レミー の おいしい レストラン 声優。 レミーのおいしいレストラン

レミーのおいしいレストラン

レミー の おいしい レストラン 声優

目次 映画『レミーのおいしいレストラン』について 料理人をめざすネズミのレミー ピクサー映画は「」のから欠かさず観ていて、最近ではロボットが主人公のSFラブロマンス「」がお気に入りだが、何と言っても素晴らしいのは、料理人を目指すネズミのレミーの活躍を描いた『 レミーのおいしいレストラン』(原題:ラタトゥイユ)だ。 この作品に関しては、できれば原題「ラタトゥイユ(本作曰く「ねずみがかき回して作った」の意味がある)をそのまま邦題にして欲しかったけど、やはり子どもの反応を考えてだろう。 邦題やスチール写真だけ観れば、ネズミとコックのドタバタ劇のような印象があるが、これはもう完全に大人向けの作品。 「創造」「人生」「批評」……子ども向け作品とカテゴライズするには余りに惜しい、深い哲学性と芸術性に彩られた物語だからだ。 生まれながらに鼻と舌が利くネズミのレミーは、現実主義の父親とおおらかな兄のエミールと共に、フランスの片田舎で残飯をあさり、人間に追われる生活をしていたが、いつかはパリの有名な五つ星シェフ、グストーのような一流のコックになりたいと憧れていた。 ある日、料理番組に夢中になるうちに、おばあさんに狙撃されそうになったレミーとエミールは、たくさんの仲間と共に逃走、だがレミーだけが一人、下水管に流されてしまう。 そこで出会ったのは、最近、他界したグストーの幻。 彼は、フランス一の料理評論家アントン・イーゴの厳しい批判を受けたショックで急逝したのだった。 グストーの魂に導かれるように、彼のレストランの調理場に忍び込み、雑用係のリングイニがめちゃくちゃにしたスープを味付けし直して、店の評価を高めることになる。 この偶然から料理人の一人としてキッチンを任されるようになったリングイニは、レミーとタッグを組んで、次々に素晴らしい料理を送り出し、ついにはグストーの跡取りとしてレストランのオーナーに上り詰めるが、そんな彼の成功を喜ばない批評家のイーゴは、彼に鋭い挑戦状をたたきつけ、また、リングイニのせいでシェフの座を奪われた意地悪なスキナーは、そんな彼の秘密を暴こうと躍起になる。 そして、対決の夜。 料理評論家の心をとかした『ママの味』 この作品の見所は、今にも美味しい匂いが漂ってきそうな美しい映像の効果と、一流レストランの裏側に親しめる点だが、何と言っても素晴らしいのは「芸術」そして「批評」という二つの相対する哲学を、小さい子どもでも分かりやすい形で伝えている点。 レミーの作ったラタトゥイユを食したイーゴは、翌日の新聞に、批評家生命をかけて寄稿する。 「 厳しい批評は、書く側にとっても、読む側にとっても楽しいものだ。 料理人たちが命懸けで作った料理にも、批評家たちは厳しい審判を下す。 だが、批評家も時には冒険をする。 それは新しい才能が登場した時だ。 誰もが偉大な芸術家になれるわけではないが、誰が偉大な芸術家になってもおかしくはない」 というメッセージは、まさに世界中の若いクリエイターを奮い立たせるエールであり、一方で、新しいものをコキおろし、本当に価値あるものにバツをつけて、文化ひいては社会全体に著しい不利益をもたらすウケ狙いの批評家に対するエクスキューズでもある。 かつてフランス中の料理人を震え上がらせた冷徹な評論家アントン・イーゴ。 「誰にでも料理はできる」と唱えたグストーに真っ向から反論し、彼の料理を「インスタント冷凍食品」よばわりして、料理家生命に止めを差した男。 そんな彼の心をとかしたのは、レミーの作る新感覚のラタトゥイユだった。 それはまさに昔食べた「ママの味」。 いわば、このフランスにおいて、「至高の料理」というべきものは、いかにもグルメが喜びそうな豪華珍味ではなく、人間の味覚の原点である「ママの手料理」だった。 多分、小さな子どもが観ても、この展開には心底納得するだろう。 おそらくイーゴは、幼い時に料理上手な母親を亡くしたかなんかで、ずっとその「幻の味」を大人になるまでひきずり続けたにちがいない。 料理評論家になり、あちこちの一流と呼ばれるレストランを食べ歩いて、ママの料理に代わるものを探し求めるけども、どれも見た目はきれいだが、嘘の香りがして喉を通らない。 とても料理する心が伝わってこない。 だから、イーゴは言う。 「I don't like food. I LOVE food. (私は料理が好きなのではない。 愛しているのだ)」。 彼の料理への「愛」は、すなわち、失われた母への愛であり、永遠に忘れられない心の味なのだ。 そんなイーゴが、レミーの作ったラタトゥーユを一口、口にした途端、これまで多くの料理人を傷つけてきたペンが床にゴトン!と落ち、彼の目が温もりと懐かしさに見開かれる。 そして、「これぞ探し求めていた味」とばかり、ラタトゥーユに舌鼓を打つ。 その姿はもはや冷徹な料理評論家ではなく、昔、お母さんの手料理を美味しい、美味しいと夢中で頬張った少年の顔だ。 