異世界 名前。 Underworld: Rise of the Lycans

決戰異世界:鬼哭狼嚎

異世界 名前

悠斗は【私の宿屋】の部屋に戻ると、周囲に誰もいないかどうかを確認するため【 影探知 サーチ】を発動する。 すると、【 影探知 サーチ】に2名の人影を探知した。 どうやら、いつボタンのスイッチが押されてもいいよう、隣の部屋で控えているようだ。 悠斗は念のため、影の中に入り【召喚】を発動すると、バインダーから【 天 バトラー】のカードを手に取り、【カマエル】を呼び出す。 すると、初めて登場した時と同じように、片膝をつき、頭を垂れながら主の命を待つ大天使カマエルが現れた。 「悠斗様、お久しぶりでございます。 」 「久しぶりだね、カマエルさん!また会えて嬉しいよ!」 一人ぼっちだったのが少し寂しかったのかもしれない。 少し声が大きくなってしまった。 カマエルさんがちょっと、ビクッとなってしまった。 「滅相もございません。 いつでも呼んでくださいませ。 」 「今回呼んだのはカマエルさんにお願いがあってね。 またダンジョンを攻略しようと思うんだけど、手伝ってくれない?」 「もちろんでございます。 それにしてもダンジョンですか。 つい先日マデイラ大迷宮を攻略した時はそこまで攻略に乗り気じゃなかったように見受けられたのですが...。 」 「そうだね。 正直気乗りしないけど、何もやらずに ここ 私の宿屋に1ヶ月もいたらダメになりそうだからね。 何より暇だし...。 」 「なるほど...。 ということは、マデイラ王国から無事脱出することができたわけですね。 おめでとうございます。 」 「ありがとう!カマエルさんのおかげだよ!それで攻略する前に、カマエルさんと作戦会議をしようと思うんだけど、前回のように迷宮探索をしている最中、【 天ノ軍勢 アーミィ】で俺を守ってくれない?」 「もちろんでございます。 ああ、執事の真似事も少し面倒くさくなってきましたね...。 悠斗様、言葉遣いを元の私の言葉に戻してもよろしいでしょうか。 」 「もちろんいいけど??」 「それでは、これより言葉遣いを変えさせて頂きます。 」 「あと、カマエルさんにはあまり【 断罪 ジャッジメント】を発動しないで貰えると助かるな。 」 「わかった。 それじゃあ、剣で戦うことにするよ。 前の迷宮みたいにアンデッド系のモンスターが出てきたらどうする?」 「カマエルさんの口調ってそんな感じだったんだね。 もちろん、アンデッド系モンスターや虫系モンスターがでるようなら、どんどん【 断罪 ジャッジメント】で消し去っちゃって!」 「わかった。 ちなみに今から迷宮攻略をするのか?」 「迷宮の前に見張りと思われる人影を数人感知したからね。 夜になったら攻略しに行こうと思っているよ。 」 「夜か...。 わかった。 じゃあ、またその時にでも呼んでくれ。 」 「じゃあ、また後で呼ぶから、よろしくね。 」 そういうと、カマエルは(ポンッ!)という音とともに【 天 カマエル】のカードに戻った。 よく見てみると【 天 バトラー】から【 天 カマエル】に名称が変わっている。 きっと執事の真似事がもう飽きてしまったのだろう。 悠斗は、【召喚】スキルでカードをバインダーに収納すると、影の中から部屋に戻り、夜の迷宮攻略中に眠くならないように、時間まで寝ることにした。 もちろん食事を済ませた後のことである。 それから数時間後、夜になって目を覚まし、『ん~っ!』と気伸びをすると、悠斗は影の中に入り、【召喚】でカマエルを呼び出す。 「準備ができたようだな。 」 「うん、早速、迷宮を攻略しに行こう!」 影の中から、迷宮前に来たため、アリバイ工作はバッチリである。 誰にも見られていないし、俺は今【私の宿屋】で就寝中という設定だ。 とはいえ、朝ごはんまでに戻らないと、バレてしまう可能性がある。 