中途採用 転職。 新型コロナで中途採用の選考が停滞、転職希望者がいま知っておくべき現実

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中途採用 転職

カゴメへの転職は可能?データから難易度を検証 大手食品メーカーであるカゴメへの転職難易度はどのようになっているのでしょう。 ここではまず、カゴメの採用大学や公開求人の有無、中途採用の実績といったデータから、カゴメへの転職の難易度を検証していきます。 公開求人の有無 カゴメの公式ホームページにアクセスしてみたところ、「採用情報」のページにて、以下の項目で求人募集がされていました。 新卒採用• 既卒採用• 障がい者採用 カゴメへの転職に関する採用情報は2つ目の「既卒採用」になり、該当するコースは総合職コースになるのですが、カゴメのホームページでの直接エントリーは、2018年7月2日を最後に締め切られており、現在は準備中となっています。 しかし、カゴメの公式ホームページ「中途採用実績」によると、2010~2018年まで、カゴメでは毎年中途採用を行っているので、2019年も同じく中途採用を実施すると予想できます。 2018年募集要項 ここでは参考までに、2018年度の総合職コースの採用情報の詳細を見ていきます。 募集職種 募集職種は以下の3種類が公開されていました。 研究技術系総合職(研究開発) 本人の適性や希望に応じて、生産管理、加工技術開発、エンジニアリング、品質管理などといった「商品開発」や「生産調達」を主な業務とし、キャリアを積むことによって、宣伝や広報、財務や経理、海外業務などにも携わる可能性があります。 研究技術系総合職(工場) 商品開発、生産調達などの工場での業務をメインとした職種で、こちらも研究技術系総合職と同様に、キャリアを積むことによって、宣伝や広報、財務や経理、海外業務などにも携わる可能性があります。 事務系総合職 国内のスーパーやコンビニなどの小売店や、レストランやファストフードなどの外食企業に向けた営業業務がスタートとなり、こちらもキャリアを積むことによって、宣伝や広報、財務や経理、海外業務などにも携わる可能性があります。 勤務地 カゴメの勤務地は名古屋本社と東京本社の他に、部門や職種によって勤務地がさまざまあります。 部門別勤務地一覧• 営業部門 北海道・岩手・宮城・埼玉・東京・神奈川・石川・静岡・愛知・大阪・岡山・広島・香川・福岡・沖縄• 研究・開発部門 栃木・東京• 工場部門 栃木・茨城・長野・愛知• 国内関連会社 福島・東京・愛知・和歌山・福岡• 海外関連会社 アメリカ・イタリア・ポルトガル・トルコ・オーストラリア・台湾・香港・中国・タイ・インド このように職種や部門に応じて、国内では北の北海道から南は沖縄までの各所、海外では先進国のアメリカから発展途上国のタイまで、キャリアや実績に応じてさまざまな場所で、グローバルに働くことができます。 待遇 中途採用でカゴメに入社した際の給料や待遇面は、経験や年齢によって異なる可能性はありますが、基本的には条件は同じです。 以下は、カゴメのホームページで公開されている、総合職コースの中途採用待遇の一覧表です。 初任給 大学院卒 220,000円 大学卒 207,500円 賞与 毎年6月と12月の年2回 基準年間 5. 8ヶ月 業績連動方式を採用 諸手当 時間外業務手当、通勤手当、住宅手当、その他手当 休日・休暇 週休2日制、年間休日121日(工場勤務の場合はカレンダーに従う) 年次有給休暇、メモリアル休暇、リフレッシュ休暇、慶弔休暇、半日、有給休暇制度有り 勤務時間 本社・支社 9:00~17:30 工場 8:00~16:45(工場によっては変更有) 福利厚生 福利厚生倶楽部、各種社会保険制度、共済会、社員持株会、財形貯蓄制度、その他 この他にも、新入社員研修やキャリアプラン研修など、研修制度も充実しており、中途採用であろうと安心して働くことができる環境が整っていると言えます。 給料面は一般的な企業と大差はありませんが、賞与やキャリアに応じた昇給、待遇面などは大手企業ならではの魅力と言えるでしょう。 中途採用の実績 カゴメの公式ホームページによると、2010~2018年までカゴメでは毎年中途採用が行われており、その実績推移が公式ホームページで公開されています。 以下では2010~2018年の過去9年間の、部門別と総合職の合計の採用実績を、表別に紹介していきます。 