筋肉痛 早く治す。 【筋肉痛の治し方】太ももの前側・裏側・内側を一早く回復させる方法

筋肉痛を早く治す6つの方法!食べ物・プロテイン・BCAAが大事

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筋肉痛の仕組み・原因 激しい運動をしたり、重たい荷物を持ったりすると現れる筋肉痛。 日常生活の中で、誰もが経験するツライ痛み。 筋肉痛は一体、どのようにして起こるのか? その仕組みや原因は、実はまだ完全に解明されていない部分も。 でも、研究によっていくつかの説が唱えられている。 筋肉痛は2種類ある 筋肉痛は大きく分けて2つ。 1つは、運動している間にだけ痛みが出る 現発性筋肉痛。 もう1つは、運動後数時間から1~2日後に痛みが出始める 遅発性筋肉痛。 一般的に筋肉痛と呼ばれているのは、後者の遅発性筋肉痛のこと。 その痛みは24時間~48時間後がピークとなり、数日間続くことも。 筋肉痛になる原因 乳酸の蓄積? 運動すると発生する疲労物質「乳酸」が、筋線維に蓄積することが原因で筋肉痛になるという、「乳酸蓄積説」。 これまで長く支持されてきた説だけれど、実は 近年の研究では否定されはじめている。 それは 「乳酸」は発生後1時間ほどで運動前の数値に戻ることが分かったため。 乳酸は筋肉痛の原因ではなく運動中のエネルギー源であり、筋肉痛とは無関係という説が現在では有力に。 筋肉の損傷 現在最も有力なのが、 運動をすることによって筋線維に微細な損傷ができたとき、そこに生じる炎症と痛みが筋肉痛という説。 特に、筋肉が引き伸ばされながら力を発揮する伸張性収縮の運動は、筋繊維により損傷を与えやすいため、筋肉痛が起こりやすいのだとか。 例えば、ダンベルを持って肘を伸ばす時。 ダンベルによって筋肉は収縮しているけれど、収縮している方向とは逆の向きに伸びていく(伸張性収縮)。 このような動きだと、筋線維の損傷がより大きくなり、筋肉痛が起こりやすくなる。 お尻の筋肉には筋肉痛になりにくい? 体中にある全ての筋肉の中で、単体で最も大きな筋肉の 大臀筋。 この大臀筋の深層かつ外側には 中臀筋、さらにその下の深層には 小臀筋が。 その他、小さな筋肉群もいくつか集まって臀筋群を形成している。 お尻は筋肉痛になりにくい 臀筋群の中でも、特に面積も体積も大きい大臀筋はとてもパワフルな筋肉なので、小さな筋肉と比べて筋肉痛が起こりにくい。 つまり、 筋トレの後にお尻に筋肉痛が起こる=筋トレで直接、臀筋群にアプローチできている証拠。 そういう意味では、お尻の筋肉痛は実は嬉しいことと言えるかも。 お尻を鍛えるメリット お尻の筋肉を鍛えるメリットは、 ヒップアップ・基礎代謝アップ・骨盤の安定。 大臀筋・中臀筋を鍛えることで、 ヒップラインを整え、丸みと高さのある美尻を作ることができる。 また、この2つの筋肉は体の中でも大きな筋肉なので、鍛えることで 基礎代謝がアップし、脂肪の燃えやすい体に。 骨盤周りの筋肉を鍛えれば、骨盤の傾きが改善される。 上半身と下半身を繋ぐ大事な部位なので、 骨盤が安定すると姿勢の改善などの効果も。 筋肉痛を早く治す・予防する方法4選 頑張った証拠とはいえ、なかなか治らないと身体を動かすのが憂鬱に。 早く治すために試してほしいのが、次の4つの方法。 アイシング 筋肉痛を早く治すには、アイシングを行うと効果的。 運動直後に、鍛えた部位を氷や水で冷やして。 運動によって上昇した筋肉の温度を下げることで、筋肉のエネルギー消費量を抑え、より早く筋肉痛を治すことが可能に。 交代浴 交代浴とは、冷やす・温めるを繰り返す方法。 