さん(当時82歳)宅へと侵入し、離れで1人寝ていた平野毅さんの妻・平野恒子さん(当時79歳)の左胸をサバイバルナイフで複数回刺すなどして失血死させます。 平野達彦は続いて、平野毅さんが眠る母屋の方へと移動し、自室で眠っていた平野毅さんの左胸などを複数回刺して、こちらも失血死させています。 それから3時間ほど後の午前7時10分頃、平田の達彦は平野浩之さん(当時62歳)宅へと移動して侵入し、離れの玄関付近で平野浩之さんの母・平野静子さん(当時84歳)の左背部を複数回刺して失血死させます。 続いて、平野達彦は母屋の玄関付近で平野浩之さんを襲撃、胸部などを複数回突き刺し、家の外北側の畦道の付近で殺害しています。 平野浩之さんは最初に刺される直前に、当時32歳の長女に向かって「逃げろ!」と叫んで家から逃がし、その後刺されて致命傷を負いながらも、警察に110番通報しています。 長女はこれによって、自宅から100メートルほど離れた民家へ助けを求めて逃げ込み、被害に合わずに済んでいます。 平野達彦は平野浩之さんを刺した後、平野浩之さんの妻・平野方子(当時59歳)さんも襲撃し左背部および左胸部などを複数回さして殺害しています。 なお、被害に遭った2家族はそれぞれ犯人の平野達彦と同じ「平野」姓ですが、それぞれの家族の間に親族関係は無いという事です。 「淡路島5人殺害事件」の犯人・平野達彦は、事件が発生した兵庫県洲本市中川原町中川原の集落で生まれ、小学生時代から中学に入学する頃までは、ごく普通の活発な少年で、友人らとラジコンや釣りなどをして遊ぶ姿などがよく目撃されていたようです。 その他にも、学校生活の中でいじめに遭い、それが原因で不登校になったとの情報もあるようですが、当時の同級生は「いじめは無かったと思う」と証言しています。 洲本市内の中学を卒業した平野達彦は、兵庫県神戸市の「村野工業高等学校」へと進学しています。 高校時代の平野達彦を知る関係者によれば、「高校時代の平野達彦は大人しく、目立たない生徒だった」という事です。 洲本市中川原町中川原の実家から、フェリーと電車を乗り継いで遠距離通学していたようで、授業が終わればすぐに帰宅する生活で部活にも所属せず、親しい友人もいなかったとの事。 そして、平野達彦は、高校2年か3年いずれかの時にこの「村野工業高等学校」を中退しています。 関係者からは「遠距離通学が大変で中退したのではないか?」という推測が出ていますが、正確な中退理由については不明です。 高校を中退したのは1990年代はじめ頃だと思われますが、それから少なくとも2010年頃までは実家に引きこもっていたようです。 この引きこもり生活の中、いずれかのタイミングでインターネットにはまり込んで行ったようです。 2005年9月頃から、平野達彦の家族や近隣住人から警察や公的機関などに「(平野達彦による)ネットの書き込みによって苦情が出ている」といった相談がされるようになっており、ネット上で近隣住人への誹謗中傷を開始したのはこの頃だと推測されます。 2009年7月には、「淡路島5人殺害事件」の被害者の1人、平野毅さんの孫の男性とトラブルを起こしています。 そのトラブルとは、家の中から出てきた平野達彦がバイクの騒音を響かせながら、平野毅さんの孫の男性に向かって一方的に罵詈雑言を浴びせかけたため、男性は激怒して抗議したそうです。 すると、平野達彦は突然バイクを発進させて、男性に向かって突進。 男性はかろうじてかわし、付近にあった鉄パイプを拾って平野達彦を殴打したというものでした。 この事件は警察沙汰になり、平野毅さんの孫の男性が暴行を認めたため罰金刑を受けています。 これをきっかけにして、管轄の洲本署は平野達彦の奇行を把握したようです。 そして、平野達彦は2010年に、この時トラブルになった平野毅さんの孫男性の写真を無断で撮影してインターネットで公開し誹謗中傷したとして「名誉毀損」の疑いで逮捕されています。 この事件は立件はされていませんが、一連の行動が問題になり、行政措置によって精神科病院に強制入院させられています。 2014年10月頃、洲本市にいた平野達彦の親から、担当の役所に「病院に通院していないようだ」「アパートの光熱費などの支払いも滞っている」などと相談があった事も判明しています。 