二重螺旋12 ネタバレ。 吉原理恵子

吉原理恵子

二重螺旋12 ネタバレ

あらすじ 原因不明の腹痛に悩む女性クロエ(マリーヌ・ヴァクト)。 婦人科で診てもらうも、原因は心理的なものであるとされ精神分析医を紹介される。 早速訪ねたクリニックで出会った精神分析医ポール(ジェレミー・レニエ)と、カウンセリングを数回続けていったクロエは、腹痛の症状が治り気持ちも前向きになっていく。 そして、回復に向かうにつれ2人は惹かれ合い、恋人関係になっていくのであった。 ポールと同棲を始めたクロエは、ある日バスに乗っている最中に、ポールとそっくりな人物が女性といるところを目撃してしまう。 不安に思ったクロエはポールに聞いてみるも、人違いだと言われるばかり。 どうしても気になったクロエは、男を見た場所に向かうとそこにはクリニックが。 偽名を使いクリニックを予約したクロエは、そこにいた精神分析医がポールの双子の兄ルイ(ジェレミー・レニエ)であることを知る。 クリニックに通うにつれて、ポールとは正反対の性格のルイに惹かれていくクロエだが・・・。 登場人物 クロエ(マリーヌ・ヴァクト) 25歳。 謎の腹痛に苦しんでいて、婦人科の先生にとあるクリニックを紹介される。 訪ねたクリニックで出会った精神分析医のポールと恋人関係になるが、ある日ポールには双子の兄がいることが判明する。 ポール(ジェレミー・レニエ) クロエが訪ねたクリニックで働く精神分析医。 クロエの診察を重ねるうちに惹かれ合い、恋人関係になる。 穏やかで優しい性格だが猫が嫌い。 クロエに双子の兄がいることを隠している。 ルイ(ジェレミー・レニエ) ポールの双子の兄。 ポールと同じ大学に通い、ポールとは別のクリニックで精神分析医として働いている。 ポールとは対称的に、暴力的で荒々しい性格をしている。 ローズ(ミリアム・ボワイエ) クロエが住むアパートの隣人。 何かとクロエに声をかけてきて世話焼きなところがある。 猫好きで、飼って死んでしまった猫を剥製にして部屋に置いている。 クロエの母(ジャクリーン・ビセット) クロエの母。 望まない妊娠でクロエを出産したことで、クロエとは距離を置いている。 映画について 「2重螺旋の恋人」を手がけたのは、 フランソワ・オゾン監督です。 私は映画監督とかあまり重視していないので詳しくないのですが、オゾン監督の映画ファンって結構多いみたいですね! でも今回「2重螺旋の恋人」を観て、ファンが多いのもわかる気がしましたねー! 私はオゾン監督の作品は「スイミング・プール」を観たことがあって、最近の作品だと「婚約者の友人」が気になっていました。 最初から最後まで謎だらけ! 何が現実で何が幻想なのか、境目が全くわからない!! とにかく謎が多くて不思議な映画でした! あらすじを読む限りだと、主人公のクロエが出会って付き合っている精神分析医ポールには双子の兄がいることがわかって、クロエは対称的な性格の2人の間で揺れ動くっていう内容なんだなって思うはず。 確かにそうなんですが、話が進むにつれてポールは本当に双子なのか?これは現実ではないのか?とわけがわからなくなってきますw でも、全部理解できなくてもラストにはちゃんと答えが見えてきます。 でも、スッキリはしませんw こんなお話ですw あ、でも監督曰く、4回観れば謎は解明されるらしいですよw この映画は ネタバレしないと語れないので、以下はガッツリネタバレしながら書いていきます。 観ていない人は注意してください。 恋愛映画と思いきやこんな話(ネタバレ) 「2重螺旋の恋人」は、主人公のクロエが双子の兄弟の間で揺れ動くお話としてメインに出ていますが、結論的には クロエが抱える問題の解決に向けてのお話になっていると言っていいと思います。 クロエが抱えている問題というのは、 お腹の痛みや母親との関係。 おそらくクロエは、精神的な病に侵されているような状態に見えます。 原因不明の腹痛に悩んでいたクロエが受診した婦人科医に紹介されたのは、精神分析医のポール。 ポールに診てもらうようになって腹痛がなくなったクロエは、ポールと恋人関係になりました。 しかし、ある日クロエがバスに乗っていると、ポールによく似た男が女性と話しているところを目撃してしまいます。 