お言葉に甘えて 上司。 仕事の「甘え」は100%害悪なのか?

「お言葉に甘えて」の意味とは?類語や敬語での言い換え方を紹介

お言葉に甘えて 上司

ねぎらいの言葉をかける場面 ねぎらいの言葉を掛ける時にはそれ相応の場面というものがあります。 それではねぎらいの言葉を掛けるときはどんな場面なのかそれぞれ見て行きましょう。 ノルマを達成した時• 残業を頑張っている時• 一生懸命努力している時• 良いところを評価されていない時• 部下や後輩にはそのノルマがどうしても厳しいものになる時も珍しくはありません。 そうした 仕事のノルマをきちんと達成できたときには素直にその大変さをねぎらうために言葉をかけてあげましょう。 ノルマを達成するという大変なことを成し遂げるのはなかなかできることじゃない分かるの言葉が最適です。 そうした残業を頑張っている時もねぎらいの言葉を掛けるには良い場面の一つになります。 眠たいのをこらえて仕事をしているところで 進捗や何か困りごとはないかと聞くような言葉がおすすめです。 頑張っていることを認めつつ、何か困っていることがないか聞いてもらえると、部下や後輩、同僚は非常に気持ちが楽になります。 そのため最初の内は中々慣れず、 非常に苦労したことがあると言う人も多いです。 自分がした苦労を一生懸命努力して何とかしようとしている後輩や部下を見かけたときもねぎらいの言葉をかけてあげてください。 特に失敗して落ち込んでいる時には、 失敗しても次に生かせる、 次は大丈夫だと安心できるような言葉だと勇気づけられます。 しかし、 そうした良いところを会社には評価されていないことで自信を失っている時もねぎらいの言葉をかける場面です。 自分がそう動いてくれてとても助かっている、というその行動や働きを認めている言葉と一緒にお礼を含めたねぎらいの言葉を伝えてあげてください。 感謝されたいからやっているわけではなくても、 認められてお礼を言われるととても嬉しいものです。 丁寧な仕事や率先して動いてくれた仲間でもある人たちに向けて、成功したことを報告する時に あなたたいのおかげです、とねぎらいの言葉を伝えましょう。 成功させた安心感と共に嬉しさがこみあげてくる場面でもありますので、このタイミングで伝えると 認められていると強く実感します。 成功したと共に認められたことで、 より仕事を頑張ろうという気分にもさせるのです。 ねぎらいの言葉がもたらす効果 ではねぎらいの言葉がもたらす厳密な効果は一体どのようなものがあるのでしょうか? 気になる言葉の効果を見て行きましょう。 仕事への意欲の増加• 認められている実感• 頑張っている姿を認められたり褒められたりすると嬉しいのと同じで、仕事に対するねぎらいの言葉は意欲を沸かせます。 現状よりももっと褒められたい、認められたいという欲もくすぐられるので、より一層仕事に打ち込む人もいるでしょう。 仕事はどれも大変ですが、 その頑張りや努力を見ていると理解するだけでももっと頑張れるのです。 もっと仕事やその手伝いができるような力があれば良かったのに、と後悔する人もいるでしょう。 そうした力不足ややることがほとんどなくて申し訳ない気持ちの人も、 「こうしてくれて助かりました」というねぎらいの言葉でずいぶんと気が楽になります。 仕事や手伝いが認められた実感も強く感じるので、もっと手伝おうという気分にもなるのです。 しかし、そうした叱責や注意だけでなくねぎらいの言葉もあると、 沈んでいた気持ちの切り替えも行えるようになります。 気持ちを切り替えてしまえば 「さぁ頑張るぞ」と気合を入れられる人も出てくるでしょう。 仕事に対しても一層熱心に励む気持ちになり、モチベーションの維持にも努められます。 【上司へ】ねぎらいの言葉 ねぎらいの言葉を伝えるとき、相手が上司だと少し言葉が違ってきます。 そのまま伝えようとすると非常に失礼な言葉になりかねない場合もあるので、十分に注意して使いましょう。 