ヒンデンブルク オーメン。 点灯したら不吉な知らせ。ヒンデンブルグ・オーメンの正体とは?

株価急落の凶兆「ヒンデンブルグ・オーメン」とは?

ヒンデンブルク オーメン

ヒンデンブルクオーメンとは ヒンデンブルクオーメン Hindenburg Omen は、米国株式市場の株価大暴落の前兆を示すテクニカルシグナルの事です。 別名ヒンデンブルクの予兆とも言われます。 ヒンデンブルクオーメンが発生すると、30営業日以内に株価が暴落するとされています。 このテクニカル指標は、米国株の高値と安値の銘柄数や移動平均線、マクラレンオシレーターの値がマイナスとなっているなど複数の要因が基準とされており、盲目の物理数学者のJim Miekka氏 ジム・ミーカ が考案したものだと言われています。 株価が大暴落する確率 米国株式市場の歴史を遡ると、ヒンデンブルクオーメン発生後は以下のような統計結果が出ていると言われています。 ・77%の確率で株価が5%以上下落 ・パニック売りで大きく暴落する可能性は41% ・株式市場で重大なクラッシュが起こる可能性は24% 1985年以降で米国株が大暴落した際は、殆どのケースでヒンデンブルクオーメンが点灯していました。 ヒンデンブルクオーメン発生条件 ヒンデンブルクオーメンの発生条件はいくつか存在していますが、最もスタンダードな発生条件は、下記4つの条件が同日に発生することです。 ニューヨーク証券取引所 NYSE での52週高値更新銘柄と52週安値更新銘柄の両方の数がその日の値上がり、及び値下がり銘柄合計数の2. 8%以上となった時 2. NYSEインデックスの値が50営業日前を上回っている状態 3. マクラレンオシレーターの値がマイナスとなっている 4. 52週高値更新銘柄が52週安値更新銘柄数の二倍以下の状態 上記4つの条件が揃うと、ヒンデンブルクオーメンが発生となります。 発生後は30日営業日の間は有効とされていますが、マクラレンオシレーターがプラスになった場合、無効となります。 ヒンデンブルクオーメンの名前の由来 ヒンデンブルクオーメンという名称は、1937年5月6日に米国のニュージャージー州レイクハースト海軍飛行場で起きたドイツ飛行船「ヒンデンブルク号」の爆発事故をもとに名付けられたと言われています。 ちなみにオーメンと言えば1976年に放映されたアメリカの映画The Omenの6月6日午前6時に誕生した悪魔の子が思い浮かぶ人が多いかと思いますが、Omenには「前兆」や「きざし」という意味があり、基本的に良くないことが起こる前兆として知られている言葉です。 上述した通り、ヒンデンブルクオーメンが点灯したら必ず暴落が起こるわけではないですが、40%という比較的高い確率で暴落が起きているので、注意が必要です。 投資に生かすという点では、大暴落時が利益を出しやすいとも言われているので、株価指数の先物で空売りを仕掛るのも選択肢の一つに入れておくのもいいと思います。

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堅調な日本株に上値は?急落サイン「ヒンデンブルグ・オーメン」点灯。FOMC、雇用統計後に「夏バテ」も?