早速、影の中から迷宮に入り込むと、【影魔法】で迷宮内の影を取り除き、迷宮内を明るくする。 もちろん、迷宮の入り口付近の影は取り除いていないので暗いままである。 「悠斗様の影魔法はこんなこともできるのか...。 」 なにやらカマエルさんが驚いている。 (まあ、俺自身も【影操作】しか使えなかった頃に、思い付きでやってみて 偶々 たまたまできたことだからね。 ) 「さあ!楽しい楽しい迷宮攻略の始まりだ!」 悠斗が無理矢理テンションをあげながら迷宮に進もうとすると、カマエルが【 天ノ軍勢 アーミィ】で2体の能天使を悠斗の後ろにつける。 「まずは私が先導する。 悠斗は私の後からついてこい。 」 カマエルはそう言うと、腰につけていた剣を抜き、迷宮の奥へと進んでいく。 悠斗が迷宮内を【 影探知 サーチ】すると、どうやらこの先は分かれ道になっているようだ。 「カマエルさん、この先分かれ道になっているみたい。 【 影探知 サーチ】してみたら、左側は行き止まりになっている。 」 「わかった。 右へ進もう。 」 分かれ道を右に進んでいくと、【 影探知 サーチ】にモンスターの反応があった。 どうやら、マデイラ大迷宮でも出てきたゴブリンのようだ。 「ゴブリンか。 どうする?倒していくか?」 「お願い。 倒したら収納指輪にしまうから、持ってこなくてもいいよ。 」 そう言うと、カマエルは、ゴブリンを撫でるように剣で切り裂き進んでいく。 「うわっ...。 グロッ...。 」 悠斗は、カマエルの切り裂いた それ ゴブリンを拾うように収納指輪に収めていく。 「カマエルさんって、剣術も上手いんだね。 」 「そうでもない。 こんなことは誰にでもできる。 悠斗様もやってみたらどうだ?」 「気が向いたらね。 なにせSTR値500しかないし...。 」 迷宮内で戦いながらとは思えない会話をしながら迷宮を進んでいくと、気付けば8階まで降りていた。 悠斗は、9階まで降りたところで、【 影探知 サーチ】に宝箱のような反応を感じ、カマエルに話しかけた。 「カマエルさん、宝箱があるみたいなんだけど開けてもいい?」 「ああ、もちろんだ。 宝箱には【鑑定】をかけてから触るんだぞ。 」 「わかった。 それじゃあ【鑑定】。 」 そういうと悠斗は宝箱に【鑑定】をかける。 -------------------------------------- 宝箱(モンスタートラップ付き) 効果:宝箱に触れることで、モンスタートラップが発動する。 説明:強力なアイテムや、レアな素材が収められている宝箱。 すべてのモンスターを倒すことで開くことができる。 -------------------------------------- (キターッ!マデイラ大迷宮にもあったレアアイテム入り宝箱だ!) 「ねえ、カマエルさん。 あれモンスタートラップ付みたいなんだけど、触ってもいい?」 「わかった。 それなら私が宝箱に触れるから、悠斗様は能天使の後ろにいてくれ。 」 カマエルが宝箱に触れると、キラービーや、デススパイダー、 ブラックジュエリー 巨大なゴキブリなど虫系のハイレベルモンスターが宝箱の向こう側に湧き出てきた。 悠斗は、巨大な虫系モンスターを見ると顔を引き攣らせ、はやく【 断罪 ジャッジメント】で消し去ってくれと言わんばかりの目をカマエルへと向ける。 悠斗の心の声が聞こえたのか、はたまた悠斗の血走った目を前にいながら感じ取ったのかカマエルは自然な挙動で【 断罪 ジャッジメント】を発動させると上空から眩い光が降り注ぎ、宝箱の向こう側にいた虫系モンスターを消していく。 「悠斗様、顔が引き攣っているが大丈夫か?」 「も、もちろん...。 消し去ってくれてありがとう。 」 「じゃあ、宝箱をしまうね。 」 そう言うと、悠斗は宝箱ごと収納指輪に収めていく。 「さあ、先へ進もう。 」 悠斗は少し憂鬱な気分になりながら、10階のボス部屋まで進んでいくのであった。

