中学生の夏休みの宿題としてよく出されるのが人権作文です。 法務省が毎年秋に実施している「全国中学生人権作文コンテスト」に向けての取り組みなので、地域を問わず全国的に夏休みの宿題として出されることでしょう。 でも実は、日常の学校生活や社会生活、ニュースなどで経験したり見聞きしていることの中に、人権に関係している出来事はたくさんあります。 思っているよりも、結構身近なテーマなのです。 とはいえ、人権って何? 何を書けばいいの? どうやって? と、頭の中は???だらけかもしれません。 人権作文の書き方を、基本的なところから少しずつひも解いていきましょう。 人権とは? そもそも、人権って何でしょう。 文字通り、人の権利(human rights)ですが、もう少し具体的に説明すると、 人間が人間らしく生きていく権利で、すべての人が生まれた時から平等に持っている権利です。 言い換えると 「すべての人が生命と自由を確保し、それぞれの幸福を追求する権利」 とも言えます。 世界のどこに生まれても、肌の色や目の色が何色でも、性別が何であれ、どんな人でも、誰にも命を驚かされることなく、自由に、そして幸せを求める権利があるのです。 小さい子どもに説明するならば「命を大切にすること」「みんなと仲良くすること」と言えるでしょう。 この権利は、「世界人権宣言」として1948年に国連(国際連合)によって採択されました。 人権が広く認知されている今の社会に生きていると人権は当たり前にあるもののようにも思えますが、実は、人権宣言が採択されてからまだ70年も経っていないんですね。 私たちは、自分以外の人を差別し、その人の権利や自由を奪うことはでません。 その権利や自由を奪ってしまうことが「人権侵害」であり、私たちの身近なところでも、日本国内のいろいろな場所でも、世界のあちこちでも、この人権侵害が起きているのです。 人権作文とは? 人権作文とはつまり、人権をテーマに自分が経験したことや、感じたこと、考えていることを自由に書いた作文です。 中学生は、これからの社会を担っていく世代。 その中学生に、人権作文を書くという作業を通して、人権の大切さを理解してもらうことが大きな目的の一つです。 そして、年に1回入賞作品をメディアを通して発表することで、多くの人にもあらためて人権に目を向けてもらい、人権意識を根付かせていこうという、社会的啓発の意味合いもあります。 法務省の募集要項には、作文の内容について 「日常の家庭生活、学校生活、グループ活動あるいは地域社会との関わりなどの中で得た体験を通じて、基本的人権の重要性、必要性について考えたことなどを題材としたものとする」 と書いてあります。 つまり、「いつもの生活中で、人権って大切だよね、人権って必要だね、など、人権について考えた体験や経験を題材にして書きましょう」ということです。 では、どんな問題やテーマが人権にかかわってくるのかを次で具体的に見ていきましょう。 人権作文にはどんなテーマ(ネタ)や問題がある? いまの社会では、どんな人権問題があるでしょうか。 法務省の人権擁護局のWebサイトを参考に、中学生に身近なところから具体的に見ていきます。 それぞれの説明を参考に、ピン!とくるテーマ(ネタ)を見つけてみてください。 ピン!とこなくても、なんか気になるな、というものもチェックしておくといいですよ。 親から子への人権侵害• HIV感染者、ハンセン病患者などの感染症のある人への差別• 犯罪被害者に対する人権侵害• 刑を終えて出所した人への差別• 性同一性障害、性的嗜好のある人への差別• <いじめ> 今年に入ってからも、いじめを理由に自殺した中学生のニュースを目にしたことが少なからずあると思います。 いじめは、子供の間だけでなく、大人の間でもあったりします。 いじめそのものをテーマにすることはもちろん、自分はいじめに加わっていなかったとしても、「いじめを知っているのに、黙って見ていて何もしないことはどうなのか」という切り口もいいでしょう。 <インターネットによる人権侵害> 匿名による書き込みができてしまうインターネットでは、個人の名誉やプライバシーを簡単に侵害できてしまいます。 学校裏サイトでの誹謗中傷や、LINEなどSNSを通じたトラブルなど、身近なところで思い当たることがいくつもあるはずです。 いまの社会ならではのテーマだと言えます。 <親から子への人権侵害> 保護者からの虐待、暴力によって子供が心や身体に深い傷を受けたり、命が奪われたり。 保護者の養育放棄で乳幼児が衰弱死したり、悲しいことに虐待のニュースは頻繁に目にします。 もちろん、親からの暴力も人権侵害です。 <女性に対する人権侵害> 女性だから、という理由で職場や働き方が制限されたり、「女性は家にいるべき」という考えを押し付けられたり。 言うまでもなく、セクシュアル・ハラスメントや性犯罪もこれにあたります。 <障害のある人への人権侵害> 体が不自由だったり、車椅子で生活している人にとっては、階段しかなかったり、スロープがなかったり、バリアフリー化されていない道路や施設、交通機関では行動範囲が制限されてしまいます。 トイレに行きたくても、それすらままならないことだってあるでしょう。 私たちがうっかり点字ブロックの上に止めてしまった自転車のために、途中で道をたどれなくなっている目の見えない方もいるかもしれません。 <外国人への人権侵害> 日本人でない、というだけでアパートの入居を拒否された、公衆浴場への入浴を拒否された、という話はいまだに聞きます。 また、職場での待遇が日本人と違うということも少なくありません。 <高齢者に対する人権侵害> 高齢者の介護施設での虐待のニュースも、残念ながら耳にしたことがあると思います。 振り込め詐欺や、詐欺商法など、記憶力や理解力の低下、認知症などにつけこんで高齢者をだますのは、やってはいけないことです。 <HIV感染者、ハンセン病患者などの感染症を持つ人への差別> HIV感染やハンセン病などは、その病気に対する正しい知識や理解がないために、患者であるというだけで、患者やその家族がホテルなどへの宿泊や、施設の利用を拒否されたり、差別されたり。 実際に自分が何かした、ではなくても、自分の心の中で思ってしまった少し差別的な考えなんかも、テーマとして取り上げていいでしょう。 <刑を終えて出所した人への人権侵害> 犯罪はもちろんいけません。 でも、刑務所で刑期を終えて出所した人は、罪をつぐなって社会に復帰した人です。 でも、「刑務所に入っていた人だから」と言って、就職できなかったり、住む家を見つけられなかったりということがあったりします。 本人への差別や偏見だけでなく、家族への偏見もこれに含まれます。 <犯罪被害者への人権侵害> 犯罪の被害にあった人やその家族が、人権侵害をいろいろな形で受けることがあります。 <性同一性障害、性的嗜好のある人への差別> 体と心の性が一致していない性同一性障がいの人や、同じ性別の人を好きになる人たちは、そのせいで興味本意なうわさを立てられたり、中傷されることが少なくありません。 性同一性障がいの人の場合は、どちらのトイレを使ったらいいのかも、人権に関する問題です。 <戦争における人権侵害> 戦争が起きている地域では、普通に暮らしている人たちが、子供も含めて殺されてしまったり、自分が住んでいる地域を追い出され、逃げ続けている人もいます。 世界のほかの地域や国では、今も戦争によって多くの自由や生命、そして人権が奪われているのです。 人権作文に必要なのは具体的な体験 テーマ(ネタ)が決まったら、次はそのテーマ(ネタ)にもとづいた 「具体的な体験、経験」 を見つけます。 具体的な体験や経験がない作文は、とても薄っぺらな印象を与えてしまいます。 体験が入ることによって 「こういう経験をしたから、こう思っているのか」 「この経験が、この人をこうさせたんだね」 と、読んでいる人に理解してもらいやすくなるだけでなく、読んでいる人も、自分が体験したことのように感じることができるため、共感も得やすくなるのです。 「でもそんな経験なんて、ないし…」 と思っている人も、安心してください。 体験はなにも、特別なものでなくていいのです。 誰もが日常で経験するような小さなこと。 これで十分なのです。 例えば・・・• 電車の中で杖をついたおじいさんが立っているのに、優先席に座っている人たちが誰も席を譲らない場面に遭遇した• 駐車場の車椅子の方専用駐車場に、車椅子じゃない人が駐車していた• 何か意見を言ったら「女のくせに」と言われた• 顔に火傷の跡が残っている人を見て、思わず顔を背けてしまった 等々、振り返ってみると思い出すことがあるかもしれません。 それでももし、「ない!」