ジプレキサ ザイ ディス 錠。 ジプレキサザイディス錠10mgの添付文書

ジプレキサザイディス錠の効果と副作用

ジプレキサ ザイ ディス 錠

1.ジプレキサ「ザイディス」の意味 ザイディス(Zydis)というのは、お薬の製法のひとつで、「口腔内崩壊錠 OD錠 」の一種です。 インスタント食品などによく使われているフリーズドライ製法という技術がありますが、ザイディスはこれと似たような製法で、お薬の液体を凍らせてから乾燥させるというお薬の作り方のことです。 ザイディスという製法を使って作ったザイディス錠は、水に触れるとすばやく溶けるという特徴があります。 つまり、ザイディスというのは、水(唾液)に触れるとすぐに溶けるお薬の事で、水が無くても飲めることのがメリットのお薬です。 口腔内崩壊錠 OD錠 とほぼ同じだと思って頂いて良いと思います。 ちなみに一般的な口腔内崩壊錠 OD錠 の中でも、ザイディス錠はより素早く溶ける部類に入るようです。 2.ジプレキサとジプレキサザイディスの違い ジプレキサ錠は錠剤であるため、服薬する際はお水と一緒に服薬する必要があります。 ジプレキサザイディス錠は、唾液に触れるとサッと溶けるため、水が無い状況でも服薬することができます。 外出先や仕事の合間などでも飲みやすいのがメリットでしょう。 しかしそれ以外にこの両者の違いはあるのでしょうか? 結論から言うと、これ以外の違いはありません。 口に入れただけで溶けるか、水と一緒に飲まないといけないのか、違いはただそれだけです。 ザイディス錠について、患者さんから良くいただく質問を紹介します。 お薬の効能は同じなのか? ジプレキサとジプレキサザイディスは、お薬の効果としては全く同じなのでしょうか。 これは「全く同じ」です。 ザイディスは口に入れるとあっという間に溶けてしまうため、人によっては「飲んだ感じがしない」「効く感じがしない」と感じるようですが、薬理学的にはどちらも同じものであり同じ効果を発揮します。 服薬してからの血中濃度の推移もほぼ同等であることが研究から示されています。 確かにサッと溶ける分すぐに効くようなイメージがあるのは理解できますが、実はどちらも効果発現までの時間に差はありません。 どちらも服薬してから3. 5時間ほどで血中濃度が最大になり、半減期は30時間前後です。 (半減期・・・服薬したお薬の血中濃度が半分になるまでにかかる時間) 詳しくは、ジプレキサザイディス錠の添付文書に、ジプレキサ錠とジプレキサザイディス錠の血中濃度の推移が載っていますのでご覧ください。 (「ジプレキサ 添付文書」で検索すればオンライン上でも見ることができます。 しかし、 ジプレキサ錠とジプレキザイディス錠は、どちらも全く薬価です。 参考までにそれぞれの薬価を紹介します。 ジプレキサ ジプレキサザイディス 2. 5mg 134. 5円 -(剤型なし) 5mg 251. 3円 251. 3円 10mg 476. 8円 476. 8円 (2015年3月現在) 3.ジプレキサとジプレキサザイディスどっちを選べばいいの? ではジプレキサとジプレキサザイディス、どちらを選べばいいのでしょうか。 こういった人はこっちが良いとか、あるのでしょうか。 効能には全く差がありませんので、 完全に好みで決めて頂いて構いません。 水と一緒に飲む普通の錠剤か、唾液でサッと溶ける水がいらないタイプか。 違いはこれだけです。 出先で飲むことが多いとか、水がなくても飲めた方がありがたい、という方であればジプレキサザイディスがよいでしょう。 しかし、普通のお薬のように錠剤タイプの方が飲んだ感じがして安心という方であればジプレキサがよいでしょう。 効果も値段も全く同じお薬ですから、医学的にはどちらを選んだ方が良いというものはありません。 患者さんがそれぞれ飲み心地などの好みで選んでよいのです。 【メンタルヘルス向上のヒント】 【こころの病気】 - - - - -恐怖症 -- -- -- -- -- - - - - - - 【こころと身体の病気】 【お薬()】 - - -- -- -- - --超短時間型 --- --短時間型 --- --- --- --- --中時間型 --- --- --- --- --- --- --長時間型 --- --- -メラトニン受容体作動薬 -- -オレキシン受容体拮抗薬 -- -三環系抗うつ剤 -- -- -- -- -- -四環系抗うつ剤 -- -- - -- -- -- -- -- - -- -- -- - -- -- -その他 -- -- -- () - - - - - - - - - - - - - - 抗精神病薬 - -- -- -第2世代抗精神病薬 -- -- -- -- -- -- -- -- -- - - - - - ADHD治療薬 - 抗酒薬 - 漢方薬 - - - - 向精神薬の副作用 - - - 【精神科への受診】 【こころの検査】 【治療法】 【精神疾患と取り巻く制度】.