2010~2018年 総合職の採用実績 2010年 18人 2011年 34人 2012年 48人 2013年 43人 2014年 36人 2015年 31人 2016年 28人 2017年 27人 2018年 36人 2010年の採用人数は少ないですが、それ以降は多い年で50人弱と、中途採用を積極的に行っていると言えます。 過去5年間で考えると、5年間の平均採用人数は31. 6人となっているので、2019年に中途採用の募集が実施された場合は、30人前後が採用人数の基準になりそうです。 部門別採用実績 全体的な採用実績は理解できましたが、部門別ではどのような傾向にあるのでしょう?ここからは、部門別の採用実績の紹介と検証を行って行きます。 2010~2018年 部門別の採用実績 年度 研究技術系(研究) 研究技術系(工場) 事務系 2010年 4人 6人 8人 2011年 7人 4人 23人 2012年 8人 9人 31人 2013年 11人 12人 20人 2014年 10人 7人 19人 2015年 6人 7人 18人 2016年 8人 8人 11人 2017年 6人 7人 14人 2018年 5人 11人 20人 割合的には営業色が強めな事務系の採用人数が最も多く、次いで現場色の強い研究技術系(工場)が多い傾向にありますが、研究技術系(研究)と研究技術系(工場)の採用比率は、2018年を除いてはほとんど同じであり、少しだけ研究技術系(工場)が多いといった印象です。 各部門、競争率の違いと考えるよりは、単純に募集人数や定員に差があるだけとは言え、研究技術系(研究)と研究技術系(工場)へ転職する際は、それに応じたスキルや経験が有利であると言えます。 事務系に関しては、他の2部門に比べ定員数も多く、特殊スキルも必要がないため、一定のPCスキルやコミュニケーション能力があれば、難易度としては他の2部門よりも低いと考えることができます。 採用大学の傾向 カゴメの募集要項では、大学院卒・大学卒が応募条件となっているので、最低でも4年生の大学を卒業しておく必要があります。 カゴメの採用実績校を調べてみたところ、東京大学や京都大学といった一流国公立大学や、青山学院大学、早稲田大学などの有名私立大学まで、さまざまな大学があり、実際に国内さまざまな大学・大学院から採用されてはいますが、一概に出身大学が採用に大きな影響を与えているとは言えません。 しかし影響が薄いとは言え、一流大学や有名大学の出身者が好まれる傾向があるため、それら大学の出身者は転職においても有利と言えます。 カゴメに転職を希望されていて、出身大学に自身がない場合などは、個性やスキル、経験などを前面にアピールして、カゴメへの転職活動に取り組みましょう。 カゴメに転職するなら確認したい!事業内容や職場環境は? ここからは、カゴメの転職活動に役立つ情報として、カゴメの企業概要や事業内容などの基本情報から、平均年齢・平均年収、社風や仕事のやりがいなどの職場環境などを、項目別に紹介していきます。 カゴメの基本情報 企業概要や事業内容、平均年齢・平均年収などの、カゴメの基本情報を順番に紹介していきます。 一般的には「トマトケチャップ」や「トマトジュース」などが有名で、これらのシェアは国内でもトップの実績を誇ります。 また、カゴメは全国8か所に直営農園を所有していて、生産されたトマトはスーパーで販売されるなど、農園事業も展開しています。 主要子会社に、カゴメ物流サービス株式会社があることから、カゴメが取り扱う全ての製品の材料の生産から製造、出荷まで、一連の流通は全てカゴメグループで行われています。 因みに、農園と工場の両方の機能を備えた長野工場がある長野県富士見町では、長野工場の近くに「カゴメ野菜生活ファーム富士見」と呼ばれるテーマパークが、現在建設中です。 事業内容 調味食品、保存食品、飲料、その他の食品の製造・販売、種苗、青果物の仕入れ・生産・販売、これらがカゴメが展開する主な事業となります。 カゴメの子会社には、カゴメ物流サービス株式会社の他に、カゴメ不動産株式会社もありテーマパークや直営農園などの管理業務を行っています。 平均年収 カゴメの2013~2017年の5年間での平均年収の推移は698~785万円を推移しており、最低が2015年、最高が2017年なっています。 この5年間の平均年収を平均すると、年収は740万円となっていて、2016年の一般の平均年収422万円と、公務員の平均年収686万円と比べてみても、高い水準にあることがわかります。 2013~2017年の5年間のカゴメの平均年収 2017年 785万円 2016年 742万円 2015年 698万円 2014年 726万円 2013年 747万円 2015年以外は、750万円前後をキープしているため、この数字からもカゴメの業績は安定していると言えます。 