腎臓 結石 と は。 腎臓病の治療:腎臓結石の予防と治療:大阪府立急性期総合医療センター腎臓高血圧内科

背中の痛みの原因となる『腎結石・尿管結石』について/特徴・症状・治療

腎臓 結石 と は

腎結石とは 腎結石は、体内の栄養素が何らかの原因で結晶化して石状の固体を作ってしまう病気である結石の一種です。 腎結石をはじめとする泌尿器に出来る結石は「尿路結石」として分類されます。 結石の原料 結石の主原料となるのは、骨の成分でもあるカルシウムです。 カルシウム自体は、人体に必要な物質であるので無害に近く、単体では人体内で結晶化しにくいものです。 しかし、余剰のミネラルがカルシウムと結びつくことで結晶化しやすい物質に変化します。 その代表格がシュウ酸カルシウムで、老廃物や余剰の栄養分を処理する腎臓などの泌尿器に集められていくうちに結晶化が始まっていくのです。 原因 結石の原因とされているのは、シュウ酸カルシウムの原料となるシュウ酸の摂りすぎです。 シュウ酸は漢字で書くと「蓚酸」で、「蓚」はギシギシという多年草を表しています。 この名の通り、シュウ酸は葉物の野菜に含まれていて名前の由来となったギシギシやほうれん草に多く含まれています。 一日あたりのシュウ酸の摂取量が40mgを越えると結石が出来やすくなるといわれています。 また、最近の研究では「うつ伏せ寝をする人のほうが、結石が出来やすい」という結果が出ているなど、生活内容に左右されやすいことが伺えます。 痛風を原因とする腎結石 生活習慣病の一種である痛風は、腎結石をはじめとする尿路結石の原因になることがあります。 「贅沢病」と痛風の原因は、たんぱく質が処理されて出来る尿酸が血液中に過剰に存在することで結晶化することです。 痛風の症状が進行すると、結晶化した尿酸が腎臓などの泌尿器で結石を作りやすくなるのです。 食生活が豊かになった現代では、痛風は贅沢が出来た貴族がなる病気ではなくどんな人にも起こりうる病気となっています。 症状 腎結石の主な症状としては、激痛を伴うことが挙げられます。 排尿時に激痛を感じることがあれば、動いただけでも激痛が走るという、非常に日常生活を困難にさせる症状といえます。 放置しておくと、結石の材料となる血中成分を取り込んでどんどん巨大化していく性質を持っています。 直径数㎜の結石でも強烈な激痛を伴うのですから、巨大化した結石はどれほど痛くなるのか想像したくもありません。 腎臓結石は、場合によっては尿管を閉塞させて尿機能の低下や腎盂炎の原因となることもあります。 腎結石の治療法 かつて腎結石を治療するためには、痛み止めを使用しながら自然排出を待つか摘出手術を行うかの二つしか選択肢がありませんでした。 しかし、現在では新しい治療法が確立されたこともあって、よほどの大きさでない限り手術することなく結石を取り除けるようになっています。 薬物療法併用による自然排出 直径が10㎜未満の結石の場合、自然排出される可能性があるので痛み止めや石の排出を促進させる薬を服用して経過を観察していきます。 直径10㎜を越えると自然排出されなくなるので、他の治療法に切り替えていきます。 外科手術による摘出 腎臓結石の摘出手術として行われてきた腎盂切石術は、回復して腎盂を切開し結石を崩さないようにして取り出すというものでした。 腎盂切石術は再発の可能性が非常に低いものの、開腹するため患者の体力を消耗しやすい手術法なので、入院期間が長くなるというデメリットがあります。 新しい治療法 現在は腎盂切石術に変わって技術の進歩によって、患者の負担を最小限に抑えながら結石を取り除く新しい治療法が開発されています。 それが「体外衝撃波結石破砕術(ESWL)」です。 体外衝撃波結石破砕術は、文字通り「身体の外から衝撃波を当てて結石を破砕する」という治療で、無麻酔で施術できて日帰り入院で治療できるという優れたメリットがあります。 デメリットは、「再発の可能性がある」ことと「痛い」ということに尽きます。 衝撃波は結石を焦点として放射されるため、結石周辺の組織に痛みが起こるのです。 体外衝撃波結石破砕術は、腎結石だけでなく肝臓に出来る胆石などの結石全てに使用できるのも利点の一つです。

