羹 に 懲り て な ます を 吹く。 「羹に懲りて膾を吹く」の心理とは?

羹に懲りて膾を吹くの「あつもの」ってなに?

羹 に 懲り て な ます を 吹く

意味 前の失敗に、こりて、必要以上に、用心することのたとえ。 解説 熱いい汁ものを食べる時、やけどをした人が、その失敗を悔しく思い、2度と同じことをしたくないと用心し、 冷たい酢のものを(熱いものと勘違いして)吹いて冷まして食べる、という、笑い話のようなことから生まれたことわざのようです。 失敗は、次に何か同じようなことをする時に、大切な経験として役に立ちますが、あまり用心しすぎるのは良くないのかもしれません。 重要語の意味 羹=「あつもの」と読み、野菜や肉などを使った熱いしるもの。 熱い吸い物。 懲りる=「こりる」と読み、失敗などを悔やんで、その失敗を2度としないように強く思うこと。 吹く=「ふく」と読み、口の先を少しとがらせて息で風を起こすこと。 熱いものを冷ます時にする行為。 失敗=「しっぱい」と読み、試してみたが思ったようにうまくできなかったこと。 必要以上に=「ひつよういじょう」と読み、なくてはならないが多すぎるようす。 用心=「ようじん」と読み、悪いことが起こらないよう気をつけること。 汁もの=「しるもの」と読み、熱いだしのお湯の中に野菜や魚介類などを入れ塩やしょうゆ、味噌などで味付けしたもの。 吸い物。 やけど=熱いものに触れて傷をつけること。 経験=「けいけん」と読み、五感によって実際に体で感じた記憶や知識。 いわれ(歴史)と重要度 中国古典の楚辞(そじ)九章、惜誦(せきしょう)。

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羮に懲りて膾を吹く

羹 に 懲り て な ます を 吹く

羹に懲りて膾を吹く : 前の失敗にこりて、必要以上に用心すること 「羹に懲りて膾を吹く」の意味を詳しく 「羹に懲りて膾を吹く」とは、前の失敗にこりて必要以上に用心してしまうことです。 「羹」 あつもの とは、肉や魚などの入った熱い汁物のことです。 「膾」 なます は、冷たい酢の物ですね。 熱い汁物を食べるときに口をヤケドした人が、冷たい食べ物を食べる時にも、フーフーと冷まそうとしてしまう様子を表しています。 熱いものを食べるときに冷ますのは、失敗から学んでいると言えそうです。 しかし、冷たいものまで冷ます必要はありませんよね。 冷たい膾を吹くという言葉から、ヤケドをおそれるあまりビクビクしている様子が伝わってきます。 羹は熱い食べ物ですが、 「熱い物に懲りて膾を吹く」は誤りです。 解答欄を間違えないよう指さし確認しながら解くとは、まさに 羹に懲りて膾を吹くだ。 昨年スケートで転んだからスキーを辞めてしまうとは、まさに 羹に懲りて膾を吹くだ。 コーヒーを飲むと眠れなくなるからお茶も飲まないとは、まさに 羹に懲りて膾を吹くだ。 「羹に懲りて膾を吹く」の由来 「羹に懲りて膾を吹く」は、中国の古典に由来します。 春秋戦国時代 紀元前3~4世紀ごろ に、中国南部の楚という地域で流行った「楚辞」という詩のスタイルがあります。 楚辞が集められた本は、その名も『楚辞』といいます。 楚辞の中に、次のような一節があります。 懲于羹者而吹齑兮、何不变此志也。 [出典:『楚辞』九章] 「羹に懲りた者は齑 なます を吹くが、なぜ私の志は変わらないのだろうか」という意味です。 当時の中国は「戦国時代」というだけあって、いくつかの国に分かれて勢力を争っていました。 この詩を書いた屈原 くつげん は、自分の属する楚 ソ のことを思って国王に進言 しんげん:アドバイス します。 しかし、屈原の進言は聞き入れられられません。 屈原は、周囲からの批判などを受けて左遷させられてしまいます。 ここでは、「羹に懲りて膾を吹く」は、「普通の人は一度失敗したらとても慎重になる」という意味で使われています。 屈原は、そうではなかったのです。 何度左遷させられても、国のためを思って正直に進言を続けました。 楚は結局、屈原がおそれた通りのシナリオで衰退に向かいます。 屈原は、自分の国の将来に絶望して自殺してしまいます。 楚の王が屈原の進言を聞き入れていたら、「羹に懲りて膾を吹く」という言葉は生まれなかったかもしれません。 そして、歴史も変わっていたでしょう。 楚を滅ぼしたのは、秦 シン です。 他の国も次々と秦に滅ぼされ、始皇帝による中国統一に向かうのです。 ところで、「羹」という字を見て、ある食べ物を思い浮かべた人が多いでしょう。 「羹」は「羊羹 ヨウカン 」に使われている漢字ですよね。 「あつもの」という名前の食べ物には、なじみがありません。 代わりに、「羹」は和菓子の名前に使われているのです。 なぜ、熱いスープを意味する漢字が、冷たい和菓子の名前に使われるようになったのでしょうか。 「羹」は、もともと肉や魚を使ったスープを意味する言葉でした。 特に「羊羹」 羊のスープ は、肉がトロトロになって美味しかったと言われています。 しかし、羊羹が日本に伝えられたとき、仏教のルールで肉食が禁止されていました。 そこで、羊肉の代わりに小豆を煮て「羊羹」が作られるようになったそうです。 また、この詩が作られたときの「膾」も、現在食べられているものとは違いました。 詩に出てくる「齑 ジ 」は、細切りの肉や魚を意味する言葉でした。 中国語で音が同じ「膾」と混ざって、故事成語の中で、酢の物を意味する「なます」が使われるようになりました。

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羹 に 懲り て な ます を 吹く

意味 前の失敗に、こりて、必要以上に、用心することのたとえ。 解説 熱いい汁ものを食べる時、やけどをした人が、その失敗を悔しく思い、2度と同じことをしたくないと用心し、 冷たい酢のものを(熱いものと勘違いして)吹いて冷まして食べる、という、笑い話のようなことから生まれたことわざのようです。 失敗は、次に何か同じようなことをする時に、大切な経験として役に立ちますが、あまり用心しすぎるのは良くないのかもしれません。 重要語の意味 羹=「あつもの」と読み、野菜や肉などを使った熱いしるもの。 熱い吸い物。 懲りる=「こりる」と読み、失敗などを悔やんで、その失敗を2度としないように強く思うこと。 吹く=「ふく」と読み、口の先を少しとがらせて息で風を起こすこと。 熱いものを冷ます時にする行為。 失敗=「しっぱい」と読み、試してみたが思ったようにうまくできなかったこと。 必要以上に=「ひつよういじょう」と読み、なくてはならないが多すぎるようす。 用心=「ようじん」と読み、悪いことが起こらないよう気をつけること。 汁もの=「しるもの」と読み、熱いだしのお湯の中に野菜や魚介類などを入れ塩やしょうゆ、味噌などで味付けしたもの。 吸い物。 やけど=熱いものに触れて傷をつけること。 経験=「けいけん」と読み、五感によって実際に体で感じた記憶や知識。 いわれ(歴史)と重要度 中国古典の楚辞(そじ)九章、惜誦(せきしょう)。

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