バッタ 日本海。 日本でバッタが大量発生!その理由や原因と対策は?

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バッタ 日本海

分布 [ ] 世界では120属890種以上が知られ、、、に分布する。 代表的な属であるサッポロフキバッタ属 Podisma は、)に16種ほどが分布する。 日本ではにサッポロフキバッタ(札幌蕗飛蝗、 Podisma sapporensis sapporensis)など3種1亜種が分布する。 また、バッタ相が比較的貧相な日本において、各地で種分化しているミヤマフキバッタ属 Parapodisma は、など東に固有の属である。 日本からは13種程度が知られるが、ほとんどのが日本で、、、の各地に分布するが、分布域が限定される種が多い。 特徴 [ ] 身体はメスの方が大きめで、一般にオスの体長は 25 前後、メスでは 30mm 前後だが、個体や地域によって差異は大きく、中には 40mm を超える個体も存在する。 その体型は、腹が長く細長く見えるものから、腹が短く詰まって見えるもの、腹の先が上に反り返っているものなど様々である。 は概ね 10mm 以下。 その姿は一見すると(イナゴ亜科)に似るが、ほとんどの種は翅が退化しており、飛ぶことはできない。 一般に、胸に退化した翅の跡が残るが、その長さは腹を覆うほど長いものから、ほとんど無いものまで、多様である。 イナゴ亜科との違いは、後腿節の後端の側葉(そくよう:二股に見える部分)が尖らないことや、後脛節の先端部外面に不動棘(関節なしに直接生える棘)がないことなどである。 ハネナガフキバッタなどは翅が長いため特にイナゴ類に似るが、これらの点で区別することができる。 体色は緑色を基調とし、背筋が茶色になるものもある。 眼の後ろに黒線が入るが、この線の長さは頭部で止まるものから腹まで続くものまで様々で、その様子も種の識別の目安になる。 脚も緑色だが、模様が入らないもの、黒い模様が入るもの、赤くなるものなど様々である。 他のと同様、その脚で跳ねることができるが、などに比べると動きは活発でなく、のんびりしているものが多い傾向がある。 これらの特徴は地域等により様々にしており、大まかな外見だけでを特定するのは困難であるが、体長 25 - 40mm 程度で、外見がイナゴに似ていて翅が退化して飛べないものは、多くの場合フキバッタ類であることが多い。 実際の種の同定では主に交尾器の形態が重要視され、特に雄の交尾器に種の特徴が出る。 しかし、一部の種を除けば比較的分布が限られるものが多いため、生息地からある程度の種を絞ることができる。 生態 [ ] は年に 1回、夏から秋にかけて発生する。 の葉を好んで食べることからこの名が付いたが、他にもやなどの広く柔らかい葉を好んで食べる。 これらの食草が生い茂る、林縁や落葉広葉樹林などの明るい林床などに生息する。 なお、 Blaesoxipha japonensis などのに場合があることも近頃の研究で判明している。 その他詳細は不明ながらやなどの寄生を受けている可能性もある。 日本の種 [ ] かつては北海道に生息するを フキバッタ( サッポロフキバッタ、 Podisma sapporense)、本州以南の種を一括して ミヤマフキバッタ(深山蕗飛蝗、学名 Parapodisma sp. )と大きくされることが主流であったが、近年研究が進んだところミヤマフキバッタに一括されていた中にも地域等により形態的差異があることが明らかになってきたことから、次のように分類されるようになった。 フキバッタ類は翅が退化し飛べないために個体の移動範囲が狭く、そのため地域毎のが進んでいったと考えられている。 などと同様に遺伝的にも地域毎に分化が進んでおり地域固有種が存在すると考えられていること、が不完全である(種間によりが生まれやすい)と考えられていること、そもそも情報不足であることなどから、今なお相次ぐの人為的開発による破壊やなど的環境の退廃、などにより地域固有種が失われる可能性もあり、地域のに指定されている場合も多い。 現在は主に下記のに分けられると考えられているが、フキバッタ類は地域毎の分化が進んでいてその境界が不明瞭なことから、種の特定が大変難しく、そもそも何種に分類されるべきかも確定していない。 一時期は地域毎に独立種とする見方もあり、下記の種は大まかな分布地域によって判断されていたが、最近ではある程度の生殖隔離があるものを種とする考え方により、オスのの形で判断されることが主流になりつつある。 シリアゲフキバッタ属 Aanapodisma Dovnar-Zapolskij, (東アジア温帯に3種)• シリアゲフキバッタ Aanapodisma miramae Dovnar-Zapolskij, 1933 ロシア、朝鮮半島、、日本(のみ)、中国。 