イーゴの体験した幸福感は、一杯のライスカレーやカツ丼に身も心も満たされた経験を持つ人なら、誰でも共感するのではないだろうか。 ネタバレ映像です。 アカデミー賞を受賞した華麗なカメラワーク。 躍動感があふれています。 素晴らしいものを作り出すために生きている この作品には悪役が二人いて、一人はイーゴ、もう一人は、グストーの名前の語り、粗悪な冷凍食品で一儲けしようと企む料理長のスキナーだ。 調理台に背も届かないチビッコで、グストーの死後、料理の味を落としてレストランの名声を著しく損なったにもかかわらず、まだ恥の上塗りのような冷凍食品を売り出すことに躍起になっている。 一流料理の対極にあるのが「冷凍食品」という設定も絶妙だが、「どうせ普通のヤツラに本物の料理の味など分かるわけ無い」と、自らの客を舐めきっている態度もなかなかのものだ。 昔はグストーの薫陶を受けた料理人だったのかもしれないが、イマドキの大衆は、手を掛け時間を賭けた本物の料理より、ちょいとレンジで調理して、すぐに空腹を紛らわせる手軽なモノの方が好きだということを的確に見抜いている。 スキナー料理長にとっては、もはや料理は「味わって楽しんでいただく」ものではなく、ガソリンか何かのように、大衆の空きっ腹に収めればそれでいいものなのだ。 そうして、大衆が、手軽なインスタントや冷凍食品を好み、本物の料理の味を忘れたとしても、現役の料理人たちはまだ夢を失ってはいない。 誰もが「グストーの冷凍食品」で一儲けすることに賛成かといえば決してそうではなく、グストーの隠し子だったリングイニが料理界の新星として認められ(もちろんその功績はレミーにある)、レストランを後継してスキナーを追い出した時、調理場の仲間が真っ先にやったことは、開発途中の冷凍食品をクレーム・ド・ブリュレに使うバナーであぶり、店の裏でぜんぶ燃やしてしまうことだった。 それだけに、新シェフ・リングイニに再び夢と希望をかけた彼らが、実は、料理を作っていたのはネズミだと知り、やりきれない哀しみの中で次々に調理場を去って行く姿にも納得が行く。 このあたりの間の描き方も絶妙だ。 そして、今度こそ、グストーの店は終わりだ。 イーゴはさらに厳しい批評を書き立て、グストーの店は料理人を欠いたまま、明日にも閉鎖されるだろう……という時、奇蹟が起こる。 まあ、現実的に考えれば、調理場で数百匹(?)ものネズミがソースを作り、肉をしごいて、サラダを盛りつけている場面など、想像するだけで吐き気をもよおすが、この奇怪なシチューエーションもピクサーの手にかかればまるで魔法のように輝き出すのだから、まったくもって天才集団としか言いようがない(私もこの場面は目頭が熱くなった)。 しかも、料理人としては最悪、他の仕事だってまともに出来そうにないリングイニが、ウェイターに回れば電光石火のごとく、素晴らしい給仕を展開するのだから、誰にでも一つぐらいは取り柄があるし、本当に無能で役に立たない人間など存在しないんだな、と、つくづく。 こうして最後まで入念な設定と描写で「(ネズミが調理場にいるという)あり得ない話」を万人に納得行くような形でまとめあげている本作だが、この作品の最大のメッセージは何かと言えば、やはりこのエピソードだろう。 レミーがまだ田舎で仲間のネズミたちと残飯をあさりながら暮らしていた頃、現実主義の父親は言う。 「食べ物はエネルギーだ。 とにかく食べて力をつけろ」と。 だが、レミーの考えは違う。 「 僕たちはただ食べるだけでなく、素晴らしいものを作り出すために生きているはずだ」 「空腹が満たされればそれでいい」「何を食べても一緒」と、電子レンジでチンして出来る、アミノ酸とでんぷんをこね合わせて作ったようなインスタント食品をドカ食い早食いしてる人は、ぜひこの作品を観て欲しい。 料理も人生も自ら作り出し、「味わうためにある」ということがよく分かるから。 シェフになることを夢見るネズミのレミーと料理が苦手な見習いシェフのリングイニは、パリの高級レストラン「グストー」で運命的な出会いを果たす。 次第にパリのグルメたちを魅了し、全てが順風満帆に思えた2人だったが、予期せぬ出来事が突如起こり始める・・。 先にも書いたように「子ども向けアニメ」に分類するには余りに惜しい哲学的な作品。 子どもより大人の方が評価が高く、女の子より少年の支持が高い。 勧善懲悪の可愛いストーリーを期待すると裏切られるけど、「料理という芸術」「芸術と人生」という観点から見れば非常に味わい深い。 全てはラストのイーゴの批評が物語っている。 これだけでもアーティスティックなものに興味のある人は心打たれるのではないだろうか。 いま、もっとも注目を浴びている39歳の日本料理人・奥田透の初の単行本。 その後、苦難の連続で、包丁すら握らせてもらえない修行時代が続く。 その著者が、なぜ短期間で料理人としての才能を開花させ、自分の店を構えてわずか5年でミシュラン三つ星を獲得できたのか? そこには、料理界以外にも通用する、仕事に向き合う哲学の真髄が! ・・・ 料理は誰にでもできる……確かにそうなんだけど、レシピ通りに作っても決して美味しくないし、最後は舌と鼻が決め手になる。 まさにセンスの問題、と思います。 料理って五感の芸術ですよ。 しかも生活習慣や大衆の傾向に左右される。 厳しい世界だと思います。 ファストフードはどうやって作られているか、何が入っているのか、食べ続けるとどうなるか。 その問題点を子どもたちに向けてわかりやすく説明した、食を考える上で必読の書。 「子ども向け」とあるけれど、中高生を対象にした内容。 大人が読んでも十分に手応えのある内容だ。 安さと手軽さに慣れきってる人は一読して、99円バーガーなんてあり得ない現実を考えてみてはどうかと思う。