というのであれば、• 気になったテーマをインターネットで検索する• 誰かに話しを聞きにいく ——の2つにトライしてみましょう。 気になったテーマをインターネットで検索する 例えば、「虐待 子ども 死亡 ニュース」で検索すると、検索結果の上位に、いろいろなニュースが上がってきます。 「外国人 差別 ニュース」「戦争 子ども ニュース」 など、検索する時に「ニュース」というキーワードを加えると、比較的新しい出来事を見つけることができます。 自分に経験がなければ、検索で見つけたニュースを見て、自分が人権について感じたことをテーマにしていけばいいでしょう。 誰かに話しを聞きに行く 家の近くに、障害者や高齢者が通う施設などがあれば、そこに話しを聞きに行くのも一つの手です。 直接本人に話しを聞けなくても、施設の職員の方に「どんな差別や人権侵害があるのですか?」と聞いてみると、いろいろ教えてくれるはずです。 施設がなくても、自分の生活の範囲にいる外国人の方や、近所の高齢者など聞くのもいいですね。 意外と、じぶんのお母さんや、おじいちゃんおばあちゃんなども、いろいろな経験を持っているものです。 積極的に質問してみましょう。 誰かの経験を聞いて、じぶんが感じたこと。 人権作文の基本的な書き方 テーマが決まり、体験も見つかったら、いよいよ文章にまとめましょう。 文章に必ず入れたい要素は、• どんな体験をしたのか、どんなことを見たり聞いたりしたのか• 1を通して、どんなことに気づき、何を思ったのか• どんな社会、未来にしていきたいか、という提言 この3つです。 具体的に見ていきましょう。 1.どんな体験をしたのか、どんなことを見たり聞いたりしたのか 体験談は、読んでいる人がその場面を想像できるように、できるだけ臨場感を持たせるといいでしょう。 そのためのポイントは書き出しです。 <カギかっこで始める> 作文を誰かの言葉、カギかっこで書き始めると、読む人をグッと引きつけます。 書こうとしている体験談に、誰かの言葉が関係しているのであれば、その言葉をカギかっこで引用して書き始めるといいでしょう。 <場面の描写で始める> —冷たい雨が降っている朝だった。 みんなが駅の中へと急ぐ中、車椅子の人が段差を登れずに立ち往生していた —ある日、ネットに友達の写真がアップされていた。 よく見ると…… <短い文で始める> —私の祖父は、右手の指が1本少ない。 —アメリカから、転校生が来た。 書き出しが決まれば、その後はスムーズに体験したできごとを書いていけるはずです。 書き出しをちょっと、工夫してみましょう。 2.1を通して、どんなことに気づき、何を思ったのか 体験を書いたら、その経験を通して「自分」がどう思ったのか、何を感じたのか、そこをしっかりと書いていきます。 なぜなら、同じように体験したとしても、どう受け止めるかは人それぞれ違うからです。 大切なのは「自分が」どう思ったか。 「もし自分だったら…」と、体験したことを自分に引き寄せて考えてみるのも一つのやり方です。 人にどう思われるか、などと気にせずに、思ったことを堂々と、そして素直に書きましょう。 変に気取ったり、いい子ぶらないほうが読み手に伝わります。 3.どんな社会、未来にしていきたいか、という提言 そして結論には、社会への提言を書くといいでしょう。 これまでに書いてきた体験談も、自分が思ったことも、いずれも個人的な、もしくは限られた範囲の話です。 でもそこには、必ず普遍性があるはずです。 個人的な体験でも、それは障害者全体に通じる話だったり、立場さえ少し違えば、私たち誰もが経験し得ることだったりするはずです。 最後のまとめとなる部分なので、自分の言葉で、気持ちを込めて書き上げましょう。 人権作文の書き方のヒントにご利用ください。 人権作文の型 文章は昔から「起承転結」の型がよいといわれています。 人権作文の基本的な型は以下の通りになります。 (1)起 書き出し この人権作文を書く「きっかけ」などを書きます。 上手に読者をひきつけるよう、工夫する必要があります。 長すぎるとインパクトが弱くなりますので、簡潔にまとめると効果的です。 また自分とテーマとの関わりを説明することも効果的です。 (2)承 具体的なエピソード 人権問題を経験した具体的なエピソードを書きます。 誰がどのようなことをしたか、目に見えるように具体的に書くと 読者と共感がうまれ、説得力がでます。 (3)転 成長 具体的なエピソードから、自分は何か考え、感じたのかを書き、 さらにその過程から自分がどのように成長したかを書きます。 (4)結 まとめ 全体のまとめとして、成長した結果、どのように考え方や生活を改善したいかを書きます。
