デジモン ラスト エボリューション ネタバレ。 【映画体験レポ】30代女子がひとりで「デジモンアドベンチャー LAST EVOLUTION 絆」を観てきちゃった感想!(ネタバレ控えめ)

デジモンアドベンチャーラストエボリューション絆前売り券や限定グッズは?

デジモン ラスト エボリューション ネタバレ

『デジモンアドベンチャー』の最新作が公開と聞いた時、私は不安を通り越して怒りを感じていた。 デジモン世代ど真ん中の私にとって、2015年から始まった全6章の『デジモンアドベンチャー tri. 』の出来は本当に苦しく、もう二度とデジモンを観られなくなってもいいと思わせたほどだった。 続編でトーンがガラッと変わることや人気漫画の実写化なんかも比較的耐性がある方だと自負しているのだが、この『tri. 』だけはどうしても許すことができず、第2章の時点で劇場に足を運ぶことを止めてしまった。 その後、円盤化されるタイミングで3章を鑑賞。 しかし、結局怒り以外の感情を持てずそのまま断念。 『LAST EVOLUTION 絆』公開のタイミングで全6章を通して観たのだが、やはりこの作品を認めることはできず、モヤモヤしたものを抱えてしまう。 『tri. 』という作品は私の心に深く傷をつけた。 だからこそ、やたらパートナーデジモンとの別れを意識させる新作の予告が公開された時も、「どうせ今度も駄作だろ」という気持ちが強かった。 新作に期待できなかった理由はもう1つある。 『無印』を監督していた角銅監督が、この映画の公開が発表される以前にTwitterで「デジモン新作の話が来たが、意見が食い違い私は関わらない」という趣旨の発言をしたのだ。 もしかしたらこれは4月から始まる新作TVアニメの話なのかもしれないが、当時は判断材料がなかったため、原作の監督が認めてすらいない映画というレッテルを貼ってしまった。 そういう意味で、私はラスエボに関してかなり否定的であった。 そもそも『02』の最終回で、唐突とはいえ選ばれし子どもたち計12人の将来の姿とその子どもたちの存在が明かされており、彼らの隣には当然のようにパートナーデジモン達がいる。 ヤマトなんて世界初のデジモンを連れた宇宙飛行士になっている。 つまり「デジモンとの別れ」というテーマ自体、原作と違うエンドにするか結局再会できるオチにするかの興覚めの二者択一になってしまうのだ。 とまあ、公開前の不安をつらつらと書き並べたのだが…。 すみません。 結果的には大満足。 確かに『tri. 』がいい踏み台になってくれたこともあるのだろうが、デジモンの新作として満点の出来だった。 このラスエボを観ることで、うまく言葉にできなかった『tri. 』の悪い部分が浮き彫りになっていくようで、そういう意味でも非常に楽しい。 「そうそう、太一ってくよくよ考えるタイプじゃなくて行動派なんだよな!」とか「どっちかと言えばうじうじしてるのはヤマトなんだよ!」とか。 あと、進化バンクが元通りになっていたことも最高。 そんなわけで、多大な原作リスペクト・気合の入った作画・『ぼくらのウォーゲーム』を彷彿とさせるテンポ感・1本の映画としての物語、どれをとっても最高でもうこれ以上の無印続編は望めないであろうという程の出来。 自然と涙が出てくるあの感覚を令和に劇場で体感できるとは。 『tri. 』で失望した私のような人にもぜひ観てほしい作品だった。 概要は述べたので、以下ネタバレありで細かい点を。 グレイモンVSパロットモン 我々ファンにとってはこのグレイモンとパロットモンの戦いはとても大切なものである。 何せ、太一の初陣であり、太一が初めてデジモンと出会った瞬間なのだから。 そんな名シーンを彷彿とさせる場面を冒頭でテンポよく演出され、泣かない人間はいない。 流れる曲はお馴染みの『Butter-Fly』。 しかもアレンジもしていないオリジナル版だ。 エンジェモンとエンジェウーモンが街中を飛び交い、グレイモンが地上で奮闘する。 ピンチに駆けつけるガルルモン。 もうこの時点で私はこの映画の成功を確信してしまった。 また、原作リスペクトの点では光子郎のウーロン茶もよかった。 『tri. 』では必要以上にウーロン茶ネタを持ち出してきたのが不快だったのだが、今回は何も言わず光子郎の飲み物がウーロン茶になっているというさりげない演出&テントモンがそのゴミを回収しているというホッコリするポイントまである。 この辺りは原作も何話か担当していた太和屋暁が脚本を担ったのが大きいだろう。 後は『ぼくらのウォーゲーム』にも出てきたデジタルゲートの描写。 