2015年に一度落ちた年収が、その後2年間右肩上がりになり、2017年は最高額を記録していることから、カゴメの業績は成長の傾向があるとも考えることができます。 食料品業界の平均年収ランキングトップ100(食品業の平均年収は604万円)でも、カゴメは26位にランクインしているので、業界内でも上位の方であり、安定していると言えます。 カゴメ年代別平均年収 30~39歳 618. 2万円 40~49歳 818. 0万円 50歳以上 905. 0万円 年代別でカゴメの平均年収を見てみると、30代、40代、50代で大きな差があることが分かります。 ここでは年代別に大きく分けた表で紹介していますが、1年単位で細かく分けると、年を重ねるごとに年収が増えている傾向でした。 平均年齢 カゴメの平均年収は安定しており、業界内でも高い水準にあることがわかりましたが、カゴメで働く従業員の平均年齢はどのようになっているのでしょう?ここからは、カゴメの平均年齢に関するデータを見ていきます。 2013~2017年の過去5年間の従業員数・平均年齢・勤続年数 年度 従業員数 平均年齢 勤続年数 2017年 1564人 41. 2歳 17. 5年 2016年 1570人 40. 9歳 17. 3年 2015年 1641人 40. 8歳 17. 2年 2014年 1644人 40. 6歳 17. 0年 2013年 1565人 40. 3歳 17. 4年 2015年の従業員数1641人に対して、翌年の2016年は1570人、2017年は1564人と下降傾向にありますが、その反面平均年収は右肩上がりの推移になっています。 平均年齢と勤続年数はここ数年でほぼ横ばいです。 カゴメの職場環境 ここからは、カゴメの社風や仕事のやりがいなどを、企業の口コミサイト大手「キャリコネ」に公開されている口コミを参考に、カゴメの職場環境を分析していきます。 職場環境の総合評価 労働時間の満足度 3. 7 ホワイト度 3. 8 給与の満足度 3. 3 休日数の満足度 3. 9 ストレス度の低さ 3. 4 仕事のやりがい 3. 2 総合評価 3. 6 全ての項目で3点台を上回っていて、総合評価は3. 6と、これは企業評価の中ではかなり高い評価と言え、カゴメは仕事のやりがい、給与など、全体的にバランスのとれた企業であると言えます。 次項からは、項目別にカゴメに関する口コミを紹介していきます。 報酬に関しての口コミ• 年功序列が基本• 賞与で評価の高い社員には報われるシステムがある• 基本的に業績連動型の支給 上記の平均年収のデータでもあったように、給与に関しては基本的に年功序列の傾向にあるようですが、能力や業績に応じての差は、賞与に還元されるシステムが確立されており、評価は平等にされているようです。 賞与も年2回しっかり支給され、夏季は1. 5~4ヶ月分を業績や能力に応じ、冬季は3ヶ月分を固定され、金額的にも魅力的な報酬制度と言えます。 働く環境に関しての口コミ• 職場の雰囲気はアットホーム• 会社は綺麗で上司が親切 職場がアットホーム、従業員の雰囲気が良いなどの意見が多くあり、人間関係は良好な印象を受けました。 また、老舗食料品メーカーということもあってか、職場も綺麗に維持されていて、気分よく働くことができるといった意見も多くありました。 綺麗な職場、良好な人間関係、これらのポジティブな要因が、勤続年数17年代と言う長い年数を実績に持つ大きな理由の一つとも言えます。 仕事のやりがいに関しての口コミ• チームワークがあるので一体感を感じる• 長期的に見てやりがいがある• 目標がはっきりしているのでわかりやすい 部署によるところが大きいと思われますが、全体を通してやりがいはあるようです。 裁量があまりない分、目標がはっきりとしているので、やりがいに大きな個人差はないように思われます。 また、報酬に関しての口コミにもありましたが、自分がやった仕事の業績や目標達成に応じて賞与で評価される点も、仕事のやりがいの評価の要因と言えます。 残業・休日出勤に関しての口コミ• 休日出勤はあまりない• 休日出勤がある場合は代休を取得できる• 残業代もしっかりと支給されるので問題は感じない これらの意見があり、休日出勤に関しての意見が多くありました。 休日出勤はあまりないようですが、仮にあった場合でも個人の都合を考慮し、断ることも可能で、出勤したとしても代休を取得できるため、休日出勤に関する不満の声は、口コミにもなかったです。 