美奈子 毒親。 『ノンフィクション』美奈子、長男の苦悩告白に謝罪拒否…「毒親」「自分勝手」と批判殺到

美奈子ノンフィクションを見た感想。長男・長女の無気力さの原因は?

美奈子 毒親

どうもちいままです!今回は、かつてあのビックダディの奥さんとしても有名になった美奈子さんの現在ついて書いていきたいと思います。 美奈子さんは現在8人の子供がおり、ビックダディこと林下清志さんと別れた後は、元プロレスラーの佐々木義人さんと再婚しました。 そして、8月11日放送の「ザ・ノンフィクション」で、再婚後の美奈子さんの生活の様子が公開されました。 私は最初から最後まで放送を見ましたが、率直に感じたのは、美奈子さんの長男と長女の無気力さです。 長男である星音君(19歳)は、現在家を出て、通っていたバイトも辞めて無職状態ですし、長女の乃愛流(のえる)さん(17歳)も、高校中退してコンビニでバイトしています。 二人とも、最も夢を抱いて輝く年頃なのに、特に夢も目標もなく、何に対してもやる気がない様子でした。 果たして、この原因とは何なのか?今回の記事で追及していきたいと思います。 ていうか、美奈子って誰? まず、本題に入る前に、美奈子さん自体知らないという人達のために、美奈子さんについてご紹介します。 美奈子さんがメディアで一気に有名になったきっかけが、2006年~2013年までの7年間に渡って放送された大家族番組「 痛快!ビッグダディ」です。 この番組は4男4女、8人の子共達を男手一つで育てる林下清志さんの大家族生活を追ったドキュメンタリー番組でした。 子供達を養っていくため、整骨院を開いて生計を立て、鹿児島県奄美大島に移住し、自給自足をして子供達を育てていく偉大な父親の姿から、ビックダディと称えられ、好評を博していました。 林下さんは、36歳の頃に最初の奥さんと別れ、その後林下さんが勤務する接骨院の系列店でヘルパーをしてい美奈子さんと、職場の飲み会の席で出会います。 お互いの子育ての話で意気投合し、出会ってすぐ林下さんの方からプロポーズ。 そしてプロポーズしてわずか2ヵ月後の2011年4月に結婚しました。 当時美奈子さんには元旦那さんとの間に5人の子共がおり、結婚後に林下さんとの間にも女の子が1人誕生しているので、この時点で美奈子さんは6人の子共を出産していることになります。 林下さんの子供達も合わせて、5男9女の大家族の母になった美奈子さん。 しかし、一緒に生活するようになって、お互いの育児方針の違いから、度々喧嘩するようになり、 さらに林下さんの次女が番組放送が原因で不登校になってしまったことが決定打となり、2013年4月に離婚。 わずか2年の結婚生活に終止符を打ちました。 その後美奈子さんは、タレント活動を開始。 「ビックダディの元嫁」という肩書で、写真集や自伝本、テレビ番組出演、ブログなどで、かなり儲けていました。 しかし、世間からはそんな美奈子さんの行動が大批判。 元々、ビッグダディの元嫁というだけが売りだったので、人気や注目度も長くは続かず、徐々に仕事が激減。 いつの間にかメディアから姿を消してしまいました。 その後は引っ越しを繰り返し、あちこちを転々としていたようですが、ビックダディと別れて2年後の2015年に元プロレスラーである佐々木義人さんと再婚。 佐々木さんとの間にも2女をもうけ、現在8人の子供達、総勢10人の大家族で暮らしています。 義人さんは、怪我が原因でプロレスラーを引退し、引退後は家族を養うためバスの運転手に転職。 朝早くから夜遅くまで家族の為に働いています。 美奈子さんはこれまで何度も結婚で失敗し、たくさんの子供を抱えながらあちこちを転々としている状態でしたが、 「今が一番幸せ。 寝るところがあって、食べるものがあって・・・」と、番組の中で語っていたので、義人さんと出会って要約、安らげる家庭を手に入れられたようです。 