アドバイスをもらった• 後押しをもらった• 意見をよく聞いてくれる• 手伝いを申し出る• 部下から感謝されるというのは上司にとって 何よりのねぎらいの言葉に値します。 アドバイスをもらった時には 「アドバイスしてくださり、ありがとうございます」と伝え、上手くいけば「アドバイスのおかげです」と伝えるとより喜ばれます。 そんな時に上司の後押しをもらい、仕事が進められるようになったのなら その点に関してもお礼としてねぎらいの言葉を伝えます。 「後押しのおかげで契約出来ました。 ありがとうございました」というような、 上司のおかげでというところを強調するのがポイントです。 自分のおかげでできた、と強く実感できると上司も気分が良くなります。 もちろん仕事において進めるか中断するかの決定もするので、より良い職場にしようとする上司の場合 とても意見を聞いて反映しようとするのです。 そうした意見を聞いてくれることで良いことがあったのであれば、 そうした上司の姿勢に対してねぎらいの言葉を伝えましょう。 「いつも私たちの意見に耳を傾けてくださり、ありがとうございます」と伝えると、自分のしていることに間違いはなかった、皆のためになっていると上司も良く理解できるのです。 職務上許可や処理できるのが上司だけの仕事が来ると、 一人で膨大な量を抱えることになり苦しんでしまうのです。 そうした時に 「何かできることはありませんか?」「カバーできることがあれば何でもおっしゃってください」という手伝いの申し出は一人で苦しむ上司にとって嬉しいねぎらいの言葉になります。 上司の職務ですので手伝うとしてもできる範囲が限られますが、 自分が駄目な時には手を差し伸べてもらえるという安心感は大きいです。 そうした苦労は ストレスになり、厳しい態度となって表れる人もいます。 そうした苦労が強く見られる時は心を込めて 「お疲れ様です」と伝えましょう。 上辺だけの言葉だと、 部下に同情されていると感じられますので休日前などには「ゆっくり休んでください」と伝えるのもおすすめです。 【同僚へ】ねぎらいの言葉 ねぎらいの言葉をかけやすいのはやはり同僚です。 特に同期で同じ部署だとよりその頑張っている姿が見えるので、掛ける機会も増えるでしょう。 丁寧な対応や的確な行動• 仕事で疲れ果てている• 難しい仕事を終えた• 少し残業して仕事をしている• そうした行動に助けられた時、 その行動に対してのお礼と共にねぎらいの言葉を伝えると良いでしょう。 「さっきの電話、ありがとうございました」「気にかけてくださってありがとうございます」という言葉がおすすめです。 その対応や行動をしっかりと確かめていますとも伝えると、補助に入ってよかったとも実感します。 トラブルが発生すると 改善や対応に大慌てで、何とかトラブルが収まっても疲れ果ててしまうでしょう。 慌ててどうにかしなければならない、仕事で疲れ果ててしまっているそんな同僚には 「大変でしたね、週末はゆっくりしてください」というような言葉が良いです。 疲れ果てているというのを理解している、と伝わりますので休日前以外であれば 手伝いを申し出るような言葉だとより嬉しく思われます。 もちろんやり遂げたという満足感や達成感もあるでしょうが、 どうにも面倒な仕事という重荷をやっと降ろせた気持ちの方が強いです。 その仕事を少し手伝っていたり、大変な様子を見ていたときには その面倒な仕事をしていたと理解しているねぎらいの言葉を送ります。 「細かくて大変な仕事でしたね」「難しい仕事でしたけど、さすがですね」と仕事の難しさへの共感と、それをやりとげた同僚を認める言葉がおすすめです。 そうした残業を頑張っている時にも 「残業お疲れ様です」という一言から始まるねぎらいの言葉を伝えると良いです。 残業が終わってもう上がる、というような時には「お疲れ様です。 お先に失礼します」という言葉と一緒に 「早く帰ってゆっくり休んでくださいね」と体を気遣う言葉も伝えると良いでしょう。 大変だったり面倒だったりと仕事も色々ありますが、大変だと分かるくらいならば 「応援している」とねぎらいの言葉で伝えましょう。 