ゾルトファイ インタビューフォーム。 2型糖尿病のインスリン療法BPTとは?~BOTとBBTもさらっと~

シムツーザ配合錠の特徴・処方制限について【1日1錠のHIV治療薬】

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ランタス注ソロスター、 ランタスXR注ソロスター 以下、それぞれランタス注、ランタスXR注 はともに1日1回の投与で血糖値を低下させる 持効型インスリン製剤です。 糖尿病で使用している患者さんも多いのではないでしょうか。 では、ランタス注とランタスXR注はどのような違いがあるのでしょうか。 それぞれの特徴と切り替え方法についてまとめていきます。 ランタスXR注とは ランタスXR注はランタス注と同様の有効成分 インスリン グラルギン ですが、 有効成分の濃度をランタス注の3倍とした製剤です。 ランタスXR注は注入液量を少なくできることで、皮下の無晶性沈殿物の単位量あたりの表面積が小さくなり、溶解速度が低下し、投与部位からのインスリングラルギンの吸収がより緩やかになります。 そのため、ランタス注よりも平坦で持続的な薬物動態及び薬力学プロファイルとなり、24時間以上にわたり安定した血糖降下作用を示すと考えられます 1。 5mL 空打ち 2単位 3単位 注入時の保持時間 10秒 5秒 開封後の使用期限 4週間 6週間 特に 空うちに違いがあるのは注意して説明しなけばいけません。 切り替え時の単位は ランタス注からランタスXR注への切り替え ランタス注からランタスXR注への切り替えは通常 「同単位」となります。 引用元 ランタスXR注 添付文書 つまり、ランタス注を10単位で使用している患者では、ランタスXR注も10単位での切り替えとなります。 しかし 同単位での切り替え時に血糖値の上昇がみられることがあるため注意が必要です。 これは、ランタスXR注がランタス注よりも最大作用時間のピークが少ないためと考えられます。 ランタス注も最大作用時間のピークが少ないと言われていますが、わずかにあるピーク部分が、よりピークのないランタスXR注になることで、ランタス注によって下げられていた血糖値が上昇というかたちで現れているものと考えられます。 ランタスXR注からランタス注への切り替え ランタスXR注からランタス注への切り替えは、通常 「低用量での切り替えを考慮すること」とされています。 ランタスXR注から他の基礎インスリン製剤への切り替え時 ランタスXR注の1日投与量よりも低用量での切り替えを考慮するとともに、切り替え時及びその後しばらくの間は血糖モニタリングを慎重に行ってください。 引用元 ランタスXR注 添付文書 これは臨床試験の後観察期間で、切り替え時に低血糖の発現が多い傾向が認められたためです。 では、具体的に低用量とはどのくらいの用量になるのでしょうか。 ランタスXR注を10単位で使用している患者では、ランタス注は8単位が目安でしょうか。 まとめ• ランタス注、ランタスXR注の成分はともに インスリングラルギンで 1日1回の 持効型インスリン製剤。 空打ちはランタス注は 2単位、ランタスXR注は 3単位。 ただし 血糖値の上昇に注意。 ランタスXR注とランタス注の製剤・操作面での違いや、切り替え時の単位をしっかり確認し、指導していきたいです。 参考文献 1 ランタスXR注ソロスター インタビューフォーム 2 ランタスXR注ソロスター 添付文書 3 ランタスXR取扱い時の注意について.

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一般財団法人日本医薬情報センター(JAPIC)