美奈子の現在の家庭状況 しかし、一見、幸せに見える美奈子さん一家ですが、実は家庭内はいろいろと問題が起きていました。 それは義人さんと美奈子さんの育児に対する考え方の違いです。 義人さんは元々子供好きで、「バセドウ病」という病気を抱えながら一人で子供を育てている美奈子さんがほおっておけなくなり、結婚を決意したわけですが、 とにかく義人さんは熱血漢な人。 真面目で優しく、いつも家族の為に一生懸命。 元プロレスラーなだけに、バリバリの体育会系です。 それゆえに、厳しく威圧的なところもある人のようです。 以前の放送を見ていると、撮影しているスタッフに対し、「お前に何が分かるんだよ!」とキレている場面や、 美奈子さんと衝突して、何度も「離婚だ!」「もう家を出ていく!」と言い放って、何度も家出を繰り返している場面が多々見られました。 そして、今回8月11日の放送で、さらに問題となっているのが、長男・星音君と長女・乃愛流さんに対する義人さんの態度です。 星音君は義人さんの威圧的な態度に耐え兼ね、10ヵ月前に家を飛び出し、乃愛流さんも、以前義人さんのいない間に無断で彼氏を家に連れてきたことを激怒され、 それからは義人さんと乃愛流さんはお互いを避けるようになっていました。 年頃で多感な時期なだけに、星音君と乃愛流さんも、義父である義人さんに歩み寄ることができず、溝は深まるばかりの状態です。 美奈子の長男・長女と、義父・義人との確執 まず、長女・乃愛流さん。 番組スタッフが、義父である義人さんについてどう思っているか本音を聞いたところ、 「今度から俺が父親だから、俺のルールに従ってもらう的な態度が、ちょっと違うんじゃないかなって」と義人さんの威圧的な態度に対して、不信感を抱いていることを打ち明けました。 また、高校を中退した時も、自分から話そうと思って声を掛けたのに無視され、それから歩み寄ることはやめるようになったと話ています。 17歳といえば、思春期まっただ中。 自分から父親に話しかけるって相当勇気がいることだと思います。 なのに無視。 これでは避けたくなる気持ちも分かりますよね。 これに対して義人さんの言い分はというと、「高校は絶対辞めない方がいい」と忠告し、「高校やめるなら家を出ていけ」「他の子に影響を与えちゃうから」と厳しく言い放ったようです。 しかし、そんな義人さんの忠告を無視し、高校を中退してしまったので、「じゃあもう勝手にしろ」ということみたいですね。 確かに今どき、高校くらいは卒業しないと、どこも雇ってくれないというのは分かりますが、それにしたって、無視というのはどうかと思います。 いろいろ納得いかない部分はあると思いますが、無視せず、話を聞いてあげるくらいの寛大さはあってもいいのではないでしょうか? そして、星音君。 10ヶ月前に家を飛び出してしまい、今は一人で何もしていない状態ですが、 そんな星音君を見かねて、美奈子さんが「とりあえず実家に住みつつ、そこから仕事を見つけてお金を貯めて、いずれは一人暮らしすればいい」と提案します。 とりあえず美奈子さんの提案に従って、その話を義人さんにするため、ある日実家を訪ねた星音君。 二階に行って義人さん星音君と二人きりで話をすることになったのですが、ここでも義人さんの説教が炸裂。 バイトを転々としている星音君に対して、 「屁理屈にしか聞こえない」 「今まで何十個もバイトしてきているだろ。 それじゃあもういい加減ダメだよ」 「やりたいことはないけど、何かのためにお金を貯めていくんだよ」 と怒りをあらわにします。 さらに、星音君が「治験」のバイトをやりたいと義人さんに話すと、 「お前腐ってるな」と言い放ち、 「ちゃんと真面目に仕事して金貯めていくんだよ!」 「そんなのやれよって言う親がいるかよ!」 「お前自分の子どもができて、そんなこと言ったらどう思う?」 