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増益は大成建設1社 大手ゼネコン4社の20年3月期決算

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本選考になるとエントリーが殺到するゼネコン業界とスーパーゼネコンについて解説します。 ゼネコン業界は比較的採用人数も多く、大手病の学生に人気です。 しかしきちんとゼネコン業界を取り巻く環境やスーゼネ各社について知らないと簡単に不合格になるのできちんと勉強しておきましょう。 ゼネコンとは ゼネコンという言葉の定義大林組の採用ホームページからゼネコンの定義を紹介しよう。 ゼネコンとはGeneral Contractorの略で、直訳すると総合請負者となります。 一般に土木・建築工事を請負契約により行う大手の総合建設会社のことを指します。 ゼネコンが建てるものにはさまざまなものがあり、オフィスビルや高層マンションをはじめ、官公庁、ホテル、学校、医療施設、商業施設など我われに身近なもの、道路、トンネル、橋、ダム、物流施設などの社会インフラを支える大規模なもの、さらには街全体をつくりあげる複合開発を行うこともあります。 こちらの画像も同じページから拝借したが、他の組織との関わりが見えてわかりやすい。 日本特有の重層下請け構造 ゼネコンはデカいプロジェクトを管理し、具体的な作業は他の会社(下請け)に依頼する。 この下請けもさらに他の下請けに仕事を投げていく構造となっており(2次、3次下請けとか、孫請けと呼ばれる)、責任の所在が曖昧になるとか、技能労働者の処遇改善が進まないといった問題点が度々指摘されている。 横浜市のマンション基礎杭工事の施工不良が問題になった事件があったが、あの件では元請けはゼネコンの三井住友建設、1次下請けは日立ハイテクノロジーズ、2次下請けは旭化成建材で、実際に作業を行ったのは3次下請け以下の会社であった。 実際に現場で手を動かして柱を建てたり、壁を塗ったりするのは職人と呼ばれる人たちで、彼らは下請け階層の下の方に属する訳だ。 元請けが1次下請けにちゃんとした労働条件を提示してても、1次が2次にちゃんとそれを引き継ぐとは限らないし、ゼネコンがそこまで介入は出来ないため、やっぱヒエラルキーの下の方の待遇は良くない。 当然想像がつくだろうが、建設現場は3K(きつい・汚い・危険)である。 技能者になる若者は減っており、このままでは10年後には今より44万人減ってしまうそうだ。 という訳で、新3K(給料・休日・希望)なるキャッチコピーを掲げて人材の確保に力を入れているようだが、なかなか難しい問題である。 (ここまで週刊東洋経済を参考にした) この記事を読んでいる就活生はヒエラルキーの上の方に行くんだろうが、将来的に技能者の取り合いが起こるとか、外国人労働者を増やさなくてはいけないといった事態に直面する可能性もある。 自分には関係ないと思わぬように。 スーパーゼネコンとは 売上1兆円以上のゼネコンをスーパーゼネコンといい、今回メインで紹介する鹿島、大林組、大成建設、清水建設、竹中工務店が該当する。 こちらのサイトから6位以下の順位を引用させてもらおう。 データは2015年度のものだ。 長谷工:7874億円 戸田建設:4926億円 五洋建設:4916億円 前田建設工業:4417億円 三井住友建設:4150億円 NIPPO:4074億円 安東ハザマ:3793億円 熊谷組:3436億円 西松建設:3088億円 フジタ:3022億円 とりあえず売上3000億円以上の会社を紹介した。 スーパーゼネコン比較 色んなデータで比較 5社のイメージをザックリつかめるような画像を作成したので見て欲しい。 各社の代表的建築物・2015年度の売上・創業年をまとめた。 ・大林組:スカイツリー ・鹿島建設:フジテレビ本社 ・清水建設:横浜スタジアム ・大成建設:横浜ランドマークタワー ・竹中工務店:あべのハルカス なお、竹中工務店は非上場の同族会社である。 鹿島はここ4代は非創業家の社長が続くが、役員には一族が名を連ねる。 大林組は会長の大林剛郎氏のみが創業家だ。 次に、売上高、純利益、売上高営業利益率のグラフをご覧頂こう。 グラフからわかる通り、竹中工務店は一回り規模が小さいが、他の4社はほぼ同じ水準である。 大成建設は売上高4位でありながら、純利益の額、営業利益率の高さが目立つ。 そして何より、5社とも近年急速に業績が回復していることがわかる。 鹿島のみ業績の回復が遅れているが、これはアルジェリアで大失敗したのが響いている。 スーパーゼネコンの業績回復 復活 の理由 業績が回復した理由は、東日本大震災の復興需要に加え、東京五輪に向けた都内の再開発が盛んだからだ。 それが近年ようやくまともな値に戻ってきた。 以前は赤字受注(受注しても儲からない)の案件もあったが、最近は儲かる案件だけ選べるほどに需給バランスが逆転した。 東京は五輪以後も再開発の大型案件が残っており、今後10年は建設需要が残ると言われている。 ただ、東京で大型案件をこなせるスーパーゼネコンとは対照的に、地方ゼネコンは苦しい。 ゼネコンに興味がある人は、こういった国内情勢のニュースをしっかり見た方がいい。 スーゼネ各社の事業セグメントを分析と比較 ゼネコンのやっていることとして、ビルを建てるといった所謂建設事業に加え、ダム、トンネル、橋の建設とった土木事業と、不動産開発が挙げられる。 土木に関しては、今後リニア中央新幹線開業という超ビッグプロジェクトが待っている。 大林組の事業内容 海外建設事業は売上の23%を占めるものの、利益への貢献はまだ出来ていない。 大林組は関西創業で、以前は全国区での知名度は他の4社に劣っていた。 しかしスカイツリー建設で名を上げ、近年は東京での躍進が目立つ。 また、コスト削減能力に関しては他社から一目置かれているようだ。 鹿島建設の事業内容 鹿島も大林組と同じで海外事業が約20%を占めるが、上述の通りアルジェリアで大失敗をしている。 大林組もかつてドバイで大赤字を出しており、ゼネコンは日系企業やODA絡み以外の海外大型案件に課題が残る。 鹿島、アルジェリア案件の失敗で学んだ教訓 建設・資材 東洋経済オンライン 経済ニュースの新基準 清水建設の事業内容 分け方が淡泊過ぎるとツッコミたいのだが、ちゃんと土木もやってます(笑)。 海外展開、土木の比率は決算資料から見つけられなかった。 申し訳ない。 知っている人がいたら教えて頂きたい。 大成建設の事業内容 大成建設はやや土木多めに見える。 海外売上高比率は2011年度の14. 竹中工務店の事業内容 竹中工務店は非上場なので、オープンにされている情報が少ない。 とりあえず有価証券報告書で挙げられているセグメントに基づくと上記のグラフになる。 竹中工務店本体のホームページには土木の記述はないが、竹中土木という売上約900億円のグループ会社がある。 スーパーゼネコン各社の年収や残業時間 年収・平均年齢・残業時間の一覧 鹿島:892万円・43. 7歳・72. 1時間 大林組:915万円・42. 3歳・73. 4時間 清水建設:906万円・43. 3歳・97. 5時間 大成建設:918万円・42. 8歳・91. 6時間 竹中工務店:921万円・44. 4歳・73. 残業時間はVorkersから抜粋。 スーゼネ各社の最近の採用実績 大林組の採用人数 大林組採用ページから抜粋。 鹿島建設の採用人数 鹿島採用ページから引用 2015. 4 事務系31名・技術系152名 大成建設の採用人数 清水建設の採用人数 清水建設採用ページより引用。 入社年月・理系・文系の順 2011:161・36 2012 :178・33 2013:168・31 2014:199・29 2015:211・34 竹中工務店の採用人数 竹中工務店採用ページより引用。