その男はポールの双子の兄ルイでした。 2人は同じ大学に通い、クリニックは違うけれど精神分析医をしているということが発覚。 でもなぜかポールは、ルイの存在を隠しているんです。 そのことに不満を感じたクロエは、ポールには内緒でルイのクリニックに通うようになり、その後ルイと体だけの関係になっていきます。 そしてある日、妊娠が発覚するんです。 どっちの子供かもわからないし、この関係を続けるのはいけないと思ったクロエはルイとはもう会わないようにするんですが、なんせ顔が同じなのでルイがポールになりすまして会いに来たりするんですよね。 そんなルイの行動がエスカレートして危険を感じたクロエは、精神的に追い詰められてとんでもない行動を起こしてしまいます。 銃を持ちルイのクリニックに向かい、ルイを殺そうとするんです。 クリニックに着くと、そこにはなんとルイとポールが・・・。 なぜか2人は共謀してクロエを混乱させてきます。 どっちがルイでどっちがポールなのかわからなくなってしまったクロエは、引き金を引いてしまうんです。 その時、クロエの体に異変が・・・。 そしてその後、クロエの腹痛の謎が判明していきます。 クロエの腹痛の謎(ネタバレ) 原因不明の腹痛に悩まされているクロエ。 実はこの腹痛の正体と、ポールとルイの双子が関係してくるんです。 ルイのクロエに対する行動がエスカレートしていき危険を感じたクロエは、精神的に追い詰められてしまいルイを殺しに向かいます。 そこにいたルイとポールに混乱し、どちらかに向かって銃を撃ってしまうんですが、その時クロエにも腹痛が起きるんです。 そしてなんと、 お腹から何かが動き出してお腹を突き破ってくるんです・・・😱 これにはエイリアンかよ!と突っ込んでしまいましたよねw 一気に現実的じゃなくなってしまったのでテンションも下がりつつあったのですが、その後病院で処置を受けたクロエの病状が明らかになるんです。 クロエは妊娠したような症状が出ていたんですが、実際にお腹から出てきたのは人間の体の一部。 でも、身ごもった赤ちゃんの体の一部ではありません。 実は、クロエは元々双子で、母親のお腹の中にいるときに何らかの原因で片方がうまく育たず、最終的にクロエだけが生まれてきたのだということがわかったのです。 これは実際にある事例で、 バニシング・ツインというらしいです。 片方だけうまく育たず、母体に吸収されてしまうことがほとんどなんですが、稀に育っている方の体の中に胚が取り込まれてしまうこともあるらしく、脳腫瘍だと思って手術したら双子の片割れの一部が出てきたなんてことも実際にあったみたいです。 クロエの場合も同じで、取り込まれてしまった片割れの一部が子宮の中にあってそれが腹痛を起こしていたということだったのです。 そして、今まで起きていたことは実はクロエのお腹の中にいた片割れが引き起こしていたことだったんです。 クロエが表に出せない欲求や願望を妄想をしているのもあるんだけど、おそらく片割れが起こしていたんじゃないかなと。 なので実際にはポールは双子ではなかったということになります。 ルイはクロエの妄想の中で作り出した人物でした。 これには驚いたぜー! それにこのことがわかったことで、父親もわからず望まない妊娠で自分を産んだ母親との関係も改善されていくので良かったです。 7つの罠(ネタバレ) 公式サイトには、普通の予告編の他にこの映画に仕掛けられた7つの罠を見抜けるか!?という動画が公開されています。 👇それがこちら👇 仕掛けられた7つの罠 1の罠 原因不明の腹痛 2の罠 正反対の双子 3の罠 外見の変化 4の罠 グロテスクな美術館 5の罠 螺旋階段と猫のブローチ 6の罠 謎の隣人 7の罠 全てを知る家 こんな感じなんですが、個人的には7つの罠というより7つの謎と言ったほうがいいのかなと感じましたね。 1の罠に関しては、上記でネタバレしたことが答えです。 2の罠に関しては、クロエの双子の片割れもクロエと正反対の性格だったのかなぁと。 実際に穏やかなポールに対してルイは乱暴なんですが、そんな乱暴なルイに惹かれてしまったり、ポールに対してアブノーマルなセックスを要求したりする一面があるので、それが片割れの性格なのかなぁなんて思ったり。 