筋肉痛が起こった部位に冷たいシャワーを当てて冷やし、すぐにお風呂などのお湯で温める、というのを繰り返して。 体内の血液循環を良くする効果があるので、筋肉が疲労物質をより早く分散させることができる。 タンパク質を摂る 運動によって消費したエネルギーは、食事からエネルギーを摂取することで補うことができる。 筋肉をつくるのに必要な栄養素はタンパク質。 タンパク質を十分に摂ることで、傷ついた筋線維が回復し、筋肉痛を早めに治せる。 タンパク質が多く含まれる肉・魚介類・卵・大豆製品を積極的に食事に取り入れて。 食事で十分に摂ることが難しい場合は、プロテインで補うのもおすすめ。 筋肉痛のときって筋トレしてもいいの? 筋肉痛のときは筋トレをしたほうがいいのか、それともしない方がいいのか、迷う人もいるかも。 基本的にはおすすめしない 筋トレをすることによって、筋線維には微細な損傷が発生。 そこで休息を入れてあげれば、筋線維は修復されて破損前よりも太く成長する。 これは 超回復と呼ばれている理論。 超回復には諸説あるけれど、筋トレにおいて休息を挟むことでトレーニング効果が高まることされている。 筋肉痛が激しい場合には休息を入れた方がより効率的に筋力を向上できるため、基本的には筋トレは休むのがおすすめ。 違う部位の筋トレをしよう 休息を取っている間は何もしないのではなく、筋肉痛が起こっている部位とは違う部位の筋トレしよう。 鍛える部位を上半身・下半身と分けて、 日ごとに違う部位の筋トレに取り組むようにすると、効率良く筋トレを進めることができてGOOD。 筋肉痛が治らないときは? 筋肉痛は、 発症してから24時間~48時間が痛みのピーク。 そのピークを過ぎても痛みが強いまま残る時や、ますます痛みが酷くなる時は、 筋肉痛以外の原因があるかも。 お尻の場合は、神経が圧迫されて起こる坐骨神経痛や梨状筋症候群が起こっている可能性もある。 このような時には、自己判断や無理な筋トレはせず、すぐに医師へ相談を。

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筋肉痛の原因(メカニズム) まず、筋肉痛のメカニズム、 「何故痛みを感じるのか?」という部分をみていきましょう。 筋トレや有酸素運動によって引き起こされる筋肉痛は主に2種類に分類できます。 運動によって乳酸と一緒に生成される水素イオンが筋肉に貯まり、 筋肉が極度に酸性に偏ることにより痛みやだるさが生じます。 よく乳酸のことを疲労物質と言われますが、 そうではなく、正確には水素イオンが疲労物質なのです。 遅発性筋肉痛の原因 遅発性筋肉痛は、筋肉が損傷すると痛みが発生するのですが、 単純に筋肉の損傷が痛みに繋がっているわけではありません。 もしそうなら、遅れて痛みが発生する理由が説明できませんし、 そもそも筋肉自体に痛覚はないですからね。 では、どういうメカニズムで痛みが生じるのか。 人体は運動によって筋細胞が損傷し炎症反応が起こると、 それを抑制する成分が体内で生成されます。 その成分の中に痛みや痒みを引き起こす物質があるので、 筋肉が熱っぽくなるとともに、力を入れると痛くなるという症状が起きるのです。 つまりこの筋肉痛は、 「ダメージを負った筋肉が回復する過程で生じるもの」です。 以上が筋肉痛の原因・メカニズムです。 今回は運動によって遅発性筋肉痛が生じた際、 これを早く治す方法について説明していきます。 筋肉痛を早く治す方法 筋肉痛は時間が経てば自然と治るものですが、 できれば早く治したいものですよね。 そこで筋肉痛を早く治す方法をご紹介します。 遅発性筋肉痛は前述した通り、 筋肉がダメージを受けて炎症を起こしている状態なので、 それを治すアプローチは以下の4つが挙げられます。 