女性の働きやすさに関しての口コミ• 社員に非常に優しく、特に女性に優しい• 産休・育休がしっかりと取れる• 女性管理職の方が多くいるので、性別に関係なく評価されている これらの意見が多く、女性が働きやすい環境を、会社全体で作っている印象です。 社会全体の風潮でもありますが、男性も女性も性別に関係なく平等に評価される環境を、カゴメは積極的に作っている印象を、口コミからもわかりました。 カゴメへの転職を成功させる方法 上記の採用情報にもあったように、現在カゴメでは中途採用の募集は行われておらず、公式ホームページの採用情報でも準備中とされていました。 しかし、カゴメではここ数年、毎年中途採用の実績があるので、2019年度も中途採用の募集が実施されることが予想されます。 ここからは、2019年度も中途採用の募集が行われることを前提にして、各項目の解説を進めていきます。 2019年の中途採用の募集開始時期は? 2019年も中途採用が募集されることが予想されますが、募集時期のタイミングは気になるところでもあり、転職活動を行われる方にとって重要なポイントです。 2018年度の応募締切が、2018年3月22日必着、2018年4月26日必着、2018年7月2日必着、この3回であったことから、2019年度も同じ時期と回数で募集が行わることが予想されます。 ですので、カゴメへの転職を希望されている方は、2019年の春~夏にかけて、公式ホームページの採用情報を定期的にチェックしてみて下さい。 カゴメへの転職方法は2パターン カゴメへの転職方法は大きく分けて2パターンあり、カゴメのホームページや、カゴメの求人情報を取り扱う、転職サイトや求人サイトから直接応募する「直接エントリー」と、転職エージェントを利用して応募する「転職エージェント経由のエントリー」の2パターンになります。 直接エントリー 自分のペース転職活動に取り組むことができますが、書類作成や面接の日程などの交渉などを全て自分個人で行う必要があります。 転職エージェント経由のエントリー 応募や面接日の日程などを代行してくれたり、面接対策や書類作成のサポートなどを行ってくれます。 しかし、直接エントリーとは異なり転職エージェントを間に挟むため、転職まで時間がかかることがあります。 おすすめは転職エージェント経由のエントリー カゴメは人気のある企業なので、競争率が高く応募人数も定員を遥かにオーバーしてしまいます。 そのため、書類選考の段階で大半の方が落ちてしまうので、履歴書や職務経歴書の完成度が、転職成功へ大きく影響します。 履歴書や職務経歴書は、ただ書けばいいというわけではなく、応募する企業や、自分が持っているスキルや個性によって書き方が大きく異なり、特に職務経歴書の完成度は書類選考通過の大きなポイントです。 書類作成の経験が豊富であったり、過去に人事を担当された方であれば、書き方のポイントなどを理解して作成することはできますが、そうでない方にとっては、これほど困難な作業はありません。 しかし、転職エージェントを経由したエントリーの場合は、これら書類作成に関する不安を解消することができます。 転職エージェントに登録した際は、登録者にキャリアアドバイザーと呼ばれる転職エージェントのスタッフが担当者として、登録者を担当することになり、担当者となったキャリアアドバイザーは、転職活動におけるありとあらゆるサポートを行ってくれます。 転職エージェントの主なサポート内容• 書類作成サポート• 面接対策• 非公開求人の紹介• 代行業務 その他サポート 転職エージェントでは主にこれらのサポートを無料で受けることができ、特に書類作成サポートと、面接対策は大きな助けとなります。 キャリアアドバイザーはいわば転職のプロであり、転職コンサルタントでもあるので、企業が好む職務経歴書の書き方や、企業に応じての面接対策などを、適確に行ってくれます。 直接エントリーに比べ、転職エージェントを経由したエントリーの方が、転職成功率は高く、実際に転職エージェントのサポートや実績は業界内でも注目されています。 2019年度カゴメの求人掲載が予想される転職エージェント カゴメのこれまでの中途採用実績から、2019年度も転職エージェントに求人情報を掲載すると予想されます。 ここからは、カゴメとの取引実績や過去の求人掲載の実績、カゴメの求人を取り扱うであろう大手転職エージェントなどから、2019年度もカゴメの求人の取り扱うことが予想される、おすすめの転職エージェントを紹介していきます。 サポート力が高評価の パソナキャリアでは、 カゴメなどの食品・飲料メーカーの求人を670件扱っています。 求人の量も十分にありますが、 パソナキャリアは、カゴメに転職するために徹底的なサポートを行ってくれます。 