「そんな簡単に稼げねーんだよ、金なんて」 「色々なことから逃げているんだよお前は」 「逃げすぎてる。 逃げすぎて逃げすぎて19歳」 と、さらに激怒。 ここまで一方的に怒られてしまうと、萎縮して何も言えなくなってしまうのは当然ですよね。 19歳といえば、もう大人と言ってもいい年齢ですし、1人で生活していけないということはないでしょうからね。 だからこそ、義人さんは星音君に対して厳しく言うんだと思います。 しかし、世間からは、 「義父厳しすぎ」 「星音君がかわいそう」 「怒らないであげてほしい」 と批判の嵐。 確かに、誰がどう見たってそう思いますよね。 でも、そんな中義父・義人さんに賛同する声もあります。 実を言うと私もその一人。 その理由は以下の通りです。 義父・義人は厳しくも正論だと思った 確かに一見、一方的に自分の意見を押し付ける威圧的な父親に見えると思いますが、実際そうでもありません。 そう感じたのは星音君の以下の発言から 「高校進学のとき、本当は仲の良い友達と同じ高校(普通科)に行きたかったけど、 美奈子に お金がないからと言われて諦めた。 まだ二人が結婚したばっかりだったからお金の余裕がなかったこともあって、だから自分でも働いて通える通信制の高校を選んだ」 と涙ながらに語りました。 それを聞いた義人さんは 「それは俺知らなかった。 ごめん、悪かった」と謝りました。 お金がないがために、自分の行きたかった高校を諦めた星音君。 そんな星音君の思いを素直に受け止め、謝罪した義人さん。 これを聞くと、ただただ、一方的に自分の考えを押し付けているとうわけでもありませんよね。 しかも、その後義人さんが星音君に言ったことが 「俺もお前のことずっと気にしていた。 お前が家からいなくなった時もすごく寂しかったし」「お前はこの家に住んで、やりたいことを見つけて生活してみろ」 という温かい言葉。 これを聞くと、厳しく怒るのは、星音君のためだということがよく分かります。 何とも思っていないなら、むしろ何も言わないはず。 本気で怒るのは、それだけ星音君を心配しているからですよね。 こういう風に厳しく怒ることは、母親にはできないので、やはり義人さんのような存在は重要だと感じます。 かわいそうという意見も分かりますが、同情してもらうだけでは、やはり人間って変われないと思います。 時には、厳しく突き放すことも必要です。 美奈子の長男・長女が無気力の原因は? 星音君が19歳、乃愛流さんが17歳。 普通なら、勉強に部活に遊びに恋にと、生き生きしている時期。 そして将来を考える年齢です。 夢や目標を持ち、輝いているはずの年頃だと思うのですが、テレビに映る二人の様子はどこか暗く、何に対しても無気力な感じがしました。 長女・乃愛流さんは高校を中退した理由が「やりたいことがなさすぎて」と語り、星音君も学校も辞め、バイトも辞め、今は何もしていない状態。 こうなってしまった原因は、紛れもなく家庭環境ですよね。 やはり。 星音君にいたっては、美奈子さんの初めての子供で、まだ17歳の時に産んだ子ですから、兄弟の中で一番振り回されてきたと思います。 今の星音君は暗くて寂しそうな表情ばかりですが、幼い頃の星音君は活発で明るい子だったそうです。 毎日家に友達を連れてきては元気に遊び回っていたとか。 今の星音君からは想像できないですね。 しかし、星音君の父親にあたる人は、よく美奈子さんに対して手を上げる人だったそうで、そんな様子を見てきた星音君は徐々に内向的な性格になっていったようです。 乃愛流さんも同じでしょうね。 兄弟の中では上にあたる二人は、次々に下に兄弟ができるので、甘えるどころではなかったでしょう。 こんな環境では、言いたいことも言えないでしょうし、美奈子さんがメディアに出ることによって、恥ずかしい思いも相当してきたと思います。 