栄養をとる• 筋肉を修復するためにはその材料となる栄養が必要であり、修復を促したり炎症の回復を促すのにも栄養は大事• 休養をとる• 筋肉を回復させるために、しっかり休むのも大事• 血行を良くする• 栄養素や酸素を筋肉にきちんと届けるためには血行を良くする必要がある• 炎症を抑える• 痛みを和らげるために炎症を抑える それではさらに具体的な方法について見ていきましょう。 【筋肉痛を早く治す方法1】栄養をしっかり摂る 筋肉痛を早く治すためにはバランスの良い食生活が大事ですが、 特に摂取したい栄養素は 『タンパク質』『ビタミンC・ビタミンE』『亜鉛』です。 タンパク質 タンパク質は体のあらゆる部位、組織を構成する栄養素であり、 筋肉を修復するのには必須です。 プロテインはほとんどタンパク質で出来ているため、 効率的かつ低カロリーでタンパク質を補給できます。 以下タンパク質の基本情報です。 亜鉛が豊富な食品:豚レバー、カキ、納豆など。 【筋肉痛を早く治す方法2】休養をとる 2つ目のアプローチは休養をとるということですが、 休養の取り方、そして休養中のやってはいけないことなどを取り上げます。 睡眠をしっかり取る• 筋トレを休む• アルコールを控える 睡眠をしっかり取る ただ寝るだけでも筋肉痛を早く治すのに効果があります。 そのため、長時間寝るというよりも、 早く寝るという点がポイントになりそうです。 また、この成長ホルモンの正体はアミノ酸(タンパク質の構成要素)です。 いずれにしろ筋肉痛を早く治すのに、 タンパク質の摂取が重要であるということですね。 筋トレを休む 筋肉痛の時に筋トレを行うと筋肉痛の回復が遅れるだけでなく、 筋肉がつかずに衰えてしまうこともあります。 筋トレをした部位や程度、個人差にもよりますが、 明確な痛みがある場合、痛みがある程度収まるまでその部位の筋トレは控えましょう。 痛みによりトレーニング中の事故やフォームの崩れにも繋がりますしね。 アルコールを控える 休養中は筋肉の回復を阻害する行動は避けるべきが、 多くの人がやってしまうのがアルコールの摂取です。 「お酒を飲んだ次の日に筋肉痛になっていた」という経験がある人も多いかと思います。 これはアルコールが原因だったんです。 私達は体内のアルコールを分解するのに、 大量のタンパク質(アミノ酸)が使われます。 そのため、筋肉を修復するためのタンパク質が不足し、 筋肉痛になったり、筋肉痛を長引かせる原因になったりするのです。 筋肉痛の時にはできるだけお酒を飲むのを控えるようにしましょう。 【筋肉痛を早く治す方法3】血行を良くする 血行を良くすることで、 栄養を筋肉に行き渡らせて、さらに発痛物質を抑制します。 具体的には以下のことが挙げられます。 軽い運動をする• ストレッチをする• ウォーキングや軽いジョギング、水中ウォーキングなどをゆっくり行うといいでしょう。 ストレッチをする 学校の体育や部活、本格的な運動の前はストレッチを行うのが普通ですが、 個人的な運動の場合はストレッチを怠ってしまう人も多いのではないでしょうか? けど、やっぱりストレッチは大事です。 運動の前後でストレッチを行うことで、 筋肉の負担を減らせるだけでなく、 怪我の防止や 活性酸素の蓄積を防げます。 実際にストレッチの有無による運動後の筋肉痛や疲労の影響は、 体感でも違いが分かるものです。 運動の前後にストレッチをすることで筋肉痛を防ぐことが出来ますが、 それ以外の時でも ストレッチは血行を促進できるので、筋肉痛を早く治す効果があります。 入浴してマッサージをする 入浴中に患部をマッサージすることで、 血行が促進できます。 