天井にモニターが出てくるやつ。 そういった「懐かしい!」をさりげなく忍び込ませるセンスに猛感動。 迷わない太一 さっきから頑なに『tri. 』批判になってしまって申し訳ないのだが、私が『tri. 』を第1章の時点できついと思った理由が、太一の葛藤である。 選ばれし子どもたちであること、戦って街を破壊してしまうこと、その結果アグモンたちが悪く言われること。 そのどれも葛藤するには値する内容だが、正直私の知る太一にしてはくよくよしすぎていた。 何章もかけて考えるようなタイプじゃないんだよ彼は。 その点『ラスエボ』では、戦うことで別れが早まるというリスクに対し、「それでも仲間を救うんだ!」と即座に頭を切り替えることのできる主人公感を出してくれたのが本当によかった。 それでこそ太一なんですよ。 で、太一が逡巡するとアグモンが「別れてもずっとパートナーだよ」と背中を押す。 あ~この関係性こそデジモンだよな~と不覚にもめちゃくちゃ泣いてしまった。 そんな太一に対し、ヤマトが別れの恐怖に怯える側というのも当時の関係性を意識していていいなー、と。 当時のヤマトはガブモンもそうだったがタケルと離れることにもかなり神経質で、丈がミスるせいでデジタマモンのレストランから出られないことに苛立っていたこともあった。 そう、太一は8人の推進力でヤマトは実は誰よりもメンタルが弱い。 2人のキャラクターが露骨なBL臭ではなく、当時の延長にあったのが何より嬉しい。 新たな敵との構図 『デジモンアドベンチャー』及び続編の『02』で描かれたのは、常に闇との戦いであった。 デビモン、エテモン、ヴァンデモン、ダークマスターズ、アポカリモン、デジタルカイザー、及川、ベリアルヴァンデモン。 強敵たちによるデジタルワールドの歪みを正すために選ばれたのが太一たちなのである。 しかし、ベリアルヴァンデモンとの戦いが終わり、彼らの役目も終わった。 敢えて『tri. 』の話はしない。 今回のようにデジタルゲートが開いてしまうことで出現するデジモンを帰してやることはあっても、世界を救うような出来事はもう彼らには訪れない。 そう、彼らの物語は既に完結しているのだ。 だからこそ、今回のタイトルである「絆」が重要になる。 選ばれし子どもたちどころか子どもですらなくなりつつある彼らに訪れる最大の試練は、パートナーデジモンとの別れ。 パートナー関係の解消という悲惨な事実であった。 デジモンの進化はパートナーの心の成長を表しているのは原作通りだが、その設定を逆手に取り、パートナーが大人になって成長が止まることでデジモンとの関係は解消されてしまうという恐るべき設定が追加されてしまった。 自らもパートナーデジモンとの別れを経験し、この悲しみを誰にも味わわせないためにエオスモンを作り子どもたちの意識をデータ化することで理想郷を作り上げようとしたメノア。 仲間たちを救うため、アグモン・ガブモンとの別れを恐れながらも戦うことを決意する太一とヤマト。 そう、デジモンアドベンチャーとは進化と成長の物語なのである。 メノアが成長を妨げる人物として敵に配置されているという構図が、メタ的に満点。 それに対し例え大切なパートナーと別れることになっても成長や進化を恐れない太一とヤマトが果敢に立ち向かう構図も完璧である。 メノアはデジモンが消えてしまうのは仕方のないことだと、そこから逃げる道を考えた末にこの方法に辿り着いた。 しかし、成長を止めなかった太一たちはデジモンと別れても再開する方法を模索する。 そして、その志はきっと『02』の最終回が描いた未来に繋がっているのだろう。 続編として完璧すぎるのだ。 別れた後も、いつか会えると信じて再会の道を探し続けるというのは『仮面ライダーオーズ』のアンクや『仮面ライダードライブ』のチェイスとも似ている。 だが、その結末が確実にハッピーエンドであると分かっている&しかもそれが先に提示されているという点で、この映画はものすごく優れているのだ。 一歩間違えれば「どうせまた会えるでしょ」と興覚めしてしまう展開に、うまく引き込んで観客を感動へと誘導してくれる。 そんなこんなでもう大絶賛しかできない本作だが、悪いとこもあるにはある。 大輔たちの声に全く馴染みがないので違和感がすごいとか、最後のバトルが少し冗長だったりとか、せっかく原作の進化バンクなのに冒頭だけしか見せてくれなかったり、とか。 しかしそんなことが気にならなくなるくらい映画としてデジモンの完結編としての出来が素晴らしい。 これは4月からの新作も楽しみである。 期待して待ちたい。