挙句の果てに、経済的余裕がないから、行きたい高校も諦めなくてはならない。 星音君が何であんな暗くて寂しい表情をしているかが分かります。 こうなってくると、一番悪いのは、次々に子供を産んでしまう美奈子さんのように思います。 しかし、実は美奈子さん自身も被害者なんですよね。 美奈子さんの親は今で言う毒親だったそうで、父親から手を上げられることもちょっちゅうだったそうです。 しかも、そんな様子を見ても母親は一切かばってくれなかったとか。 そんな家庭から逃げるために、恋愛依存症になったと本人が語っています。 結局、そんな風に育てられてしまったから、自分の子育てもうまくできないのかなと思います。 ニートや引きこもりが増えているのは、親の育てられ方が大きく関係していると思う 今、星音君や乃愛流さんに限らず、無気力で、何もやりたいことがないという若者が多すぎるなと感じます。 これは、昔に比べて、デジタル化が進み便利になることで、ハングリー精神が身に付かないことが原因にあるのではないでしょうか。 今は、退職や休暇届でさえ、メールやLINEで済ませる時代ですからね。 これが常識になっているような世の中ですから、ニートや引きこもりが増えているのもうなずけます。 しかし、それよりも原因が、「子供をまともに育てられない親が多すぎる」ということです。 私にも小学校2年生の娘がいますが、周りの子供達を見ても、毎日子供を学校まで送り迎えしている親が多すぎてびっくりしましたし、小学生にもなって公園に親が同伴するのも頂けないかなと・・。 物騒な世の中なので仕方のないことですが、過保護すぎるなと正直思いました。 また、今の遊びと言えば、外で元気に遊び回るより、「スマホでyoutube」です。 この前も、家族で外食したとき、テーブル席で幼稚園くらいの女の子が注文がくるまでの間ずっとスマホを見ていました。 一緒にいる親らも会話するわけでもなく、スマホを見ていました。 そして、さらに問題なのが、悪いことしても強く叱らない親が多すぎるということ。 ママ同士がしゃべって、子供が走り回っても何しても注意しない。 スマホを好き放題見せられ、悪いことしても叱らない。 家族とのコミュニケーションは少ない。 こんな育てられ方をした子供達が大人になったらどうなるかお分かりですよね。 美奈子さんの夫である義人さんを批判する声が多く上がっていましたが、むしろ、あんなふうに本気で怒ってくれる人は貴重な存在だと思います。 星音君や乃愛流さんもかわいそうですが、かわいそうばかり言っていても何も変わりません。 結局は自分の人生は自分で決めなきゃいけないわけで、いつまでも親のせいにしてふてくされているわけにはいかないんです。 そういう私も、結構親には不満を抱いて育った派なので、星音君や乃愛流さんの気持ちは痛いほど分かります。 しかし、それが無駄だということは、親になって段々分かるようになってきました。 いつまでも、何かのせいにしても何も変わらなかったので。 今回、美奈子さんらの家庭の様子を見て、改めて、娘の事をしっかり育てなきゃという気持ちになりました。 最後に 美奈子さんのブログのコメント欄は今100件以上のコメントが寄せられていますね。 読んでいると、ほとんどが美奈子さんや義人さんを批判する声。 そして星音君や乃愛流さんへの同情です。 でも中には、美奈子さんを応援する温かいコメントもあり、私はこちらの方に感動してしまいました。 批判ばかりされていますが、美奈子さんは美奈子さんなりに子育て頑張っていると思います。 美奈子さんもまともに育ててもらえなかったわけですから、 美奈子さんの気持ちにも寄り添ってほしいなと思います。 この記事を読んでいる皆さんも、安易に批判・同情コメントは控えるようにしましょう。 するなら温かいコメントにしてあげてください。