ただし、素人が安易にマッサージをすると、 かえって筋肉の損傷を拡大して筋肉痛が長引くという指摘もよく見かけます。 マッサージで劇的な効果が期待できるわけでもないので、 あくまで「痛みを感じないように軽く揉む」という程度に止めておきましょう。 もしくは軽いストレッチ程度でも十分です。 また、もう一つ注意したいことがあり、 「運動後に全身湯船に浸かったり、長時間入浴すると疲れがたまりやすく結果的に筋肉痛も長引く」 と言われています。 これは、入浴中に顔など皮膚の表面が赤くなることから分かるように、 入浴すると血液は皮膚に向かい、全身の血液が促進されることになります。 運動後は筋肉に栄養や酸素を供給していたのが、 入浴により阻害されるため疲労回復が遅れるのです。 運動後の場合は全身浴や長時間の入浴は避け、 軽めのシャワーや時間をおいてからの入浴にしましょう。 【筋肉痛を早く治す方法4】炎症を抑える 続いて、炎症を抑えて痛みを和らげるという観点で、 具体的な方法を説明します。 患部を冷やす(運動後の場合) 通常、筋肉痛の時は温めて血流を促すのが正しい処置の方法ですが、 運動後に筋肉が熱を持っている場合は逆に冷やすのが正しい方法です。 運動後は血流量が多く、それに伴い痛みが増します。 そのためこの場合は、 患部を冷やし炎症を抑え、血流量を減らす必要があるのです。 氷や冷湿布などで冷やすといいでしょう。 ただしこれは、「運動直後に限った話である」というのをきちんと頭に入れておきましょう。 患部が熱を持っていなかったり運動をした次の日などは、 温めて血行を促進する必要があります。 痛みが酷い場合などにはこれら医薬品を服用したり、 湿布を貼ったりして炎症を抑えるよう努めましょう。 筋肉痛が治らない場合 以上の方法を心がければ遅くても一週間程度で徐々に痛みが収まるはずですが、 もしも筋肉痛が治らない場合、その時は 筋肉痛以外の症状の可能性があります。 筋組織が損傷を負う程度である筋肉痛に対し、 肉離れは筋組織が断裂してしまう症状のことを指します。 肉離れの場合、治療にかかる期間が筋肉痛とは全く異なり、 軽度の場合は数週間、深刻な場合は数ヶ月かかってしまいます。 そして、間違った処置をしてしまうと長引いてしまうどころか、 さらに悪化してしまうことも考えられるため、早めに病院に行くことが肝心です。 肉離れの場合は、筋肉痛と似ているので間違えやすいですが、 以下の様な違いがあります。 筋肉痛が一週間程度で治るのに対し、肉離れは早くても数週間かかる• 肉離れの場合は患部に腫れや変色が見られる• 遅発性筋肉痛の場合1日~2日経ってから痛みが生じるのに対し、肉離れは運動の直後から痛みが生じる 以上のことから、肉離れの可能性が考えられる場合は早めに医師の診察を受けましょう。 あとがき 以上、筋肉痛の原因と筋肉痛の治し方についてでした。 筋肉痛を治すのに重要なことをたくさん挙げましたが、 やっぱり睡眠、栄養、準備体操(ストレッチ)など基本的なことが大事ですね。 筋肉痛を治すだけではなく、 そもそも筋肉痛を予防するためにもこれらは重要です。 「筋肉痛はきちんとトレーニングした証」と捉えることも出来ますが、 筋肉痛にならなくても筋肉を効率的に発達させることも出来ます。 確かにハードな筋トレや運動をすると大抵は筋肉痛になりますが、 筋肉痛の程度と筋肉の成長が必ずしも相関するとは限らないのです。 なので、筋肉痛の具合でトレーニングや運動を評価するのではなく、 トレーニングの質や量自体を判断し、できるだけ筋肉痛は予防するようにしましょう。