「応援しています。 カバーが必要なら言って下さいね」という言葉だと駄目な時にはお願いします、と相手もお願いしやすくなります。 頼っていいのだとも安心できるので、 仕事の大変さに不安がある人には嬉しい言葉です。 【部下へ】ねぎらいの言葉 次は部下へ伝えるねぎらいの言葉の例文についてまとめていきます。 後輩や部下にあたる人が初めて出来た人には必見ですよ。 落ち込んでいる• 急な残業を頼んだ• 努力した仕事が成功した• 対応が評判になっている• 落ち込んでいる状態から 少し気分を切り替えられるような言葉や もうひと頑張りしようと思える言葉をねぎらいの言葉として送りましょう。 「今回は失敗したけれど、次は大丈夫だよ」「君なら乗り越えられると思ってる」というような言葉がおすすめです。 実際に自分も頼まれたことがあると、 残業を伝えるのがなんだか申し訳なさも感じますね。 そうした急な残業を頼んでしまった部下には 「急な残業ありがとう。 助かりました」と素直に助かったことを含めてねぎらいの言葉を送ります。 それだけ多くの努力をした仕事が見事に成功したとなると しっかりとねぎらいの言葉を伝えるのは当然でもあるでしょう。 「中々できることじゃないよ、すごく頑張ったね」「頑張った甲斐があったね、おめでとう」というような言葉が適しています。 成功したのは努力したからだ、頑張ったから成功したんだとその仕事への努力を認めるねぎらいの言葉でお祝いも伝えてください。 対応を引き継いだ時に 「あの子の対応はすごくいいね」と褒められることもあるでしょう。 そうした相手から部下を褒められた時には、素直にその言葉を伝えるねぎらいの言葉を伝えます。 「応対がとても良いと褒められていたよ、いつもありがとう」「電話の対応が良いと評判だったよ、さすがだね」と言う言葉が良いです。 気配り上手で周りをよく見て動くので 仕事がよりスムーズに進んだり、 効率的に動くので素早く仕事を終わらせる人は、そうした行動にねぎらいの言葉を伝えましょう。 「いつも全体へ気配りをしてくれて助かります。 ありがとう」「効率的に動いてくれるのでとてもスムーズに進んで助かります」と言う言葉が良いでしょう。 【夫・彼氏へ】ねぎらいの言葉 ねぎらいの言葉は何も部下や上司、同僚へ向けるものだけではなく、夫や彼氏と言った身内や身近な人へ向けて伝えることもあります。 一体どのように伝えると良いのでしょうか。 家事をしてくれた• 大変な仕事を終わらせて帰宅• 疲労している状態• 難しい仕事に苦戦している• 共働きであれば互いに仕事の大変さがある程度分かってきますし、今行っている仕事が大変なものであれば 嬉しいのと同時に無理はしないで欲しいと思います。 しかし、助かっているのは事実ですから 「いつも掃除をしてくれてありがとう。 とてもきれいになるよ」「一緒に片付けてくれてありがとう」と具体的な協力内容をねぎらいの言葉に含めて伝えましょう。 大変な仕事の中でも重要なポジションにいると 部下たちだけでなく上司やア取引先にも気を遣わなければなりません。 気を遣うというのは非常にストレスが溜まります。 そうでなくとも仕事上では 進捗具合やトラブルの発生で疲れてしまうものですから、終わった時には心を込めてねぎらいの言葉を伝えましょう。 そうした疲労した状態が続くと体調にも関わりますから、ねぎらいの言葉で 心だけでも少し楽にしてあげましょう。 「無理しすぎないでね。 なにか食べたいものはある?」「最近ちゃんと眠れてる?なんだか寝苦しそうだよ」というような言葉がおすすめです。 ちょっとした願いを問う言葉は自分を優先してもらえると感じ 甘えられるきっかけになり、 寝不足などの心配は体調不良に気づくきっかけになります。 仕事内容が分からなければ手伝うことも出来ませんが、 苦戦している状態をどうにか励ましたいと思う時にもねぎらいの言葉がおすすめです。 「無理はしないでね」という案じる言葉のほかに 「見ているだけしかできないけど頑張ってね」という言葉が良いでしょう。 