まぁ、クロエの秘められた欲求でもあるんだけれど。 3の罠に関してですが、長い髪のクロエが髪をショートに切るシーンから本編がスタートするんですよね。 そのときにクロエがカメラ目線でこちらを見ているんですが、この髪型の変化が人格の変化を意味しているのかなぁって、観終わってから思いました。 4の罠は、クロエが働き始める美術館の展示品のこと。 毎回ちょっとグロテスクな作品が展示されているんですが、これはクロエの無意識を反映させていると監督は話していました。 観終わった後にもう一度観てみると、まぁなんとなくそんな感じもしますw この美術館の他にも、鏡を使った演出など、意識と無意識を表現している物が結構出てきます。 5の罠ですが、ポールの診察室に向かうときに登る螺旋階段、そしてルイの診察室に向かうときにも登る螺旋階段。 これって、螺旋状になっているDNAを連想させているんですかね? タイトルも2重螺旋の恋人っていうくらいだし。 そして猫のブローチですが、ルイがクロエにプレゼントする物なんですが、終盤に登場してきたクロエの母親が同じブローチを胸に付けているんですよね。 そう考えると、なぜクロエに渡されたのか、なぜ母親がしていたのかも理解できるかも。 6の罠、謎の隣人。 猫が好きで、自分が飼っていた猫の剥製を部屋に置いていたり、病気の娘がいると話したりしてくるんですが、母親のような存在なのかな? クロエの母親は、望まない妊娠でクロエを産んでいるので、クロエに対する愛情もないみたいだしクロエも母親を嫌っているんですよね。 それに対してクロエを気にかけてくれるおばさん。 クロエにとって理想の母親像を意味しているのかもしれないですね。 7の罠も謎だらけだった・・・。 クロエがポールとルイのことを知っているポールの元カノの家に行くんですが、元カノの母親がなぜかクロエがしたことを知っているんですよ。 おそらく、クロエの母親と双子の片割れを意味することなんだろうけど、難しすぎるよ・・・w てかこれ、4回観れば本当に謎が解けるんでしょうか・・・😂😂😂 観た感想 ホント謎だらけで複雑なお話でした! 私はこういうの大好きなので、観た後にもう一度観たりして結構楽しめましたね。 でも、謎だらけすぎて考えるのが疲れますwww もう少し簡単な謎にしておくれーーーw 他のオゾン監督作品も観てみたいです!.

次の

みんなのレビューと感想「二重螺旋」(ネタバレ非表示)

二重螺旋12 ネタバレ

真逆な性格の一卵性双生児の医者に一人の女性、という設定がまずクローネンバーグの「戦慄の絆」を思わせるが、内臓をモチーフにしたようなグロテスクなオブジェや、悪夢のようなエロティックシーンなど、話が進むほどにクローネンバーグ風味を増していくことに驚かされた。 ただし、オゾン監督らしい女性の実存に迫るかのような硬質で即物的なセックス描写、謎をあえて残すスタイリッシュなサスペンスの演出は健在。 オゾンのスタイルにクローネンバーグのテイストが予想外の化学反応を見せる。 現実と夢と幻覚の境界をあいまいにする編集手法は、格別に珍しいものではないが、このテーマには見事にハマった。 原題「L'amant double」、英題「Double Lover」に対し、邦題は雰囲気があり工夫したなとは思う(作中に印象的な2重螺旋の階段のショットもある)が、DNAを容易に想起させる点でややミスリードか。 ネタバレ! クリックして本文を読む 微乳のショートカット美女、 ナタリーポートマンぽい バッサリ髪カットとボカシ中絶シーンでスタート 謎の腹痛に悩まされ 精神科医を訪れる 腸は第二の脳 25歳女性猫と暮らしている。 ミロ7歳 フランスやからシャルトリューか 若い頃モデルで結構稼いだ 人を愛せない 金髪メガネ寡黙な真面目そうな精神科医の男性 聞くだけ 精神科医から惚れたのか? 同棲 精神科医は猫をぞんざいに扱う 猫ってセックスしてるの見に来るよね 見つけたパスポートと同じ名前の精神科医を見つけた 男は動物の心を理解しないのよ 猫閉じ込めるとは 髪型は違うが顔は同じ 不感症なの? 黒いボカシ入る 双子男性がキス、3pの夢首が2つに 行動を伴わない欲望は害を生む 精神科医がベッドルームへ誘うなんてあるのか 傲慢 でかいボカシ 声帯のアップ ダントンは三毛のオス。 