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筋トレに限らず、運動後にやってくる筋肉痛。 はっきりとした原因は未だ解明されていませんが、横浜市スポーツ医学センターの「新版図解スポーツトレーニングの基礎理論」によると、 傷ついた筋肉が修復される際の炎症により起こる痛みとされています。 筋肉は傷つき修復されることで、より強く太い筋肉に成長します。 そのため、運動後の筋肉痛は避けて通れないものです。 とはいえ、できることなら筋肉痛を早く治してより良い状態でトレーニングしたいと思われるでしょう。 また、普段の生活でも筋肉痛がつきまとうのはわずらわしいものです。 そんな筋肉痛を予防もしくは少しでも早く治すには、準備運動やアフターケアなどをしっかりと実践していくことが重要です。 今回は筋肉痛の原因から、予防方法と治し方について紹介します。 筋肉痛が起こる2つの原因 ひと口に筋肉痛と言っても、実は「即発性筋痛」と「遅発性筋痛」の2種類があります。 数日後に遅れてやってくる筋肉痛は、後者の遅発性筋痛です。 本記事では、主に遅発性筋痛について解説していきます。 筋肉痛の原因1.即発性筋痛 その名の通り、運動後すぐに起こる筋肉痛のことです。 ほとんどの場合、疲労物質である水素イオンが溜まることで起こります。 水素イオンが溜まると、筋肉が極度の酸性となり、「痛い」「だるい」「重い」といった症状として表れます。 筋肉痛の原因2.遅発性筋痛 遅発性筋痛とは運動後の翌日から翌々日にかけて生じる痛みのことで、 一般的に筋肉痛と言うと、遅発性筋痛のことを指します。 (本記事でも単に筋肉痛と言う際はこちらの遅発性筋痛のことを指します) 冒頭でも述べた通り、この筋肉痛が起こる原因は未だによくわかっていません。 以前は疲労物質である「乳酸」の蓄積が原因だとされていましたが、 最近では 傷ついた筋肉が修復される際の炎症により、筋肉痛の痛みは起こるというのが有力な説です。 この遅発性筋痛の原因として、横浜市スポーツ医学センターの「新版図解スポーツトレーニングの基礎理論」ではこう述べられています。 筋は、「エキセントリックな収縮」を行うと、損傷を受け、その修復のため、炎症が生じて痛むという説が有力である。 エキセントリックな収縮とは、筋肉が伸びる際の動きを指しています。 つまり、筋肉は伸ばされることで損傷し、そのダメージを修復する過程で痛みが生じると考えられています。 エキセントリック収縮とは 筋肉の動きの一つで、伸びながら力を発揮する動作です。 筋肉は縮む時より、伸ばす時の方が筋繊維に負担がかかります。 ゴムを伸縮させると、伸ばす時に傷がつくように、筋繊維も伸ばす際に傷ができます。 そのためエキセントリック運動で筋肉痛が起こりやすくなっています。 スクワットで腰を沈める際のハムストリングや、ベンチプレスでバーを下ろす際の大胸筋などがエキセントリック運動に当てはまります。 筋肉痛の治し方 ここからは筋肉痛の具体的な治し方を紹介していきます。 トレーニング直後に行う処置や回復力を上げる食事など、筋肉痛回復に有効な方法を解説します。 筋肉痛の治し方1.運動直後はアイシングで冷やす 激しいトレーニングの直後などで、筋肉が熱を持っている場合はアイシングで筋肉を冷やしましょう。 アイシングは炎症を抑えるだけでなく、筋肉を冷やすことで神経の伝達速度を低下させ、痛みが伝わるのを抑えることもできます。 氷や保冷剤などをタオルで包み、熱を持った筋肉に押し当てます。 10分〜20分程度を目安に冷やしましょう。 アイシングと同時に優しくマッサージするのも有効です。 筋肉痛による痛みがなかなか取れない方は、トレーニングを行った日から24時間の間に2〜3回程度アイシングすると良いでしょう。 