さびしい さみしい 分別。 寂しいと淋しいとさびしいとさみしいの使い分け方とは?状況で違いあり!

ご存知ですか?「寂しい」と「淋しい」の違い【鈴木杏樹のいってらっしゃい】

さびしい さみしい 分別

先行回答の皆さんも書かれていますが、現在は「さみしい」という言い方も認められています。 なお、先行回答の一部に疑問がありますので、ここをお借りして指摘させていただきます。 >>万葉集の時代に多く使われた「さぶし」が、平安時代になって「さびし」となり、それが中世末期ごろから「さみし」と変化して、「さびし」と並んで用いられたようです。 +++++++++引用+++++++++ …まずどちらが伝統的なことばかというと、「さびしい」です。 鎌倉時代までの文献には、現在の「さびしい」のもとになる「さぶし」「さびし」などは出てきますが、「さみしい」に相当することばは見つかりません。 「さみしい」は、江戸時代以降になって現れたことばです。 《「最近気になる放送用語」NHK放送文化研究所》 …近世以降、「さびしい」「さみしい」両形用いられてきたが、現在は放送用語などで「さびしい」を標準形とする。 《大辞泉》 ++++++++++++++++++++.. 現代語としては、両方とも使われていますが、「さびしい」の方がより標準的な言い方だと考えてもいいでしょう。 万葉集の時代に多く使われた「さぶし」が、平安時代になって「さびし」となり、それが中世末期ごろから「さみし」と変化して、「さびし」と並んで用いられたようです。 この語の時代的変遷については、下記の参考資料を参照ください。 現代の国語辞書は、いずれも「さびしい」「さみしい」の両方の語形を見出しとして掲げていますが、そのほとんどは「さびしい」の方で意味・用法の記述をしており、「さみしい」の方は参照見出しにとどまっています。 また、古くから使われた「さびしい」を標準語形と見る考え方が多く、教科書や放送用語などでも「さびしい」が採用されています。 NHKの放送用語としても、「さびしい」の方を採っています。 法令、公用文書、新聞、雑誌、放送など、一般の社会生活において、現代の国語を書き表す場合の漢字使用の目安である「常用漢字表」の〔音訓〕欄では、「さみしい」の訓読みは掲げられていません(=「表外音訓」という)。 なお、「淋」は、常用漢字表には掲げられていません(=「表外字」という。 「常用漢字表」 平成22. 30・内閣告示第2号 【漢字】... 【音訓】...... 【例】.. ジャク........ 寂滅、静寂、閑寂.............. 寂然、寂として............ さびしい...... 寂しい、寂しがる............ さびれる...... 寂れる 【ご参考】 興味があればご覧ください。 この「さびしい」「さみしい」のように、バ行音・マ行音にわたる音韻交替の現象は、「けぶり」「けむり」 煙 は、現在では「けむり」の方に統一され、「つぶる」「つむる」 瞑 などは、今なお揺れている例です。 この語の時代的変遷をおおざっぱにたどると、次のようになります。 ・・・・・・.. 上代の「さぶし」が平安時代になって「さびし」となり、それが中世末期ごろから「さみし」と変化して「さびし」と並んで用いられ、後に「さむしい」「さぶしい」という形も表れました。 現代でも、両方の形がもちいられていますが、古くから使われた「さびしい」を標準語形と見る考え方が多く、教科書や放送用語などでも「さびしい」が採用されています。 また、「常用漢字表」でも「寂」には「さび・さびしい・さびれる」の訓を掲げており、「さみしい」は挙げられていません。 この「さびしい」「さみしい」のように、バ行音・マ行音にわたる音韻交替の現象は、日本語に例が多く、「けぶり」「けむり」 煙 は、現在では「けむり」の方に統一された例ですし、「つぶる」「つむる」 瞑 などは、今なお揺れている例です。 以上は「さびしい」と「さみしい」が全く同じ意味だという前提にに立っての考察ですが、現代人の語意識としては、両者の間に多少の意味・語感の違いを認めることもできるようです。 すなわち、現在「さびしい」は、.. 満足できない。 例: さびしい正月を迎える ふところがさびしい.. ひっそりしている。 「NHK放送用語ハンドブック」も、「サミシイ ふところが~ 」「サビシイ ~道 」のような使い分けが示されています。 現在、「さみしい」がどちらかと言えば詩的な表現に多く使われるのも、こうした語意識に基づくものでしょう。 歌謡曲、特に演歌では「さみしい」がよく使われているように思います。