次の中学生の作文の書き方の基本やコツは? 『作文の書き方が分からない!』 『好きに書けと言われても、まったく何も思いつかない!』 『そもそも、作文を書く事そのものが好きじゃない!』 このように思っているひとも多いと思います。 実は、私も学生時代は作文が大嫌いでした。 だって、面倒くさいじゃないですか 笑 別に書きたいことがあるわけじゃないし、人権や税金なんてどうでもいいし、好きに書けと言われても最初の一行も出てこないし…。 でも、今なら私はスラスラと作文を書く事ができます。 それは、作文を書くコツを見抜いたからです。 それは何かというと、 『てきとうに書く事』 です 笑 中学生の作文はてきとうで良い! なぜてきとうで良いのか? 理由は簡単です。 誰も、中学生に 『立派な作文』を求めていないからです。 作文は、論文ではありません。 論文というのは、自分の考えを、しっかりしたデータに基づいて書き上げるものです。 だから、知識の間違いは批判されますし、読者を納得させられる内容でなければいけません。 でも、作文は違います。 作文というのはようするに、 『私はこう思います!』 ということを文章にするだけです。 正しい知識も、キチンとした論理の展開もいりません。 『AだからBであり、すなわちCという結論になる!』 なんて、小難しいことは書かなくて良いのです。 『私は〇〇だと思います!なぜなら〇〇だからです!』 と、ただこれだけのことなのです。 『私は名探偵コナンが大好きです!なぜならコナンくんがカッコイイからです!』 『僕はワンピースが大好きです!なぜならめちゃくちゃ泣けるからです!』 『僕は妖怪ウォッチが嫌いです!なぜならポケモンの方が好きだからです!』 と、こんなようなことをダラダラと800文字ぐらいで書けば良いだけなのです。 作文が書けない人というのは、 『ちゃんとしたことを書かなきゃ』と思いすぎているから、ちっとも書けないのです。 書き出しもてきとうで良い! ですので、多くのひとが悩んでしまう書き出しも、悩む必要なんてまったくありません。 書き出しのコツは、最初に自分の意見を書けば良いだけです。 先ほども書いたように、 『私はワンピースが好きです』 『私はワンピースが嫌いです』 と、最初に自分の意見を書けば良いだけです。 そしてそのあとに、 『なぜなら〇〇だからです!』と、理由を書いていけば良いのです。 そのまま文字を増やしていけば、あっという間に原稿用紙2~3枚なんて埋まってしまいます。 起承転結って何? けど、そうは言っても最低限 『形の整ったモノ』を書きたいですよね? 成績だって、悪いよりは良い方が嬉しいですし。 そんなときに大事になるのが、 『起承転結』 というテクニックです。 学校でも、作文の書き方のときに教わったのではないでしょうか? 『教わったけど、意味が分かんなかった』 というひとも多いと思います 笑 そんな人のために、起承転結を簡単にざっくり説明すると、 『作文の内容を、より読者に伝えやすくするテクニック』 のことです。 正確には作文だけでなく、 映画やマンガ、小説など、ストーリーのあるものはすべてこの起承転結が使われています。 起承転結にそって文章や物語を作った方が、相手を感動させやすくなるからです。 ちなみに起承転結とは、こういうことです。 起;話の始まり。 導入部分。 承;話が膨らんでいく。 転;話の内容がころっと変わる。 結;話が元に戻って、結論(エンディング)。 という感じです。 分かりにくいでしょうか? では、いくつか、起承転結を使って作文の骨組みを作ってみましょう。 私は〇〇(テーマ)は〇〇(自分の意見)だと思います。 なぜなら〇〇(そう思う理由)だからです。 たとえば、〇〇や〇〇など(具体的な例。 税金ならば税金の使いみちなど)があるからです。 もしも〇〇が〇〇してしまったら(税金がなくなってしまったら、など)、〇〇などになってしまいます。 (どうなるのか) ですので、〇〇は〇〇です、(税金は大事です、など。 ) この前、テレビで〇〇と言っているのを見ました。 (税金はいらない!など)でも、もしも本当にそうだったら〇〇になってしまうと思います。 (病院も学校も作れなくなる、など) だから、私は〇〇は〇〇だと思います。 (税金な大切だ、など) これからもっともっと〇〇のことを勉強していきたいと思います。 基本はこんな感じです。 詳しく解説すると、 まず、 最初に意見を言います。 次に、 そう思う理由を書きます。 その次に、 具体的な例や説明を書きます。 次に、 〇〇がなくなったらどうなるか、などを書きます。 で、 また意見を書きます。 ここで話が変わって、 テレビや雑誌で見たり読んだりした話を入れます。 そのときの感想を書きます。 最後に、 だから〇〇は〇〇なんだ、と、再び最初と同じ感想を書きます。 オマケで、 これからもっと〇〇について勉強していきたいと思います!などと書いておきます。 以上です。 という流れを辿りましょう。 もちろん、必ずしもこの通りにする必要はありません。 なんとなく、こんな感じで良いのです。 最初に言ったとおり、作文なんて単なる個人の意見です。 正しいも正しくないもありませんし、てきとうに文字を埋めてもOKです。 『なんとなくは分かるけど、見本が見たい!』 と、思う人は、次からそれぞれの作文の見本を紹介していきますので、それを丸パクリ…いえ、アレンジして書けばOKです。 先ほどの型に入れる文章が思いつかないときの参考にしてください。 もちろん、テーマが違う場合も、 『なんとなくこんな流れで書けばいい』 という参考になるので、ぜひ使ってください。 ちなみに、どんなテーマが出されたとしても、今から紹介する見本の文章をちょこっと変えれば最後まで書けてしまいます。 しかし、最初から最後まで丸写しすると、 同じことをした人がいた場合に即バレてしまうので、それだけはやめましょう。 『なんとなく、こんな感じ』 というイメージで、使えそうなところだけアレンジせいてマネしてください。 見本1 人権について 作文の後に起承転結を解説していますので、参考にしてください。。 また、改行したら1マス空けて書きましょう。 『人権について』 〇年〇組 山田太郎 人権は大切だと思います。 なぜなら、私たちは人権があるからこそ今の生活を保証されているからです、 人権がなければ、私たちは今のような平和な生活を送ることもできないし、私たちが普段、当たり前だと思っている権利もなくなってしまいます。 好きなマンガを読むことも、学校に行って勉強することも、イジメを受けそうになったら助けを求めることもできなくなってしまいます。 なぜなら、それらは『自由権』『社会権』『平等権』によって 保証されているからです。 このように、私たちが日頃から手に入れている『自由』や『権利』というものは、人権があってはじめて許されるものだからです。 人権というと、私は真っ先に基本的人権という言葉を思い出します。 小学生のころに習いましたが、正直、いまいちよく理解できていませんでした。 しかし今回、人権についての作文を書くに当たり、基本的人権とはどういうものなのかを調べてみて、改めて人権の大切さに気づきました。 たとえば、プライバシーの権利。 私たちは今、SNSなどで不特定多数の人達と繋がっています。 それは時には素晴らしい出会いや、思いもがけない貴重な情報や意見を交換する手段となりますが、ときには個人情報の流出などの被害を受ける危険性だってあります。 そんなときに守ってくれるのが、プライバシーの権利です。 完全ではなくても、私たちが最低限、安心してインターネットを使えるのは、『個人のプライバシーは守られるべきもの』と法律で保証されているからです。 それがなければ、私たちはインターネットに接続した瞬間に個人情報を盗まれ、流出され、見たことも聞いたこともない悪徳業者から毎日のように詐欺メールが送られてくるかもしれません。 見知らぬ人に私の家を特定されるかもしれません。 想像しただけで恐ろしくなります。 その昔、人類には人権というものはありませんでした。 だから、権力のない人間は権力者の言いなりで、ひどいときには八つ当たりで殺されてしまうことだってありました。 政治に口を出す権利もなく、もしもそんなことをしたら、『平民の分際で!』と牢屋に入れられてしまうことだってありました。 もちろん、戦争で道具のように人間が使われ、命を落とすことだってたくさんありました。 