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映画『レミーのおいしいレストラン』のネタバレあらすじ

レミー の おいしい レストラン 声優

小さい頃からすごく好きで今でも何回も見ています 嫌わもののネズミが主人公なのがとてもいいと思いました 私自身、ネズミが好きでなんでネズミが嫌われているのかも理解できないぐらいです そして、軟禁は犯罪とかマジレスしてる人がいましたが、CGアニメ映画に何を求めてるのでしょうね? そんなこと愚痴愚痴言ってたら、ほかのアニメ映画なんて5歳の子供がバス運転してますよ? それにビジネス的?いや、違うでしょう。 作品内でもすごく伝えられていますがネズミは嫌われ者。 そんなネズミを信じるというリングイニ。 離れていった仲間たちは「こいつ頭おかしい」と思ったはずです。 だからふざけるなと言って出ていった。 コレットも最初は同じ。 リングイニを信じていたのに。。 と1度離れましたが、「誰にでも料理はできる」グストーの本を見てグストーの精神を思い出したんです。 だから、コレットは戻ってきた。 基本的に大人向けではなく、子供向けだと思います。 現実みたいな考え方で見るとダメですよ。 まず、レミーがスープを作る時に鍋に素足で登ってますからね。 その時点で普通レミーは重度のやけどを負っています。 子供のように楽しんでみるための映画です 美味しいものを食べたい!その素直な欲求を、人間だけでなくネズミだって、持ってたっていいじゃない! その欲求に全力投球するレミーは、私にとってとても魅力的に見えました。 小学校の教科書に「ネズミのアナトール」というお話が載っていたことを覚えていて、好きだった人にはぜひ見ていただきたい!この映画が大変面白く見れる方だと思います。 (わたしです) パリの美しい景色、想像力を掻き立てる音楽。 そして素晴らしいネズミの毛並み。 ディズニーピクサーならではのすばらしい映画です。 実は何よりもラストシーンが私は大好きです。 賛否両論あるかもしれないですが、幸せな空気に心が躍りました。 パリに行ってみたい…!そう思わせられました。 本当にかわいい。 プリントですが気にならない。 かわいい。 ビジュアルブックも眺めても眺め飽きない美しさです。 インタビューにもうなづける部分が本当に多く、『DVD欲しいけどこの本も欲しいな~』とちょっとでも思った方はぜひ! As usual Disney does it again. This is a perfect transfer into the 3-D world. I could've never imagined this movie was made into D and it was. It is too bad that this release is only available abroad and not in the country of origin of this film which is the US. I don't know what's happening with Disney and their marketing of 3-D titles in the United States. In any case I'm glad that at least I was able to order it from The UK Make note, you may have searched for a region free blu-ray format of this movie and ended up here, but in truth this blu-ray 3D movie is not region free. This is a region B movie and will not play on region A or B blu-ray players. The ad states this is a region B blu-ray, but when this ad was found, a search for "region free" was conducted. Purchased the blu-ray on a chance that it was region free, but it I not. It is definitely a region B disk.

