日商簿記1級 問題集。 日商簿記1級を独学 で合格するための教材選び。合格までの勉強時間と勉強方法

日商簿記1級の覚えておくべき「仕訳内容」!出題傾向とは?

日商簿記1級 問題集

2点) 参考データ 受験者数 2,293(名) 実受験者数 1,585(名) 合格者数 193(名) 合格率 12. 前回が相当難しかったので、ちょっと簡単になりましたね。 合格のための勉強法 勉強法と言っても、3級の受かり方を教えた記事で説明した方法と基本的には同じです。 テキストでインプット、問題集でアウトプットです。 参考記事: おことわり 誤解が無いようにここで少しお話をさせていただきますと、私の場合は今回の11月、前回の6月の日商簿記は公認会計士の勉強をしながら受験をしました。 ですので、単純に日商簿記のみの勉強をしている方より勉強が進んでいる部分もあったりなかったりだと思われるかも知れません。 ですが、 私は2015年の2月、まだ公認会計士の勉強が全くスタートしていない段階で、全経簿記上級という、日商簿記1級に匹敵する資格に合格しています。 (全経上級の記事についてはまた改めて書きます) 当時は日商簿記1級の教材のみを使用して勉強していました。 すなわち、当然ですが、 公認会計士の勉強をしていなくても、独学で日商簿記1級合格レベルまで到達することは絶対に出来るということです。 人それぞれ個人差があるので、時間はかかるかも知れませんが、日商簿記1級は誰でも合格できます。 テキストでインプット 1級は3級と違って2教科4科目構成になります。 財務会計と呼ばれる分野から、 「商業簿記」「会計学」 管理会計と呼ばれる分野から、 「工業簿記」「原価計算」 ですが、 やることは3級と同じです。 まずはテキストを使って基本論点をインプット。 1度読んだだけではよく理解できない部分も当然に出てきます。 意味の分からない仕訳、覚えにくい仕訳、どうしてもあると思います。 ですが大丈夫。 どうせ10周も20周もテキストを読み込むことになりますから、初めのうちは軽い気持ちで読み飛ばしましょう。 私が使ったのは3級の時と同じとおるシリーズの 「とおるテキスト」です。 3級の時も書きましたが、 とおるシリーズはもうすでに販売されていないようです。 平成28年度から出題範囲等の変更もあって、 新シリーズのテキストが発刊されています。 私と同じようにネットスクール社のテキストを用いて学習される方は 「日商簿記1級に合格するための学校」というシリーズを使用してください。 平成28年度試験に対応した最新版の教材になります。 正しいインプットができたところで、それが解答に反映されなければ点数にはなりません。 日商簿記でよく出題されるパターンの問題形式で練習を何度も繰り返すことで、確実に得点力がアップしていきます。 3級の時と同様に、ひとつの論点のインプットが終わったらすぐに問題演習に取り掛かってください。 アウトプット用の教材からインプットされることもたくさんあります。 むしろ問題集から先に目を通して、該当箇所をテキストでインプットする、なんていう学習方法も、場合によっては効果的になります。 (復習時にはこの方が良い) まずは各論点において、基本的な問題が完ペキになるように仕上げましょう。 私が使用した問題集は、とおるシリーズの 「とおるゼミ」です。 こちらもすでに絶版となっていますので、最新版の新教材を用いて学習しましょう。 理論対策・過去問演習 日商簿記3,2級と1級の違いのひとつとして、 1級では理論問題が出題されるという点があげられます。 理論といっても、普段から計算科目の勉強をしていく中で身につくものがほとんどな上、基本的な事柄しか問われませんので、心配する必要はありません。 飽くまで点数を「拾いに行く」という感覚で良いでしょう。 計算の設問で確実に合格点を取りに行き、理論で少し上乗せをしていく、という感覚を過去問演習で身につけていきましょう。 過去問演習のみでなく、資格予備校などで開催されている答練を受けに行くのも大変良い経験になります。 本試験と同じ緊張感の中で答練の難しい問題にどれだけ立ち向かえるか、挑戦してみてはいかがでしょうか。 この理論ナビは、私が全経上級合格までに実際に使っていたものです。 論点ごとに区分けされており、短期間で理論を仕上げるには良い教材です。 理論の学習は、一通り計算科目の勉強が終わってから取り掛かりましょう。 まずは 計算の範囲で得点できることが大前提です。 おわりに 簿記の成長曲線は一次関数のように単純に右上がりではありません。 勉強全般に共通して言えることかも知れませんが、こと「簿記」という資格においては、この点をよくわかっておく必要があります。 なぜなら、 自分の成長がすぐに反映されずに、あきらめてしまう方が非常に多いからです。 何度も間違えてしまう問題は、自分がどこで間違っているのかを究明してください。 いつまでたっても不安な問題は、焦らずに何度も解きなおしてください。 自分を信じて、最後まで勉強し続けてください。 壁は絶対に壊せます。 乗り越えられます。 自分を信じて、地道に勉強を続けていくと、 ある日突然すべてが理解できてしまう瞬間が訪れます。 その瞬間、あなたのこれまでの努力が報われ、「ああ、こういうことなんだ」と思うはずです。 このすべてを見通せる瞬間を楽しみに、どうか勉強を続けてみてください。 絶対に合格できます。 大丈夫、私にできたんだから。 日商1級取得までの具体的な勉強スケジュールについて記事を書きました。 合格を目指す方は合わせて御覧ください。 関連:.