でかい長毛種 共食い双子 ミロ逃しちゃったの!? 猫の剥製 ゲロ吐いた 幻覚がみえる バイブがショーウィンドウに飾ってある ペにバンで犯す また黒いボカシ 夢?腹痛ではなく妊娠か 暴力 気づかないもんかね 新聞沙汰になるような事件?事故? 拳銃自殺未遂 弟の彼女を兄貴がレイプ クロエは確かに楽しんだ 猫の心臓だと 猫グッズだらけで怖い ミロ見つかる これも夢? ダントンの心臓じゃなかった 双子で登場 お腹裂けた! 手術シーンのbgmなんなの 帝王切開てこと? お母さん来た 妊娠じゃなく嚢腫、双子の残骸 寄生性双生児 姉ってそういうことか 画面全部がボカシに ガラスが割れて なんか場違いなエンディング曲で終わりって 印象的なフライヤーを手に取った瞬間、即鑑賞を決めた作品。 双子だが、全く性格の違う精神分析医ポールとルイ(善性溢れる人物と邪悪な人物:ジェレミー・レニエ)という設定と徐々に邪悪な人物に引き付けられるクロエ(マリーヌ・ヴァクト)の関係性が非常に面白い。 クロエの現実と妄想が入り乱れる世界も最後まで引き付けられる。 クロエが働く美術館の現代美術の展示物が徐々に邪悪なものに変わっていくシーンなど、少し「ノクターナル・アニマルズ」を想起してしまい、フランソワ・オゾン監督と、トム・フォード監督の描く世界観が似ているなあと感じた作品。 (ちょっと古いが、「ナイン・ハーフ」の非現実的世界観にも通じるものがある) クロエの性格形成の背景もチラリと描かれるが、見る側に様々な解釈を委ねる作品でもある。 <2018年8月11日 劇場にて鑑賞> ネタバレ! クリックして本文を読む オゾン監督作品はいつも予想を裏切られ、このエロチックなサスペンスを読み解いてやろうと身構えていたのに、やはりハズレてしまった。 邦題からして、カップル2人とも双子の兄妹がいるんだろうと想像はできる。 しかし、精神科医ポールの無口で聞き上手な性格とは真逆の性格の兄がいるとわかり、ポールが多重人格障害を患っていて乱暴な男を演じいて、恋人とのセックス・ライフを違った角度で楽しんでるだけなんだろ、と予測してしまったのだ。 そう決め込んだら最後、黒子の位置とか髪型とか、気になるところを検証するしかない!しかし、あのひげ面ではそれもかなわなかった。 あれこれ考えていた中盤、ポールと一緒にいるときにレイから電話がかかってきたため、深読みしすぎた同一人物説は消え去ってしまった。 双子についてのウンチク、三毛猫についてのウンチクなどが伏線となり、猫の切り取られた性器の指輪とかグロテスクでホラー映画のような様相も帯びてくる。 そんな中、クロエ(マリーヌ・バクト)が妊娠してしまい、二股をかけていたためどちらの子かわからない焦燥感。 さらに再発した謎の腹痛。 そして、腹からエイリアンみたいな何かが飛び出した瞬間、オゾンも変わったな・・・と冷静にスクリーンに見入る自分がいた。 ポールと付き合っていたという女性サンドラがクロエから見た罪悪感であり、付き合い始めたときに見えたシャムの双生児の残像とともに、消し去りたい双子の片割れというコンセプトがあったんでしょうね。 ただ、ポールに対しては逆に両面性を求めていたってことなのかな。 その反動なのか、女が後ろからやっちゃうってのも、考えてみれば凄いシーンだった。 最終的にはブラックジャックに登場する助手ピノコ誕生のエピソードみたいなもので、ブラックジャックは生かしてピノコを創ったけど、今作では残骸を取り出したに過ぎなかった。 おかげでレイはすべてクロエの妄想だったとわかるけど、もう一度観ると矛盾点が見えてくるかもしれません。 胎内にいるとき姉を食ったという冗談めいた話までするクロエだったが、驚愕のラストショットから推察すると、死ぬまで罪悪感に苛まれるんだろうなぁ・・・• 「スパイ in デンジャー」 C 2020 Twentieth Century Fox Film Corporation. All Rights Reserved. 「パブリック 図書館の奇跡」 C EL CAMINO LLC. ALL RIGHTS RESERVED. 「デスカムトゥルー」 C IZANAGIGAMES, Inc. All rights reserved.