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尿管結石・腎結石

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腎結石ってどんな病気? 尿は腎臓でつくられて、尿管や膀胱、尿道を経て排泄されます。 この尿が通る課程を「尿路」といいます。 尿路のどこに結石ができるかによって、と呼ばれています。 腎結石は腎臓結石と呼ぶこともあり、 腎臓の中に石ができることをいいます。 たとえ腎結石になっても腎臓内に石が留まっている際には、ほとんど自覚症状はありません。 そのため、定期的な健康診断で腎結石が見つかるということもありえます。 しかし、結石が腎臓から出て、尿管や膀胱といった他の部位につまると激しい痛みが起こります。 腎結石の再発予防に食生活の改善が欠かせない理由は? 尿路結石の大部分は、シュウ酸カルシウムやリン酸カルシウムといった、カルシウムを含む結石といわれています。 ほかに、尿酸結石やシスチン結石、リン酸アンモニウムマグネシウム結石があります。 腎結石を含む尿路結石の原因は完全には解明されていないものの、さまざまな要因が重なりあって発症すると考えられています。 最近の研究によって、 尿路結石と動脈硬化の発症には類似している点が多いことがわかってきました。 高カルシウム尿症、高尿酸尿症、高シュウ酸尿症は、結石形成をうながす因子ですが、これらは肥満度と関係すると報告があります。 そのため、尿路結石の再発を予防するためには、生活習慣病の予防・改善方法と同様に食事指導が欠かせません。 2013年に改訂された 尿路結石診療ガイドラインでも、水分の摂取、肥満の防止とともに、 食生活の改善が挙げられています。 食事でどんなことに気をつければいいの? 腎結石の再発を防ぐためには食生活の改善が欠かせません。 では、食事のポイントは具体的にどのようなものなのでしょうか。 水分を十分に飲む 水、麦茶、ほうじ茶などの水分をしっかり飲んで、尿量を増やすことは結石予防の基本となります。 しかし、 紅茶やコーヒーといった嗜好品にはシュウ酸が多いため控えるようにしましょう。 清涼飲料水やジュースに含まれる塩分や砂糖は、尿中のカルシウムを増やすため、飲みすぎに注意しましょう。 カルシウムは適度にとる 結石がカルシウムを含むことから、かつてはカルシウムは摂取制限をすることが必要と考えられていました。 しかし、この考え方は現在は誤りとされています。 カルシウムが減少しすぎると、カルシウムと結合することで排泄されていたシュウ酸が余ってしまい、シュウ酸カルシウム結石を形成しやすくなるとされるためです。 ガイドラインでは、一日あたり600~800mgのカルシウムをとることが望ましいとされています。 シュウ酸を含む食材を食べすぎない シュウ酸は、ほうれん草を代表とする葉物野菜やタケノコといった食材や、紅茶、コーヒー、お茶、バナナ、チョコレート、ココア、ピーナッツ、アーモンドといった嗜好品にも含まれています。 これらの摂取量に注意するほか、調理方法の工夫や食べ合わせによってシュウ酸の吸収を抑えることができます。 たとえば、ほうれん草は一旦茹でてから調理することでシュウ酸量を減らすことができます。 野菜や果物を食べる 野菜や果物に含まれているクエン酸は、カルシウムとリン酸、シュウ酸が結合することを阻害する物質とされています。 そのため、野菜や果物は適度にとるようにしましょう。 ただし、ビタミンCは摂りすぎると、尿内のシュウ酸を増やしてしまうことに繋がるため注意が必要です。 水分補給にビールを飲むといいって本当? 腎結石の再発予防のためには水分補給が基本ですが、紅茶やコーヒー、糖分の多いジュースや清涼飲料水などの飲み過ぎには注意が必要です。 また、アルコールも水分補給には適していません。 特にビールにはプリン体が多く含まれています。 プリン体は体の中で代謝されて最終的に尿酸になり、尿酸結石の原因になります。 また、アルコールを飲んだあとは脱水状態になりがちです。 つまり、 ビールの飲み過ぎは、再発予防どころか結石の形成につながりかねません。 どんな飲み物でも水分摂取につながるわけではないことを覚えておきましょう。 おわりに:腎結石の予防には「適量」のカルシウム摂取が必要 腎結石は腎臓に結石ができる病気です。 腎臓から排出されて、尿道や膀胱などに移動すると、背中から腰にかけて激しい痛みが起こります。 再発予防には、毎日の食生活の改善が大切とされています。 カルシウムは適度に摂ったほうが良いなど、かつての指導とは異なる内容もあります。 医療機関や栄養士などの指導を受けて正しく理解し、予防を心がけましょう。