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劇場版デジモンアドベンチャー Last Evolution 絆 感想 (ネタバレあり)|しっぽライター|note

デジモン ラスト エボリューション ネタバレ

『デジモンアドベンチャー』の最新作が公開と聞いた時、私は不安を通り越して怒りを感じていた。 デジモン世代ど真ん中の私にとって、2015年から始まった全6章の『デジモンアドベンチャー tri. 』の出来は本当に苦しく、もう二度とデジモンを観られなくなってもいいと思わせたほどだった。 続編でトーンがガラッと変わることや人気漫画の実写化なんかも比較的耐性がある方だと自負しているのだが、この『tri. 』だけはどうしても許すことができず、第2章の時点で劇場に足を運ぶことを止めてしまった。 その後、円盤化されるタイミングで3章を鑑賞。 しかし、結局怒り以外の感情を持てずそのまま断念。 『LAST EVOLUTION 絆』公開のタイミングで全6章を通して観たのだが、やはりこの作品を認めることはできず、モヤモヤしたものを抱えてしまう。 『tri. 』という作品は私の心に深く傷をつけた。 だからこそ、やたらパートナーデジモンとの別れを意識させる新作の予告が公開された時も、「どうせ今度も駄作だろ」という気持ちが強かった。 新作に期待できなかった理由はもう1つある。 『無印』を監督していた角銅監督が、この映画の公開が発表される以前にTwitterで「デジモン新作の話が来たが、意見が食い違い私は関わらない」という趣旨の発言をしたのだ。 もしかしたらこれは4月から始まる新作TVアニメの話なのかもしれないが、当時は判断材料がなかったため、原作の監督が認めてすらいない映画というレッテルを貼ってしまった。 そういう意味で、私はラスエボに関してかなり否定的であった。 そもそも『02』の最終回で、唐突とはいえ選ばれし子どもたち計12人の将来の姿とその子どもたちの存在が明かされており、彼らの隣には当然のようにパートナーデジモン達がいる。 ヤマトなんて世界初のデジモンを連れた宇宙飛行士になっている。 つまり「デジモンとの別れ」というテーマ自体、原作と違うエンドにするか結局再会できるオチにするかの興覚めの二者択一になってしまうのだ。 とまあ、公開前の不安をつらつらと書き並べたのだが…。 すみません。 結果的には大満足。 確かに『tri. 』がいい踏み台になってくれたこともあるのだろうが、デジモンの新作として満点の出来だった。 このラスエボを観ることで、うまく言葉にできなかった『tri. 』の悪い部分が浮き彫りになっていくようで、そういう意味でも非常に楽しい。 「そうそう、太一ってくよくよ考えるタイプじゃなくて行動派なんだよな!」とか「どっちかと言えばうじうじしてるのはヤマトなんだよ!」とか。 あと、進化バンクが元通りになっていたことも最高。 そんなわけで、多大な原作リスペクト・気合の入った作画・『ぼくらのウォーゲーム』を彷彿とさせるテンポ感・1本の映画としての物語、どれをとっても最高でもうこれ以上の無印続編は望めないであろうという程の出来。 自然と涙が出てくるあの感覚を令和に劇場で体感できるとは。 『tri. 』で失望した私のような人にもぜひ観てほしい作品だった。 概要は述べたので、以下ネタバレありで細かい点を。 グレイモンVSパロットモン 我々ファンにとってはこのグレイモンとパロットモンの戦いはとても大切なものである。 何せ、太一の初陣であり、太一が初めてデジモンと出会った瞬間なのだから。 そんな名シーンを彷彿とさせる場面を冒頭でテンポよく演出され、泣かない人間はいない。 流れる曲はお馴染みの『Butter-Fly』。 しかもアレンジもしていないオリジナル版だ。 エンジェモンとエンジェウーモンが街中を飛び交い、グレイモンが地上で奮闘する。 ピンチに駆けつけるガルルモン。 もうこの時点で私はこの映画の成功を確信してしまった。 また、原作リスペクトの点では光子郎のウーロン茶もよかった。 『tri. 』では必要以上にウーロン茶ネタを持ち出してきたのが不快だったのだが、今回は何も言わず光子郎の飲み物がウーロン茶になっているというさりげない演出&テントモンがそのゴミを回収しているというホッコリするポイントまである。 この辺りは原作も何話か担当していた太和屋暁が脚本を担ったのが大きいだろう。 後は『ぼくらのウォーゲーム』にも出てきたデジタルゲートの描写。 天井にモニターが出てくるやつ。 そういった「懐かしい!」をさりげなく忍び込ませるセンスに猛感動。 迷わない太一 さっきから頑なに『tri. 