次の

『2重螺旋の恋人』は双子に翻弄されるオトナのエンタメサスペンス!その4つの魅力!

二重螺旋12 ネタバレ

あらすじ 原因不明の腹痛に悩む女性クロエ(マリーヌ・ヴァクト)。 婦人科で診てもらうも、原因は心理的なものであるとされ精神分析医を紹介される。 早速訪ねたクリニックで出会った精神分析医ポール(ジェレミー・レニエ)と、カウンセリングを数回続けていったクロエは、腹痛の症状が治り気持ちも前向きになっていく。 そして、回復に向かうにつれ2人は惹かれ合い、恋人関係になっていくのであった。 ポールと同棲を始めたクロエは、ある日バスに乗っている最中に、ポールとそっくりな人物が女性といるところを目撃してしまう。 不安に思ったクロエはポールに聞いてみるも、人違いだと言われるばかり。 どうしても気になったクロエは、男を見た場所に向かうとそこにはクリニックが。 偽名を使いクリニックを予約したクロエは、そこにいた精神分析医がポールの双子の兄ルイ(ジェレミー・レニエ)であることを知る。 クリニックに通うにつれて、ポールとは正反対の性格のルイに惹かれていくクロエだが・・・。 登場人物 クロエ(マリーヌ・ヴァクト) 25歳。 謎の腹痛に苦しんでいて、婦人科の先生にとあるクリニックを紹介される。 訪ねたクリニックで出会った精神分析医のポールと恋人関係になるが、ある日ポールには双子の兄がいることが判明する。 ポール(ジェレミー・レニエ) クロエが訪ねたクリニックで働く精神分析医。 クロエの診察を重ねるうちに惹かれ合い、恋人関係になる。 穏やかで優しい性格だが猫が嫌い。 クロエに双子の兄がいることを隠している。 ルイ(ジェレミー・レニエ) ポールの双子の兄。 ポールと同じ大学に通い、ポールとは別のクリニックで精神分析医として働いている。 ポールとは対称的に、暴力的で荒々しい性格をしている。 ローズ(ミリアム・ボワイエ) クロエが住むアパートの隣人。 何かとクロエに声をかけてきて世話焼きなところがある。 猫好きで、飼って死んでしまった猫を剥製にして部屋に置いている。 クロエの母(ジャクリーン・ビセット) クロエの母。 望まない妊娠でクロエを出産したことで、クロエとは距離を置いている。 映画について 「2重螺旋の恋人」を手がけたのは、 フランソワ・オゾン監督です。 私は映画監督とかあまり重視していないので詳しくないのですが、オゾン監督の映画ファンって結構多いみたいですね! でも今回「2重螺旋の恋人」を観て、ファンが多いのもわかる気がしましたねー! 私はオゾン監督の作品は「スイミング・プール」を観たことがあって、最近の作品だと「婚約者の友人」が気になっていました。 最初から最後まで謎だらけ! 何が現実で何が幻想なのか、境目が全くわからない!! とにかく謎が多くて不思議な映画でした! あらすじを読む限りだと、主人公のクロエが出会って付き合っている精神分析医ポールには双子の兄がいることがわかって、クロエは対称的な性格の2人の間で揺れ動くっていう内容なんだなって思うはず。 確かにそうなんですが、話が進むにつれてポールは本当に双子なのか?これは現実ではないのか?とわけがわからなくなってきますw でも、全部理解できなくてもラストにはちゃんと答えが見えてきます。 でも、スッキリはしませんw こんなお話ですw あ、でも監督曰く、4回観れば謎は解明されるらしいですよw この映画は ネタバレしないと語れないので、以下はガッツリネタバレしながら書いていきます。 観ていない人は注意してください。 