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日商簿記1級を独学 で合格するための教材選び。合格までの勉強時間と勉強方法

日商簿記1級 問題集

過去問題を使いこなすことは日商簿記1級に合格するための近道です。 ですが、どうやって使いこなせばいいのかはよく分からないのが現実ではないでしょうか。 本日は 日商簿記1級の「どの」過去問題集を「どのタイミングで」「どうやって」「どれくらい」解くべきか、過去問題の使い方の全てをお伝えします。 そもそも過去問題は解くべきなのか? 簿記を勉強している方の中に、過去問題は解く必要はないと考えている方がいます。 そういう方は次のように考えているようです。 「過去に出題された問題がもう一度出題されることはない」 確かに「全く同じ」問題は出題されることはないと思います。 ですが、それでも過去問題を解かないという選択肢はありえません。 理由は次の2つです。 全く同じ問題は出題されなくても、同じ「ような」問題は出題されることがあるから• 試験問題の作成者は必ず過去問題を見ているから 全く同じ問題は出題されなくても、同じ「ような」問題は出題されることがあるから 確かに金額まで完全に同じ問題は出題されないかもしれません。 しかし、 「同じ内容の取引で金額だけが違う問題」などは普通に出題されます。 むしろ「今まで全く見たことがない問題」の方が圧倒的に少ないです。 試験問題の作成者は必ず過去問題を見ているから 検定試験は試験の難易度や試験範囲、分量などを安定させなければなりません。 これらが試験の回ごとに大きく変わってしまうと、合格者の能力も回ごとにばらついてしまい、合格者にどのような能力があることをその検定試験が保証しているのか分からなくなってしまうからです。 なので、試験の難易度や試験範囲、分量などを安定させるために試験問題の作成者は必ず過去に問題を見ます。 過去の問題を参考に問題を作るので、過去問題に影響されないわけがありません。 こういった理由から過去問題は絶対に解くべき問題集だと言えます。 過去問題集はいつ買うのか 過去問題は必ず解く必要があるのですが、ではいつ買うのがいいでしょうか。 過去問題集の最新刊はおおよそ試験日の1ヵ月後に発売されます。 ということは6月受験であれば12月下旬、11月受験であれば7月上旬になります(日商簿記1級は2月受験はありません。 これからお伝えする「過去問題の使い方」を見れば分かるのですが、これでは遅すぎます。 もっと早くに手に入れておくべきです。 そこで、最新刊はあきらめて、一つ古いものを購入します。 そうすると、6月受験であれば7月上旬、11月受験であれば12月下旬になり、約1年前に手に入れることができます。 このタイミングで手に入れば十分間に合うので、 1つ前の刊が発売されたときに買うことが大切です。 過去問題集の使い方 過去問題集はどうやって使うと効果的なのでしょうか。 具体的にタイミング別にお伝えします。 過去問題集を使うタイミングは次の3つです。 ある単元の学習を完了したとき• ある科目の学習が終わったとき• 直前期 ある単元の学習を完了したとき 簿記には「現金過不足」「資産除去債務」などの単元があります。 ある単元の学習が終わったとき(1回目の問題練習が終わったとき)が過去問題集を使う最初のタイミングです。 このタイミングでは、 その単元が出題されている問題を見て「分量」「難易度」「想定される解答時間」などをつかみます。 このときのポイントは 「8割の得点をとるためにはどれくらいのスピードでどれくらい正答すればいいか」という意識で見ることです(合格点の7割に余裕の1割を加えて8割としています。 これをやっておくことで自分が最終的に到達しなければならないレベルと身につけなければならない範囲が何となく分かります(何となくで構いません。 ちなみに、この段階で解く必要はありません。 見るだけで十分です。 ある科目の学習が終わったとき 日商簿記1級は「商業簿記」「会計学」「工業簿記」「原価計算」の4科目です。 このうち商業簿記と会計学は内容的に分ける意味がほとんどありませんので、ここでは「商業簿記・会計学」「工業簿記」「原価計算」の3科目とします。 このそれぞれの科目の学習が終わった時点で過去問を解きます。 解くのは学習が終わった科目です。 解くペースは次のとおりです。 