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異世界転移は分解で作成チート

異世界 名前

悠斗は【私の宿屋】の部屋に戻ると、周囲に誰もいないかどうかを確認するため【 影探知 サーチ】を発動する。 すると、【 影探知 サーチ】に2名の人影を探知した。 どうやら、いつボタンのスイッチが押されてもいいよう、隣の部屋で控えているようだ。 悠斗は念のため、影の中に入り【召喚】を発動すると、バインダーから【 天 バトラー】のカードを手に取り、【カマエル】を呼び出す。 すると、初めて登場した時と同じように、片膝をつき、頭を垂れながら主の命を待つ大天使カマエルが現れた。 「悠斗様、お久しぶりでございます。 」 「久しぶりだね、カマエルさん!また会えて嬉しいよ!」 一人ぼっちだったのが少し寂しかったのかもしれない。 少し声が大きくなってしまった。 カマエルさんがちょっと、ビクッとなってしまった。 「滅相もございません。 いつでも呼んでくださいませ。 」 「今回呼んだのはカマエルさんにお願いがあってね。 またダンジョンを攻略しようと思うんだけど、手伝ってくれない?」 「もちろんでございます。 それにしてもダンジョンですか。 つい先日マデイラ大迷宮を攻略した時はそこまで攻略に乗り気じゃなかったように見受けられたのですが...。 」 「そうだね。 正直気乗りしないけど、何もやらずに ここ 私の宿屋に1ヶ月もいたらダメになりそうだからね。 何より暇だし...。 」 「なるほど...。 ということは、マデイラ王国から無事脱出することができたわけですね。 おめでとうございます。 」 「ありがとう!カマエルさんのおかげだよ!それで攻略する前に、カマエルさんと作戦会議をしようと思うんだけど、前回のように迷宮探索をしている最中、【 天ノ軍勢 アーミィ】で俺を守ってくれない?」 「もちろんでございます。 ああ、執事の真似事も少し面倒くさくなってきましたね...。 悠斗様、言葉遣いを元の私の言葉に戻してもよろしいでしょうか。 」 「もちろんいいけど??」 「それでは、これより言葉遣いを変えさせて頂きます。 」 「あと、カマエルさんにはあまり【 断罪 ジャッジメント】を発動しないで貰えると助かるな。 」 「わかった。 それじゃあ、剣で戦うことにするよ。 前の迷宮みたいにアンデッド系のモンスターが出てきたらどうする?」 「カマエルさんの口調ってそんな感じだったんだね。 もちろん、アンデッド系モンスターや虫系モンスターがでるようなら、どんどん【 断罪 ジャッジメント】で消し去っちゃって!」 「わかった。 ちなみに今から迷宮攻略をするのか?」 「迷宮の前に見張りと思われる人影を数人感知したからね。 夜になったら攻略しに行こうと思っているよ。 」 「夜か...。 わかった。 じゃあ、またその時にでも呼んでくれ。 」 「じゃあ、また後で呼ぶから、よろしくね。 」 そういうと、カマエルは(ポンッ!)という音とともに【 天 カマエル】のカードに戻った。 よく見てみると【 天 バトラー】から【 天 カマエル】に名称が変わっている。 きっと執事の真似事がもう飽きてしまったのだろう。 悠斗は、【召喚】スキルでカードをバインダーに収納すると、影の中から部屋に戻り、夜の迷宮攻略中に眠くならないように、時間まで寝ることにした。 もちろん食事を済ませた後のことである。 それから数時間後、夜になって目を覚まし、『ん~っ!』と気伸びをすると、悠斗は影の中に入り、【召喚】でカマエルを呼び出す。 「準備ができたようだな。 」 「うん、早速、迷宮を攻略しに行こう!」 影の中から、迷宮前に来たため、アリバイ工作はバッチリである。 誰にも見られていないし、俺は今【私の宿屋】で就寝中という設定だ。 とはいえ、朝ごはんまでに戻らないと、バレてしまう可能性がある。 