アオフキバッタ属 Aopodisma Tominaga et Uchida, 2001(日本固有で1属1種)• アオフキバッタ Aopodisma subaptera Hebard, 1924 青森県以南〜関東山地〜長野県、山梨県まで。 別名:コバネフキバッタ• ダイリフキバッタ Callopodisma dairisama Scudder, 1897 雄の交尾器によって3型に分けられ、それぞれ分布域を異にしている。 長野県〜岐阜県〜愛知県一帯(東海型)、和歌山県を除く近畿(中近畿型)、中国地方東部〜近畿北部(中国・北近畿型)。 タラノキフキバッタ属 Fruhstorferiola Wilemse, 1922(東南アジアに9種)• 春頃には幼虫がなどに群れているのが見られ、夏季には地のの上に多数集まって交尾しているのが観察される。 別名:オオオキナワイナゴモドキ、オオシマフキバッタ。 〜北部。 ハネナガフキバッタ属 Ognevia Ikonnikov, (世界に2種)• ハネナガフキバッタ Ognevia longipennis Shiraki, 1910 名前のとおり発達した4枚の翅を持ちよく飛翔する。 そのため外見上はイナゴ類によく似る。 分布は広く、特に北の地方では個体数が多く、時に大発生することがある。 多くの植物を食べるが、イネ科やカヤツリグサ科は食べない。 大発生時にはマメ科やアブラナ科、ソバなどの農作物を食害するが、大きな被害には至らないことが多い。 ミヤマフキバッタ属 Parapodisma Mistshenko, 1947(東アジアに13種以上)• カケガワフキバッタ Parapodisma awagatakensisi Ishikawa, ヒメフキバッタに似るが交尾器が異なり、雌が赤くなることはない。 和名は静岡県のに、学名は同市にあるに因む。 静岡県(〜間)• テカリダケフキバッタ Parapodisma caelestis Tominaga et Ishikawa, 現在のところ、日本で唯一の高地性のミヤマフキバッタ属とされる。 和名は生息地の(てかりだけ)に因む。。 ヒメフキバッタ Parapodisma etsukoana Kobayashi, 1986 カケガワフキバッタに似ているが交尾器で区別される。 雌の腹部は赤みを帯びるが、メスアカフキバッタの生息地に隣接する個体群では全身が赤くなり、分布の西南限では全身が緑色になるという。 人名に因むらしい種小名の由来については原記載に説明されていない。 福島県南部〜甲信越〜関東〜近畿北東部及びの一部。 キイフキバッタ Parapodisma hiurai Tominaga et Kano, 1987 ブナ林などの湿潤な環境に生息する。 紀伊半島の山地(南北では-、東西では-三重県)。 ミカドフキバッタ Parapodisma mikado Bolivar, 1890 雄の尾肢は先端に向かって広がり端部が裁断状となるのが分かりやすい特徴。 湿潤な環境を好み、森林限界まで生息する。 分布が広く、それに応じて地理的変異も多い。 、、北海道、東北、関東、中部、滋賀県まで。 東北南部以東ではほぼ日本海側に限られる。 別名:ミヤマフキバッタ、マルイナゴ。 ミヤマ〜の名はなぜか属名にのみ残っている。 シコクフキバッタ Parapodisma niihamensis Inoue, 核型の違いから本種をタイプ種とするシコクフキバッタ属 Pseudoparapodisma Inoue, 1985 が創設されたが、外部形態には別属とするほどの違いがないことから、ミヤマフキバッタ属に含めるとする意見が主流のようである。 山地のブナ林の林床など、比較的湿潤な環境に生息する。 四国、(先山:せんざん)。 ヤマトフキバッタ Parapodisma setouchiensis Inoue, 1979 低地から丘陵地、山地まで広く生息し、一部では森林限界まで見られるという。 この属ではミカドフキバッタと並んで広い分布をする。 近畿以北のものは P. yamato Tominaga et Storozhenko 1996とされたが、それより西南に分布するセトウチフキバッタ P. setouchiensis の と見なされ、学名は古い方の setouchuensis が有効となるが、和名の方はより広く使用されてきたヤマトが使用され、和名と学名とに捩れ現象が生じた。 別名:セトウチフキバッタ、トガリバネフキバッタ。 南部から九州(・を含む)、韓国、中国。 なお、本種と下記の各種は、いずれもオスの生殖器の形が酷似することから同種であると考える意見や、それぞれをヤマトフキバッタの型として見る意見などがある。 Parapodisma bandii An et Lee, に分布しており、では本種のみが確認されている。 学名・和名とも生息地の一つから。 