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オランザピン

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オランザピンの構造はに似ているが、系に分類される。 オランザピンは、に対し高い親和性を有している。 オランザピンの作用機序は明らかにはなっていないが、オランザピンの抗精神作用はドーパミン受容体、特にドーパミンD 2受容体への拮抗作用によるものと考えられている。 セロトニン拮抗作用もまたオランザピンの有効性に影響している可能性があるが、研究者の間でも5-HT 2A拮抗作用については議論が続いている。 添付文書では、オランザピンの多数の受容体に対する作用が、統合失調症の陽性・陰性症状、認知障害、不安症状、うつ症状などに対する効果と、を軽減する効果を生むと考えられると書かれている。 受容体 Receptor K i nM 作用 備考 00070. 3 拮抗 00003 拮抗 の治療作用に関与 00031 拮抗 00028. 77 拮抗 00047 拮抗 00014. 33 拮抗 00082 拮抗 02282 拮抗 00585 不明 01061 不明 02209 不明 00002. 4 逆作動 00011. 9 逆作動 に関与 00010. 2 逆作動 に関与 00202 拮抗 に関与 01212 不明 00008. 07 拮抗 00105. 2 拮抗 00002. 19 逆作動 強力なに関与 00044 拮抗 10000以上 拮抗 00026 拮抗 に関与 00063. 5 拮抗 00052. 64 拮抗 に関与 00017. 33 拮抗 00007. 5 拮抗 00112 拮抗 に関与 00263 拮抗 00315 拮抗 00081. 8 拮抗 00028. 9 拮抗 日本での経緯 [ ]• 2000年12月にジプレキサ錠が統合失調症治療薬として承認され、2001年6月4日に発売された。 2001年11月29日に細粒が承認され、2004年5月に発売された。 Catalent Pharma Solutions社のフリーズドライ技術「ザイディス」を採用したジプレキサザイディス錠は、2005年3月に承認され、同年の7月1日に発売となった。 2010年10月、双極性障害の躁症状の改善の適応を取得。 2012年2月、双極性障害におけるうつ症状の改善で承認を取得。 国内初の双極性障害の躁症状と鬱症状の両方を改善する適応を持つ薬剤となった。 作用があり、難治性、あるいはやによる・に有効だが、外使用となる。 統合失調症やなどの者の家族らが組織していたが、1999年4月に早期に承認するようと有力へした。 アメリカでの状況 [ ]• アメリカFDAで承認された2番目の非定型抗精神病薬で、アメリカ国内で最も多く使用されている。 アメリカではに加え、の躁病相の治療と予防、との合剤であるOlanzapine-fluoxetine combination(OFC、)はのうつ病相の治療、難治性うつ病の治療においてもFDAから承認を受けている。 禁忌 [ ]• の患者• 中枢神経抑制剤の強い影響下にある患者• を投与中の患者• の患者、あるいは糖尿病の既往歴のある患者 副作用 [ ] ジプレキサ ザイディス錠 10mg 主なは、不眠、眠気、体重増加、、、、倦怠感不安・焦燥、興奮・易刺激性。 また、主な臨床検査値異常は(GPT)上昇、上昇、(GOT)上昇、上昇である。 プロラクチン上昇に伴い、乳汁分泌も報告されている。 他の非定型精神病薬と比べ、特に注意が必要とされている副作用が、 体重増加()と 耐糖異常()である。 オランザピンはののアポトーシスを引き起こしていることが京都大学から報告されている。 もともと社会的に肥満が問題になっているアメリカでは、オランザピンによる体重増加はすぐに心筋梗塞など致死的な疾患に結びつきかねないので、特に注意が必要とされている。 これに対し、発売元の日本イーライリリーでは、糖尿病患者やその既往歴のある患者に対する患者への投与を禁忌に入れ、上で目立つように警告を発するなどの対応をとった。 哺乳類での研究 [ ] 臨床使用を模倣したへの投与は、脳容積の大幅な減少をもたらした。 過剰摂取は450mg摂取で死亡報告あり。 2,000mg摂取で生存報告もある。 オランザピンの過剰摂取は有害であると考えられる。 特定の解毒剤はないとされる。 雌マウスと雌ラットに慢性曝露した複数の研究で発癌性が実証されているが、雄マウスと雄ラットでは実証されていない。 発見された腫瘍は肝臓や乳腺であった。 訴訟 [ ] ジプレキサ(オランザピン)は1996年に市場に出たが、服用後に糖尿病やほかの病気になったとの訴えがあり、2005年には8000件の訴訟に対して7億ドル、2007年には18000件の訴訟に対して5億ドル支払っている。 2009年、は、非定型抗精神病薬ジプレキサ(オランザピン)を、体重増加などの副作用の情報を告知せず、また常用量で死亡リスクを高める老人への睡眠薬としての利用を勧める「午後5時に5mg」などの違法なマーケティングにより14億ドルの罰金が科された。 出典 [ ] []• Burton, Michael E. ; Shaw, Leslie M. ; Schentag, Jerome J. ; Evans, William E. May 1, 2005. 815. 2016年11月4日閲覧。 大阪大学医学部・緩和医療学• 霞ヶ関の犯罪「お上社会」腐蝕の構造 本澤二郎 リベルタ出版 2002年 p196• ジプレキサ錠 添付文書(2020年2月改訂、第1版)• CareNet 2013年8月30日. 2015年4月1日閲覧。 Alex Berenson 2007年1月4日. The New York Times. 2013年3月15日閲覧。 Maia Szalavitz Sept 2012年9月17日. TIME. com. 2013年2月23日閲覧。 参考文献 [ ]• 編『オランザピン100の報告 ひとりひとりの治療ゴールへ』 星和書店 2003年。 編『オランザピンを使いこなす』 2007年5月1日。 外部リンク [ ]• (医療関係者向け).