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大手ゼネコンの年収が高い理由を元大手ゼネコンの社員が暴露

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21年通期は新型コロナ影響を懸念 大手ゼネコン4社の2020年3月期決算が出そろった。 全社増収だったが、増益は利益率が好転した大成建設のみ。 清水建設は営業増益、経常増益ながら減損損失計上で最終減益に終わった。 大林組が連結売上高2兆円台を維持し、7期連続で首位を守った。 本業のもうけを示す営業利益、経常利益、純利益は大成建設が2期ぶりに最多。 大林組と清水建設は前期に続き過去最高の純利益更新はできなかった。 鹿島が売上高2兆円台に乗せたものの、2期続いて減益となった。 堅調な公共投資・民間設備投資を追い風に、4社の連結売上高総額は2. 8%増の7兆5334億1600万円に上り、前期を2036億2500万円上回った。 しかし、資機材や労務費など建設コスト上昇が利益面の下押し要因となり、連結営業利益総額が5865億700万円 0. 9%増 、連結純利益総額が4373億9900万円 0. 5%増 とそれぞれ横ばいにとどまった。 単体を見ると、受注高と完工高は大林組、完成工事総利益と繰越高は大成建設が最も多かった。 受注高は、国内官公庁建築や海外土木を伸ばした大林組が好調だった。 清水建設と鹿島は国内民間建築の低迷が足を引っ張った。 海外受注は清水建設が1500億円、大成建設が1400億円を突破した。 完工高は順調な工事進ちょくで4社とも増加。 完成工事総利益は大成建設と清水建設が増え、大林組と鹿島が落ち込み、明暗を分けた。 完成工事総利益率は、大成建設が14. 2%でトップだったが、前期の14. 3%からわずかながら後退した。 鹿島は13. 4% 前期14. 1% 、大林組は12. 9% 13. 5% で共に低下し、収益悪化を裏付けた。 清水建設が唯一上昇し、前期の12. 8%から13%とした。 単体の繰越高は合計で7兆8196億9500万円 2. 5%減。 1964億6500万円減った。 大成建設の2兆2000億円台が筆頭。 大林組以外は苦戦が続く。 清水建設が海外工事2350億円、大成建設が2309億円を積み上げ、海外展開を加速させている。 新型コロナウイルス感染症拡大による影響が発生し始めている建設業界。 21年3月期連結業績は、計画の取りやめや発注時期の延期、現場閉鎖に伴う経費の負担増などを懸念材料として挙げ、大成建設が大幅な減収と利益半減、鹿島も減収減益を見込む。 大林組と清水建設は算定が困難と予想を公表していない。 北海道建設新聞2020年5月27日付2面より.

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大手ゼネコンの土木技術者になるメリットやデメリット【質問・疑問・相談

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大手を含むゼネコン各社で、コロナウイルス感染者の発生が続々と公表されている。 スーパーゼネコンの(株)大林組(東京都港区)は、4月14日に従業員2名が新型コロナウイルスに感染していたことを明らかにした。 同社広報によると、感染が判明したのは、東京本店が管轄する事業所に勤務する従業員1名と、九州支店が管轄する工事事務所に勤務する従業員1名。 現在、保健所による濃厚接触者の調査に協力するとともに、保健所の指導に従い、感染拡大防止に向けた対応を行っている。 同社は4月8日、緊急事態宣言が発令されたことを受け、対象地域(7都県)を管轄する本社および本店支店のオフィス部門は原則テレワークを実施。 対象地域の工事については、可能な限りテレワークを実施するとともに、作業員を含めた現場内の3密を避けるなどの感染防止を徹底するとしたうえで、「原則として継続する」としていた。 これに対し同社広報は、「現時点では4月8日の方針から変更はない」としたうえで、「あくまでも従業員の安全を最優先することが前提。 今後は状況を見て、方針の変更も含めしかるべき対応を行っていく」としている。 清水建設(株)(東京都中央区)は、4月13日に都内の同一作業所で勤務する従業員3名が検査を受けた結果「陽性」と判明、うち1名は容態が急変し死亡したことを公表。 これを受けて、緊急事態宣言の対象7都県に所在する作業所は、緊急事態宣言終了までの間、原則として閉所する方針を明らかにした。 (株)竹中工務店(大阪市中央区)も、4月10日に従業員1名が新型コロナウイルスに感染していたことを公表した。 同社によると、作業所内で工事に従事していた従業員の感染が4月9日に判明し、保健所の指導の下、作業所内の消毒作業を行うなどしたという。 同社広報は、「作業員の方含めマスクなどを配布しているが、1次会社まで行き届いていなかった」とコメント。 全社員にマスクの配布と着用を徹底するとともに、各作業所に対しては、今一度所内の安全環境を確認し、整えるように図っている。 今度については、「建築主や協力会社と今後の作業の工程について打ち合わせなどを行い、安全が確認できないようであれば工事の中断もあり得る」としている。 首都圏の主要ゼネコン各社は、4月7日の緊急事態宣言発令を受けて、テレワークの実施や、各現場の安全確認などを徹底した上で工事にあたるとしている。 しかし、前述の清水建設のほか、西松建設、東急建設のように、緊急事態宣言の対象地域では、原則として工事を中断する方針を表明している企業もある。

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