書類の添削や面接対策、推薦状まで、カゴメへの転職を実現するだけの十分なサポートを行ってくれるので、転職を考えたら、まず利用しましょう。 実際に利用した人も、 担当の方に履歴書の添削をしていただきました。 今回は行っていませんが、面接対策も丁寧に行ってくれるとのことです。 など、安心できる会社が運営していること、しっかりサポートしてくれることについて評価していました。 複数の転職エージェントに登録して、カゴメの転職成功率を高めよう! 転職エージェントにはそれぞれの特徴が強みやあるため、上手く活用して充実した転職活動を行うには、複数登録を行い併用して利用するのが大きなポイントです。 例えば、求人数が充実した転職エージェントと、サポート内容が充実した転職エージェントを併用すれば、しっかりとしたサポート体制で、幅広い転職活動を行えるなど、多くのメリットが生じます。 幅広く充実した転職活動を行うためにも、無料で利用できる転職エージェントをいくつかピックアップして、複数登録を行い併用して利用しましょう。

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中途採用で入社した社員に、すぐに辞められてしまった。 新卒採用ではいい人が来るけれど、中途採用はなんだかうまくいかない…。 せっかく高いコストや膨大な時間をかけていい人材を確保しても、中途採用後の定着率がなかなか上がらないと悩む企業も少なくありません。 そこで、少しでも中途採用者に定着してもらうために、企業としてどのような対策をとるべきか、離職コンサルのプロにうかがいました。 新卒採用者よりも高い離職率 中途採用者の離職率の現状をお聞かせください。 新卒採用者であれば、一般的に大手企業では3年で3割、中堅・中小企業では3年で5割などと言われています。 新卒採用と中途採用の両方を行っている企業の場合、バラつきはありますが、おおむね 「中途採用者の定年退職を除いた離職率は新卒採用者の1. 5~2倍」といったところでしょう。 中途採用者のほうが離職率は高いんですね。 その理由はなぜでしょうか? まず、採用する企業側の意識の問題。 採用する側が「新卒採用の延長線上で中途採用を行っている」ことが大きな理由の1つです。 たとえば、ゴルフなどのスポーツでは、全くの初心者に教えるのはラクなんです。 でも、中途半端に経験がある人のクセを治すのは大変です。 新卒採用の場合は、何人も同時期に入社しますし、みんな未経験なわけですから、企業側も繰り返し研修したりして一生懸命に教育します。 ところが、中途採用の場合はおおよそ5割が欠員補充ですから、経験者を「即戦力」として採用することが多く、社員教育などはせずにいきなり部門に配属してしまう企業がほとんどです。 実はこの 「即戦力」という言葉が非常に危険なんです。 「即戦力」というワードが生みがちなリスク 採用する側は、経験者を「即戦力」として採用したのだから、すぐにでも現場に配属したい、と思いますよね。 たしかに、採用する側にとっては欠員を補充するのが主な目的ですから、1日も早く現場で活躍して欲しいわけです。 でも、仕事のスキルや知識があるということと、仕事を実際に進める、というのは全く別問題なんです。 たとえば、会議のやり方1つとっても、事前にどれだけ準備をするのか、どんな話をどこの部署に通しておくか、そもそも会議で議論すべき議題なのかなど、会社によって進め方や考え方がまったく違います。 いくら仕事の経験やスキルがあっても、前の職場と今の職場とでは仕事のやり方も様々ですから、新しい職場のやり方を知らなければ、仕事ができません。 仕事ができなければ、「離職」につながってしまう。 こういった中途採用者を、「即戦力だからお手並み拝見」として放置してしまう企業は多いですが、これが一番よくないんです。 まずは「 うちの会社はこう考えていて、こういった目標を目指しています。 そのためにこのような仕事の進め方をしています」、ということを、最初の段階で徹底的に教育することが非常に重要です。 できれば入社後すぐ、配属前がいいですね。 新卒採用者よりも、中途採用者のほうが教育の必要性が高いのに、それを行っていない企業は本当に多い。 これは大きな問題です。 中途採用者だからこそ「同期」を作れ! 「早期の教育を徹底すること」、これは入社後の定着率を高めるアフターケアとして非常に重要なのですね。 ほかに、入社後に企業が気を付けるべきポイントはありますか? 中途採用者というと、新卒採用とは違って、同じ時期に一緒に入社する人がいるとは限りません。 