人権とは、そのような辛い歴史のなかで、人々が『自分たちの安全と自由』を求めて権力者たちと戦い、獲得していった大切な権利です。 だからこそ私たちは、この権利をいつまでも残していかなければいけないのです。 今、日本には戦争はありません。 だけどそれは、憲法9条だけのおかげではないと思います。 長い歴史のなかで、国民が権力者の言いなりになってはいけない、私たちにも自由と安全を求める権利があるんだ!と主張し続けてきたからこそ、戦争は絶対にいけないという価値観や、憲法が生まれたのだと思います。 私たちにとって、人権というものは決して理解できない難しいことではなく、むしろ、私たちが当たり前のように過ごしている平和な日常の一部です。 もしも人権がなくなれば、私たちの生活は一瞬にしてなにもかも失われてしまうかもしれません。 たくさんの人々が、長い歴史と努力の末に作り上げてくれた人権というものに感謝し、これからも守り続けていかなければいけないと強く思いました。 起:人権は大切だ。 承:基本的人権があるから社会が機能している。 転:昔は人権がなかった。 結:今は戦争はないが、人権が守られているから平和が維持できているのだ。 例 将来の夢 『将来の夢』 〇年〇組 山田太郎 僕の将来の夢はユーチューバーになることです。 ユーチューバーというのは、ユーチューブという動画サイトに面白い動画や、新しい商品の紹介動画などをアップして、視聴者を楽しませるお仕事です。 ユーチューバーとして有名なひとには、ヒカキンがいます。 ヒカキンは、毎日100万回以上動画が再生される超人気ユーチューバーで、最近ではテレビ番組にも出演することが多いです。 他にもたくさんの有名ユーチューバーがいます。 僕は彼らの動画を観るのが大好きなので、将来は彼らのようにユーチューバーとして成功したいです。 ユーチューバーというと、過激なことをして世間に迷惑をかけたりして、世間から批判されることの多い職業というイメージがあると思います。 最近では、『親が子供になって欲しくない職業』の一位になったというニュースも見ました。 でも、ユーチューバーが全員、世の中に迷惑をかけているというのは間違いです。 そういう迷惑行為をするひとはほんのひと握りで、ヒカキンを始め、多くのユーチューバーはキチンとルールを守って動画を作っています。 他の人の悪口を言いまくり、わざと敵を作りまくることで動画の再生数をあげようとするユーチューバーもなかにはいますが、多くのユーチューバーはとても良心的で、人間としての魅力の溢れています。 僕は彼らの、暖かくて面白い動画を見ると、嫌なことを忘れてすーっと心が楽になります。 日本は今、ストレス社会だと言われています。 日本だけでなく、文明が発達した社会では、どこもストレスだらけの社会になっていると思います。 会社、学校、人間関係…僕たち中学生だって、ストレスはあります。 最近ではSNSなどによるイジメや、悪口などもあります。 文明に生きる限り、すれ違いや衝突が生まれるのは避けられません。 すれ違いや衝突が起きれば、ストレスは必ず生まれます。 でも、そんなときに僕たちの心を癒(いや)してくれるのが、娯楽(ごらく)です。 楽しいマンガを読んでいるとき、テレビを観て大笑いしているとき、僕たちは日頃の嫌なことを忘れてリフレッシュすることができます。 ユーチューブもそのひとつです。 ほんの何十年前、娯楽を生み出せるのはひと握りの人間だけでした。 芸能人や有名人、映画監督など、知名度やお金、組織の力を借りられる人しかエンターテインメントを作り出して発表することはできませんでした。 だけど今は、インターネットを通じて個人が自分の力だけでエンターテインメントを生み出し、発表できる時代です。 ユーチューバーのように、自分ひとりの力でたくさんのひとを楽しませることができる時代です。 ストレス社会のなかで絶対に必要な娯楽作品を個人が作ることができるのです。 だから、私も大人になったら、ユーチューバーになろうと思います。 ユーチューバーになって、ヒカキンのように、たくさんの笑顔を生み出していきたいです。 起:僕はユーチューバーになりたい。 承:ユーチューバーは悪いイメージがあるが、それは一部だけだ。 転:ストレス社会において、娯楽は絶対に必要なものだ。 結:個人で笑顔を生み出していくユーチューバーこそ、これからの時代に必要とされるエンターテインメントだ。 