次の

藤田ニコルの母親はパチンカスで毒親決定!最低な母親と言われる理由と親子関係についても徹底暴露!

美奈子 毒親

注:私は「毒親」という表現を使っているが、この本の中では使われていない。 育った環境で受けた傷のことを「育ちの傷」と表現されている。 著者自身の生い立ちが凄まじいから、認める気持ちになれる 本の中にも出てくるが、 育ちの傷がある人は、同じ傷がある人に惹かれやすい。 どこか、「 自分と同類しか信用しない」「 傷ついている人しか認めない」という傾向があるのではないかと思う。 だから、せっかく素晴らしい内容が書かれている本であっても、その本を書いている著者が幸せな生い立ちだったり、逆に毒親の立場だったりすると、急に本自体を認められなくなったりする。 そんなことが、この本にはまったくない。 著者自身の毒親育ちの生い立ちを読むと、変な話、• 自分より上(上級者) と、思えるのだ。 本の中から、生い立ちの部分を抜粋すると、下記の通り。 藤木美奈子の生育歴 <児童期> 出生 出生大阪市西成区のアパートの一室で出生。 無学歴だったシングルマザーの母は当時10代で、その両親もすでに他界していたため、祖父母、実父の顔を知らずに育つ。 0〜6歳 母は水商売で家計を支えていたため生活は不安定で、仕事を求めて全国を転々とする。 弟が生まれたがしばらく親戚に預けられていた。 7歳 義父の連れ子と弟を合わせた5人での同居が始まる。 義父は働かず、借金をくり返す。 お金がもとで夫婦の間に争いが絶えず、面前DVの日々。 生計がひっ迫するにつれ住まいを転々とする。 10歳〜 線路沿いの風呂のない二間のアパートで5人が暮らす。 自身が小4の時、母が睡眠薬を一瓶飲み、ガス管をくわえて自殺をはかる。 脳の後遺症により失語。 義父からの性暴力を含む児童虐待が始まる。 不眠がつづき、家出をくり返す。 小学校の担任に打ち明けるがとりあってもらえず。 13歳〜 家庭で自分の身を守る必要を感じ、空手教室に通い始める。 そこでのちに夫となる先輩Tに出会う。 <成人期> 18歳〜 地方公務員だったTと高校卒業後すぐに結婚。 アルコール依存でもあったTから日常的にDVを受け、救急搬送と避難的入院を体験する。 自身は当時国家公務員 刑務官 だったが、精神症状が出て職場・自宅を問わず摂食障害をくり返し、その後退職。 26歳 ある日、突然失踪する。 実家に身を寄せ、山で日雇いの伐採作業をして収入を得る。 夫の追跡を逃れつつ、離婚届を役所へ出し、再度逃走して離婚成立。 その後、就労するが長続きせず、職業訓練校へ入学。 勉学と資格取得に励む日々。 27歳 大阪市立大学 二部 に入学。 仕事との両立ができず3ヶ月で中退。 その後、職場での対人関係に悩み、「自己流性格改造トレーニング」を開始 後述。 その頃、2番目の夫Yと職場で出会う。 29歳 Yと再婚 出産 、2児をもうける。 会社設立、NPOを立ち上げ、社会活動に入る その後NPO法人、のち一般社団法人となり2015年で20年経過。 44歳 大学を卒業していなかったため、受験資格を得て、大阪市立大学大学院に合格。 入学の後、心理学領域の論文で博士号を取得。 52歲 京都の龍谷大学にて准教授として勤務するかたわら、障害者の就労支援の現場で心理臨床に携わる。 55歳 一般社団法人代表理事として、障害福祉サービス 自立訓練・生活訓練 を立ち上げ、困難をかかえる人々にSEP 自尊感情回復プログラム を提供する。 兼任講師として、関西大学臨床心理専門職大学院で指導、大阪市こども相談センターで心理カウンセラー 外部 を務める。 まとめてみると、なんと、著者は下記のことをすべて経験している。 片親育ち(シングルマザー)• 義父によるDV• 母親の自殺未遂(後遺症あり)• 義父による性暴力• アルコール依存症患者との結婚・離婚• 夫によるDV• 摂食障害• 失踪 こんな著者は、私が今までに読んだ本の中では、いなかった。 つらい生い立ちに触れていることはあっても、「甘い」と感じてしまう。 逆に毒親経験者ぶらない、単なる心理学の権威の方が、信頼できると感じていたくらいだ。 どんなに最悪な環境にいても、傷は癒すことができるのだと教えてくれる 〈親に壊された心の治し方「育ちの傷」を癒やす方法がわかる本〉を読むと、• 「こんなに最悪と思える環境にいても、傷は癒すことができるのか」 と、心底びっくりする。 毒親育ちの人は、その傷を癒そうと向き合いながらも、なかなか、なかなか、うまくいかない。 救いを求めて、いろいろな本を読むと、その度に、• 自分の人生がうまくいかない原因は、育った家庭環境にある ということを深く理解し、強く実感する。 どんな本でも、そのことの証明に、多くのページ数が割かれているからだ。 ただ、 それがわかったところで、「心の傷の癒し」は簡単には起こらない。 )が解決するわけでもない。 それどころか、• 「私がうまくいかないのは、育った家庭環境のせいだ!」• 「その傷を癒さなければ、何も解決しない!」 という確信をどんどん強めてしまい、傷を癒したい・癒せない、と繰り返すうちに、だんだん、• 「こういう育ち方をしたら、もう治すことはできないんじゃないか」 という不安と絶望が、押し寄せたりもする。 そんなとき、〈親に壊された心の治し方 「育ちの傷」を癒やす方法がわかる本 〉の著者の、• こんなにひどい育ち方をしたけれど、こんなに傷が癒えた という実例は、勇気になる。 同時に、この本の中で紹介されている癒しのプロセス(「自己流性格改造トレーニング」、のちのSEP 自尊感情回復プログラム )は、著者自身が実践した、また実際にカウンセラーとして多くの人を癒してきた方法だから、実際に効果も高い。 中途半端にここで紹介して害になるのはいやなので、気になる方は、直接、本の中で確認して欲しい。 また、本書がとても良かったので、対面カウンセリングなど受ける機会はないか調べたところ、著者の藤木美奈子氏は、大阪で「一般社団法人WANA関西」を主宰しており、そこでは、本の中で紹介されている回復プログラムを受けることもできる様子。 関西地方の人なら、直接訪ねてみるのも、よいかも知れない。