学名・和名は生息地の古名のから。 学名は生息地の丹波から。 和名は雄の尾肢が強く曲がることによる。 キンキフキバッタ Parapodisma subastris Huang, 陽地性とされ、ヤマトフキバッタと混生する。 長野県、岐阜県、福井県〜近畿(紀伊半島北縁が南限)。 オナガフキバッタ Parapodisma yasumatsui Yamasaki, 1980 形態的にはキイフキバッタやシコクフキバッタに近縁で、生態的にも似ており、山地の湿潤な環境に生息する。 九州山地、• タンザワフキバッタ Parapodisma tanzawaensis Tominaga et Wada, 2001 関東。 一部ではメスアカフキバッタの分布域と隣接しており、隣接地域では交雑個体群と思われるものも見られるという。 そのためメスアカフキバッタの亜種とする見方もあったが、独立種として記載され、現在もそのように扱われている。 メスアカフキバッタ Parapodisma tenryuensis Kobayashi, 1983 名前のとおり、雌は体全体が赤みを帯びる。 2次林の林縁部などに生息する。 分布域の南半(静岡県から山梨県)一帯の個体群は雌の背中のみが赤くなるため、セアカ型(セアカフキバッタ)と呼ばる。 セアカ型では雄の尾肢の形態なども多少異なるという。 分布域東限ではタンザワフキバッタと交雑していると考えられている。 関東、中部。 サッポロフキバッタ属 Podisma Berthold, 1827(に16種)• サッポロフキバッタ(別名:フキバッタ) Podisma sapporensis sapporensis Shiraki, 北海道、、に分布する。 比較的早くから、上記の Parapodisma 属各種とは区別されている。 サッポロフキバッタ千島亜種 P. sapporensis kurilensis Bey-Bienko, 、• チャチャフキバッタ P. tyatiensis Bugrov et Sergeev, 国後島(爺爺岳:1300-1500m)• クサツヒキバッタ P. kanoi Storozhenko, 1993 ・・・の県境にまたがる山岳地地帯の1600m以上の山頂付近。 ハヤチネフキバッタ属 Prumna Motschoulsky, 1859(世界に25種、日本に1種)• ハヤチネフキバッタ Prumna hayachinensis Inoue, 1979 体全体に黒っぽい小点が多ある。 翅は小さく細いため、側面のみに張り付くように存在して背の上面には達しない。 雄の尾肢の先端は丸く広がりヘラ状。 ダイリフキバッタと混同されたりした、 Pezotettix fauriei Bolivar, 1890(ヘラミヤマフキバッタ)は本種のシノニムの可能性があるという。 別名:マルオフキバッタ、トワダマルオフキバッタ。 北海道()、東北地方。 タイリクフキバッタ属 Sinopodisma Chang, 1940(中国を中心に32種)• クニガミフキバッタ Sinopodisma aurata Ito, 1999 石灰岩地のの林縁部にヤエヤマフキバッタなどとともに7月-12月に見られる。 別名:モモアカコバネバッタ、ヤエヤマモモアカフキバッタ、ヤエヤマフキバッタ。 アマミフキバッタ Sinopodisma punctata Mistshenko, 1954 海岸付近の低地から600m付近の山頂付近までの林縁部の潅木や草などに見られる陽地性種。 7月から12月まで見られ、果樹の害虫。 口ノ三島(薩摩硫黄島)、、奄美大島。 トンキンフキバッタ属 Tonkinacris Carl, 1916(東南アジアに5種)• オキナワフキバッタ Tonkinacris ruficerus Ito, 1999 林の林縁や植栽されたリュウキュウマツなどにも見られる。 沖縄本島北部。 ヤエヤマフキバッタ Tonkinarcris yaeyamaensis Ito, 1999 夜行性。 センダンの若木などに集まって交尾しているのが観察されている。 石垣島、西表島。 タカネフキバッタ属 Zubovskya Dovnar-Zapolskij, 1933(世界に8種1亜種)• ダイセツタカネフキバッタ Z. parvula Ikonnikov, 1911 北海道(日高山脈と石狩低地より東)、ロシア極東部、中国東北部 ハヤチネフキバッタ 関連項目 [ ] ウィキスピーシーズに に関する情報があります。 ウィキメディア・コモンズには、 に関連するカテゴリがあります。 出典・参考文献 [ ]• 中尾史郎・小林怜史ほか(2010)紀伊半島北西部におけるミヤマフキバッタ属とダイリフキバッタ属(バッタ目, フキバッタ亜科)の分布. 52 1 :66-69. 小林正明 『秋に鳴く虫』 〈信州の自然誌〉、1990年、。 宮武頼夫・加納康嗣編著 『検索入門 セミ・バッタ』 、1992年、。 日本直翅類学会編 『バッタ・コオロギ・キリギリス大図鑑』 、2006年、。 外部リンク [ ]• () - 市民参加のフキバッタの形態的分化状況調査を呼びかけている。 [ ](英語)• (英語)• Zipcode Zoo(英語)•