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レミーのおいしいレストラン

レミー の おいしい レストラン 声優

『 レミーのおいしいレストラン』( Ratatouille)は、による長編アニメーション映画。 日本ではより公開された。 2007年11月14日にはが、12月5日にはが発売された。 本編上映前には、ピクサーの短編作品である『』が同時上映された。 ある嵐の日、レミーは家族と離ればなれになり、独り華の都パリにたどり着く。 レミーはグストーの幽霊に導かれ、レストラン《グストー》へと向かう。 レストラン《グストー》では、母の遺言にしたがって店にやって来たばかりの見習いシェフ、リングイニが大事なスープを台無しにしてしまっていた。 レミーは思わずスープを作り直してしまうが、リングイニに見つかってしまう。 スープは客に提供され、これが好評。 スキナー料理長はリングイニを正式に雇うとコレットに指導を命じた。 リングイニの髪をレミーが引っ張ることで、リングイニの身体が操作できることが判ると、頭にレミーを乗せて料理を造る特訓が始まる。 リングイニ自身は目隠ししたままでも料理を作れるようになると、二人はパリ一番のシェフを目指すことにした。 スキナー料理長は暫定的にレストラン《グストー》のオーナーになっており、グストーの名を借りた冷凍食品の販売で一儲けしようと企んでいた。 しかし、リングイニが持っていた紹介状と思われた書類は、リングイニの母の手紙であり、リングイニが亡くなったグストーの息子であると告げた。 スキナーは、リングイニの髪の毛を手に入れ、弁護士にDNA鑑定を依頼する。 リングイニ(実はレミー)が作ったスープは客や料理評論家にも好評で、そろそろ別の料理も……と言うことになった。 スキナーはグストーのレシピから「・ア・ラ・グストー」をリングイニに作らせることにした。 しかし、これはグストー自身が失敗作と評していた料理だった。 レシピ通りに作ることを主張するコレットに対し、レミーは独自のアレンジを加えて料理を作り上げてしまう。 これがまた大好評になり、「リングイニのスペシャル」は注文が殺到することになった。 一方、DNA鑑定でもリングイニが本物のグストーの息子と知らされ、自身の計画が台無しになることを知ったスキナーは、リングイニの母の手紙を隠匿しようとしたが、それをレミーが持ち出してしまう。 壮絶な追いかけっこの末、手紙はリングイニの元に。 遺言通りに、リングイニはレストラン《グストー》のオーナーに納まり、スキナーは辞めさせられる。 コレットとの恋仲も進行。 納まらないスキナーはレストランにネズミが出没することを衛生局に密告するが、衛生局の対応は「早ければ3ヵ月後に検査に行く」とお役所仕事。 評判も上昇中のレストラン《グストー》に、かつて料理を酷評した批評家イーゴが訪れ、訪問と批評を予告した。 レミーも他の従業員に見つかってしまい退治されそうになり、リングイニは正直にこれまでの事を従業員たちに話したが、誰も信じずに辞めてしまい、落ち込む。 レミーは仲間のネズミたちの協力を得て、料理をはじめる。 タイミング悪く検査にやってきた衛生局のルサールに見られてしまったが、にして食糧庫へ閉じ込めることに成功。 ちゃんと手を洗い、料理するネズミたちを見てリングイニもやる気を取り戻し、一人で接客を行った。 戻ってきたコレットもネズミたちを見て仰天するが、料理を手伝うことになった。 イーゴへの旬の特別な一品としてレミーが作ったのは「」。 南フランスの野菜煮込み料理、ありふれた家庭料理であった。 しかし、一口食べたイーゴの脳裏に自身の幼児期の記憶が蘇える。 素晴らしい味にイーゴも笑みを浮かべた。 イーゴはシェフに挨拶を希望する、リングイニは客が全員帰ってからならばと応じ、閉店まで待ったイーゴはレミーと相対する。 イーゴは、これまでの自身の評論姿勢を顧みると共に、レストラン《グストー》を大絶賛する評論を発表した。 しかしながら、衛生局の人間にネズミの大量発生が知れたものだから、レストラン《グストー》は衛生局命令で閉店。 