次の

『ザ・ノンフィクション』美奈子はイライラしたい人の“絶対的アイドル”「新・漂流家族 2019夏 ~美奈子と夫と8人の子供~」(2019/08/19 16:36)|サイゾーウーマン

美奈子 毒親

NHKの金曜夜の人気ドキュメント番組『ドキュメント72時間』に対し、こちらも根強いファンを持つ日曜昼のドキュメント『ザ・ノンフィクション』(フジテレビ系)。 8月11、18日放送のテーマは「新・漂流家族 2019夏 ~美奈子と夫と8人の子供~」。 大人気シリーズが2週にわたって放送された。 『ザ・ノンフィクション』(フジテレビ系)より あらすじ 『痛快!ビッグダディ』シリーズ(テレビ朝日系)で一躍有名になった美奈子の4度目の結婚相手は、元プロレスラーの佐々木義人。 義人は収入安定のためバス運転手に転職し、結婚4年で2人の子どもが生まれた。 幼い子どもたちは大家族で楽しそうに暮らしているが、思春期を迎えた長男星音(しおん)と長女の乃愛琉(のえる)はともに高校を中退してしまう。 佐川急便で契約社員となった乃愛琉が着実な生活を送る一方で、星音はバイト探しにも身が入らない。 高校を辞めてバイトも辞めたことを義人に叱責された星音は、普通科の高校に行きたかったのに、美奈子に金銭面のことを言われたために、普通科高校の進学を諦め通信制の高校を選んだのだと明かす。 ぎくしゃくしていた家族は、1泊旅行をすることで久しぶりに少し話すきっかけを得て、番組は星音が新たなバイト先を探す姿で終わる。 長男に謝罪を求める美奈子と、謝る義父 私は大家族モノが昔から苦手で、見ることを避けていた。 その理由は「子どもが(特に上の子どもが)かわいそうだから」だ。 そのため『ビッグダディ』系譜の「漂流家族」も今回初めて見たのだが、懸念していた「(特に上の子どもが)かわいそう」を直撃していて、すっかり暗い気持ちになっている。 長男・星音は働きながら学ぼうと、通信高校に入学し料理人コースに進んだものの中退。 義父・義人との話し合いの中で、自分が納得して学校を決めたんだろと叱責されると、「普通科高校に行きたくて、お金がどうのこうのって(美奈子に)言われたから、自分で稼いで行ける学校にした」 と話し、結婚したてでお金なかったと言われたのだと、涙しながら話す。 義人はこの話を聞いて「それは知らなかった、ごめんね」と謝っている。 学費が出せないという事情の裏には、事故や病気といったやむを得ないケースもあるだろうが、「結婚したてでお金がなかった」ことは「やむを得ない」とは思えない。 この家の場合、どう考えても子どもをこさえすぎていることが経済的困窮につながっているように見えるのだ。 今の時代、 「普通科高校に行くこと」に大して意味はないように思うが、「行きたくても高校に行かせてもらえなかった」では、まったく話が変わってくる。 星音はアルバイトを無断欠勤の上退職してしまうなど自堕落な生活を続け、美奈子は「迷惑かけたことくらい謝れ、ちゃんと顔見て」と叱る。 指摘はもっともなのだが、それよりも美奈子が先に星音へ普通科高校の進学を断念させたことを謝るのが先だろうと思ってしまう。 威力の強い毒親は自分を顧みないし、それを子どもは事前に悟って諦めてしまうのだろう。 長男の星音もそうだし、長女の乃愛琉からもそんなあきらめを感じてしまう。 佐々木家の子どもは、幼い子は多くの兄弟に囲まれ屈託なく楽しそうなのだが、思春期を過ぎた子どもは、目にどこか諦めの色が見えるようになる。 そうさせていることについて、おそらく何も感じてないのであろう美奈子にイライラしてしまった。

次の