仕事内容が少し手伝えるようなものであれば、 「何かあれば手伝うから言ってね」と伝えると意見を求めやすくなります。 そうした時には ゆっくりと過ごしたらどうか、と休みをしっかりと取るようなねぎらいの言葉がおすすめです。 「最近忙しいし、今日くらいはゆっくり休んで」「今週も頑張ったね。 ゆっくり昼ぐらいまで寝て休んで」という言葉と伝えると良いでしょう。 【友達へ】ねぎらいの言葉 友達と飲み会や食事に行くと共通の話題として出てくるのが仕事の大変さです。 互いに愚痴を言いながらもこれは大変だったな、と思うような経験をした友人にはどのようなねぎらいの言葉を掛ければよいのでしょうか。 仕事でひどく叱責された• 仕事が面倒なトラブルを起こした• 疲れが取れない• 不安で仕方がない• 純粋な注意や危ないと思ったからこその怒鳴り声であるのでしょうが、怒られ、その声を聴いている側にとって は酷いストレスです。 叱責によって落ち込んでいる友達には怒られたことを 前向きになる、 気にしなくなるようなねぎらいの言葉を送ります。 「それはつらかったね、でも怒られたら次は気を付けてくれるってちゃんと向こうもわかってるよ」「上司や先輩も同じような失敗をしてるから大変さが分かるから怒るんだろうね」という言葉が良いでしょう。 そのため、どうしても疲れて愚痴を言いたい気分になります。 そうした時にはそのトラブルを何とか乗り越えたことを認めるねぎらいの言葉を伝えてください。 「それはとても面倒なことになったね。 よく頑張ったよ」「トラブルが何とかなってよかったね。 すごく頑張ってるよ」と頑張りを認めて上げる言葉も伝えましょう。 愚痴も聞いてもらいたいけれどやっぱり疲れがひどく、 いつもと様子が違う時にはその人の体調や現状に対して問いかけるようなねぎらいの言葉を伝えます。 「大丈夫?無理してない?」「無理そうだったら今日は早く帰ろう」そうした友達の体調を気にする言葉だと相手もどういう状態か話しやすい空気になります。 無理な時には無理、と素直に言っていいとも伝えると良いでしょう。 更に 仕事でミスを連発していると仕事を続けていくことに不安も出てきます。 そんな時には 「まだまだ失敗は取り返せるよ」「まだこれからじゃない」と今後経験を積んで取り返せると伝えて上げます。 誰だって最初は不安で一杯ですが、 だれでも経験を積んでいくものですので、最初の不安やミスはこれから取り戻していける言葉が良いです。 同僚や先輩とソリが合わず、仕事のやりにくさを感じてストレスにもなるのです。 人間関係の愚痴はどうしても多いものですから 「気にするな」と伝えましょう。 性格の不一致もあるでしょうから気にしないことが一番ですが、 「どうしてもだめなら異動願いを出す方法もあるよ」と別の道もあると示しておくのも一つの方法です。 ねぎらいの言葉への返し方 ねぎらいの言葉はなにも自分から相手へ向けて伝えるだけでなく、自分に向けて伝えられることもあります。 伝えられた言葉に対してどう消すのが良いのでしょうか?• 感謝の言葉を含めて返す• 少し謙虚に返す• より精進すると返す• 元気が出ると伝える• 「これも先輩のおかげです、ありがとうございます」というようなあくまでも自分だけではなく他の人の助力あってのことだと返します。 「勿体ないお言葉です」「人様におほめいただくようなことではありませんよ」と少し控えめに返しておくのが良いでしょう。 そのため、 「今後より精進します」と以降も頑張っていくということを改めて伝えるのも良いでしょう。 そんな時には 「そう云ってもらえると元気が出ます」と言葉に対して嬉しいと感じていることを返しましょう。 こうなるとあまり謙遜した言葉などで 真面目に返すと楽しい空気を壊すなど逆効果になるのです。 恥ずかしいくらい持ち上げられてねぎらいの言葉を掛けられた時には 「もう勘弁してくださいよ」と冗談交じりに返します。 チームでの仕事やサポートしてくれた人がいるのなら、その人のことも出して 一人ではできなかったのだからと加えても良いでしょう。