その後、レミーとリングイニとコレットは新しいの店をオープンし、屋根の上はレミーの仲間のネズミたちの住み家となった。 イーゴは毎日のように来店し、こう注文する。 「驚かせてくれたまえ Surprise me! 」そして店には行列ができ、看板には「La RaTaTouille」と記載されている。 元来は、郊外から離れた場所に建てられた小さな一軒家にて、仲間と共に居候していたネズミ。 ネズミでありながら、ずば抜けた味覚と嗅覚を持つ。 その素晴らしい才能を活かし、リングイニと共に数々の料理を編み出していく。 料理人としてのこだわりから、 手(前足)を汚したくないため、基本的には二足歩行を行う。 また、料理前はちゃんと手を洗う。 非常に知能が高く、人間の会話を理解できる。 また、グストーの本を読破するほど人間の言葉も理解できるが、流石に人間の言葉を話すことは出来ない。 ネズミたちの中ではその嗅覚を買われて、毎日仲間が食べようとする食材の毒見役をさせられていた。 なお、その食材は殆ど残飯で、レミーは食べるのを嫌がる。 そんな生活に嫌気がさしていた彼だったが、ある大雨の日にネズミ一族の居候が家主にバレてしまい脱出。 しかし、その家にあった料理の本を持って行こうとしたため、脱出するタイミングが遅れ、一人ぼっちでパリに流れ着いてしまう。 そして《グストー》で、リングイニと出会う。 リングイニの帽子に隠れ、髪の毛を引っ張ってリングイニ自身を操り人形のように動かして料理を作っていた。 一度、自分の手柄を持っていたリングイニに嫉妬し、わだかまりが起きるも彼の大切さを思い出し、和解し、仲間のネズミ達やコレットの協力もあり、イーゴにネズミとしてではなく、シェフとして認められ、夢であった自分の店を持つようになった。 本作のナレーションも担当し、店を持つまでの経緯をお客のネズミ達に語った。 アルフレッド・リングイニ(Alfredo Linguini) 本作のもう1人の主人公。 母親のレナータから渡された紹介状でようやく仕事にありつくが、彼自身には料理の才能はまったくない。 レミーとの出会い、「ボクと君でパリ一番のシェフを目指そう」とレミーに提案した。 ネズミの言葉や名前はわからないため、レミーを「リトル・シェフ」と呼んでいる。 グストーの息子であり、レナータからスキナーに渡された紹介状にはこの事が詳しく書かれている。 また、スキナーが弁護士に行わせたDNA鑑定でもグストーの息子であることが証明される。 なお、グストー本人が息子の存在を知っていたかどうかは不明。 劇中に登場するグストーは「 レミーの空想の産物」であるため、レミーが知らなかったこの事実についても知らなかった。 一時期はレミーのおかげで一流シェフになれたのを良いことにレミーの手柄を横取りしてしまい、嫉妬した彼を追い出すもレミーがいたから一流シェフになれたことを思い出し、和解した。 仕事仲間達に真相を話した後、ウエイターとしてイーゴのおもてなしをし、後に開いたレミーの店でもウエイターとして活動するなどのそちらのほうの才能はあった。 コレット(Colette) 本作の。 《グストー》で唯一の女性料理人。 (焙り物、揚げ物の担当)。 リングイニの教育係であり、彼のことを日々厳しく鍛えている。 料理人としての実力は高く、グストーのレシピを全て会得し、忠実に守り続けている。 美人だが気が強く、当初はヒステリックな言動が目立っていたが、物語中盤でリングイニと恋に落ちる。 《グストー》閉店後、リングイニやレミーと一緒に新しい店を開いた。 グストー(Gusteau) 本作の。 劇中では故人として登場する。 かつては最年少で五つ星を獲得したシェフであったが、評論家のイーゴから四つ星降格の酷評を受けた直後に他界、さらに料理界のしきたりで店はもう1つ星を失い三つ星となってしまった。 大雨によって仲間と逸れ、途方に暮れたレミーの前に幽霊として現れ、様々なアドバイスをしたが、彼自身は自分のことを「 レミーの空想の産物だ」と言っている為、レミー自身が知らない事に関しては知らない。 