1回目:それぞれの科目の学習が終わった次の日• 2回目:1回目の翌日• 3回目:2回目の1週間後• 4回目:3回目の2週間後• 5回目:4回目の1ヵ月後• 6回目:5回目の2ヵ月後• 7回目:6回目の6ヶ月後 それぞれの過去問題集の使い方についてお伝えします。 1回目 「ある単元が終わったとき」には見ているだけなので、解くのはこれが最初です。 出来具合は気にする必要はありません。 また、時間を超えて解き続けても構いませんが、 時間は必ず計ることが大切です。 時間を計ることでどれくらいの時間で解答しなければならないのかを体で覚えていきます。 解答が終わったら、答え合わせをして解説を読みます。 解説は間違えてしまったところだけで構いません。 次は9割以上正解するつもりでしっかりと読んでください。 また、 必要であれば手を動かして解き直してください。 そして、 正解できる自信が持てたら、間髪入れずに今度は9割以上得点することを意識してもう一度解きます(得点が9割を超えていた場合はもう一度解く必要はありませんが、たいていの場合はそうではないので、もう一度解くことになります。 解き終わったらもう一度答え合わせをします。 もし9割に届かなければさきほどの解説の読み込みが浅いか基礎力不足かどちらかです(ほんの数分前まで解答・解説を見ていた問題で9割に届かないというのはそういうことです。 もし9割に届かなければもう一度解いてもう一度答え合わせです。 9割に届くまで何度でも繰り返します(1回目にしっかりと解説を見て手を動かして解き直し、しっかりと身についていれば2回目にはたいてい9割は超えます。 2回目 2回目も1回目と同じことを繰り返します。 ただ、前日に解いた問題をもう一度解くことになるので、1回目から9割に届くことも多いです(本来はそうあってほしいです)。 1回目から9割に届けば、さっと解説に目を通して終了です。 そうでなければ9割に届くまで1回目と同じように何度も解き直します。 3回目 3回目も基本的には2回目と同じです。 ここでは1回で9割に到達したいところです(もし届かなければ問題を解いた後の復習が足りないか基礎力不足です。 1回目から9割に届けば、さっと解説に目を通して終了です。 そうでなければ9割に届くまで1回目と同じように何度も解き直します。 4回目 4回目も基本的には3回目と同じです。 1つ違うのは、 ここから時間制限をしっかりと守って解いていきます(「商業簿記・会計学」なら2つ合わせて90分、「工業簿記」「原価計算」ならそれぞれ45分です。 そして、 その時間内に9割の得点を目指します。 ここでも1回で9割に到達したいところです。 1回で9割に届いたのであれば解説をさっと見て終了して構いません。 逆に 時間内に解けなかった場合は、解答を導き出すまでの過程に関してチェックします。 「もっと速く解くためにはどうしたらいいか」「無駄な作業はなかったか」「解き方は固まっているか」など、 時間短縮につなげるためにはどうしたらいいかという視点で自分の解き方をチェックし、必要であれば手を動かして解いてみます。 ちなみに、 この段階で正解できていない「1割」のレベルについても意識を向けます。 この1割にあたる問題が「捨問」で、本試験では捨てる問題です。 「どのレベルの問題を捨てるのか」という水準を体で覚えていくことが大切です(満点が取れる人は「捨問」を意識する必要はありません。 5回目以降 5回目以降は4回目までの繰り返しです。 ここにきて9割に届かないという場合、基本が身についていないか暗記に頼っている可能性が高いです(もし単純ミス以外で9割に届かない場合は該当する単元を丁寧に勉強しなおすことが必要です。 通常の問題と同じように「解いて答え合わせ」を行います。 直前期 直前期とはおおむね本試験の約1ヶ月前です。 直前期だからといって特別にやることが変わるわけではありません。 「ある科目の学習が終わったとき」の過去問題を解く練習を続けていればいいと思います。 一つ違うのは「前回の過去問」についてです。 「過去問はいつ買うのか」でお伝えしたとおり、購入した過去問題集は「前回の問題」が掲載されていません(1つ前の刊を購入しているからです。 直前期にはこの「前回の問題」を実力試しのつもりで解きます。 この「前回の問題」は購入した過去問にはついていないのでどこかで手に入れなければなりません。 最新刊も買うというのも一つの手ですが、ほとんどが前回のものと重なるのでもったいないと思われる方も多いかと思います。 そこで お勧めなのが「会計人コース」を買うという方法です。 