また、アイシングして数日経っても痛みが引かない場合は筋肉痛以外の痛み(肉離れなど)の可能性があるため、医療機関で診察されることをおすすめします。 筋肉痛の治し方2.温熱療法で血行を促進する 運動直後の激しい痛みが引いてきたら、今度は体を温める温熱療法を取り入れましょう。 温熱療法とは体を温めることで血行を良くする対処法です。 血流が活発になることで、筋肉の回復に必要な酸素やアミノ酸などの栄養が筋肉に届きやすくなります。 自宅で簡単にできる温熱療法はお風呂に浸かることです。 35度〜40度程度のぬるめのお風呂で体を温めて、血液の流れを良くしましょう。 ただし、運動直後の血流が激しい時や強い痛みが取れない時は、体を冷やして血流を抑制した方が良いため、温熱療法は筋肉の熱が取れてからにしましょう。 運動後すぐは 湯船に浸かったり、長時間入浴したりすると逆効果 お風呂に浸かると体が赤くなることからわかるように、血行が良くなると皮膚など体表面にも血液が行き渡るようになります。 これは、疲労した筋肉に供給したい栄養や酸素までもが、全身に行き渡るということです。 栄養や酸素が筋肉へ供給されにくくなるため、疲労回復が遅れてしまいます。 運動直後は全身浴や長時間の入浴は避け、軽めのシャワーで済ます、もしくは時間をおいてから入浴するようにしましょう。 筋肉痛の治し方3.運動前後にストレッチで体をほぐす 筋トレをした後はもちろん、運動前にもストレッチで体をほぐしましょう。 運動前にストレッチや軽い運動を行うことで、筋肉の硬直を防ぐことができ、極度の筋肉痛になることを予防できます。 ストレッチというと座って体を伸ばす体操をイメージされるかもしれませんが、運動前には「動的ストレッチ」と呼ばれる体を動かすことで筋肉をほぐすストレッチが適しています。 ラジオ体操などが身近で最適な運動と言え、ウォーキングなども当てはまる運動です。 これに対し、運動後には「静的ストレッチ」と呼ばれるゆっくりと体を一定方向に伸ばすストレッチが適しています。 クールダウンの効果があり、筋肉痛も軽減されます。 しかし、静的ストレッチが筋肉痛を緩和するメカニズムは正確には解明されていません。 ただし、横浜市スポーツ医学センターの「新版図解スポーツトレーニングの基礎理論」では以下のように述べられています。 運動後に静的ストレッチングを行うと遅発性筋肉痛が軽いことが経験的に知られている。 ストレッチの種類 実施タイミング 動きの特徴 動的ストレッチ 運動前 足や腕を多方向に動かすことで筋肉を伸ばす 静的ストレッチ 運動後 筋肉を一方向にゆっくり伸ばす• 関連記事 ストレッチの具体的な実践方法については「」で解説しています。 ぜひ参考にしてみてください。 筋肉痛の治し方4.筋肉に必要な栄養をしっかりと摂る 筋肉を回復させるためには、十分な栄養を摂ることも大切です。 特にたんぱく質・糖質を補給しましょう。 筋肉はたんぱく質で構成されているため、傷ついた筋肉を修復するためにはたんぱく質が必要です。 また、運動中のエネルギーとして糖質が消費されているため、糖質も補給しましょう。 具体的な食材としては、たんぱく質は肉類や大豆製品、乳飲料などで、糖質の補給にはおにぎりや餅・パンなどがおすすめです。 ただし、たんぱく質の補給は食事だけでは不足しがちなため、プロテインで補うことをおすすめします。 例えば、体重60㎏の方なら120~180gのたんぱく質を摂取するのが望ましいと言えます。 食事だけでも十分摂取できそうに感じられるかもしれませんが、食事に含まれるたんぱく質はそれほど多くありません。 各食品100gあたりに含まれるたんぱく質の目安• 肉類:生ハム(24. 