《グストー》従業員 レストラン内での役職についてはを参照のこと。 スキナー(Skinner)。 本作におけるで金儲け第一主義のシェフ。 グストーの死後、やたらと威張り散らし、グストーの名を借りた冷凍食品を販売して金儲けすることを考えている。 とても身長が低く、ほとんどの作業にはしごなどを使っている。 《グストー》を名実共に自分の物にしたいと考えているが、前オーナーのグストーの遺言で、彼の死後2年間経過しないと店の全てを相続出来ないという事情のため、内心ビクビクしている。 そして、その期間が経過する前に息子であるリングイニが現れてしまった為、どうにかして追い出そうと画策していたが、レミーとの出会いにより目論見は失敗した上に、リングイニがグストーの息子である事がバレてしまい、レストランから追い出された。 その後も復職を狙い、レストランの周辺を張り込み、リングイニと喧嘩別れしたレミーを捕らえて自分のためのブリトーを作るように迫るものの、自分がレストランへ出払っている隙にジャンゴやエミールらにリングイニを奪還され、最後はレミーが作ったラタトゥイユの味に感激し、誰が作ったのかを突き止めようとしてネズミだらけのキッチンを覗いてしまい、衛生局の職員同様、全身を縛られて冷蔵庫に放り込まれた。 ホルスト(Horst) スー=シェフ(副料理長)。 何らかの罪で刑務所に服役したことがあるらしいが、「フランスで2番目に大きな銀行にボールペン一本で強盗に押し入った」や「親指で殺人をした」など言うことが毎回違うため真偽および何の罪かは不明。 ポンピドゥ(Ponpidou)。 元ギャンブル狂。 ラスベガスとモンテカルロのカジノで出入り禁止を受けている。 ラルース(Larouse) (食材管理、冷製担当)。 元レジスタンスの闘士で軍の銃器を調達していた。 勝敗は不明だが、コレット曰く「きっと負けたからここにいる」とのこと。 ラロ(Lalo) ソーシエ(料理の担当)。 12歳で家出しサーカスに入団するも団長の娘と恋仲になりクビになる。 ムスタファ(Mustafa) 長。 タロン(Talon Lebathe) スキナーの弁護士。 アントン・イーゴ(Anton Ego) パリ市内に住む料理批評家。 料理界で最高の権威を誇り、彼の評価でつぶれたレストランや失業したシェフは数え切れないほど。 文字通り料理人生命を絶ってしまうことから、「食べる死神」の異名を持つ。 彼のポリシーは「 愛せる料理のみ口にする。 愛せない料理は喉を通さない。 」である。 以前に《グストー》の店を酷評したが最近また繁盛してきた為、興味を持って来店する。 そしてレミーが出したラタトゥイユを食べて感動 し、レミーたちに出会い素直な評価を「究極のフレンチレストラン」という題名で新聞に掲載したが、スキナーや衛生管理局によって調理場にネズミがいると広まって《グストー》の店は閉店し、評論家であるイーゴも失職した。 その後、レミー曰く「ちょっとしたビジネスを始めてすごく上手くいってる」らしく、レミーたちの新しい店にも常連として毎日のように訪れている。 この時、以前の冷たさは消えて穏やかになっている。 料理をする才能も特別な感覚もない、そこらのネズミと同じである。 ただ、弟の料理の才能を一応認めてはいる。 食いしん坊だが、「 幸せの鍵はえり好みしないこと」などの台詞から、レミーとは違って残飯などを食べることに嫌悪感がないようである。 レミーにレストランの食材を貰ったことで味を占め、ちょくちょく仲間を連れてご馳走になるようになったがレミーのピンチを救うため、仲間達と共に調理の手伝うなど兄らしい一面も見せた。 肉料理のソースを拭いている時にそれをなめようとしたらレミーに注意された。 ジャンゴ(Django) ネズミたちの長で、レミーとエミールの父。 夢見るレミーに人間世界の恐ろしさや人間の残酷さを説き続け、わざわざレミーを仲間たちの死体が罠や殺鼠剤とともに陳列された店の前に連れて行くほどである。 しかしそれも一族を守らねばならない立場ゆえである。 だが、リングイニとレミーの関係を見て考えをある程度改め、レミー達を助ける為に一族全員で調理を手伝う。 