早速、影の中から迷宮に入り込むと、【影魔法】で迷宮内の影を取り除き、迷宮内を明るくする。 もちろん、迷宮の入り口付近の影は取り除いていないので暗いままである。 「悠斗様の影魔法はこんなこともできるのか...。 」 なにやらカマエルさんが驚いている。 (まあ、俺自身も【影操作】しか使えなかった頃に、思い付きでやってみて 偶々 たまたまできたことだからね。 ) 「さあ!楽しい楽しい迷宮攻略の始まりだ!」 悠斗が無理矢理テンションをあげながら迷宮に進もうとすると、カマエルが【 天ノ軍勢 アーミィ】で2体の能天使を悠斗の後ろにつける。 「まずは私が先導する。 悠斗は私の後からついてこい。 」 カマエルはそう言うと、腰につけていた剣を抜き、迷宮の奥へと進んでいく。 悠斗が迷宮内を【 影探知 サーチ】すると、どうやらこの先は分かれ道になっているようだ。 「カマエルさん、この先分かれ道になっているみたい。 【 影探知 サーチ】してみたら、左側は行き止まりになっている。 」 「わかった。 右へ進もう。 」 分かれ道を右に進んでいくと、【 影探知 サーチ】にモンスターの反応があった。 どうやら、マデイラ大迷宮でも出てきたゴブリンのようだ。 「ゴブリンか。 どうする?倒していくか?」 「お願い。 倒したら収納指輪にしまうから、持ってこなくてもいいよ。 」 そう言うと、カマエルは、ゴブリンを撫でるように剣で切り裂き進んでいく。 「うわっ...。 グロッ...。 」 悠斗は、カマエルの切り裂いた それ ゴブリンを拾うように収納指輪に収めていく。 「カマエルさんって、剣術も上手いんだね。 」 「そうでもない。 こんなことは誰にでもできる。 悠斗様もやってみたらどうだ?」 「気が向いたらね。 なにせSTR値500しかないし...。 」 迷宮内で戦いながらとは思えない会話をしながら迷宮を進んでいくと、気付けば8階まで降りていた。 悠斗は、9階まで降りたところで、【 影探知 サーチ】に宝箱のような反応を感じ、カマエルに話しかけた。 「カマエルさん、宝箱があるみたいなんだけど開けてもいい?」 「ああ、もちろんだ。 宝箱には【鑑定】をかけてから触るんだぞ。 」 「わかった。 それじゃあ【鑑定】。 」 そういうと悠斗は宝箱に【鑑定】をかける。 -------------------------------------- 宝箱(モンスタートラップ付き) 効果:宝箱に触れることで、モンスタートラップが発動する。 説明:強力なアイテムや、レアな素材が収められている宝箱。 すべてのモンスターを倒すことで開くことができる。 -------------------------------------- (キターッ!マデイラ大迷宮にもあったレアアイテム入り宝箱だ!) 「ねえ、カマエルさん。 あれモンスタートラップ付みたいなんだけど、触ってもいい?」 「わかった。 それなら私が宝箱に触れるから、悠斗様は能天使の後ろにいてくれ。 」 カマエルが宝箱に触れると、キラービーや、デススパイダー、 ブラックジュエリー 巨大なゴキブリなど虫系のハイレベルモンスターが宝箱の向こう側に湧き出てきた。 悠斗は、巨大な虫系モンスターを見ると顔を引き攣らせ、はやく【 断罪 ジャッジメント】で消し去ってくれと言わんばかりの目をカマエルへと向ける。 悠斗の心の声が聞こえたのか、はたまた悠斗の血走った目を前にいながら感じ取ったのかカマエルは自然な挙動で【 断罪 ジャッジメント】を発動させると上空から眩い光が降り注ぎ、宝箱の向こう側にいた虫系モンスターを消していく。 「悠斗様、顔が引き攣っているが大丈夫か?」 「も、もちろん...。 消し去ってくれてありがとう。 」 「じゃあ、宝箱をしまうね。 」 そう言うと、悠斗は宝箱ごと収納指輪に収めていく。 「さあ、先へ進もう。 」 悠斗は少し憂鬱な気分になりながら、10階のボス部屋まで進んでいくのであった。