この頃、平野達彦は生活保護を受給しながら精神科病院に通っていたようで市の職員から「金に困る事はないはず、しっかりとした金銭感覚を持って生活してほしい」と注意を受けていたようです。 平野達彦は、この明石市のアパートに少なくとも2015年1月頃までは住んでいたようです。 この時期、近隣住人との間に目立ったトラブルは起こしておらず、ほとんど自室内に引きこもって生活していたと見られています。 平野達彦は、この一人暮らし中の2014年10月15日、「明石署小久保交番」を訪れ「自転車を盗まれました」と被害届を提出しています。 しかしその翌日、平野達彦は再び交番を訪れ「自転車を停めた場所を勘違いしていました」と言ってすぐに届け出を取り下げたそうです。 この時、平野達彦と警察官の間に特にトラブルはありませんでしたが、その後平野達彦がネット上で公開した誹謗中傷の対象リストの中にこの「明石署小久保交番」が含まれていた事も判明しています。 平野達彦は、一方的に自分の勘違いからこの交番に対して被害妄想を抱き、悪意を募らせていたと見られています。 平野達彦はこの一人暮らし先から、2015年1月頃に実家へと戻り、2月14日頃に、奇声をあげながら集落内を徘徊する様子が近隣住人に目撃されます。 そして、平野達彦はそれから間も無くして「淡路島5人殺害事件」の凶行に走る事になります。 「淡路島5人殺害事件」の犯人・平野達彦の家族について 「淡路島5人殺害事件」の犯人・平野達彦の家族についても関心が集まっています。 平野達彦は事件当時、実家に父親と祖母と共に3人で暮らしていたようです。 平野達彦の父親は、地元では「話好きな性格」の明るい人物として近隣住人から慕われていたようです。 ただ、平野達彦の両親は離婚しており、母親は20年以上前に家を出て淡路島内の別の場所で別居しています。 また、平野達彦には弟もおり、幼少期には兄弟仲良く遊ぶ姿が近隣でよく目撃されており、当時は平野達彦は「弟の面倒をよく見る優しい兄」という印象を持たれていたようです。 この弟は、事件発生当時は既に家を出ていたようです。 平野達彦はここでも「被害者5人にブレインジャックされ、殺害するように仕組まれた」などと意味不明な主張を繰り返し、本当の被害者は「電磁波攻撃」を受けた自分であると主張し、「冤罪」「無罪」を主張しています。 第一審判決は「死刑」 公判前には精神鑑定も実施され、「薬剤性の精神障害」という鑑定結果が示されたましたが鑑定人は「精神障害が犯行に与えた影響はなかった」とも回答しています。 しかし、2017年3月22日の判決公判では、神戸地裁は犯行時における平野達彦の完全責任能力を認め、被告側の主張を退け求刑通り「死刑」を宣告しています。 平野達彦と弁護人は、この判決を不服として即日控訴しています。 控訴審では違う精神鑑定結果が示される 2018年9月28日に大阪高裁で初公判が開かれた控訴審では、第一審の時とは別の鑑定人が平野達彦を改めて精神鑑定した結果が示されました。 その精神鑑定結果は平野達彦は「妄想性障害」というもので、それが犯行時に影響を与えた可能性が高いというものでした。 弁護側はこの鑑定結果から、平野達彦は犯行時「心神喪失または心神耗弱だった」と主張し、死刑判決を破棄するように求めています。 控訴審の判決は2020年1月27日に下される予定です。 しかし、被害にあった側の2家族はもうこの集落には住んでおらず、どこか別の場所に転居しているという事でした。 まとめ 淡路島の小さな集落で発生した「淡路島5人殺害事件」は、妄想性障害に罹患した当時40歳の引きこもり男性・平野達彦によって、近所に住む2家族5人の男女が惨殺された事件でした。 犯人の平野達彦は、高校を中退したあたりから実家に引きこもるようになり、精神疾患を患って妄想を抱くようになり、インターネット上で周辺住人や団体などに対する誹謗中傷を行うようになりました。 家族や近隣住人らからの相談を受けた行政は、平野達彦を明石市へと転居せせて精神科病院へと措置入院させるなどの対応を取りましたが、症状は回復せず、再び実家へと戻ってきた平野達彦は周辺住人が自分に対する「電磁波攻撃」を仕掛けていると思い込み、「淡路島5人殺害事件」の強行に至りました。 「淡路島5人殺害事件」の裁判は平野達彦の責任能力の有無を争点に争われ、第一審判決では完全責任能力が認められ「死刑」宣告されています。 被告側はこの判決を不服として控訴、控訴審が争われ、2019年1月7日現在は控訴審判決を待っている状況です。 引き続き控訴審判決にも注目していきたいと思います。