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【蝗害】突然変異で獰猛化 4000億匹のバッタ「日本襲来の可能性」 ★5 [ごまカンパチ★]│エンがちょブログ

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分布 [ ] 世界では120属890種以上が知られ、、、に分布する。 代表的な属であるサッポロフキバッタ属 Podisma は、)に16種ほどが分布する。 日本ではにサッポロフキバッタ(札幌蕗飛蝗、 Podisma sapporensis sapporensis)など3種1亜種が分布する。 また、バッタ相が比較的貧相な日本において、各地で種分化しているミヤマフキバッタ属 Parapodisma は、など東に固有の属である。 日本からは13種程度が知られるが、ほとんどのが日本で、、、の各地に分布するが、分布域が限定される種が多い。 特徴 [ ] 身体はメスの方が大きめで、一般にオスの体長は 25 前後、メスでは 30mm 前後だが、個体や地域によって差異は大きく、中には 40mm を超える個体も存在する。 その体型は、腹が長く細長く見えるものから、腹が短く詰まって見えるもの、腹の先が上に反り返っているものなど様々である。 は概ね 10mm 以下。 その姿は一見すると(イナゴ亜科)に似るが、ほとんどの種は翅が退化しており、飛ぶことはできない。 一般に、胸に退化した翅の跡が残るが、その長さは腹を覆うほど長いものから、ほとんど無いものまで、多様である。 イナゴ亜科との違いは、後腿節の後端の側葉(そくよう:二股に見える部分)が尖らないことや、後脛節の先端部外面に不動棘(関節なしに直接生える棘)がないことなどである。 ハネナガフキバッタなどは翅が長いため特にイナゴ類に似るが、これらの点で区別することができる。 体色は緑色を基調とし、背筋が茶色になるものもある。 眼の後ろに黒線が入るが、この線の長さは頭部で止まるものから腹まで続くものまで様々で、その様子も種の識別の目安になる。 脚も緑色だが、模様が入らないもの、黒い模様が入るもの、赤くなるものなど様々である。 他のと同様、その脚で跳ねることができるが、などに比べると動きは活発でなく、のんびりしているものが多い傾向がある。 これらの特徴は地域等により様々にしており、大まかな外見だけでを特定するのは困難であるが、体長 25 - 40mm 程度で、外見がイナゴに似ていて翅が退化して飛べないものは、多くの場合フキバッタ類であることが多い。 実際の種の同定では主に交尾器の形態が重要視され、特に雄の交尾器に種の特徴が出る。 しかし、一部の種を除けば比較的分布が限られるものが多いため、生息地からある程度の種を絞ることができる。 生態 [ ] は年に 1回、夏から秋にかけて発生する。 の葉を好んで食べることからこの名が付いたが、他にもやなどの広く柔らかい葉を好んで食べる。 これらの食草が生い茂る、林縁や落葉広葉樹林などの明るい林床などに生息する。 なお、 Blaesoxipha japonensis などのに場合があることも近頃の研究で判明している。 その他詳細は不明ながらやなどの寄生を受けている可能性もある。 日本の種 [ ] かつては北海道に生息するを フキバッタ( サッポロフキバッタ、 Podisma sapporense)、本州以南の種を一括して ミヤマフキバッタ(深山蕗飛蝗、学名 Parapodisma sp. )と大きくされることが主流であったが、近年研究が進んだところミヤマフキバッタに一括されていた中にも地域等により形態的差異があることが明らかになってきたことから、次のように分類されるようになった。 フキバッタ類は翅が退化し飛べないために個体の移動範囲が狭く、そのため地域毎のが進んでいったと考えられている。 などと同様に遺伝的にも地域毎に分化が進んでおり地域固有種が存在すると考えられていること、が不完全である(種間によりが生まれやすい)と考えられていること、そもそも情報不足であることなどから、今なお相次ぐの人為的開発による破壊やなど的環境の退廃、などにより地域固有種が失われる可能性もあり、地域のに指定されている場合も多い。 現在は主に下記のに分けられると考えられているが、フキバッタ類は地域毎の分化が進んでいてその境界が不明瞭なことから、種の特定が大変難しく、そもそも何種に分類されるべきかも確定していない。 