』批判になってしまって申し訳ないのだが、私が『tri. 』を第1章の時点できついと思った理由が、太一の葛藤である。 選ばれし子どもたちであること、戦って街を破壊してしまうこと、その結果アグモンたちが悪く言われること。 そのどれも葛藤するには値する内容だが、正直私の知る太一にしてはくよくよしすぎていた。 何章もかけて考えるようなタイプじゃないんだよ彼は。 その点『ラスエボ』では、戦うことで別れが早まるというリスクに対し、「それでも仲間を救うんだ!」と即座に頭を切り替えることのできる主人公感を出してくれたのが本当によかった。 それでこそ太一なんですよ。 で、太一が逡巡するとアグモンが「別れてもずっとパートナーだよ」と背中を押す。 あ~この関係性こそデジモンだよな~と不覚にもめちゃくちゃ泣いてしまった。 そんな太一に対し、ヤマトが別れの恐怖に怯える側というのも当時の関係性を意識していていいなー、と。 当時のヤマトはガブモンもそうだったがタケルと離れることにもかなり神経質で、丈がミスるせいでデジタマモンのレストランから出られないことに苛立っていたこともあった。 そう、太一は8人の推進力でヤマトは実は誰よりもメンタルが弱い。 2人のキャラクターが露骨なBL臭ではなく、当時の延長にあったのが何より嬉しい。 新たな敵との構図 『デジモンアドベンチャー』及び続編の『02』で描かれたのは、常に闇との戦いであった。 デビモン、エテモン、ヴァンデモン、ダークマスターズ、アポカリモン、デジタルカイザー、及川、ベリアルヴァンデモン。 強敵たちによるデジタルワールドの歪みを正すために選ばれたのが太一たちなのである。 しかし、ベリアルヴァンデモンとの戦いが終わり、彼らの役目も終わった。 敢えて『tri. 』の話はしない。 今回のようにデジタルゲートが開いてしまうことで出現するデジモンを帰してやることはあっても、世界を救うような出来事はもう彼らには訪れない。 そう、彼らの物語は既に完結しているのだ。 だからこそ、今回のタイトルである「絆」が重要になる。 選ばれし子どもたちどころか子どもですらなくなりつつある彼らに訪れる最大の試練は、パートナーデジモンとの別れ。 パートナー関係の解消という悲惨な事実であった。 デジモンの進化はパートナーの心の成長を表しているのは原作通りだが、その設定を逆手に取り、パートナーが大人になって成長が止まることでデジモンとの関係は解消されてしまうという恐るべき設定が追加されてしまった。 自らもパートナーデジモンとの別れを経験し、この悲しみを誰にも味わわせないためにエオスモンを作り子どもたちの意識をデータ化することで理想郷を作り上げようとしたメノア。 仲間たちを救うため、アグモン・ガブモンとの別れを恐れながらも戦うことを決意する太一とヤマト。 そう、デジモンアドベンチャーとは進化と成長の物語なのである。 メノアが成長を妨げる人物として敵に配置されているという構図が、メタ的に満点。 それに対し例え大切なパートナーと別れることになっても成長や進化を恐れない太一とヤマトが果敢に立ち向かう構図も完璧である。 メノアはデジモンが消えてしまうのは仕方のないことだと、そこから逃げる道を考えた末にこの方法に辿り着いた。 しかし、成長を止めなかった太一たちはデジモンと別れても再開する方法を模索する。 そして、その志はきっと『02』の最終回が描いた未来に繋がっているのだろう。 続編として完璧すぎるのだ。 別れた後も、いつか会えると信じて再会の道を探し続けるというのは『仮面ライダーオーズ』のアンクや『仮面ライダードライブ』のチェイスとも似ている。 だが、その結末が確実にハッピーエンドであると分かっている&しかもそれが先に提示されているという点で、この映画はものすごく優れているのだ。 一歩間違えれば「どうせまた会えるでしょ」と興覚めしてしまう展開に、うまく引き込んで観客を感動へと誘導してくれる。 そんなこんなでもう大絶賛しかできない本作だが、悪いとこもあるにはある。 大輔たちの声に全く馴染みがないので違和感がすごいとか、最後のバトルが少し冗長だったりとか、せっかく原作の進化バンクなのに冒頭だけしか見せてくれなかったり、とか。 しかしそんなことが気にならなくなるくらい映画としてデジモンの完結編としての出来が素晴らしい。 これは4月からの新作も楽しみである。 期待して待ちたい。

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映画「デジモンアドベンチャー LAST EVOLUTION 絆」のキャストやあらすじネタバレ見所は?主題歌や予告動画も!