会計人コースに日商簿記1級の最新の過去問題と解答が掲載されます(必ず毎回とはいえないのですが、かなりの確率で掲載されます。 6月の日商簿記1級の過去問題が8月上旬に発売される会計人コース(7月号)に、11月の日商簿記1級の過去問題が2月上旬に発売される会計人コース(3月号)に掲載されることが多いです。 会計人コースは約1,500円するので、過去問題集を買うのと値段はそれほど変わりません。 しかし、色々とためになる情報も載っているのでお勧めです。 ちなみに解答用紙はで何度も印刷できるので繰り返し解くときも便利です。 直前期には、こうやって手に入れた 最新の過去問を実力試しのつもりで解いてみます。 もちろん 時間厳守で、できれば開始時間も本番に合わせて解きます。 1回目に8割以上解ければ合格はほぼ確実です。 これまでやってきたことを継続し、ほぼ確実に合格できるでしょう。 本番までの1ヶ月に逆転されないように努力を続けましょう。 6割以上8割未満だった場合、このままでは合格は半々といったところです。 しっかりと復習を行い、自分が弱い部分をしっかりと確認して本番に備えましょう。 ここからの追い込みが勝負を分けます。 6割未満だった場合、何か致命的な弱点があるか、これまでの勉強が不十分だった可能性があります。 致命的な弱点を見つけ出してなくし、勉強をしっかりと行うことが必要です。 まだ本番まで1ヶ月あるので挽回は十分可能です。 直前期はこうやって過去問を使います。 ちなみに、 最新の過去問題集も2回目以降は「ある科目の学習が終わったとき」と同様に行います。 どの過去問題集を買うべきか これまで過去問題集の使い方を具体的にお伝えしてきました。 最後に「どの過去問題集を買うべきか」についてお伝えします。 日商簿記1級の過去問題集は代表的なものは次の3つです(TACから「出題パターンでマスター過去問題集」というものも出版されていたのですが、最近は版が新しいものが出版されていないので除いています。 合格するための過去問題集 日商簿記1級(TAC簿記検定講座)• 日商簿記1級過去問題集 出題パターンと解き方(ネットスクール)• 日商簿記1級過去問題集(大原簿記学校) また、これまでの「過去問の使い方」にしたがって過去問を使う場合に必要な条件は次の3つです。 最低10回分が掲載されていること• 解説が自分にとって分かりやすいこと• 会計基準が古いときの過去問が最新の会計基準に訂正されていること 先ほどの3つは全て1と3を満たしています。 2は個人差が大きいので、本屋で立ち読みしてみて自分に合ったものを選べばいいと思います。 価格はほとんど同じです。 個人的には「収録回の多いネットスクール」「解説が詳しいTAC」「解説がシンプルな大原」といった印象を持っていますが、自分の感覚を大事にしてください。 まとめ 日商簿記1級の過去問題集は一つ古いものを買います。 そして、「ある単元の学習を完了したとき」に本試験の範囲やレベルを確認するために見ます。 そして「ある科目の学習が終わったとき」に本格的に解きます(7回繰り返します。 直前期には本番のつもりで前回の過去問を解きます。 これだけ過去問題集を120%使いこなせば合格は目前です。 簿記の勉強応援しています。 メルマガ登録フォーム 簿記革命メルマガ「」の登録フォームです。 お名前(名字のみ漢字でお願いします) メールアドレス 【簿記革命】の解答用紙と質問シートを無料でダウンロードいただけます。 繰り返しの復習にお役立て下さい。 簿記1級の合格を目指して簿記の勉強をしているひとのための勉強法を解説した当社運営のウェブサイトです。 独学で簿記を勉強をしている人をサポートしている当社運営のウェブサイトです。 正誤表です。 【簿記革命】での誤りとその訂正についてお伝えしています。 お勧め記事• 最近の投稿• 2020年7月13日• 2020年6月30日• 2020年6月23日• 2020年6月16日• 2020年6月9日• 2016年11月27日• 2016年11月20日• 2020年3月23日• 2020年3月16日• 最近のコメント• に admin より• に 簿記おやじ より• に admin より• に より• に admin より•

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日商簿記1級独学勉強法:過去問題集はバラバラに分割して使い倒す!