一時期は地域毎に独立種とする見方もあり、下記の種は大まかな分布地域によって判断されていたが、最近ではある程度の生殖隔離があるものを種とする考え方により、オスのの形で判断されることが主流になりつつある。 シリアゲフキバッタ属 Aanapodisma Dovnar-Zapolskij, (東アジア温帯に3種)• シリアゲフキバッタ Aanapodisma miramae Dovnar-Zapolskij, 1933 ロシア、朝鮮半島、、日本(のみ)、中国。 アオフキバッタ属 Aopodisma Tominaga et Uchida, 2001(日本固有で1属1種)• アオフキバッタ Aopodisma subaptera Hebard, 1924 青森県以南〜関東山地〜長野県、山梨県まで。 別名:コバネフキバッタ• ダイリフキバッタ Callopodisma dairisama Scudder, 1897 雄の交尾器によって3型に分けられ、それぞれ分布域を異にしている。 長野県〜岐阜県〜愛知県一帯(東海型)、和歌山県を除く近畿(中近畿型)、中国地方東部〜近畿北部(中国・北近畿型)。 タラノキフキバッタ属 Fruhstorferiola Wilemse, 1922(東南アジアに9種)• 春頃には幼虫がなどに群れているのが見られ、夏季には地のの上に多数集まって交尾しているのが観察される。 別名:オオオキナワイナゴモドキ、オオシマフキバッタ。 〜北部。 ハネナガフキバッタ属 Ognevia Ikonnikov, (世界に2種)• ハネナガフキバッタ Ognevia longipennis Shiraki, 1910 名前のとおり発達した4枚の翅を持ちよく飛翔する。 そのため外見上はイナゴ類によく似る。 分布は広く、特に北の地方では個体数が多く、時に大発生することがある。 多くの植物を食べるが、イネ科やカヤツリグサ科は食べない。 大発生時にはマメ科やアブラナ科、ソバなどの農作物を食害するが、大きな被害には至らないことが多い。 ミヤマフキバッタ属 Parapodisma Mistshenko, 1947(東アジアに13種以上)• カケガワフキバッタ Parapodisma awagatakensisi Ishikawa, ヒメフキバッタに似るが交尾器が異なり、雌が赤くなることはない。 和名は静岡県のに、学名は同市にあるに因む。 静岡県(〜間)• テカリダケフキバッタ Parapodisma caelestis Tominaga et Ishikawa, 現在のところ、日本で唯一の高地性のミヤマフキバッタ属とされる。 和名は生息地の(てかりだけ)に因む。。 ヒメフキバッタ Parapodisma etsukoana Kobayashi, 1986 カケガワフキバッタに似ているが交尾器で区別される。 雌の腹部は赤みを帯びるが、メスアカフキバッタの生息地に隣接する個体群では全身が赤くなり、分布の西南限では全身が緑色になるという。 人名に因むらしい種小名の由来については原記載に説明されていない。 福島県南部〜甲信越〜関東〜近畿北東部及びの一部。 キイフキバッタ Parapodisma hiurai Tominaga et Kano, 1987 ブナ林などの湿潤な環境に生息する。 紀伊半島の山地(南北では-、東西では-三重県)。 ミカドフキバッタ Parapodisma mikado Bolivar, 1890 雄の尾肢は先端に向かって広がり端部が裁断状となるのが分かりやすい特徴。 湿潤な環境を好み、森林限界まで生息する。 分布が広く、それに応じて地理的変異も多い。 、、北海道、東北、関東、中部、滋賀県まで。 東北南部以東ではほぼ日本海側に限られる。 別名:ミヤマフキバッタ、マルイナゴ。 ミヤマ〜の名はなぜか属名にのみ残っている。 シコクフキバッタ Parapodisma niihamensis Inoue, 核型の違いから本種をタイプ種とするシコクフキバッタ属 Pseudoparapodisma Inoue, 1985 が創設されたが、外部形態には別属とするほどの違いがないことから、ミヤマフキバッタ属に含めるとする意見が主流のようである。 山地のブナ林の林床など、比較的湿潤な環境に生息する。 四国、(先山:せんざん)。 ヤマトフキバッタ Parapodisma setouchiensis Inoue, 1979 低地から丘陵地、山地まで広く生息し、一部では森林限界まで見られるという。 この属ではミカドフキバッタと並んで広い分布をする。 近畿以北のものは P. yamato Tominaga et Storozhenko 1996とされたが、それより西南に分布するセトウチフキバッタ P. setouchiensis の と見なされ、学名は古い方の setouchuensis が有効となるが、和名の方はより広く使用されてきたヤマトが使用され、和名と学名とに捩れ現象が生じた。 