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『お言葉に甘えて』の意味と正しい使い方【社会人なら知っておきたい常識用語】

お言葉に甘えて 上司

サイボウズ式編集部より:著名ブロガーを招いて、チームワークや働き方に関するコラムを執筆いただく「」。 今回は、はせおやさいさんが考える「最短距離でゴールを目指すための、チーム内での力の借り方」。 こんにちは、はせ おやさいです。 今回は「甘え」について。 「仕事なんだから、甘えるな!」って、よく言いますね。 仕事やビジネスの場での「甘え」は否定されがちです。 確かに、遅刻や納期を破るなどの「甘え」はよくありませんし、子どものように「できない」「わかんない」と言って誰かに甘えるのも、あまりほめられたものではありません。 ですが、 本当に「甘える」のはおしなべて害悪なのでしょうか? 甘え上手な上司の話 以前、いっしょに働いていた上司で「甘える」のがとても上手な人がいました。 辣腕ビジネスマンであり、事業提携やどこからか大きな金額の案件を持ってくるのがとてもうまく、「彼に頼めばなんとかなる」といろんな部署から頼られていました。 一方で細かいことは苦手で、よく電車を逆方向に乗り間違えるような人でもありました。 わたしは元々違う事業を担当していたところ、彼に誘われ、別部署から彼の部下としてついてみて分かったのですが、これが本当に細かいことができない。 資料の誤字脱字はザラでしたし、パワーポイントのノンブル(印刷ページに打った順序を現す数字)があるページとないページが混在していたり、Excelの関数が数セル分抜けていたり。 一言でいうと「雑」。 そのため、いちいち細かくて神経質なわたしとは意外と相性がよく、大枠を彼がバシッと決めてきたあとはこちらにまるっと任せてくれて、そのフレームから外れない限り、だいたい好きなようにやらせてもらっていました。 条件がゆるふわな案件も多く、「なんでこんな雑な要件でお金を持って来れるんですか!」とギャーギャー言いながらも、よいタッグが組めていたように思います。 もちろん大変なときもありましたが、それでも彼との仕事は楽しかった。 間近でみる相手の手腕に感動しながら自分の良さも発揮でき、それが相乗効果を生むという、「チームで働くこと」の醍醐味を実感できたよい経験でした。 そして彼が中心となって組むプロジェクトでは、必ずそういった「よい相乗効果」が生まれていたように思います。 「逃げ」の甘えは嫌われる 後から振り返ってみて、彼から甘えられても嫌な気持ちにならず、むしろ楽しく仕事ができていたのはなぜだろう、と考えたことがあります。 そのとき気付いたポイントが、いくつかありました。 まず、彼が 自分自身の責任範囲をきっちりと果たしていたということ。 そして、 甘えるときはまっすぐに要求を提示してきてくれたこと。 この2つではないかと思うのです。 多くの場面で否定される「甘え」は、「責任を果たすことから逃げている」ことからくる「甘え」ではないでしょうか。 もちろん、誰にだって得意なこと、不得意なことはあると思います。 でも、売り上げ予測を考えるのが苦手だからできない、やりたくないと言って逃げる。 数値分析をするとき、調べるのが面倒だからと言って、できる人に甘える。 これらは「逃げ」の甘えであり、否定されても仕方がないことではないか、と思います。 一方、視点を転じてみると、 「よりレベルの高い仕事をするために、得意な人の力を借りる」という意味では、「どんどん得意な人に甘えたほうがいい」という考え方もできます。 甘え上手なその上司の場合は、事業をまとめてきたり交渉で有利な条件を引き出したり、自分の責任範囲と得意分野で結果を出していたし、そのためなら自分の周りの人の能力を最大限上手に利用しているところがありました。 わたしも利用されていた中の1人で、彼が作った資料のレビューをして細かいところをつつき、レイアウトを整え、精度を上げたものを「よい資料だね!」