ヒンデンブルク オーメン

株価暴落の前兆とされるヒンデンブルグ・オーメン 日本ではあまり知られていないヒンデンブルグ・オーメンの「売り」サイン点灯によって、暴落する相場にパニックとなる個人投資家も少なくありません。 どのような場合に発生してしまうのか、 4つの条件を押さえておきましょう。 ドイツ飛行船ヒンデンブルグ号の爆発事故に由来 ヒンデンブルグ・オーメン Hindenburg Omen は、米国株式市場におけるテクニカル的な株価暴落のサインを意味します。 ヒンデンブルグの予兆とも呼ばれたりしますが、この名前は1937年5月に米国で発生したドイツ飛行船「ヒンデンブルグ号」の爆発事故に由来しています。 この事故が同年7月の米国株暴落の前兆だったとする理論にもとづき、良くないことが起こる前兆という意味のオーメンを組み合わせて 『ヒンデンブルグ・オーメン』という指標が誕生しました。 このサインが点灯すれば株価の先行きに 警鐘を鳴らすものとして、物理数学者ジム・ミーカ氏が考案しています。 マイナーな指標でしたが、米国で広く知れ渡るようになったのがリーマンショック後の2010年8月にヒンデンブルグ・オーメンが点灯し、米国市場で話題となったのです。 次に、株価暴落の前兆とされる 条件について見ていきましょう。 4つの条件で発生する株価暴落サイン ヒンデンブルグ・オーメンは他の指標と違って「売り」のサインしか存在せず、 NYダウ限定であるため特別に扱われています。 その 発生条件は、以下の4つが同じ日に起こった場合と定義されています。 NY証券取引所での52週高値更新銘柄と52週安値更新銘柄の数が共にその日の値上がり・値下がり銘柄合計数の2. 8%以上• NYダウが50営業日前を上回っている• 短期的な値上がりを示すマクラレン・オシレーターの値がマイナス• 52週高値更新銘柄数が52週安値更新銘柄数の2倍を超えない この4つのコンディションが整うことで、ヒンデンブルグ・オーメンの売りサインが点灯するという説が有力です。 一度発生すれば30営業日ほど有効とされており、この間は「 呪いの期間」と呼ばれ 暴落の可能性が高まります。 つまり、 ヒンデンブルグ・オーメンが点灯している相場は過熱感が高まりすぎて、いつバブルが彈けてもおかしくない状態になっているイメージです。 アップルやアマゾン、グーグル、フェイスブックなどの巨大IT企業が相場を牽引してきましたが、このITバブル崩壊に警戒する必要があります。 77%の確率でNYダウ5%以上の下落• パニック売りとなる可能性41%• 主要銘柄は24%の確率で暴落 前回のヒンデンブルグ・オーメン点灯は2015年の6月中旬。 その直後の8月に中国株大暴落を受けたNYダウは1万8,000ドルから1万5,000ドルまで 約15%も下落しました。 この時のチャイナショックによって、日経平均株価は1ヶ月程で3,000円以上暴落するほどダメージを受けています。 もう少し遡ってみると、 2014年9月のヒンデンブルグ・オーメン点灯後、国際通貨基金の世界経済見通しの引き下げなどを材料に、10月にかけて1,100ドル余り下落。 2013年4月のヒンデンブルグ・オーメン点灯後、6月のバーナンキショックによって1,100ドル余り下落。 過去の事例を見ると、市場がいかに混乱していたかが分かります。 何が起きようとしているのか、何も起きないのか。 予想が困難であることから今後の 市場動向は注視しておく必要があります。 2017年の金融市場と日本への影響 今回、2015年から約2年ぶりのヒンデンブルグ・オーメン点灯ということで、大きなマイナス材料が出てしまえば、市場は敏感に反応してしまうことが考えられます。 もちろん 米株式市場の変動を日本は避けられません。 現在、多くの銘柄は上値が重くなってきているため油断は禁物です。 今年の6月に年初来高値をつけた日経平均株価も、停滞したままどっちに転ぶのか緊張感が高まっているように感じられます。 相場がもう一段突き抜けるには金融株の上昇が必須で、もし反対に下落するようなら先ほど挙げた4つの巨大IT企業の株に変化があるでしょう。 この状況をチャンスと捉える投資家も少ないように、数年に一度の絶好の買い場がやってくるかもしれません。 金融市場全体の動きを決めるのは米国株次第。 ヒンデンブルグ・オーメンを受けた今後の株価動向に、市場関係者の 注目度は高いでしょう。