デジモン ラスト エボリューション ネタバレ

初日の朝9時から観て来ました。 この時間を選んだのはTVシリーズが放送されていた時間だった為。 当時テレビの前でワクワクしながら放送を待っていた自分を思い出し、この日に臨みました。 冒頭からあの「ボレロ」が流れだし、気持ちが高揚し、涙を浮かべ「デジモンアドベンチャーが帰ってきたんだな」と実感しました。 主題歌は当時の「Butter-fly」をそのまま使用。 テンションと期待値MAXで鑑賞しました。 街中での戦闘シーンからスタートです。 ビルは壊れるし、一般人は巻き込まれるしでハラハラする展開。 まるで怪獣特撮映画を見ているようで興奮しました。 人間のキャラクターが出てくると少し不安に…。 今作は前作『tri. 』と違い、TVシリーズのキャラクターに寄せてデザインされています。 話だけでなく、絵で見ても期待できると意気込んでいたのですが、実際にキャラクターが動いているところを見ると頭身が高く、細い印象。 声も相まって「私はtri. を見ているの?」という気分になりました。 tri. がファンから見ても評判が悪いのでこのような感情になりました。 あの少年少女たちが大人になってこうなる…理解はしていても、頭で結びつきませんでした。 しかしデジモンといえば『進化』。 今作用に歌い直されていましたが、懐かしの進化の曲「brave heart」が流れるとテンションが上がります。 進化すると声が野太く加工されるのも再現。 当時のファンも納得のことと思います。 特にメタルグレイモンへの超進化シーンは素晴らしく、1999年当時のCG進化バンクが丸々手書きアニメーションになり、感激の出来でした。 …ですが、残念なことに進化シーンで印象が残るのはこのメタルグレイモンのみ。 ほとんどの進化はカットされ、いつの間にか進化して登場していることがしばしば。 デジモンアドベンチャーと言えばしつこいくらいのbreve heart ギターの音 が流れ、ガンガン進化して戦っていく…この『見せ場』が全然なかった。 更に言うと作中屈指の人気を誇るウォーグレイモンとメタルガルルモンが一切登場しません。 ワープ進化のバンクが見たかった! 予告で登場していたオメガモンと新デジモン2体にも進化バンクはなく、あっさりとした印象を受けました。 とても残念です。 ストーリー的には可もなく不可もなくという感じ。 新しい敵が現れ、苦労して倒すという王道ストーリー。 黒幕メノアの「パートナーとずっと一緒にいたい」という理由に共感できなくもないが、今作から追加された『大人になったらデジモンとのパートナー関係が解消される』という設定は旧作ファンにはあまり響かなかった。 というのも、結局のところ『02』最終回の「あれから25年」に繋がる物語であり、デジモンアドベンチャーシリーズの最後を知っている身としては別れのシーンの感動は薄いものでした。 懐かしい曲やBGM、世界中の選ばれし子供たちの中にTVシリーズで見たことのある顔がチラホラ。 『ぼくらのウォーゲーム! 』風のシーン。 小ネタが散りばめられていて、旧作ファンが楽しめる要素がたくさんありました。 tri. の時に触れられなかった02メンバーが出てくるのも好印象でした。 終盤にヤマトがハーモニカを吹くのですが、ヤマトのテーマとも言えるあの音楽が流れます。 泣きそうになります。 ただ「スマホ型デジヴァイス」の必要性は感じられませんでした。 昔のデジヴァイスも登場し、普通に使用していたのでスマホ型の存在意義とはなんだったのか。 要は、光子郎が開発したメッセージ機能などの"コミュニケーションツールとしてパワーアップしたデジヴァイス"だそうですが、本編やパンフレットでは一切言及されてなく、理解できないアイテムでした。 少々不満は残るが、旧作ファンも楽しめる映画だと思います。 映像や台詞で泣けたというより、私的には「懐かしい音楽」に心打たれました。 近々また見に行きます。 「ドクター・ドリトル」 C 2019 Universal Pictures. All Rights Reserved. 「ホーンテッド 世界一怖いお化け屋敷」 C 2018 Danger House Holding Co. , LLC. All rights reserved. 「ANNA アナ」 C 2019 SUMMIT ENTERTAINMENT,LLC. ALL RIGHTS RESERVED. 「ハリエット」 C 2019 Focus Features LLC.

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