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「さびしい」と「さみしい」。「寂しい」と「淋しい」

さびしい さみしい 分別

公開日: 2019. 14 更新日: 2019. 14 「侘しい(わびしい)」と「寂しい(さびしい)」の違いと使い分け 「侘しい」と「寂しい」という言葉をご存知でしょうか。 「侘しく暮らす」「寂しい気持ちになる」といったように使います。 では、「侘しい」と「寂しい」の意味についてきちんと理解しているでしょうか。 この二つの言葉は日常会話でも使うことが多いですよね。 普段からよく使われている言葉なので、意味のイメージがつくという人が多いかもしれません。 ただ、二つの違いはと聞かれるといまいち分かりませんよね。 正しく使うためには、意味についてしっかりと知っておくことが必要です。 そこで今回は「侘しい」と「寂しい」の使い分けについて解説していきます。 適切に覚えて、上手く使い分けできるようにしましょう! 「侘しい(わびしい)」と「寂しい(さびしい)」の違い 「侘しい」・・・頼りや自信がなく心細くて、気持ちが満たされないこと 「寂しい」・・・本来あるべきものや必要なものがなくて、気持ちが満たされないこと 「孤独を感じる」「人気がなくて賑やかでない」という意味では、「侘しい」「寂しい」どちらも使えます。 「侘しい」は ものの様子に対して、「寂しい」は 人の気持ちを表す場合に使うことが多いです。 「寂しい」は「孤独を感じる」とマイナスな意味で使いますが、「侘しい」は「みすぼらしい」とマイナスな意味合いで使うことも「情緒がある、趣がある」とプラスな意味合いで使うこともできます。 建物や景色がもの悲しい様子だが、どこか味わいがあることを表す場合に「侘しい」と表現できます。 この場合は「寂しい」を使うことはできません。 「侘しい」の意味と使い方 「侘しい」の意味は、 ・安らぎや恵みがなくて心細いこと、孤独なこと ・みすぼらしくて気の毒なこと ・もの静かで明るくないこと です。 「侘」は音読みで「タ」、訓読みで「ほこる・わびる・わびしい」と読みます。 「侘」は「ひっそりと生活する、心苦しい、寄る辺ないこと」を意味します。 「侘しい」は心細くて満たされていないこと、身なりが悪いことを表します。 人の気持ちを表す場合だけではなくて、ものに対しても使うことができます。 例えば、「夫が出張で不在のため侘しい」といった場合は「孤独で心細い」という意味になります。 「侘しい家」だったら「貧しくて見た目が貧弱な家、華やかさがない家」であることを表します。 「侘しい」は「 情緒がある、味わいがある」というニュアンスが含まれます。 昔の建物だったり、歴史がある建造物を見たときに「豪華ではないが品がある、落ち着きがある」と感じることがありますよね。 こうした場合は「侘しい」と表現できます。 このように「侘しい」はマイナスな意味で使う他に、プラスな意味でも使えます。 例文 「心細い」という意味 ・一人侘しく暮らしていることに、だんだんと慣れてきた。 ・侘しい下宿生活に心が折れたこともあったが、なんとか頑張るしかない。 ・両親が仕事で忙しくしているので、侘しく一人で食事をすることが多くなった。 「みすぼらしい」という意味 ・侘しい暮らしをしているというだけで、人に馬鹿にされたことが何度かある。 ・お金がないうえに侘しい家に住んでいる親に、新しく家を建ててあげることにした。 「もの静かである」という意味 ・祖母は侘しい山奥に住んでいるので、夜になると静かで心細いらしい。 ・侘しい景色が広がっているだけだったが、趣があって心地よい空間でもあった。 「寂しい」の意味と使い方 「寂しい」の意味は、 ・欲しいもの、必要なものが欠けていて物足りないこと ・孤独を感じること、仲間など頼る相手がいなくて不安なこと ・人気がなくて静かであること、にぎやかでないこと です。 「寂」は音読みで「ジャク・セキ」、訓読みで「さびしい・さびれる」と読みます。 「寂」は「ひっそりしていること、落ち着いていること」を意味します。 「寂しい」は「 さみしい」と読むこともあります。 「寂しい」は 本来あった活気や輝きがなくなり寒々しいと感じて、満足がいかないという意からきています。 例えば、「遠い場所から来たのに、彼女に会えないとは寂しい」と使います。 これは「遠くからやって来たのに、彼女に会えないのは気持ちが満たされない」という意味になります。 「単身赴任生活は寂しい」だったら「人恋しくて不安であること」を表します。 また、「寂しい場所」だったら「人がいなくて静かな場所」を指します。 このように「寂しい」は人の気持ちや状況、ものの様子に対しても使うことができます。 「寂しい」はマイナスなイメージを伴って使います。 例文 「物足りない」という意味 ・彼女が寂しそうな顔をしていたので、出発時間まで一緒にいてあげた。 ・タバコをやめようと試みたが、どうしても口が寂しくなって吸ってしまった。 ・ふところが寂しいので、しばらくの間は外食や外で遊ぶのを控えようと思っている。 「孤独を感じる」という意味 ・彼女は街から離れた場所で寂しい生活を送っているが、それなりにその暮らしを楽しんでいるようだ。 ・祖父は一人で寂しく暮らしているので、時々みんなで遊びに行ってあげる。 「賑やかでない」という意味 ・寂しい夜道を通るのは怖いから、なるべく人気のある道を歩くようにしている。 ・人里離れた寂しい土地で暮らすためには、それなりの覚悟が必要だろう。

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【寂しい】と【淋しい】の意味の違いと使い方の例文

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心細いほど静か。 実際、「さびしい」という言葉の方が先にできたのは事実です。 元々「さぶし」という言葉が、平安時代に「さびし」になりました。 そしてさらに変化し「さびしい」となってゆきました。 実に1000年以上も歴史のある言葉なんですね。 それに対して、江戸時代になって「さびしい」が俗語・方言としてさらに変化し、「さみしい」という言葉ができたのです。 なので比較的新しい言葉なんです。 この変化した理由として、「さぶい」が「さむい」へと変わっていったように、日本語は「バ行」の音が「マ行」に変化することが多いからなんです。 「さみしい」も、1000年かけて変化して生まれたように、現代でもまた少しずつ変化しています。 「 さびしい」は、「寂しい」の読み方として常用漢字に掲載されています。 ですが「 さみしい」は含まれていません。 つまり「寂しい」には、「さびしい」の読み方が現代国語としては適していると言われているのと同じということなんです。 やはり、歴史のある本家は強いと言うことですね。 かといって、常用漢字でない「さみしい」も一般的に使われるので、決して間違った使い方ではありません。 常用漢字は、正誤の判断ではなく、現代における目安としての位置づけです 放送用語としては「さびしい」が一般的なので、もし「寂しい」の読み方で迷ったら「さびしい」と読めば間違いはありません。

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