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ヒンデンブルグオーメンの点灯メカニズム

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小野田慎氏のコラム。 株式、為替、コモディティ相場のトレンドや、今後想定されるシナリオと投資戦略。 eワラントはもちろん、他の金融商品を使った投資戦術などをお届けします。 ヒンデンブルグオーメンは米国市場の株価急落を予兆するシグナルです。 最近では6月18日に点灯し、その後の株価下落の前兆となっていました。 7月5日には点灯が消えたものの、7月18日に再び点灯しています。 本稿ではヒンデンブルグオーメンについて、その点灯メカニズムについてブレイクダウンして解説します。 ヒンデンブルグオーメンとは? ヒンデンブルグオーメンはJim Miekkaにより考案されたとされるテクニカル指標の一種です。 次の4条件を満たすと点灯となります。 eワラント証券投資情報室ではヒンデンブルグオーメンを毎営業日更新して公開しています。 なお、この4条件についてはどの株式市場を用いるか、判定のしきい値にどの値を用いるかによってシグナル点灯の有無は異なりますが、eワラント証券では株式投資に対する総合的な有意性から独自に定義しています。 条件1:ニューヨーク証券取引所(NYSE)での52週高値更新銘柄と52週安値更新銘柄の数が共にその日の値上がり・値下がり銘柄合計数の2. 2%以上 条件2:NYSE総合指数の値が50営業日前を上回っている 条件3:短期的な騰勢を示すマクラレンオシレーターの値がマイナス 条件4:52週高値更新銘柄数が52週安値更新銘柄数の2倍を超えない ヒンデンブルグオーメンをブレイクダウン! ヒンデンブルグオーメン点灯の各条件について、過去1年間の動きを見ていったのが図1~図4です。 これを見ていくことで、どのようなときにヒンデンブルグオーメンが点灯するのか、ヒンデンブルグオーメンの点灯が何を意味しているのか理解できると思われます。 図1は「条件1:ニューヨーク証券取引所(NYSE)での52週高値更新銘柄と52週安値更新銘柄の数が共にその日の値上がり・値下がり銘柄合計数の2. 2%以上」についてです。 参考としてNYダウ平均株価も載せています。 図中のAは値上がり銘柄数、Dは値下がり銘柄数です。 朱線と青線のどちらも2. 2%以上であれば条件1を満たします。 新高値銘柄数と新安値銘柄数が共に条件になっており、高値更新銘柄しかない上昇局面や安値更新銘柄しかない下落局面では条件を満たしにくいと考えられます。 図2は「条件2:NYSE総合指数の値が50営業日前を上回っている」についてです。 黄色の線が1. 00を超えていれば条件2を満たすことになります。 50営業日の間に対象の指数が高値更新しなければ条件を満たすことはないので、株式市場が上昇トレンドにないとヒンデンブルグオーメンは点灯しないことになります。 図3は「条件3:短期的な騰勢を示すマクラレンオシレーターの値がマイナス」についてです。 eワラント証券で計算しているマクラレンオシレーターは図1の毎営業日のAとDの差を求め、その差について10%トレンドと5%トレンドという2種類の移動平均を求め、その2種類の移動平均の差がマクラレンオシレーターとなります。 ややこしいですが、解釈としてはマクラレンオシレーターがプラスであれば上昇トレンド、マイナスであれば下落トレンド言えます。 なお、eワラント証券で公開しているヒンデンブルグオーメンは一度点灯すると、他の3つの条件が満たされていなくても条件3が満たされている限りは点灯中としています。 図4は「条件4:52週高値更新銘柄数が52週安値更新銘柄数の2倍を超えない」についてです。 新高値銘柄数と新安値銘柄数の比較であり、新高値銘柄数が多ければ相場が強く、新安値銘柄数が多ければ相場が弱いということになります。 条件4は新高値銘柄数が減って新安値銘柄数が増えてきたことを示すものになります。 ヒンデンブルグオーメンの特徴 株価指数だけを見ると株式市場で起きている状況の変化に気づかないかもしれませんが、図4をみると今年に入って新高値銘柄数が減ってきていることから株式市場の勢いが弱まっていることが分かります。 ヒンデンブルグオーメンは株式市場の変調のシグナルとも言えるでしょう。 ただし、条件2にあるように50営業日の上昇トレンドにあるときに点灯するので、下落が続いていると点灯しないことになります。 したがって「ヒンデンブルグオーメンが点灯していないから買い」とはならないことに注意が必要です。 ヒンデンブルグオーメンは上昇トレンドにおける急落サインとして活用する一方、ヒンデンブルグオーメンだけで投資判断はせず、相場のトレンドを把握しておくことは大切なことと思われます。 本稿の内容は将来の投資成果を保証するものではありません。 投資判断は自己責任でお願いします。

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