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妄想性障害とは:淡路島洲本市5人殺害事件から(碓井真史)

淡路島 5 人 殺害 事件

2015年3月9日午前7時15分頃、兵庫県洲本市中川原町中川原の平野浩之さん方で「家族が刺された」と110番通報を受ける。 兵庫県警洲本署員が駆けつけたところ、平野浩之さん方で家族3人が倒れていたのを発見。 平野浩之さんら3人を心肺停止の状態で病院に搬送、病院で3人の死亡を確認した。 付近を検索中の警察官が平野毅さん方で男女2人の遺体を発見した。 遺体は死後硬直が始まっていた。 午前7時45分頃、署員が近くの路上で血の付いた衣服を着ていた男に職務質問したところ、「自分がやった」と事件への関与を認めたため、現場近くに住む無職、平野達彦容疑者(40)を殺人未遂容疑で現行犯逮捕した。 同日、県警は容疑者の自宅を捜索し、ナイフを含む複数の刃物を押収した。 内ナイフ1本に血痕が付着していた。 翌3月10日、兵庫県警は午前、容疑を殺人に切り替えて40歳容疑者を神戸地検に送検。 同30日、隣家の夫婦の殺害容疑で再逮捕した。 4月9日、神戸地検が鑑定留置を神戸地裁に請求し、地裁は認めた。 洲本市役所によると、毅さんの娘が事件直前の3月4日に同市による無料法律相談に参加し、応対した弁護士に平野に関係すると見られるトラブルについて対処法などを尋ねたという。 事件当時、毅さんの娘と30歳代の孫の男性は外出していたため難を逃れた。 浩之さんの上司は浩之さんについて「非常に真面目で穏やかな人柄。 仕事もきっちりしていた」「挨拶を欠かさず、書類作成も完璧で皆から頼りにされていた」、近くに住む62歳の男性は「田んぼの作業が遅れていた時、頼んでいないのに浩之さんが手伝ってくれた」と述べている。 方子さんについて同僚である46歳の男性は「几帳面で責任感が強く、ホームヘルパーたちから方子さんに聞けば大丈夫と便りにされていた」、ヘルパーの47歳の女性は「昨年の夏に浩之さんと北海道へ旅行し、嬉しそうにしていた」と語っている。 浩之さんは土地調査や測量を行う地元のコンサルタント会社で阪神大震災の復興などに携わった経験もあった。 毅さんは洲本市役所で開発課長、市民課長を勤めて定年退職し当時の同僚からは「朗らかで誠実な人」、近所の住民からは「孫と一緒に住むために昨年秋から自宅を改装しており、家族は皆温厚でトラブルなど聞いたことがない。 足の悪い恒子さんを運転して病院に通院していた」と語られている。 定年後は地元の老人会の中心になり旅行の世話役を務め、恒子さんは婦人会で世話役の補佐を務めていた。 平野宅と被害者家族の家はいずれも半径約50メートルの範囲に存在する。 平野は自宅で父親と祖母の3人暮らし(両親は離婚)だった。 ただし平野は離れで1人暮らししていた。 平野は会員制交流サイトであるFBやツイッターなどに本名で登録し、被害者家族やそれ以外の近隣住民を批判する書き込みを繰り返していた。 今年になってから近隣住民への批判が増え、1日50件以上書き込むこともあり、事件直前の3月5日にはBの家族の名前や自宅の地図、毅さんの名前や顔写真を掲載した上で中傷した。 ツイッターでは前日の3月8日に毅さんの家族の名前を挙げて「人類の敵」などと攻撃的な書き込みの他、自宅地図も投稿していた。 他にも勤務先などを書き込んでいた。 書き込みの中には「人類の敵」の他、「(近隣住民や被害者が)工作活動を行なっている」「電磁波兵器で他人の心を破壊工作」等と辻褄の合わない記述もあり、平野の刑事責任能力の有無や程度について調べられている。 他にもFBの自己紹介欄には「管理ネット代表」と称し好きな言葉は「勧善懲悪」、米軍や日本政府に対する批判も書き連ねている。 平野について近所の70代男性は「弟思いで機会いじりが好き。 