入社後、知っている人というと面接官をしてくれた上司と役員と入社手続きをしてもらった人事担当者か総務担当者くらいしかいない。 それ以外は誰も知り合いがいない。 そんな状況が多いでしょう。 そんなときに仕事でつまずいてしまったら…。 ですから、気軽に話せる同期の存在はとても重要だと考えます。 でも、ただ単に「AさんとBさんは同期だね」と決めるだけでは、あまり意味がありません。 大事なのは、「 ある一定の同じ時間を過ごさせ、仲良くなるための時間を会社側が意識して作ってあげる」こと。 たとえば 入社教育の時間を作るというのも1つです。 月に1人ずつしか採用しないなら、たとえば数か月まとめて「4月から6月までに入社した人は一緒に研修します」というのでもいい。 とにかく一緒の時間を過ごさせるのがポイントです。 また、部門を越えた同期なら、部門間の情報交流も促せますし、 しっかり「横に」根を張らせることができます。 新卒や中途に限らず、社内で気軽に話ができる人を作るというのは、仕事をやる上で大事じゃないですか。 そういった雰囲気を会社側が作ってあげるのは、当たり前のようでいて実はとても大切です。 部門みんなで「ウェルカム感」を出せ! 「入社教育の時間を作る」というのは、その会社の仕事の進め方を知る意味でも、同期を作って横に根を張らせるという意味でも、非常に重要ということがよくわかりました。 その他に、配属先の部門が気を付けるポイントはありますか? これは中途採用に限ったことではありませんが、受け入れる側の部門がいかに「ウェルカム感」を出すか、というのも重要なポイントです。 あるコールセンターに入社した社員の話ですが、「おはようございます!」とはりきって挨拶しても、先輩社員たちがみんなインカムをしていて振り向いてもくれず、休み時間も声をかけてもらえず、それが苦痛ですぐに辞めてしまった、というケースもあります。 職場の雰囲気が悪いと離職率は高まるという傾向はあるでしょうね。 採用段階のアプローチで離職傾向は変わってくる ここまで採用後のアフターケアの重要性についてお聞きしましたが、定着してもらえる人材を獲得するために「採用前の段階」でできる工夫はありますか? 中途採用がどうもうまくいかない会社の面接では、面接担当者が押さえるべきポイントが足りていないことが多々あります。 中途採用では経験者を採用しようとする場合が多いですから、面接担当者は「スキル・知識」が十分かをチェックすることにとらわれがちです。 実際に、この1点のみを確認して採否を決めてしまう場合がほとんどではないでしょうか。 でも、これでは定着してもらえる人材を獲得するには不十分です。 新卒採用とは異なり、中途採用の場合は仕事の「スキル・知識」はある程度満たしている方が多いと思われます。 先ほども申しあげたように、前の職場の仕事のやり方などが身についていますし、その人の価値観や志向性というものを持っています。 そこがうまくマッチしないと、入社後に「こんなはずじゃなかった」ということで離職につながるケースが出てきてしまうのです。 たとえば、「マネジメントがしっかりした組織で働きたい」という志向性を持った人が、そうではない企業に採用された場合は、そこでミスマッチが生じてしまいます。 この点は、面接担当者が「スキル・知識」のチェックしかしていなければ、見抜くことは難しいでしょう。 中途採用の 採用面接では、知識・スキルだけでなく、その人の「価値観・志向性(すなわち仕事の進め方)」をも確認することが重要です。 これは、「知識・スキル」と同様に「過去の経験や実績」に裏付けられるものですので、これまでの経験を聞く過程で確認していきましょう。 それと同時に、面接担当者の側からも、面接の段階で自社の仕事の進め方や企業の持つ理念を、しっかりと伝えておくことも重要です。 こうすることで、入社前と入社後のミスマッチを減らすことができるはずです。 人事の仕事は「採用したらそれで終わり」、ではない! これまで、中途採用者の定着率を上げるためのアフターケアと、採用段階の工夫についてお伺いしました。 その他に、人事の方が注意すべきことがあれば教えてください。 人事の方のお仕事というと、決められた期日までに予算内で人材を獲得する、ということが大半だと思いますが、実はそれでおしまいというわけではありません。 採用を決めた人材が実際に入社し、配属先が決まり、現場で最初の評価期間か試用期間が終了するまでは、ぜひ人事からもフォローする仕組みを作ってほしいと思います。 中途採用者が部門の現場に配属されてから感じる「あれ? 聞いていた話と違うぞ」「なんとなく合わないな」なんていう些細な疑問や上司に相談しにくいことなども、採用に携わった人事担当者がフォローすることで、より定着してくれるようになるはずです。