日商簿記1級 問題集

過去問題を使いこなすことは日商簿記1級に合格するための近道です。 ですが、どうやって使いこなせばいいのかはよく分からないのが現実ではないでしょうか。 本日は 日商簿記1級の「どの」過去問題集を「どのタイミングで」「どうやって」「どれくらい」解くべきか、過去問題の使い方の全てをお伝えします。 そもそも過去問題は解くべきなのか? 簿記を勉強している方の中に、過去問題は解く必要はないと考えている方がいます。 そういう方は次のように考えているようです。 「過去に出題された問題がもう一度出題されることはない」 確かに「全く同じ」問題は出題されることはないと思います。 ですが、それでも過去問題を解かないという選択肢はありえません。 理由は次の2つです。 全く同じ問題は出題されなくても、同じ「ような」問題は出題されることがあるから• 試験問題の作成者は必ず過去問題を見ているから 全く同じ問題は出題されなくても、同じ「ような」問題は出題されることがあるから 確かに金額まで完全に同じ問題は出題されないかもしれません。 しかし、 「同じ内容の取引で金額だけが違う問題」などは普通に出題されます。 むしろ「今まで全く見たことがない問題」の方が圧倒的に少ないです。 試験問題の作成者は必ず過去問題を見ているから 検定試験は試験の難易度や試験範囲、分量などを安定させなければなりません。 これらが試験の回ごとに大きく変わってしまうと、合格者の能力も回ごとにばらついてしまい、合格者にどのような能力があることをその検定試験が保証しているのか分からなくなってしまうからです。 なので、試験の難易度や試験範囲、分量などを安定させるために試験問題の作成者は必ず過去に問題を見ます。 過去の問題を参考に問題を作るので、過去問題に影響されないわけがありません。 こういった理由から過去問題は絶対に解くべき問題集だと言えます。 過去問題集はいつ買うのか 過去問題は必ず解く必要があるのですが、ではいつ買うのがいいでしょうか。 過去問題集の最新刊はおおよそ試験日の1ヵ月後に発売されます。 ということは6月受験であれば12月下旬、11月受験であれば7月上旬になります(日商簿記1級は2月受験はありません。 これからお伝えする「過去問題の使い方」を見れば分かるのですが、これでは遅すぎます。 もっと早くに手に入れておくべきです。 そこで、最新刊はあきらめて、一つ古いものを購入します。 そうすると、6月受験であれば7月上旬、11月受験であれば12月下旬になり、約1年前に手に入れることができます。 このタイミングで手に入れば十分間に合うので、 1つ前の刊が発売されたときに買うことが大切です。 過去問題集の使い方 過去問題集はどうやって使うと効果的なのでしょうか。 具体的にタイミング別にお伝えします。 過去問題集を使うタイミングは次の3つです。 ある単元の学習を完了したとき• ある科目の学習が終わったとき• 直前期 ある単元の学習を完了したとき 簿記には「現金過不足」「資産除去債務」などの単元があります。 ある単元の学習が終わったとき(1回目の問題練習が終わったとき)が過去問題集を使う最初のタイミングです。 このタイミングでは、 その単元が出題されている問題を見て「分量」「難易度」「想定される解答時間」などをつかみます。 このときのポイントは 「8割の得点をとるためにはどれくらいのスピードでどれくらい正答すればいいか」という意識で見ることです(合格点の7割に余裕の1割を加えて8割としています。 これをやっておくことで自分が最終的に到達しなければならないレベルと身につけなければならない範囲が何となく分かります(何となくで構いません。 ちなみに、この段階で解く必要はありません。 見るだけで十分です。 ある科目の学習が終わったとき 日商簿記1級は「商業簿記」「会計学」「工業簿記」「原価計算」の4科目です。 このうち商業簿記と会計学は内容的に分ける意味がほとんどありませんので、ここでは「商業簿記・会計学」「工業簿記」「原価計算」の3科目とします。 このそれぞれの科目の学習が終わった時点で過去問を解きます。 解くのは学習が終わった科目です。 解くペースは次のとおりです。 1回目:それぞれの科目の学習が終わった次の日• 2回目:1回目の翌日• 3回目:2回目の1週間後• 4回目:3回目の2週間後• 5回目:4回目の1ヵ月後• 6回目:5回目の2ヵ月後• 7回目:6回目の6ヶ月後 それぞれの過去問題集の使い方についてお伝えします。 