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悠斗は【私の宿屋】の部屋に戻ると、周囲に誰もいないかどうかを確認するため【 影探知 サーチ】を発動する。 すると、【 影探知 サーチ】に2名の人影を探知した。 どうやら、いつボタンのスイッチが押されてもいいよう、隣の部屋で控えているようだ。 悠斗は念のため、影の中に入り【召喚】を発動すると、バインダーから【 天 バトラー】のカードを手に取り、【カマエル】を呼び出す。 すると、初めて登場した時と同じように、片膝をつき、頭を垂れながら主の命を待つ大天使カマエルが現れた。 「悠斗様、お久しぶりでございます。 」 「久しぶりだね、カマエルさん!また会えて嬉しいよ!」 一人ぼっちだったのが少し寂しかったのかもしれない。 少し声が大きくなってしまった。 カマエルさんがちょっと、ビクッとなってしまった。 「滅相もございません。 いつでも呼んでくださいませ。 」 「今回呼んだのはカマエルさんにお願いがあってね。 またダンジョンを攻略しようと思うんだけど、手伝ってくれない?」 「もちろんでございます。 それにしてもダンジョンですか。 つい先日マデイラ大迷宮を攻略した時はそこまで攻略に乗り気じゃなかったように見受けられたのですが...。 」 「そうだね。 正直気乗りしないけど、何もやらずに ここ 私の宿屋に1ヶ月もいたらダメになりそうだからね。 何より暇だし...。 」 「なるほど...。 ということは、マデイラ王国から無事脱出することができたわけですね。 おめでとうございます。 」 「ありがとう!カマエルさんのおかげだよ!それで攻略する前に、カマエルさんと作戦会議をしようと思うんだけど、前回のように迷宮探索をしている最中、【 天ノ軍勢 アーミィ】で俺を守ってくれない?」 「もちろんでございます。 ああ、執事の真似事も少し面倒くさくなってきましたね...。 悠斗様、言葉遣いを元の私の言葉に戻してもよろしいでしょうか。 」 「もちろんいいけど??」 「それでは、これより言葉遣いを変えさせて頂きます。 」 「あと、カマエルさんにはあまり【 断罪 ジャッジメント】を発動しないで貰えると助かるな。 」 「わかった。 それじゃあ、剣で戦うことにするよ。 前の迷宮みたいにアンデッド系のモンスターが出てきたらどうする?」 「カマエルさんの口調ってそんな感じだったんだね。 もちろん、アンデッド系モンスターや虫系モンスターがでるようなら、どんどん【 断罪 ジャッジメント】で消し去っちゃって!」 「わかった。 ちなみに今から迷宮攻略をするのか?」 「迷宮の前に見張りと思われる人影を数人感知したからね。 夜になったら攻略しに行こうと思っているよ。 」 「夜か...。 わかった。 じゃあ、またその時にでも呼んでくれ。 」 「じゃあ、また後で呼ぶから、よろしくね。 」 そういうと、カマエルは(ポンッ!)という音とともに【 天 カマエル】のカードに戻った。 よく見てみると【 天 バトラー】から【 天 カマエル】に名称が変わっている。 きっと執事の真似事がもう飽きてしまったのだろう。 悠斗は、【召喚】スキルでカードをバインダーに収納すると、影の中から部屋に戻り、夜の迷宮攻略中に眠くならないように、時間まで寝ることにした。 もちろん食事を済ませた後のことである。 それから数時間後、夜になって目を覚まし、『ん~っ!』と気伸びをすると、悠斗は影の中に入り、【召喚】でカマエルを呼び出す。 「準備ができたようだな。 」 「うん、早速、迷宮を攻略しに行こう!」 影の中から、迷宮前に来たため、アリバイ工作はバッチリである。 誰にも見られていないし、俺は今【私の宿屋】で就寝中という設定だ。 とはいえ、朝ごはんまでに戻らないと、バレてしまう可能性がある。 