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ジプレキサザイディス錠の効果と副作用

ジプレキサ ザイ ディス 錠

「ザイディス錠とOD錠の違い」と「オランザピンOD錠の甘味」について 2016年6月に発売予定となっているオランザピンOD錠は14社から発売される予定です。 どの製品も先発品との比較データで有用な値を示しています(AUC比:98~105%) そのため薬物動態以外のポイントを考慮しながら、オランザピンOD錠の違いについて検討してみます。 ~ジプレキサザイディス錠の特徴~ 添加物である「ゼラチン」が剤形構成におけるメイン成分です。 ゼラチンを主添加物としている製剤にはザイディス錠以外にはシクレスト舌下錠、マクサルトRPD錠などがあります。 さらにジプレキサザイディス錠には人工甘味料であるアスパルテーム(砂糖の100~200倍の甘さ)が含まれています。 通常の口腔内崩壊錠の水中崩壊時間が20~30秒であるのに対し、「超速崩壊錠剤」として知られるザイディス(登録商標)技術は15秒未満で水中崩壊します。 ザイディス錠はカーディナルヘルス社が開発した技術でゼラチンを主成分としながらマンニトール等とともに懸濁状態とした後に凍結乾燥して迅速分散性固形経口投与剤形として精製する登録商標技術です。 一般的な口腔内崩壊錠は服用後20~30秒程度で崩壊します。 しかし服用を強く拒否する患者様の場合錠剤が崩壊している間に吐き出すことがしられています。 しかし、錠剤崩壊時間が数秒であれば服用時に不快に思う前に錠剤が崩壊するため服用を促すことができます。 このような需要に対して開発された剤形がザイディス錠です。 2016年4月に発売予定となっているオランザピンOD錠はいわゆる「口腔内崩壊錠」です。 製剤見本が手に入ったので37度の温湯で水中崩壊してみたところ20~30秒で崩壊することが確認できました。 OD錠を崩壊性という観点からザイディス錠と比較しても相手になりません。 成分は同じですが、剤形は違うことをしっかり患者さんにお伝えする必要があると思います。 (ニプロとヨシトミは同一薬剤と思われます)。 それ以外のメーカーから発売されるオランザピンOD錠にはアスパルテームが含まれておりません。 ザイディス錠は1錠ごとにブリスター包装されているため単剤開封して使用することを想定しています。 一方でOD錠は1包化が可能ですので、単剤のみならず他剤と一緒に服用することも想定されます(バラ錠が発売しいます)。 この点を採用メーカー検討に加味すると、OD錠における甘味というのは採用メーカーを左右する理由となるかどうかは難しいところかと思います。 (現在発売されている各OD製剤のうち約50%にアスパルテームが含まれています) また、甘味以外のポイントとしては「JG」「ファイザー」「TCK」から発売されるオランザピンOD錠2. 5mgが楕円径の製剤です。 (上記3社の薬物動態がな時であることから同一薬品と思われます)。 5mgを楕円径にした理由は「半錠にしやすい」、「他規格との取り間違え対策」がどが考えられます。 先発品が円形であるため、このポイントをどのように捉えるかも選定ポイントの一つかと思います。 割線の有無を確認してみると「トーワ」「テバ」「タカタ」「アメル」には割線が入っています。 割線を「割りやすい」と捉えるか「割れやすい」と捉えるかで採用基準が真逆になりますので、ここも選定ポイントになるかと思います。 それ以外には製剤の色はいずれも「黄色、微黄白、淡黄白」といずれも先発に近い感じの色となっております。 形は先発が「薄くて軽くて平べったい」というザイディスに特徴的な形なのに対して、後発品はOD錠にありがちな「厚みがある円形」となっています。 オランザピンOD錠の質量は軽いものでは200mg、重いものでは400mgと重量に大きな違いが見られます。 このあたりはOD錠のメーカー特性が出ている気がします。

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