陳摶(ちんたん)とは
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略歴 [ ] 『』巻457・隠逸列伝上に陳摶の略歴が見られるほか、さまざまな書物に言及があるが、信頼できる記述は少ない。 『宋史』によると、陳摶は真源県（現在の）の出身であったという。 ただしこの地はの出身地とされるの聖地であり、付会かもしれない。 『歴世真仙体道通鑑』巻47には、「崇龕県（現在の）の人ともいうが、これは後に隠棲した所だろう」と言っている。 書物は一度読んだだけで暗記でき、の年間にの試験を受けたが、落第したため、その後は官途を目ざさずに隠棲し、のちにの雲台観、および少華山の石室に移った。 食事は日に酒を数杯飲むだけであった。 また一度寝ると百日以上起きなかった（『東軒筆録』によると三年間起きなかったという ）。 のが宮中に陳摶を召し、諫議大夫に取りたてようとしたが、陳摶は固辞して受けなかった。 「太華希夷志」（の張輅による陳摶の伝記。 に収める）によると、世宗は陳摶に白雲先生の号を与えた。 のは陳摶に学ぼうとしたが、自分は皇帝を教えるような術は持っていないといって断った。 太宗は陳摶に「希夷先生」の号を与え、多くの贈り物をした。 元年（988年）に、弟子に命じての張超谷に石室を造らせた。 翌年7月に石室が完成すると、陳摶は「自分は今月22日に蓮花峰の下の張超谷で死ぬ」という意味の上表文をしたため、そのとおりに死んだ。 「太華希夷志」も同じ話を載せるが、享年を118歳とする。 陳摶は『』を好み、『指玄篇』81章を著した。 ほかに「三峰寓言」「高陽集」「釣潭集」および詩六百余首を残した。 他人が思っていることを言い当てたり、遠くの場所で起きた出来事を知ることができたという。 著作 [ ] 陳摶は有名な道士であったため、その著作と伝えるものは多くが後世の仮託である。 『宋史』芸文志によると『易龍図』という著作があった。 今は図は残らず、序文のみが「龍図序」の題で『皇朝文鑑』巻85に収められている。 の朱震『漢上易伝』によると、陳摶はを种放（ちゅうほう）に伝え、种放は穆修（ぼくしゅう）に伝えた。 种放はまたを伝え、穆修はをに伝えたという。 『風鑑』は観相術の書で、『』に「希夷先生風鑑」（『』経籍考47では「希夷先生亀鑑」）、『』芸文略や『宋史』芸文志では「人倫風鑑」の題で見える。 『玉管照神局』などの観相書の中に収められて残っている。 『指玄篇』は現存しないが、『周易参同契発揮』に引用されて部分的に残っている。 脚注 [ ]• 『』による• 『宋史』による。 『』逍遥遊の「摶扶揺而上者九万里」（扶揺はつむじ風、摶は羽ばたく）から取ったもの。 なお字の「図南」も『荘子』の同じエピソードに出現する語• 魏泰「或一睡三年」• 『仏祖統紀』巻43「処士陳摶受易於麻衣道者、得所述正易心法四十二章、理極天人、歴詆先儒之失。 摶始為之註。 及受河図洛書之訣、発易道之秘。 漢・晋諸儒如・・・、皆所未知也。 其訣曰：戴九履一、左三右七、二四為肩、六八為膝。 縦横皆十五、而五居其室。 此図縦横倒正、回合交錯、随意数之、皆得十五。 劉牧謂非人智所能偽為。 」 関連項目 [ ]• - 数字を並べた形の河図洛書は陳摶にはじまるという。 外部リンク [ ] 中国語版ウィキソースに本記事に関連した原文があります。
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