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よくわかる講座 : 中途採用の現状と傾向

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1|いま、中途採用が注目されている? 企業規模を問わず、中途採用に力を入れる企業が増えています。 リクルートワークスの中途採用実態調査では、2018年度の 中途採用は前年比 10. 5%増。 1社あたりの採用人数は、 前年の1. 46人から1. 60人に上昇しています。 「 2020年の中途採用の見通し」も、増える、もしくは前年通りとする企業の割合が 5割以上となっています。 いま、なぜ中途採用への注目度が高まっているのでしょうか。 その背景や理由を探っていきたいと思います。 企業のビジネス環境の変化だけでなく、採用市場や労働者の価値観の変化からの影響も考えられるようです。 1-1 人材にコストをかける余力がない 少子高齢化が進み、かつ日本の人口が減っていることもあり、日本の労働市場は縮小傾向にあります。 グローバル展開や新しい事業、さらには時代の流れに沿ったIT技術のキャッチアップ。 そして、国内・世界との競争は激化し、大きな業績向上の見込めない状況が続いています。 多くの企業が、 人材を育てている時間やお金がない…という状況に陥っており、 即戦力となる人材の確保を求めています。 1-2 グローバル体制(多様性)強化の必要性 新卒の人材は、能力も個性もほぼ一律です。 それが新卒採用のメリットでもあります。 しかしながら、国内市場の縮小や人材不足が深刻化する中でも、国内の企業にはグローバル体制が求められます。 すでに、そうするかしないかの是非の問題は通り越し、不可欠な時代です。 世界のニーズを捉え、世界に高価値を提供するには、さまざまな知識と経験と価値観を持った人材が集結する必要があるのです。 日本は、歴史的慣習も影響し、比較的、同じような考え方を持つ社員の集まる企業が多いようです。 これは、統一感が保ちやすく悪いことではないのですが、多様性という部分がどうしても欠けてしまいます。 多様性の必要性に気づき始めた企業がいま、さまざまな経験をもつ転職者を受け入れ始めているのです。 1-3 働き方の多様化で人材の流動が激化 最近では 人材確保のための取り組みとして、 勤務時間や 勤務場所の条件を 柔軟化する企業が増えました。 売り手市場である現在において、働き方が多様化していることで労働者の転職ハードルを下げています。 これは企業側からすると、人材を取り込める確率を高めることになっていますが、一方で、同時に 自社人材が流出するリスクも高まめてしまっているともいえます。 また、売り手市場の波はベテラン層にも及んでいます。 ベテラン層の補充は未経験者で満たすことは難しいため、少なくとも同等レベルの優秀人材が求められるのです。 1-4 労働者の就業価値観の変化 ミレニアル世代が企業の中堅・リーダー職を担うことも少なくない現在。 社会環境の変化は、人々の生活環境を変え、労働者全般の仕事に対する価値観をも変化させています。 仕事を最優先にしてくれる世代は、退職期を迎えてしまっているようです。 社会の多様性は、個々の生活や価値観の多様性を生んでいます。 昔のように誰もが持つ画一的な価値観はもう存在しないのかもしれません。 現職で活躍している人たちは、 ワークライフバランスをとても意識するようになりました。 どちらかというと、仕事より自分や家族などプライベートを重視する傾向の高まりが見られます。 いまは、デジタルを活用すれば、どんな場所でも何らかの形で働けるという雇用環境があります。 働き方の多様化が、ひとつの仕事の求心力を失わせているのかもしれません。 2|ポジティブな転職志向が高いのはどの職種? マイナビで、職種別の転職ポジティブ度の調査結果を公表しています。 回答しているのは20~35歳の正社員3,000人です。 16種の職種別に、転職における12個のポジティブ項目について同意できるものを回答するアンケートとなっています。 転職ポジティブ設問項目(対象12項目)• 転職は収入が増える• 転職はこれまでの経験が活かせる• 転職は新たな仕事を習得できる• 転職は人間関係を新たに構築できる• 転職は簡単• 転職はやりたいことができる• 転職は前向きな行動である• 転職活動は簡単だ• 転職は(バリバリ)仕事ができる• 転職はポジティブな印象を持たれる• 転職経験は有利• 各項目の中で首位獲得数は3項目で「収入が増える」「転職は前向きな行動」「バリバリ仕事ができる」という項目でした。 