とほめられたときのうれしさは、今でも強烈に覚えています。 わたしは彼のように大きな案件をつかんでくる力はないけれど、彼が苦手な細かい部分への目配り気配りには自信がありました。 その良さを最大限発揮することができ、ああこれがチームワークだ、得意分野を持ち寄っていっしょに仕事をすることの面白さだ!と思いました。 「気付かれ待ち」の甘えはツラい もう1点、「甘えるときは、まっすぐに要求を提示すること」です。 「気付かれ待ち」の甘えは、正直つらい。 何をどうしてほしいかが分かりにくく、こちらがそこまで踏み込んでケアしなければいけないからです。 「気付かれ待ち」で案件を抱え込まれ、気付けば大炎上というケースもあり、もっと早く言ってくれれば……と思うこともありました。 これも「仕事で甘えるなんて、とんでもない」という空気を早く変えていられれば、防止できていた事故なのかもしれません。 その甘え上手な上司のチームで良かったところは、彼が 「俺は細かいことができん!」とはっきり表明していた分、チームメンバーも「わたしはここが苦手です。 でも、これなら得意です」と言いやすかったこと。 もちろん不得意分野をなるべく減らし、得意な分野を増やすのも重要ですが、人間には適性があります。 適性に沿っていて、得意でおもしろいと思えることをやってお金をもらうほうが、楽しいに決まってる。 じゃあ、どんどんお互い甘え合って、得意分野でそれぞれの力を発揮すればいい。 そういう空気のおかげで、「これが苦手だから助けてください」と言いやすく、助けを求められた側も「じゃあ代わりにわたしの苦手なこれを手伝ってくれる?」と言いやすかった。 チームというのは、結果的に与えられた目標の売り上げや数値が達成できればいいわけであり、そこへの最短ルートをメンバー間で探し、協力し合おうという雰囲気がありました。 その前提のもとで進むプロジェクトはハードでありながらも楽しく、そのときの仲間とは、今もよい関係が続いています。 この経験から、「 結果を負うために、責任と引き換えにする『甘え』なら、アリだし、むしろ、どんどんすべき」という価値観に変わりました。 そのおかげでわたしも「自分の得意なこと」が明確になり、「不得意なこと」をやるために、他人の力を借りることへの抵抗感が薄まりました。 それまでは「自分ですべてをできるようにならなくては」と思い込んでいましたし、そのことでスピードが落ちたり、助けを求められず、業務を抱えてしまうこともありました。 でも、引いた目線でみるとそれは誤りで、目標達成のためなら、使えるものは何でも使い、甘えられる部分はどんどん甘えてしまったほうがよかったんです。 代わりに自分の責任を果たすことが前提ではあるのですが、「不得意なことは、人に甘えていい」というこの考え方は、その後のわたしの働き方を大きく変えてくれました。 上手に甘え合って、最短ルートでゴールを目指そう 後から思うのですが、たぶんその甘え上手な上司も、わたしがやっていた業務を自分でやろうと思えば、十分できただろうと思います。 でも それをしないで、それを得意とする他人の力を借りることを選んだ。 それは、チームで働くことのメリットが、そこにあるからです。 チームで働くメリットとは、自分とは違う個性の人たちと、力を合わせて仕事ができること。 自分だけではできない高さまで、かかわる仕事のレベルを上げることができることです。 そこにはあくまで「達成したいゴール」があり、「目指す目標」がある。 それを見据えて助け合い、最短ルートでゴールを目指すためには、お互いが上手に「甘える」のも有効手段だったのだと思います。 「逃げ」ではない「甘え」は、チームならではの良さを引き出すテクニックのひとつなのかもしれませんね。 上手に甘えることでお互いの良さを貸し借りしあい、チームワークを発揮するのを意識してみて働いてみるのもよいかもしれません。 今日はそんな感じです。 チャオ! イラスト: 働き方やチームワークに悩んだ時、自分以外の人の考えに触れてみたい時に。 で「ブロガーズ・コラム」がまとめて読めます!.