0g)、ささみ(23. 0g)、ローストビーフ(21. 7g)、豚ロース(19. 3g)• 魚介類:イワシ丸干し(32. 8g)、いくら(32. 6g)、魚肉ソーセージ(11. 5g)• 大豆製品:油揚げ(18. 6g)、納豆(16. 5g)、豆乳(3. しかし、 たんぱく質だけでなく、多くのカロリーを摂取することにもなってしまいます。 摂取カロリーを抑えつつ、たんぱく質を毎日無理なく必要量摂取しようと思えば、プロテインでたんぱく質を補うのがベストだと言えます。 筋肉痛の治し方5.質の良い睡眠をとる 筋肉痛を治すには睡眠も非常に大切で、睡眠中は成長ホルモンが分泌され、壊れた筋繊維を回復してくれます。 特に深い眠りであるノンレム睡眠へと切り替わるタイミングで、成長ホルモンの分泌はピークを迎えるため、質の高い睡眠が望ましいと言えます。 疲労した筋肉をしっかりと休養させましょう。 筋肉痛を予防するためには運動前にBCAAを摂取すること 筋肉痛を予防するには、 筋繊維の修復を助けてくれるBCAA(分岐鎖アミノ酸)を摂取しましょう。 BCAAは筋肉を修復する働きと、筋肉中のたんぱく質が分解されることを抑制する働きがあります。 これにより筋肉痛が起こりづらくなります。 しかし、BCAAは運動時にエネルギーとして消費されてしまうため、運動後に不足しがちな栄養素です。 そのため、BCAAをトレーニング30分前ぐらいから、サプリメントなどで摂取しておきましょう。 すると、筋肉を構成するたんぱく質がトレーニング中に分解される量を最小限にでき、なおかつ筋肉を回復させる速度を上げることができます。 BCAAは体内で作り出すことができないため、食事やサプリメントで補給することが大切です。 特に運動前などは手軽で吸収しやすいサプリメントやBCAA含有飲料がおすすめです。 また、牛肉やマグロの赤身、牛乳などにBCAAは含まれているため、意識的に摂取しましょう。 筋肉痛に対する様々な質問に回答 ここでは、読者から寄せられた「筋肉痛に関する質問」に対し、トレモ編集部が回答していきます。 筋肉痛に関しては皆さん様々な悩みがあるようです。 もしあなたに、同じような悩みがあれば是非参考にしてください。 筋肉痛がひどく痛む際はどうすればいいですか? ここだけは押さえておきたい!筋肉痛の治し方のポイント• 筋肉が熱を持っている場合はアイシングで冷やす• 熱が引いてからは温熱療法• 食事やプロテインで意識的にたんぱく質を補給する• 運動の前後にはストレッチを行う• 質の高い睡眠をとる• 運動前にBCAAを摂取する 筋肉痛は筋肉を成長させるためには避けては通れないものです。 とはいえ、今回紹介したように、痛みをできるだけ抑える工夫はできるため、対策するようにしましょう。 筋肉痛は筋肉を使っている証拠だとも言えます。 しかし、痛みがあるから筋肉を鍛えられているかと言えば断言はできません。 筋肉痛の程度と筋トレの成果は比例しないからです。 筋肉痛を感じていても、トレーニングフォームが間違っていれば十分な効果は得られません。 反対に、筋肉痛をあまり感じなくても大きな効果を得られている場合もあります。 筋トレの効果を最大限引き出すには、フォームや回数、重量設定、トレーニングの組み合わせ、食事など様々な要因が密接に関わってくるものです。 最初のうちは軽めの重量で正しいトレーニングフォームを身につけることが重要です。 トレーニングに慣れたあとで重量を上げ負荷をかけることが、もっとも効果がでる最短の方法です。 ここの手順で試していきましょう。

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