求職者が転職において重視することとは? では、 20~30代が、転職でどのような点を重視しているのかを見ていきましょう。 人事のミカタの『』では、以下のような結果が出ています。 20代が転職の際に重視すること 30代が転職の際に重視すること 20代は、「労働時間・休日数」74. 0%、「年収」が66. 5%となっています。 30代は、「年収」67. 5%、「仕事内容」66. 2%、「労働時間・休日数」が55. 7%でした。 3|今、世の中の求人ニーズはどこにある? 具体的には、どのような業種・職種に求人ニーズが集まっているのでしょうか。 『 』では、近年に引き続いて、 ITエンジニアや販売・サービス職への求人ニーズが高いと分析されています。 近年は、多くの企業が自社内ITインフラの強化に留まらず、多国籍展開やマーケティングなど、事業のあらゆる側面においてデジタル化、自動化、IoTやAIの活用に迫られています。 次々に生まれる新技術に対応でき、かつ高度な専門知識を持った優秀なIT人材は引く手あまた、また、かなり不足している現状も否めません。 さらにITがビジネスに浸透度を高める中、 IT分野に留まらないIT人材ニーズも生まれています。 製造や小売・物流の分野ではサプライチェーンとの協働で、効率化を進めている企業も増えました。 ビッグデータを頼りに事業展開や戦略を進める企業も多くなっていますよね。 そのため、その データを分析し、事業に活かせる人材も必要です。 営業、販売、サービス提供など事業を進めるさまざまなフェーズでIT技術は不可欠。 現在、次々に生み出されている新しいビジネスモデルや顧客への価値のほとんどが、IT技術がもたらしているといっても過言ではないでしょう。 ITの専門知識プラス、 業界や職種に精通したITエンジニアが必要とされているのです。 4|求職者が転職活動に求めるものは? では、求職者は、ハードルの低くなった転職活動にどのようなことを求めているかを見ていきます。 『 』があります。 多くの転職者は、何らかの 人材サービスを活用していると考えられますが、その 選択肢がとても広いことが、現在の転職市場の特徴です。 以下は、転職に際して活用するサービスに求めることは?という質問に対し、求職者が複数回答したものです。 アンケートの結果で、選択数の多かったものから順に5つの項目を並べてみます。 安価(又は無料)のサービス• 豊富な求人企業情報を活用したサービ ス• 短期間での転職活動に対応できる迅速性のあるサービス• 正社員、アルバイ ト、派遣など多様な 就業形態に対応できるサービス• 特定の職種に特化した専門サービス 冒頭でご紹介した「 中途採用が注目されている背景要因」とも一致する部分が多く見られます。 転職者が求めていることを満たすサービスを辿ってみると、転職者にリーチできる可能性も高まるのではないでしょうか。 5|おすすめの中途採用媒体をご紹介! 以下では9つのおすすめ中途採用媒体をご紹介します。 それぞれの媒体に特徴や、強みがあるため、自社のニーズにあった媒体を選ぶようにしましょう。 ) マイナビ転職:「マイナビ」というブランド力を生かした転職サイト 【特徴】• IT、Web業界のベンチャー企業の採用に強み• 成功報酬型による掛け捨てリスクの低減• スカウト機能、ダイレクト・リクルーティング機能によって優秀な人材への直接アプローチ 掲載件数 14,917件 更新日 個別にお問い合わせください 6|さいごに 超売り手市場の現在において、ほとんどの企業の採用担当者は採用難でお悩みのことと思います。 労働人口の低下や企業が求める人材の高度化などさまざまな要因が絡む今、一つの対策では解決はできません。 採用難だからこそ、自分たちがどのような人物を求めるのか、なぜ必要と感じるのかを見直してみてはいかがでしょうか。 自社採用の本質を深めるいい機会になるかもしれません。 本記事では、「 採用難の原因」や「 中途採用の動向」をお伝えしました。 ビジネス環境や、企業の採用に関する環境は日々変化しています。 また、労働者(転職者)の価値観や求めることもこれからどんどんと変わっていくでしょう。 採用担当者は、常に最新の動向をキャッチアップしながら、接点を見出していく必要があります。 本記事が貴社の有効な中途採用のために少しでもお役に立てたら幸いです。

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