1回目 「ある単元が終わったとき」には見ているだけなので、解くのはこれが最初です。 出来具合は気にする必要はありません。 また、時間を超えて解き続けても構いませんが、 時間は必ず計ることが大切です。 時間を計ることでどれくらいの時間で解答しなければならないのかを体で覚えていきます。 解答が終わったら、答え合わせをして解説を読みます。 解説は間違えてしまったところだけで構いません。 次は9割以上正解するつもりでしっかりと読んでください。 また、 必要であれば手を動かして解き直してください。 そして、 正解できる自信が持てたら、間髪入れずに今度は9割以上得点することを意識してもう一度解きます(得点が9割を超えていた場合はもう一度解く必要はありませんが、たいていの場合はそうではないので、もう一度解くことになります。 解き終わったらもう一度答え合わせをします。 もし9割に届かなければさきほどの解説の読み込みが浅いか基礎力不足かどちらかです(ほんの数分前まで解答・解説を見ていた問題で9割に届かないというのはそういうことです。 もし9割に届かなければもう一度解いてもう一度答え合わせです。 9割に届くまで何度でも繰り返します(1回目にしっかりと解説を見て手を動かして解き直し、しっかりと身についていれば2回目にはたいてい9割は超えます。 2回目 2回目も1回目と同じことを繰り返します。 ただ、前日に解いた問題をもう一度解くことになるので、1回目から9割に届くことも多いです(本来はそうあってほしいです)。 1回目から9割に届けば、さっと解説に目を通して終了です。 そうでなければ9割に届くまで1回目と同じように何度も解き直します。 3回目 3回目も基本的には2回目と同じです。 ここでは1回で9割に到達したいところです(もし届かなければ問題を解いた後の復習が足りないか基礎力不足です。 1回目から9割に届けば、さっと解説に目を通して終了です。 そうでなければ9割に届くまで1回目と同じように何度も解き直します。 4回目 4回目も基本的には3回目と同じです。 1つ違うのは、 ここから時間制限をしっかりと守って解いていきます(「商業簿記・会計学」なら2つ合わせて90分、「工業簿記」「原価計算」ならそれぞれ45分です。 そして、 その時間内に9割の得点を目指します。 ここでも1回で9割に到達したいところです。 1回で9割に届いたのであれば解説をさっと見て終了して構いません。 逆に 時間内に解けなかった場合は、解答を導き出すまでの過程に関してチェックします。 「もっと速く解くためにはどうしたらいいか」「無駄な作業はなかったか」「解き方は固まっているか」など、 時間短縮につなげるためにはどうしたらいいかという視点で自分の解き方をチェックし、必要であれば手を動かして解いてみます。 ちなみに、 この段階で正解できていない「1割」のレベルについても意識を向けます。 この1割にあたる問題が「捨問」で、本試験では捨てる問題です。 「どのレベルの問題を捨てるのか」という水準を体で覚えていくことが大切です(満点が取れる人は「捨問」を意識する必要はありません。 5回目以降 5回目以降は4回目までの繰り返しです。 ここにきて9割に届かないという場合、基本が身についていないか暗記に頼っている可能性が高いです(もし単純ミス以外で9割に届かない場合は該当する単元を丁寧に勉強しなおすことが必要です。 通常の問題と同じように「解いて答え合わせ」を行います。 直前期 直前期とはおおむね本試験の約1ヶ月前です。 直前期だからといって特別にやることが変わるわけではありません。 「ある科目の学習が終わったとき」の過去問題を解く練習を続けていればいいと思います。 一つ違うのは「前回の過去問」についてです。 「過去問はいつ買うのか」でお伝えしたとおり、購入した過去問題集は「前回の問題」が掲載されていません(1つ前の刊を購入しているからです。 直前期にはこの「前回の問題」を実力試しのつもりで解きます。 この「前回の問題」は購入した過去問にはついていないのでどこかで手に入れなければなりません。 最新刊も買うというのも一つの手ですが、ほとんどが前回のものと重なるのでもったいないと思われる方も多いかと思います。 そこで お勧めなのが「会計人コース」を買うという方法です。 