優しかった」、知人男性によると「平野は半年前まで明石市のアパートに居住していたが、昨年8月頃に「出て行かないといけない。 ここに住めなくなった」と電話で連絡してきた。 相手の目をじっと見て話し続けるなど精神的に不安定な様子を感じた」、近所の50歳代男性は「平野のことは父親も一切、口にしていなかった。 てっきり外に働きに出ていると思っていた」、知人女性は「小学生時代は普通の子」、別の女性は「中学生になった頃ぐらいから姿を見ていない。 父親は町内の会合にもよく顔を出していたが、息子の話は聞いたことが無い」、近所の38歳の男性会社員は「近所付き合いもせず引き篭りがち。 近所の集まりにも参加していない」、近所の73歳の男性は「(平野は)おとなしい性格で、父親は地域で1番信頼できる存在」と語っている。 3月10日に自宅を家宅捜索した結果、犯行に使われた複数の刃物が押収されたという。 妄想性障害は、あまり知られていない病名でしょう。 妄想といえば、統合失調症を思い浮かべる人も多いと思います。 妄想はあるけれども、他の統合失調症の症状はない、また統合失調症の妄想ほどは訳のわからない妄想である場合が多いのが、妄想性障害です。 妄想には、被害妄想、誇大妄想、微小妄想、嫉妬妄想などがあります。 中年期に発病しやすい病気で、妄想は体系的であり、一つの世界観を持っていたりすることもあります。 知的水準が下がることも、人格が崩壊することもありません。 妄想はあるものの、他の問題はないので、社会生活を普通に送ることもあります。 ただ、その妄想のために、クレームの電話などをしばしばするようになれば、トラブルが起きることもあるでしょう。 治療を受けて、数ヶ月で妄想が消えていくこともあります。 ~警察は、精神疾患があるということを発表している。 近所の人に聞いても、かなり長い間、達彦容疑者は、家の中にひきこもりだったという。 ツイッターには、浩之さん方の地図や住所を示し、「ストーキングと電磁波犯罪を徹底して行っている」などと中傷する書き込みもあった。 投稿の多くは意味不明で、県警は責任能力の有無や事件との関連を慎重に調べる。 同容疑者には妄想性障害があるという。 5人が殺害された大量殺人事件です。 事件の背景はまだ不明ですが、ネット上で奇妙な書き込みをしていたこと、そして「妄想性障害」と報道されています。 精神鑑定など受けていないのに「妄想性障害」という具体的な診断名が報道されているということは、犯行前の医師による診断が妄想性障害なのでしょう。 妄想性障害だから危険な犯罪を犯すわけではありませんが、診断名が出ている状態なのに犯罪を止められなかったのは、とても残念です。 一つの病名と犯罪を結びつけることは、大きな間違いです。 ただ、偏見を減らし、報道を理解するための知識は必要だと思います。 妄想といえば、統合失調症を思い浮かべる人も多いと思います。 妄想はあるけれども、他の統合失調症の症状はない、また統合失調症の妄想ほどは訳のわからない妄想である場合が多いのが、妄想性障害です。 妄想には、被害妄想、誇大妄想、微小妄想、嫉妬妄想などがあります。 中年期に発病しやすい病気で、妄想は体系的であり、一つの世界観を持っていたりすることもあります。 知的水準が下がることも、人格が崩壊することもありません。 妄想はあるものの、他の問題はないので、社会生活を普通に送ることもあります。 ただ、その妄想のために、クレームの電話などをしばしばするようになれば、トラブルが起きることもあるでしょう。 治療を受けて、数ヶ月で妄想が消えていくこともあります。 被害妄想や恋愛妄想による犯罪例などがあります。 1999年に発生し、5人が死亡した「下関通り魔事件」では、一審では妄想性障害との精神鑑定結果が採用され、責任能力はあるものの、その力が弱っている心神耗弱状態とされました。 しかし、最高裁では認められず、死刑が執行されています。 2008年に発生し2名が死亡した「元厚生事務次官宅連続襲撃事件」は、「愛犬のあだ討ち」が動機であり、弁護側は妄想性障害を主張しましたが、裁判では完全に責任能力がありとされ、死刑判決がでています。 このような事例はあるものの、妄想性障害と犯罪とを単純に結びつけることは間違いだと思います。 ほとんどの患者は、殺人はもちろん、傷害事件も起こしていません。