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製造販売承認品目の一覧 今回承認された新医薬品・報告品目の一覧です。 会社名をクリックすると、各社のニュースリリースに飛びます。 (直PDFのリンクもありますので、ご注意ください。 ) 新医薬品(緊急薬価収載) 抗HIV薬は毎回緊急薬価収載されるので、シムツーザも多分早めに収載されると思います。 (2019. 28追記) 2019. 26の中医協で薬価収載が了承されました。 収載日は2019. 3です。 販売名(一般名) 製造販売会社 備考 シムツーザ 配合錠 (ダルナビル エタノール付加物/コビシスタット/エムトリシタビン/テノホビル アラフェナミドフマル酸塩) 適応:HIV-1感染症 新医薬品(8月薬価収載見込み) ミニリンメルトは新規格ですね。 販売名(一般名) 製造販売会社 備考 ヴァンフリタ 錠17. 7mg・26. ただし適応は直腸・結腸がんのみ。 とはいえ直腸・結腸がんでアバスチンはかなり使われてると思うので、BSを採用する施設は多いと予想してます。 リツキサンBS的な採用動向になるんじゃないかしら…? 販売名(一般名) 製造販売会社 備考 ベバシズマブBS 点滴静注100mg・400mg「ファイザー」 (ベバシズマブ(遺伝子組換え)[ベバシズマブ後続1]) 適応:治癒切除不能な進行・再発の結腸・直腸癌 留意事項通知が出ています アジマイシン:耐性菌の発現等を防ぐため、用法・用量を遵守すること アジマイシンは薬剤耐性(AMR)関連の留意事項が出てます。 耐性菌の発現を防ぐため、用法・用量を遵守してね!とのこと。 用法・用量は以下のとおり。 【用法・用量】 〈結膜炎〉 通常、成人及び7歳以上の小児には、 1回1滴、1日2回2日間、 その後、1日1回5日間点眼する。 〈眼瞼炎、麦粒腫、涙嚢炎〉 通常、成人には、 1回1滴、1日2回2日間、 その後、1日1回12日間点眼する。 アジスロマイシン水和物点眼剤(販売名:アジマイシン点眼液1%。 以下「本剤」という。 )については、本日、適応菌種「アジスロマイシンに感性のブドウ球菌属、レンサ球菌属、肺炎球菌、コリネバクテリウム属、インフルエンザ菌、アクネ菌」、適応症「結膜炎、眼瞼炎、麦粒腫、涙嚢炎」を効能又は効果として製造販売が承認されたところであり、本剤の投与期間は、「用法及び用量」の欄において、 結膜炎については7日間、眼瞼炎、麦粒腫及び涙嚢炎については14日間とされています。 近年、不適正な抗菌薬の使用による薬剤耐性菌及びそれに伴う感染症の増加が国際的に問題となっており、抗菌薬のより一層の適正使用が求められています。 つきましては、本剤の投与に当たっては、耐性菌の発現等を防ぐため、用法及び用量を遵守するよう患者に十分指導をしていただくなど、適切に対応していただくよう、貴管下の医療機関及び薬局に対する周知をお願いします。 ユルミトリス:髄膜炎菌感染症に注意すること 抗補体(C5)抗体製剤のユルミトリスは、終末補体複合体C5b-9産生を抑制する働きを持っています。 終末補体複合体C5b-9は、髄膜炎菌等の莢膜形成細菌に対する免疫機能に関与しているため、重度の感染症や敗血症、特に髄膜炎菌等感染症に対する免疫機能が低下する可能性があること 5)から、留意事項通知が出ています。 ラブリズマブ(遺伝子組換え)製剤(販売名:ユルトミリス点滴静注 300mg)(以下「本剤」という。 )については、本日、「発作性夜間ヘモグロビン尿症」を効能・効果として承認したところですが、本剤については、 髄膜炎菌感染症の発症のリスクが高まることが懸念されること等から、その使用に当たっては、特に下記の点につきご留意いただくよう貴会会員あてに周知をお願いします。 1.本剤については、承認に際し、製造販売業者による全症例を対象とした使用成績調査、適正な流通管理の実施等をその条件として付したこと。 (略) 2.本剤の警告及び効能・効果に関連する使用上の注意の記載は以下のとおりであり、 髄膜炎菌感染症の発症のリスクには特段の留意をお願いすること。 なお、その他の使用上の注意についても別添の添付文書を参照されたいこと。 (略) 3.本剤については、医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律(昭和 35 年法律第145号)第79条に基づき、承認取得者である製造販売業者に対し、「製造販売後、一定数の症例に係るデータが集積されるまでの間は、 全症例を対象に使用成績調査を実施」するよう義務付けたので、その調査の実施にご協力願いたいこと。

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オゼンピック(セマグルチド)の作用機序と副作用【糖尿病】