会計人コースに日商簿記1級の最新の過去問題と解答が掲載されます(必ず毎回とはいえないのですが、かなりの確率で掲載されます。 6月の日商簿記1級の過去問題が8月上旬に発売される会計人コース(7月号)に、11月の日商簿記1級の過去問題が2月上旬に発売される会計人コース(3月号)に掲載されることが多いです。 会計人コースは約1,500円するので、過去問題集を買うのと値段はそれほど変わりません。 しかし、色々とためになる情報も載っているのでお勧めです。 ちなみに解答用紙はで何度も印刷できるので繰り返し解くときも便利です。 直前期には、こうやって手に入れた 最新の過去問を実力試しのつもりで解いてみます。 もちろん 時間厳守で、できれば開始時間も本番に合わせて解きます。 1回目に8割以上解ければ合格はほぼ確実です。 これまでやってきたことを継続し、ほぼ確実に合格できるでしょう。 本番までの1ヶ月に逆転されないように努力を続けましょう。 6割以上8割未満だった場合、このままでは合格は半々といったところです。 しっかりと復習を行い、自分が弱い部分をしっかりと確認して本番に備えましょう。 ここからの追い込みが勝負を分けます。 6割未満だった場合、何か致命的な弱点があるか、これまでの勉強が不十分だった可能性があります。 致命的な弱点を見つけ出してなくし、勉強をしっかりと行うことが必要です。 まだ本番まで1ヶ月あるので挽回は十分可能です。 直前期はこうやって過去問を使います。 ちなみに、 最新の過去問題集も2回目以降は「ある科目の学習が終わったとき」と同様に行います。 どの過去問題集を買うべきか これまで過去問題集の使い方を具体的にお伝えしてきました。 最後に「どの過去問題集を買うべきか」についてお伝えします。 日商簿記1級の過去問題集は代表的なものは次の3つです(TACから「出題パターンでマスター過去問題集」というものも出版されていたのですが、最近は版が新しいものが出版されていないので除いています。 合格するための過去問題集 日商簿記1級(TAC簿記検定講座)• 日商簿記1級過去問題集 出題パターンと解き方(ネットスクール)• 日商簿記1級過去問題集(大原簿記学校) また、これまでの「過去問の使い方」にしたがって過去問を使う場合に必要な条件は次の3つです。 最低10回分が掲載されていること• 解説が自分にとって分かりやすいこと• 会計基準が古いときの過去問が最新の会計基準に訂正されていること 先ほどの3つは全て1と3を満たしています。 2は個人差が大きいので、本屋で立ち読みしてみて自分に合ったものを選べばいいと思います。 価格はほとんど同じです。 個人的には「収録回の多いネットスクール」「解説が詳しいTAC」「解説がシンプルな大原」といった印象を持っていますが、自分の感覚を大事にしてください。 まとめ 日商簿記1級の過去問題集は一つ古いものを買います。 そして、「ある単元の学習を完了したとき」に本試験の範囲やレベルを確認するために見ます。 そして「ある科目の学習が終わったとき」に本格的に解きます(7回繰り返します。 直前期には本番のつもりで前回の過去問を解きます。 これだけ過去問題集を120%使いこなせば合格は目前です。 簿記の勉強応援しています。 メルマガ登録フォーム 簿記革命メルマガ「」の登録フォームです。 お名前(名字のみ漢字でお願いします) メールアドレス 【簿記革命】の解答用紙と質問シートを無料でダウンロードいただけます。 繰り返しの復習にお役立て下さい。 簿記1級の合格を目指して簿記の勉強をしているひとのための勉強法を解説した当社運営のウェブサイトです。 独学で簿記を勉強をしている人をサポートしている当社運営のウェブサイトです。 正誤表です。 【簿記革命】での誤りとその訂正についてお伝えしています。 お勧め記事• 最近の投稿• 2020年7月13日• 2020年6月30日• 2020年6月23日• 2020年6月16日• 2020年6月9日• 2016年11月27日• 2016年11月20日• 2020年3月23日• 2020年3月16日• 最近のコメント• に admin より• に 簿記おやじ より• に admin より• に より• に admin より•

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