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洲本5人殺害、一審の死刑破棄し無期懲役判決 大阪高裁:朝日新聞デジタル

淡路島 5 人 殺害 事件

2015年3月9日午前7時15分頃、兵庫県洲本市中川原町中川原の平野浩之さん方で「家族が刺された」と110番通報を受ける。 兵庫県警洲本署員が駆けつけたところ、平野浩之さん方で家族3人が倒れていたのを発見。 平野浩之さんら3人を心肺停止の状態で病院に搬送、病院で3人の死亡を確認した。 付近を検索中の警察官が平野毅さん方で男女2人の遺体を発見した。 遺体は死後硬直が始まっていた。 午前7時45分頃、署員が近くの路上で血の付いた衣服を着ていた男に職務質問したところ、「自分がやった」と事件への関与を認めたため、現場近くに住む無職、平野達彦容疑者(40)を殺人未遂容疑で現行犯逮捕した。 同日、県警は容疑者の自宅を捜索し、ナイフを含む複数の刃物を押収した。 内ナイフ1本に血痕が付着していた。 翌3月10日、兵庫県警は午前、容疑を殺人に切り替えて40歳容疑者を神戸地検に送検。 同30日、隣家の夫婦の殺害容疑で再逮捕した。 4月9日、神戸地検が鑑定留置を神戸地裁に請求し、地裁は認めた。 洲本市役所によると、毅さんの娘が事件直前の3月4日に同市による無料法律相談に参加し、応対した弁護士に平野に関係すると見られるトラブルについて対処法などを尋ねたという。 事件当時、毅さんの娘と30歳代の孫の男性は外出していたため難を逃れた。 浩之さんの上司は浩之さんについて「非常に真面目で穏やかな人柄。 仕事もきっちりしていた」「挨拶を欠かさず、書類作成も完璧で皆から頼りにされていた」、近くに住む62歳の男性は「田んぼの作業が遅れていた時、頼んでいないのに浩之さんが手伝ってくれた」と述べている。 方子さんについて同僚である46歳の男性は「几帳面で責任感が強く、ホームヘルパーたちから方子さんに聞けば大丈夫と便りにされていた」、ヘルパーの47歳の女性は「昨年の夏に浩之さんと北海道へ旅行し、嬉しそうにしていた」と語っている。 浩之さんは土地調査や測量を行う地元のコンサルタント会社で阪神大震災の復興などに携わった経験もあった。 毅さんは洲本市役所で開発課長、市民課長を勤めて定年退職し当時の同僚からは「朗らかで誠実な人」、近所の住民からは「孫と一緒に住むために昨年秋から自宅を改装しており、家族は皆温厚でトラブルなど聞いたことがない。 足の悪い恒子さんを運転して病院に通院していた」と語られている。 定年後は地元の老人会の中心になり旅行の世話役を務め、恒子さんは婦人会で世話役の補佐を務めていた。 平野宅と被害者家族の家はいずれも半径約50メートルの範囲に存在する。 平野は自宅で父親と祖母の3人暮らし(両親は離婚)だった。 ただし平野は離れで1人暮らししていた。 平野は会員制交流サイトであるFBやツイッターなどに本名で登録し、被害者家族やそれ以外の近隣住民を批判する書き込みを繰り返していた。 今年になってから近隣住民への批判が増え、1日50件以上書き込むこともあり、事件直前の3月5日にはBの家族の名前や自宅の地図、毅さんの名前や顔写真を掲載した上で中傷した。 ツイッターでは前日の3月8日に毅さんの家族の名前を挙げて「人類の敵」などと攻撃的な書き込みの他、自宅地図も投稿していた。 他にも勤務先などを書き込んでいた。 書き込みの中には「人類の敵」の他、「(近隣住民や被害者が)工作活動を行なっている」「電磁波兵器で他人の心を破壊工作」等と辻褄の合わない記述もあり、平野の刑事責任能力の有無や程度について調べられている。 他にもFBの自己紹介欄には「管理ネット代表」と称し好きな言葉は「勧善懲悪」、米軍や日本政府に対する批判も書き連ねている。 平野について近所の70代男性は「弟思いで機会いじりが好き。 優しかった」、知人男性によると「平野は半年前まで明石市のアパートに居住していたが、昨年8月頃に「出て行かないといけない。 ここに住めなくなった」と電話で連絡してきた。 