別名:セトウチフキバッタ、トガリバネフキバッタ。 南部から九州(・を含む)、韓国、中国。 なお、本種と下記の各種は、いずれもオスの生殖器の形が酷似することから同種であると考える意見や、それぞれをヤマトフキバッタの型として見る意見などがある。 Parapodisma bandii An et Lee, に分布しており、では本種のみが確認されている。 学名・和名とも生息地の一つから。 学名・和名は生息地の古名のから。 学名は生息地の丹波から。 和名は雄の尾肢が強く曲がることによる。 キンキフキバッタ Parapodisma subastris Huang, 陽地性とされ、ヤマトフキバッタと混生する。 長野県、岐阜県、福井県〜近畿(紀伊半島北縁が南限)。 オナガフキバッタ Parapodisma yasumatsui Yamasaki, 1980 形態的にはキイフキバッタやシコクフキバッタに近縁で、生態的にも似ており、山地の湿潤な環境に生息する。 九州山地、• タンザワフキバッタ Parapodisma tanzawaensis Tominaga et Wada, 2001 関東。 一部ではメスアカフキバッタの分布域と隣接しており、隣接地域では交雑個体群と思われるものも見られるという。 そのためメスアカフキバッタの亜種とする見方もあったが、独立種として記載され、現在もそのように扱われている。 メスアカフキバッタ Parapodisma tenryuensis Kobayashi, 1983 名前のとおり、雌は体全体が赤みを帯びる。 2次林の林縁部などに生息する。 分布域の南半(静岡県から山梨県)一帯の個体群は雌の背中のみが赤くなるため、セアカ型(セアカフキバッタ)と呼ばる。 セアカ型では雄の尾肢の形態なども多少異なるという。 分布域東限ではタンザワフキバッタと交雑していると考えられている。 関東、中部。 サッポロフキバッタ属 Podisma Berthold, 1827(に16種)• サッポロフキバッタ(別名:フキバッタ) Podisma sapporensis sapporensis Shiraki, 北海道、、に分布する。 比較的早くから、上記の Parapodisma 属各種とは区別されている。 サッポロフキバッタ千島亜種 P. sapporensis kurilensis Bey-Bienko, 、• チャチャフキバッタ P. tyatiensis Bugrov et Sergeev, 国後島(爺爺岳:1300-1500m)• クサツヒキバッタ P. kanoi Storozhenko, 1993 ・・・の県境にまたがる山岳地地帯の1600m以上の山頂付近。 ハヤチネフキバッタ属 Prumna Motschoulsky, 1859(世界に25種、日本に1種)• ハヤチネフキバッタ Prumna hayachinensis Inoue, 1979 体全体に黒っぽい小点が多ある。 翅は小さく細いため、側面のみに張り付くように存在して背の上面には達しない。 雄の尾肢の先端は丸く広がりヘラ状。 ダイリフキバッタと混同されたりした、 Pezotettix fauriei Bolivar, 1890(ヘラミヤマフキバッタ)は本種のシノニムの可能性があるという。 別名:マルオフキバッタ、トワダマルオフキバッタ。 北海道()、東北地方。 タイリクフキバッタ属 Sinopodisma Chang, 1940(中国を中心に32種)• クニガミフキバッタ Sinopodisma aurata Ito, 1999 石灰岩地のの林縁部にヤエヤマフキバッタなどとともに7月-12月に見られる。 別名:モモアカコバネバッタ、ヤエヤマモモアカフキバッタ、ヤエヤマフキバッタ。 アマミフキバッタ Sinopodisma punctata Mistshenko, 1954 海岸付近の低地から600m付近の山頂付近までの林縁部の潅木や草などに見られる陽地性種。 7月から12月まで見られ、果樹の害虫。 口ノ三島(薩摩硫黄島)、、奄美大島。 トンキンフキバッタ属 Tonkinacris Carl, 1916(東南アジアに5種)• オキナワフキバッタ Tonkinacris ruficerus Ito, 1999 林の林縁や植栽されたリュウキュウマツなどにも見られる。 沖縄本島北部。 ヤエヤマフキバッタ Tonkinarcris yaeyamaensis Ito, 1999 夜行性。 センダンの若木などに集まって交尾しているのが観察されている。 石垣島、西表島。 タカネフキバッタ属 Zubovskya Dovnar-Zapolskij, 1933(世界に8種1亜種)• ダイセツタカネフキバッタ Z. parvula Ikonnikov, 1911 北海道(日高山脈と石狩低地より東)、ロシア極東部、中国東北部 ハヤチネフキバッタ 関連項目 [ ] ウィキスピーシーズに に関する情報があります。 