ギット(Git) 体の大きなネズミ。 耳にはどこかの研究所でつけられたかのようなタグがあり、そこにはと記されている。 店にある巨大な倉庫の扉を一匹で閉められる事から相当な力持ちである。 レナータ(Renata) リングイニの母親。 すでに故人であるため、名前のみしか出てこない。 しかし彼女が息子・リングイニに持たせた紹介状が急展開を呼び起こす。 アンブリスター(Ambrister) イーゴの秘書。 英語版では、監督であるが声を担当する。 評価 受賞&ノミネート 太字は受賞した部門• 脚本賞• 作曲賞• 録音賞• 音響編集賞• 最優秀スコア・サウンドトラック・アルバム(Best Score Soundtrack Album)• アニメーション映画賞 第35回• 作品賞• 以下は個人部門での受賞、ノミネート。 アニメーション効果賞 - Gary Bruins• アニメーション効果賞 - Jon Reisch• キャラクター・アニメーション賞(映画) - Michal Makarewicz• キャラクター・デザイン賞(映画) - カーター・グッドリッチ• 監督賞(映画) -• 音楽賞(映画) -• プロダクション・デザイン賞(映画) - Harley Jessup• ストーリーボード賞(映画) - Ted Mathot• 声優賞(映画) -• 声優賞(映画) -• 声優賞(映画) -• 脚本賞(映画) - 2008・第7回東京アニメアワード• 海外劇場部門優秀賞 第34回サターン賞• トリビア• エンディングにてカナダ出身のアニメーター、「ダン・リー」の追悼シーンが存在する。 によりに36歳という若さで亡くなった。 今作で彼はスケッチを担当した。 アルフレード・リングイニの名前はクリームソースの一種とロングパスタの一種からつけられた(リングイニはリングイネのである)。 ピクサーの作品は、製作途中にスタッフがセリフを仮に収録していき、それから声の出演を決めるのだが、リングイニ役のルー・ロマーノはスタッフの一人でありながら仮の収録からそのまま正式採用されてしまった。 DVD・ブルーレイ収録の映像特典として、レミーとエミールが登場する短編作品『 ()』が制作されているが、日本発売版のDVD・ブルーレイには収録されていない。 同作は日本国内におけるピクサー短編作品集のビデオソフトや各種配信サービスでも含まれておらず、実質的な日本未公開作品となっている。 DVDのメインメニューで、左のガス台の鍋から時々顔を出すネズミのあたりをクリックすると、数秒間の「ネズミ退治のコマーシャル」の映像が流れる。 さらに、右のガス台から登場するネズミをクリックすると「Ratatouilleの正しい発音」の動画が見られる。 それをクリックすると特別映像「ガッツ・ポーズのショット集」が流れる。 ブルーレイディスクの場合は、トータルメニュー(右上でレミーがに乗ったりプチを代わりにしている動画が出てくる画面)で、左上の食器からネズミが顔を出した時に、リモコンの左ボタンを押すと、「ネズミ退治のコマーシャル」「ガッツ・ポーズのショット集」「Ratatouilleの正しい発音」「料理の研究」「トロンボーン」の5つの動画メニューを見ることができる。 リングイニとコレットのデートシーンで『』のボム・ボヤージュがカメオ出演している。 レミーとスキナーの追いかけっこで後方の橋の上に『』のピザ・プラネットの車が走っている。 リングイニの履いているトランクスの柄がのマークになっている。 リングイニの部屋の冷蔵庫には、『』に出てきた・のの入れ物がある。 最初に出てくる、ピクサーでおなじみの眠れる森の美女の城のオープニング CGver は、この作品で見納めとなった。 『』以降と版『』はディズニー、ピクサーともに、新しいオープニングであるシンデレラ城verに統一されることになる(ただし、が出てくるシーンに変化はない)。 その他になどもある。

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