税金について 私は、税金は大切だと思います。 確かに、政府にお金を取られるのはイヤなことだと思います。 お金がなければ買い物もできないし、ガス代や水道代を払うこともできません。 私の家も、貧乏というほどではありませんが生活はいつもギリギリです。 お母さんなどはよく、「自分たちの生活もギリギリなのに、税金なんて払ってられないわよ」と、文句を言いながらしぶしぶ税金を支払っています。 うちのお母さんのように、出来るなら払いたくないと思っているひとが世の中には大勢いると思います。 税金なんて役人を贅沢させるだけ、と言っていたこともあります。 でも、本当にそうなのでしょうか? 税金は、私たちの生活を支えてくれています。 道路を作るのも、病院を作るのも、すべて税金が元になっています。 私たちが病院に言って支払う治療費がとても安いのも、治療費の何割かを国が肩代わりしてくれているからです。 それは日ごろ私たちの親が、健康保険税というものを支払ってくれているからです。 他にも、水道管の整備や信号機の設置など、私たちが普段あまり気にせず利用しているものが、税金によって行われたり、作られたりしています。 もしもこれらがなくなってしまったら、水を飲むためにいちいち雨水を貯めておかなければいけませんし、道路は危なくて渡れなくなってしまいます。 他にも、学校の校舎は税金を使って建てられますし、机なども税金を使って買われています。 このように、税金は私たちの生活を支えるための大切なお金なのです。 遠い昔、税金は権力者を贅沢させるためのものでした。 支配されていた人たちは殺されたり、殴られるのがイヤだから、イヤイヤ税金を支払っていました。 お金を払っても自分たちの生活にはちっとも良くなることはないのに、仕方なく支払っていたのです。 だけど、今の税金は違います。 ときどき政治家や役人の横領があるとはいえ、基本的には税金は国民のために使われます。 多くのひとが勘違いしているそうですが、税金で支払われている国会議員や公務員のお給料は、実はそれほど高くはないそうです。 内閣総理大臣だって、ちょっと大きな会社の社長程度のお給料だと、テレビで言っていました。 公務員にいたっては、あまり高くすると国民から批判が出るからという理由で、かなり低めになっているそうです。 このように、今の税金は役人や偉いひとを贅沢させるためのものではありません。 国民の生活を支えるためのお金です。 誰だってお金は大事です。 お金の亡者は汚いけど、出来るならお金は払いたくないというのが本音だと思います。 だけど、税金は誰のためでもない、自分たちの生活のために使われるお金です。 私たちは水道で水を使います。 税金で建てた学校に通い、税金で買ってもらった机に座って勉強します。 みんな、税金を払うのはイヤだと言っていますが、税金によって便利な生活が送れているのですから、嫌ってばかりいてもしょうがないと思います。 権利ばかり主張して、義務を果たさないのは間違いです。 自分たちの生活をより快適なものにしていくためにも、私たちは納税の義務をきちんと果たすことが大切なのです。 起:税金は取られたくないけど、大切だ。 承:税金があるから道路ができたり、医療費が安かったりする。 転:昔の税金は権力者を贅沢させるためだけのものだったが、今は違う。 結:みんな税金を払うのはイヤだと言っているが、権利を主張するだけでなく義務を果たすことも大切だと思う。 税金を払うことは国民の義務だ。 まとめ いかがでしたか? 『中学生の作文の書き方』 というお話をしてみました。 『こんなの書けないよ!』 と、思ったひともいるかもしれませんが、最初に書いたとおり、作文というのは論文ではないので、てきとうで良いのです。 『僕はこう思います』 『その理由はこうだからです』 『具体的にはこんなものがあります』 というように、ひとつひとつ情報を足していけば良いのです。 どうしても書けない!というときは、私の見本を参考にしてみてください。 丸ごとマネするのはバレる危険性があるのでダメですが、 『ここはこういう感じで書くんだ』というように、部分部分で参考にするのはアリです。 自分なりの言葉に置き換えて使ってみてください。
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