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ホリエモン、長野刑務所内で腎臓結石を患う

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【スポンサードリンク】 腎結石での痛み 腎結石では、自覚症状がないことがほとんでです。 腎結石は、腎臓内にとどまっている結石のことです。 腎臓内に結石がありそこから動かなければ、実は痛みはほとんどありません。 腎盂などに移動すると少し腰のだるさや、腰の痛みなどが少し出てきますが、これが結石での痛みなのか気付くことも少ないのです。 では、痛みがどうなると出るかと言うと、腎結石が尿管などへ移動した場合です。 腎結石は、尿路結石に分類されています。 尿路結石は、結石の出来た場所によって名称が異なります。 腎結石・尿管結石・膀胱結石・尿道結石などいくつか部位によって違いがあります。 ただし、結石が発生するのはだいたいが腎臓です。 腎臓結石が出来て気付かないうちに結石が成長して、下に移動していくと尿管があり、尿管に詰まることで結石による痛みが出るとされています。 痛みの出る場所 腎臓内の結石が下へ移動して、痛みが出現することを腎疝痛 じんせんつう と言います。 腎疝痛が起こると、痛みは背中の背骨辺りから腰にかけて痛みがでます。 また、腎臓は腰の辺りにあるため、結石が移動してくるさいに脇腹に痛みが出ることがあります。 結石が下に移動すればするほど、痛みは下に動きます。 体外へ結石が排出されるまでは痛みが続きます。 最後は尿と一緒に排泄されるので、陰部や大腿部などが痛くなり外側へ痛みが放散されるようです。 【スポンサードリンク】 痛みの程度 先ほどから説明している通り、腎臓内にとどまっていればほとんど痛みがありません。 腎臓内を少し移動してくると、なんとなく腰辺りがだるいなと感じる程度です。 これが、尿管へ移動して詰まった場合には、強烈な痛みに襲われるようです。 個人差はありますが、あまりの痛みに立ち上がったりすることも出来ず、その場にうずくまってしまったりするようです。 腰や腹部を中心に激しい痛みに襲われて、ひどい場合には、救急車で搬送されるような人もいます。 結石の大きさが大きいほど痛みが増強するので、結石を作らないように予防することが大切です。 腎臓結石は予防が出来る!? 腎臓結石が出来る大きな原因は未だに解明されていないようですが、生活習慣や食習慣などのバランスが悪いことも影響があるとされています。 結石が出来たとしても、小さければ痛みもなく自然に排石されます。 しかし、いくら小さく自然排石が出来たとしても、結石は再発の可能性があり、再発するたびに詰まって痛みが出る可能性にさらされるのです。 結石が出来やすい人は、常に予防をしておく必要があります。 水分を1日に2リットル程度を目安にして取る• 動物性の脂肪分の多い食事を取りすぎない• ストレスを解消する• 夜間に結石が作られるので夜遅く食べ過ぎない• カルシウムを取り過ぎない• 野菜や海藻類を積極的に食べる• アルコールの過剰摂取は避ける など、上記のようなことが、結石を作らないための予防になります。 そして、最も重要なのは身体に痛みなどが出ていつもと様子が違うような不調がでたら、早めに病院へ行くことをオススメします。 早期発見、早期対応で、急におそってくる激痛に悩むことも少なくなります。 万が一石が出来た場合には、水を2リットル以上毎日飲むようにして、体外に排出してしまうのが一番痛みが無くていいと思います。

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