相手の目をじっと見て話し続けるなど精神的に不安定な様子を感じた」、近所の50歳代男性は「平野のことは父親も一切、口にしていなかった。 てっきり外に働きに出ていると思っていた」、知人女性は「小学生時代は普通の子」、別の女性は「中学生になった頃ぐらいから姿を見ていない。 父親は町内の会合にもよく顔を出していたが、息子の話は聞いたことが無い」、近所の38歳の男性会社員は「近所付き合いもせず引き篭りがち。 近所の集まりにも参加していない」、近所の73歳の男性は「(平野は)おとなしい性格で、父親は地域で1番信頼できる存在」と語っている。 3月10日に自宅を家宅捜索した結果、犯行に使われた複数の刃物が押収されたという。 妄想性障害は、あまり知られていない病名でしょう。 妄想といえば、統合失調症を思い浮かべる人も多いと思います。 妄想はあるけれども、他の統合失調症の症状はない、また統合失調症の妄想ほどは訳のわからない妄想である場合が多いのが、妄想性障害です。 妄想には、被害妄想、誇大妄想、微小妄想、嫉妬妄想などがあります。 中年期に発病しやすい病気で、妄想は体系的であり、一つの世界観を持っていたりすることもあります。 知的水準が下がることも、人格が崩壊することもありません。 妄想はあるものの、他の問題はないので、社会生活を普通に送ることもあります。 ただ、その妄想のために、クレームの電話などをしばしばするようになれば、トラブルが起きることもあるでしょう。 治療を受けて、数ヶ月で妄想が消えていくこともあります。 ~警察は、精神疾患があるということを発表している。 近所の人に聞いても、かなり長い間、達彦容疑者は、家の中にひきこもりだったという。 ツイッターには、浩之さん方の地図や住所を示し、「ストーキングと電磁波犯罪を徹底して行っている」などと中傷する書き込みもあった。 投稿の多くは意味不明で、県警は責任能力の有無や事件との関連を慎重に調べる。 同容疑者には妄想性障害があるという。 5人が殺害された大量殺人事件です。 事件の背景はまだ不明ですが、ネット上で奇妙な書き込みをしていたこと、そして「妄想性障害」と報道されています。 精神鑑定など受けていないのに「妄想性障害」という具体的な診断名が報道されているということは、犯行前の医師による診断が妄想性障害なのでしょう。 妄想性障害だから危険な犯罪を犯すわけではありませんが、診断名が出ている状態なのに犯罪を止められなかったのは、とても残念です。 一つの病名と犯罪を結びつけることは、大きな間違いです。 ただ、偏見を減らし、報道を理解するための知識は必要だと思います。 妄想といえば、統合失調症を思い浮かべる人も多いと思います。 妄想はあるけれども、他の統合失調症の症状はない、また統合失調症の妄想ほどは訳のわからない妄想である場合が多いのが、妄想性障害です。 妄想には、被害妄想、誇大妄想、微小妄想、嫉妬妄想などがあります。 中年期に発病しやすい病気で、妄想は体系的であり、一つの世界観を持っていたりすることもあります。 知的水準が下がることも、人格が崩壊することもありません。 妄想はあるものの、他の問題はないので、社会生活を普通に送ることもあります。 ただ、その妄想のために、クレームの電話などをしばしばするようになれば、トラブルが起きることもあるでしょう。 治療を受けて、数ヶ月で妄想が消えていくこともあります。 被害妄想や恋愛妄想による犯罪例などがあります。 1999年に発生し、5人が死亡した「下関通り魔事件」では、一審では妄想性障害との精神鑑定結果が採用され、責任能力はあるものの、その力が弱っている心神耗弱状態とされました。 しかし、最高裁では認められず、死刑が執行されています。 2008年に発生し2名が死亡した「元厚生事務次官宅連続襲撃事件」は、「愛犬のあだ討ち」が動機であり、弁護側は妄想性障害を主張しましたが、裁判では完全に責任能力がありとされ、死刑判決がでています。 このような事例はあるものの、妄想性障害と犯罪とを単純に結びつけることは間違いだと思います。 ほとんどの患者は、殺人はもちろん、傷害事件も起こしていません。

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