ウィキメディア・コモンズには、 に関連するカテゴリがあります。 出典・参考文献 [ ]• 中尾史郎・小林怜史ほか(2010)紀伊半島北西部におけるミヤマフキバッタ属とダイリフキバッタ属(バッタ目, フキバッタ亜科)の分布. 52 1 :66-69. 小林正明 『秋に鳴く虫』 〈信州の自然誌〉、1990年、。 宮武頼夫・加納康嗣編著 『検索入門 セミ・バッタ』 、1992年、。 日本直翅類学会編 『バッタ・コオロギ・キリギリス大図鑑』 、2006年、。 外部リンク [ ]• () - 市民参加のフキバッタの形態的分化状況調査を呼びかけている。 [ ](英語)• (英語)• Zipcode Zoo(英語)•

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バッタ 日本海

トノサマバッタによる蝗害 (中略) 1879年(明治12年)からトノサマバッタ発生の兆しはあったが、本格的な大発生となったのは1880年(明治13年)8月のことである。 このときは、発生したバッタの大群は日高山脈を越え、胆振国勇払郡を襲った。 蝗害はさらに札幌を経て空知地方や後志地方へ至り、また別の群れは虻田へ達した。 陸軍はバッタの群れに大砲を撃ちこむなどして駆除に務めたが、入植者の家屋の障子紙まで食い尽くし、各地で壊滅的な被害をもたらした。 翌1881年(明治14年)にも再び大発生し、この年は渡島国軍川までバッタが進出した。 当時の記録では、駆除のため捕獲した数だけで360億匹を超えたという。 しかし、まだ入植が始まっていない十勝国では耕地が少なく、目立った被害は出なかった。 (中略) 蝗害はその後も続き、1883年(明治16年)には道南の日本海側まで達した。 晩成社でもバッタの繁殖地の調査を行い、十勝川上流の然別で大繁殖地を発見している。 開拓使ではアイヌも動員して繁殖地の駆除を行い、1884年(明治17年)には延べ3万人のアイヌが動員された。 それでも蝗害は止まらず、北海道では翌年の予算に180億匹のバッタ幼虫の駆除費用を計上するはめになった。 しかし、1884年(明治17年)9月の長雨によって多くのバッタが繁殖に失敗して死滅し、蝗害はようやく終息した。 しかし、蝗害は昭和の初めまで断続的に観察された。 とんでもねぇ被害だなぁ 本別町史に載っていたので、蝗害があったことは知っていました。 が、まさか何年にも及ぶここまでの被害だったとは想像していなかったです。 東日本大震災の時にも注目された、先人が残した災害の時に作られた石碑、とても大事。 人は忘れやすいし色んな技術が発達すると、おごりが出て今日では解決しているものと思がち。 その地域に伝わる言い伝えや、こういった石碑などは何世代も超えてやってくる災害への先人たちから未来の私たちへの大事な贈り物。 私たちも次の世代へ送り続けなければなりません。 数年前、オーストラリアでも蝗害の被害があったとニュースになっていたけど農薬が発達している現代でも防ぎきれないのなら条件が揃ったらまた北海道でも起こりうるのではないでしょうか。 バッタ塚を建て、未来の私たちに警鐘を鳴らしていることを私は生かせているのだろうか。 (オーガニックを選んだ自分が少し怖くなりました。 ) 北海道は歴史が浅いけど、先住民のアイヌの方達に伝わる言い伝えをきちんと読み解く必要もあるのではないでしょうか? トノサマバッタ大繁殖の原因 バッタが大量発生した原因はなんだったのでしょうか。 蝗害が起きる数年前に襲った台風による大洪水が原因。 それではまたウィキから。 『旧幕時代に年産6〜700枚に過ぎなかった十勝の鹿皮が、明治11年には実に12,500枚にも達した』 『明治12年2月、十勝地方一帯は大雪に加うるみぞれを以ってし、鹿が雪掘って食うことができず、むなしく猟師にとられ、または餓死し、鹿の産地として有名な利別川畔の如きは、鹿の屍が山となし、夏になると腐って沿岸十数里の間河水を飲むことができなかったといわれ、急激にその数は減少した。 』 『明治13年には、禁猟区を設けて十勝国一円をこの中に加えたので、鹿猟は急激に衰えた。 鹿皮に望みを失った人々は、その落角に目をつけた。 これを拾い易くするため、乱暴にも原野に火を放ち、そのため十勝原野には四季を通じて炎々たる野火。 』『1箇年に、7〜8万頭分の落角が拾われたという。 』 蝗害が津軽海峡を渡って本州へ波及することを懸念した中央政府はトノサマバッタの発生源の調査を命じた。 14名の係官が派遣され、蝗害の被災地を辿ってバッタの群れがどこからやってきたのか現地調査を行った結果、冒頭に述べた十勝川流域の広大な草原に至った。 これが日本で三番目に広い十勝平野の「発見」である。 