恋愛映画と思いきやこんな話(ネタバレ) 「2重螺旋の恋人」は、主人公のクロエが双子の兄弟の間で揺れ動くお話としてメインに出ていますが、結論的には クロエが抱える問題の解決に向けてのお話になっていると言っていいと思います。 クロエが抱えている問題というのは、 お腹の痛みや母親との関係。 おそらくクロエは、精神的な病に侵されているような状態に見えます。 原因不明の腹痛に悩んでいたクロエが受診した婦人科医に紹介されたのは、精神分析医のポール。 ポールに診てもらうようになって腹痛がなくなったクロエは、ポールと恋人関係になりました。 しかし、ある日クロエがバスに乗っていると、ポールによく似た男が女性と話しているところを目撃してしまいます。 その男はポールの双子の兄ルイでした。 2人は同じ大学に通い、クリニックは違うけれど精神分析医をしているということが発覚。 でもなぜかポールは、ルイの存在を隠しているんです。 そのことに不満を感じたクロエは、ポールには内緒でルイのクリニックに通うようになり、その後ルイと体だけの関係になっていきます。 そしてある日、妊娠が発覚するんです。 どっちの子供かもわからないし、この関係を続けるのはいけないと思ったクロエはルイとはもう会わないようにするんですが、なんせ顔が同じなのでルイがポールになりすまして会いに来たりするんですよね。 そんなルイの行動がエスカレートして危険を感じたクロエは、精神的に追い詰められてとんでもない行動を起こしてしまいます。 銃を持ちルイのクリニックに向かい、ルイを殺そうとするんです。 クリニックに着くと、そこにはなんとルイとポールが・・・。 なぜか2人は共謀してクロエを混乱させてきます。 どっちがルイでどっちがポールなのかわからなくなってしまったクロエは、引き金を引いてしまうんです。 その時、クロエの体に異変が・・・。 そしてその後、クロエの腹痛の謎が判明していきます。 クロエの腹痛の謎(ネタバレ) 原因不明の腹痛に悩まされているクロエ。 実はこの腹痛の正体と、ポールとルイの双子が関係してくるんです。 ルイのクロエに対する行動がエスカレートしていき危険を感じたクロエは、精神的に追い詰められてしまいルイを殺しに向かいます。 そこにいたルイとポールに混乱し、どちらかに向かって銃を撃ってしまうんですが、その時クロエにも腹痛が起きるんです。 そしてなんと、 お腹から何かが動き出してお腹を突き破ってくるんです・・・😱 これにはエイリアンかよ!と突っ込んでしまいましたよねw 一気に現実的じゃなくなってしまったのでテンションも下がりつつあったのですが、その後病院で処置を受けたクロエの病状が明らかになるんです。 クロエは妊娠したような症状が出ていたんですが、実際にお腹から出てきたのは人間の体の一部。 でも、身ごもった赤ちゃんの体の一部ではありません。 実は、クロエは元々双子で、母親のお腹の中にいるときに何らかの原因で片方がうまく育たず、最終的にクロエだけが生まれてきたのだということがわかったのです。 これは実際にある事例で、 バニシング・ツインというらしいです。 片方だけうまく育たず、母体に吸収されてしまうことがほとんどなんですが、稀に育っている方の体の中に胚が取り込まれてしまうこともあるらしく、脳腫瘍だと思って手術したら双子の片割れの一部が出てきたなんてことも実際にあったみたいです。 クロエの場合も同じで、取り込まれてしまった片割れの一部が子宮の中にあってそれが腹痛を起こしていたということだったのです。 そして、今まで起きていたことは実はクロエのお腹の中にいた片割れが引き起こしていたことだったんです。 クロエが表に出せない欲求や願望を妄想をしているのもあるんだけど、おそらく片割れが起こしていたんじゃないかなと。 