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「お言葉に甘えて」の意味は?敬語や類語にビジネスメールの送り方も

お言葉に甘えて 上司

「お言葉に甘えて」の類語として、「ご厚意に甘えて 」・「ご好意に甘えて」・「お気持ちに甘えて」 ・「 ご親切に甘えて 」・「 お情けに甘えて」 ・「 お心遣いに甘えて」などがあります。 どれも意味としては相手の親切・厚情を感謝しつつ受け入れる言葉として使います。 例えば「今晩我が家で夕食を一緒にどうかな」と誘われた場合に「それではご好意に甘えて」という言葉を「お言葉に甘えて」と同じ意味として使うことができます。 相手に促され謝意を表しつつ行う 『お言葉に甘えて、抱かせて頂きます。 』と小説のタイトルにもなっている「お言葉に甘えて」という言葉ですが、相手の言葉を進んで受け入れて「抱かせて頂きます」という官能的な言葉としても用いることができます。 『お言葉に甘えて、抱かせて頂きます。 』の内容は、ヒロインであるお嬢様を溺愛する執事の恋愛モノです。 誰かにお世話されているお嬢様が一人前になるために一人暮らしをはじめようとするのですが、専属の執事がついてくることで同棲生活がスタートします。 2人の関係が恋愛関係と進んでいくストーリーなので、お嬢様が執事に恋をし体を許すことで、執事が「お言葉に甘えて、抱かせて頂きます。 」と快く受け入れる展開が予想されます。 いただきます 「お言葉に甘えて」の例文として「恐縮ですが」という言葉を文章にプラスした使い方を紹介します。 すでに「お言葉に甘えて」という言葉自体で恐縮した様を伝えていますが、さらに恐縮している表現を強めるために「大変恐縮ですが、お言葉に甘えさせていただきます」という使い方があります。 「恐縮ですが」という言葉は、相手に対して悪い気持ち、申し訳なく思っている様子を表す言葉になります。 相手の好意に甘える意味では「お言葉に甘えて」と似ている部分がありますが、「恐縮ですが」は謝罪の気持ちを強く持っている様子がよくわかる言葉です。 失礼のないよう相手に遠慮している気持ちもしっかり伝えつつ、好意に甘える場面などでうまく使用していきましょう。 お休みをいただきます 「お言葉に甘えて」の意味と使い方・敬語・類語・例文について紹介していきましたが、理解できたでしょうか。 使い方などわかった方は、類語なども取り入れ、ビジネスシーンでどんどん活用してみましょう。 「お言葉に甘えて」という言葉は他人を信頼し頼ることができます。 また相手も頼ってもらえたことを嬉しく感じお互いの関係を良好にしていく鍵にもなるでしょう。 必要に応じて他人に甘えることは、壁を作らない意味でも人間関係をスムーズにしていきます。 ただ場合によっては、相手の様子や言葉の真意をよく観察し「お言葉に甘えて」を使いすぎないようにもしましょう。 あまりにも甘えすぎてしまうと「図々しい」という印象になります。 空気を読むのが苦手な方は一度遠慮して断るなど様子をみていく姿勢もプラスするようにしましょう。

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