この報告を耳にした晩成社は十勝平野への入植を決め、これが十勝内陸への初めての本格的な入植となった。 蝗害はその後も続き、1883年(明治16年)には道南の日本海側まで達した。 晩成社でもバッタの繁殖地の調査を行い、十勝川上流の然別で大繁殖地を発見している。 こうしてトノサマバッタの大繁殖が、皮肉にも十勝内陸の開拓につながっていく。 晩成社が蝗害調査によって十勝に入植するきっかけになったとは知りませんでした。 注)晩成社でもバッタと野火の被害にあったと記録が残っています。 トノサマバッタはなぜ大繁殖するの? バッタは 人口密度バッタ密度が高くなり世代交代していくと見た目が変化し性格も集団で行動し凶暴になるようです。 これもまたウィキから バッタは蝗害を起こす前に、普段の「孤独相」と呼ばれる体から「群生相」と呼ばれる移動に適した体に変化する。 これを相変異と呼ぶ。 群生相の孤独相に対する外見上の特徴は、 ・孤独相に比べて暗色になる。 ・翅が長くなる。 ・足が短くなる。 ・頭幅が大きくなる。 ・胸部の上が孤独相は膨らんでいるのに対し、群生相はへこんでいる。 ・(電子顕微鏡で見ると)触角の感覚子の数が減少している。 などが挙げられる。 行動上の特徴は、 ・群生相の個体は互いに近づこうとする(孤独相の個体は互いに離れようとする。 ・ただし、孤独相のバッタも群れに入れると群生行動を共にする)。 ・産卵前期間が増加し、羽化後生存日数が減少し、産卵回数、産卵数が減少する。 ・孤独相の時には食べなかった植物まで食べるようになる。 などが挙げられる。 孤独相と群生相では、まるで違う種類のバッタに見えます。 緑の綺麗な正義の味方から黒っぽい絵に描いた悪役のようになります。 バッタ塚 本別地方の二地区(チエトイ地区と美里別地区)を含む十勝外四郡八地区の産卵地の大規模な駆除事業は、十七年に春と夏の二回にわたって行われている。 春は蝗卵(トノサマバッタの卵)の駆除を自的としたもので、十勝で雪がもっとも早く消えるビリベツと上浦幌から着手している。 ビリベツの駆除の対象となった地区の広さは十万坪(約33㌶)で、このうち卵のある土地を、五月四日から同月十三日までに一万三千百三十八坪(約4. 3㌶)余堀起している。 卵のある土は百坪に一塚の割合いで積立て、その表面を卵のない土でおおい打ちかためたというから、この地区だけでバッタ塚がこのとき百三十以上できたことになる。 ただし、このビリベツには芽登も含まれている可能性もある。 チエイト地区の駆除対象となった面積は十五万坪(約50㌶)で、このうち卵のある土地を五月十日から六月三日までに二万六千五百二十九坪(約8. 8㌶)余掘起している。 ここでも二百六十五以上のバッタ塚ができたことになる。 上浦幌地区の対象面積は二十万坪(約66㌶)で、五月四日から同二十四日までに堀起した卵のある土地は、六万六千四百二十六坪余(約22㌶)であった。 これら三地区の堀起し賃は、一坪当り一銭三厘であった。 なお、ビリベツ以北には、駆除対象地はなかった。 夏の駆除事業は、春の堀起からもれた蝗卵が孵化して、サナギとなったものを捕獲するのを目的としたもので、春に駆徐事業を実施した八力所のうち六ヵ所が対象となっている。 本別地方ではビリベツ、チエトイの両地区ともに対象となり、七月八日から八月七日までの間、サナギの捕獲が行われている。 このときのサナギの捕獲量は、ビリベツ地区では六百四十二石余(約116㎘)、チエトイ地区では百四石余(約19㎘)であった。 捕獲したサナギは、それぞれの場所に穴を掘って埋めたものとおもわれるが、はっきりしたことはわからない。 捕獲料金は一升当り一銭のところもあれば五厘、六厘のところもあった。 上浦幌地区では高く、一升当り二銭および二銭五厘となっている。 白米一升が十銭から十二銭、酒一升が四十銭、タバコ一玉十四銭くらいの頃のことである。 もちろん、賃金に和人、アイヌの差別はなかった。 上記のサイトを参考に表にしてみました。 ちなみに15000坪が東京ドーム1個分だそうです。 対象面積 バッタの卵 掘り起し面積 掘り起し賃 0. 8㌶) 約345円 約131万円 約690万円 美里別 春10日間 10万坪 (約33㌶) 13138坪 (約4. 3㌶) 約171円 約65万円 約342万円 上浦幌 春21日間 20万坪 (約66㌶) 66426坪 (22㌶) 約864円 約328万円 約1727万円 肝心の尽力した人数がわからないとわかりずらいですね。 ここからは憶測だよ、参考程度に 1日当たりの表を作ってみました。 (給料換算1万円を1日の日当と仮定) バッタの卵 掘り起し面積 1日当 掘り起し賃 0. 35㌶) 約13. 34㌶) 約17. 05㌶) 約41.

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