なので実際にはポールは双子ではなかったということになります。 ルイはクロエの妄想の中で作り出した人物でした。 これには驚いたぜー! それにこのことがわかったことで、父親もわからず望まない妊娠で自分を産んだ母親との関係も改善されていくので良かったです。 7つの罠(ネタバレ) 公式サイトには、普通の予告編の他にこの映画に仕掛けられた7つの罠を見抜けるか!?という動画が公開されています。 👇それがこちら👇 仕掛けられた7つの罠 1の罠 原因不明の腹痛 2の罠 正反対の双子 3の罠 外見の変化 4の罠 グロテスクな美術館 5の罠 螺旋階段と猫のブローチ 6の罠 謎の隣人 7の罠 全てを知る家 こんな感じなんですが、個人的には7つの罠というより7つの謎と言ったほうがいいのかなと感じましたね。 1の罠に関しては、上記でネタバレしたことが答えです。 2の罠に関しては、クロエの双子の片割れもクロエと正反対の性格だったのかなぁと。 実際に穏やかなポールに対してルイは乱暴なんですが、そんな乱暴なルイに惹かれてしまったり、ポールに対してアブノーマルなセックスを要求したりする一面があるので、それが片割れの性格なのかなぁなんて思ったり。 まぁ、クロエの秘められた欲求でもあるんだけれど。 3の罠に関してですが、長い髪のクロエが髪をショートに切るシーンから本編がスタートするんですよね。 そのときにクロエがカメラ目線でこちらを見ているんですが、この髪型の変化が人格の変化を意味しているのかなぁって、観終わってから思いました。 4の罠は、クロエが働き始める美術館の展示品のこと。 毎回ちょっとグロテスクな作品が展示されているんですが、これはクロエの無意識を反映させていると監督は話していました。 観終わった後にもう一度観てみると、まぁなんとなくそんな感じもしますw この美術館の他にも、鏡を使った演出など、意識と無意識を表現している物が結構出てきます。 5の罠ですが、ポールの診察室に向かうときに登る螺旋階段、そしてルイの診察室に向かうときにも登る螺旋階段。 これって、螺旋状になっているDNAを連想させているんですかね? タイトルも2重螺旋の恋人っていうくらいだし。 そして猫のブローチですが、ルイがクロエにプレゼントする物なんですが、終盤に登場してきたクロエの母親が同じブローチを胸に付けているんですよね。 そう考えると、なぜクロエに渡されたのか、なぜ母親がしていたのかも理解できるかも。 6の罠、謎の隣人。 猫が好きで、自分が飼っていた猫の剥製を部屋に置いていたり、病気の娘がいると話したりしてくるんですが、母親のような存在なのかな? クロエの母親は、望まない妊娠でクロエを産んでいるので、クロエに対する愛情もないみたいだしクロエも母親を嫌っているんですよね。 それに対してクロエを気にかけてくれるおばさん。 クロエにとって理想の母親像を意味しているのかもしれないですね。 7の罠も謎だらけだった・・・。 クロエがポールとルイのことを知っているポールの元カノの家に行くんですが、元カノの母親がなぜかクロエがしたことを知っているんですよ。 おそらく、クロエの母親と双子の片割れを意味することなんだろうけど、難しすぎるよ・・・w てかこれ、4回観れば本当に謎が解けるんでしょうか・・・😂😂😂 観た感想 ホント謎だらけで複雑なお話でした! 私はこういうの大好きなので、観た後にもう一度観たりして結構楽しめましたね。 でも、謎だらけすぎて考えるのが疲れますwww もう少し簡単な謎にしておくれーーーw 他のオゾン監督作品も観てみたいです!.

次の