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糖尿病治療薬の組み合わせ 糖尿病治療薬には、様々な種類の内服薬に加えて、インスリンの分泌を促進するGLP-1受容体作動薬、インスリン製剤が使用されます。 様々な組み合わせで一緒に服用しながら治療していきます。 その中でも、 GLP-1受容体作動薬とインスリン製剤の組み合わせは、スタンダードな治療になっています。 そのことが、日本糖尿病学会のガイドラインにも示されています。 ただし、どちらの薬も注射薬であるため、2種類以上の薬を毎日注射することが患者の負担になってきました。 ゾルトファイ配合注は、 GLP-1受容体作動薬と インスリン製剤を一つの注射剤に配合した薬です。 ゾルトファイ配合注とは ゾルトファイ配合注は、 トレシーバと ビクトーザを一つにした配合剤です。 トレシーバは インスリン デグルデクというインスリン製剤です。 インスリンを補充することで、血糖値を下げる薬です。 ビクトーザは、 リラグルチドという GLP-1受容体作動薬です。 インスリンの分泌を増やす作用があります。 インスリンが分泌されない時には、血糖値に作用しません。 ゾルトファイ配合注は、 ビクトーザと トレシーバという作用の違う二つの薬の相乗効果を狙った薬です。 インスリンデグルデク(トレシーバ) インスリン デグルデクは、インスリンの血中濃度が長く持続する 持効型インスリンです。 血中濃度が持続する仕組みは以下の通りです。 幾つものインスリンがくっついている インスリンデグルデクは、幾つものインスリンがつながったつくりになっています。 具体的には12個のインスリンがくっついたダイヘキサマーとなっています。 (6個のインスリンがくっついてヘキサマーとなります。 )皮下注射すると、さらに幾つものヘキサマーがくっついた マルチヘキサマーとなります。 少しずつ放出される こうして、たくさんの数のインスリンがくっついたマルチヘキサマーという形で皮下組織の中にとどまります。 マルチヘキサマーから 少しずつインスリンが外れて血液中に放出されていきます。 少しずつ血液中に放出されていくため、血中濃度が持続します。 血液中に放出されたインスリンは、アルブミンというたんぱく質とくっつきます。 標的組織では、インスリンが徐々にアルブミンから外れて作用していきます。 血糖値を下げる 放出されたインスリンは、インスリン受容体にくっつくことで作用します。 骨格筋や脂肪組織で糖を取り込むように作用します。 肝臓では、糖をつくらせないように作用します。 こうして血糖値を下げていきます。 リラグルチド(ビクトーザ) リラグルチドはGLP-1受容体作動薬です。 GLP-1のような働きをして血糖値を下げる働きがあります。 GLP-1は、体の中で分泌される インクレチンというホルモンの一種で、 血糖値を下げる働きがあります。 このとき、GLP-1も膵臓に作用してcAMPという物質の量を増やします。 GLP-1は血糖値が上がってインスリンが分泌されるときのだけ、働いてインスリンの分泌量を増やします。 インスリン分泌のギアを上げることで、インスリン分泌を増強します。 さらに、 グルカゴンというホルモンの分泌を抑える作用もあります。 グルカゴンはインスリンとは正反対の作用があり、血糖値を上昇させます。 血糖値が下がった時に膵臓から分泌されて、肝臓のグリコーゲンを分解したり、アミノ酸から糖を作ったりして血糖値を上昇させます。 リラグルチドは、グルカゴンの分泌を抑制することによって血糖値が下げるという作用もあります。 1回10ドーズから開始する 1日1回、毎日同じ時刻に注射します。 1回10ドーズから開始します。 1ドーズには、インスリン デグル デク1単位とリラグルチド0. 036mgが含まれています。 1ドーズ単位で調節することができます。 ・次の注射まで8時間以上あるとき すぐに注射します。 次の投与は、通常の時刻に注射します。 ・次の注射まで8時間以内しかないとき すぐに注射します。 次の投与まで8時間以上あける必要があります。 次の投与は時間をずらして注射します。 その次からは、通常の時刻に戻します。 まとめ ・ゾルトファイは、トレシーバの成分インスリンデグルデクとビクトーザの成分リラグルチドを一つの注射剤にした薬です。 ・インスリンデグルデク、インスリンの血中濃度が持続する持効型インスリンです。 ・リラグルチドはGLP-1受容体作動薬で、GLP-1のような作用をする薬です。 GLP-1と同じく、GLP-1受容体にくっついてインスリンの分泌量を増やしていきます。 エンジンをかけるのではなく、ギアを上げるような作用といえます。 ・ゾルトファイの注射を忘れた場合のポイントは、8時間以上あけることです。 参考資料:ゾルトファイ配合注フレックスタッチ添付文書、インタビューフォーム.

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