早速、影の中から迷宮に入り込むと、【影魔法】で迷宮内の影を取り除き、迷宮内を明るくする。 もちろん、迷宮の入り口付近の影は取り除いていないので暗いままである。 「悠斗様の影魔法はこんなこともできるのか...。 」 なにやらカマエルさんが驚いている。 (まあ、俺自身も【影操作】しか使えなかった頃に、思い付きでやってみて 偶々 たまたまできたことだからね。 ) 「さあ!楽しい楽しい迷宮攻略の始まりだ!」 悠斗が無理矢理テンションをあげながら迷宮に進もうとすると、カマエルが【 天ノ軍勢 アーミィ】で2体の能天使を悠斗の後ろにつける。 「まずは私が先導する。 悠斗は私の後からついてこい。 」 カマエルはそう言うと、腰につけていた剣を抜き、迷宮の奥へと進んでいく。 悠斗が迷宮内を【 影探知 サーチ】すると、どうやらこの先は分かれ道になっているようだ。 「カマエルさん、この先分かれ道になっているみたい。 【 影探知 サーチ】してみたら、左側は行き止まりになっている。 」 「わかった。 右へ進もう。 」 分かれ道を右に進んでいくと、【 影探知 サーチ】にモンスターの反応があった。 どうやら、マデイラ大迷宮でも出てきたゴブリンのようだ。 「ゴブリンか。 どうする?倒していくか?」 「お願い。 倒したら収納指輪にしまうから、持ってこなくてもいいよ。 」 そう言うと、カマエルは、ゴブリンを撫でるように剣で切り裂き進んでいく。 「うわっ...。 グロッ...。 」 悠斗は、カマエルの切り裂いた それ ゴブリンを拾うように収納指輪に収めていく。 「カマエルさんって、剣術も上手いんだね。 」 「そうでもない。 こんなことは誰にでもできる。 悠斗様もやってみたらどうだ?」 「気が向いたらね。 なにせSTR値500しかないし...。 」 迷宮内で戦いながらとは思えない会話をしながら迷宮を進んでいくと、気付けば8階まで降りていた。 悠斗は、9階まで降りたところで、【 影探知 サーチ】に宝箱のような反応を感じ、カマエルに話しかけた。 「カマエルさん、宝箱があるみたいなんだけど開けてもいい?」 「ああ、もちろんだ。 宝箱には【鑑定】をかけてから触るんだぞ。 」 「わかった。 それじゃあ【鑑定】。 」 そういうと悠斗は宝箱に【鑑定】をかける。 -------------------------------------- 宝箱(モンスタートラップ付き) 効果:宝箱に触れることで、モンスタートラップが発動する。 説明:強力なアイテムや、レアな素材が収められている宝箱。 すべてのモンスターを倒すことで開くことができる。 -------------------------------------- (キターッ!マデイラ大迷宮にもあったレアアイテム入り宝箱だ!) 「ねえ、カマエルさん。 あれモンスタートラップ付みたいなんだけど、触ってもいい?」 「わかった。 それなら私が宝箱に触れるから、悠斗様は能天使の後ろにいてくれ。 」 カマエルが宝箱に触れると、キラービーや、デススパイダー、 ブラックジュエリー 巨大なゴキブリなど虫系のハイレベルモンスターが宝箱の向こう側に湧き出てきた。 悠斗は、巨大な虫系モンスターを見ると顔を引き攣らせ、はやく【 断罪 ジャッジメント】で消し去ってくれと言わんばかりの目をカマエルへと向ける。 悠斗の心の声が聞こえたのか、はたまた悠斗の血走った目を前にいながら感じ取ったのかカマエルは自然な挙動で【 断罪 ジャッジメント】を発動させると上空から眩い光が降り注ぎ、宝箱の向こう側にいた虫系モンスターを消していく。 「悠斗様、顔が引き攣っているが大丈夫か?」 「も、もちろん...。 消し去ってくれてありがとう。 」 「じゃあ、宝箱をしまうね。 」 そう言うと、悠斗は宝箱ごと収納指輪に収めていく。 「さあ、先へ進もう。 」 悠斗は少し憂鬱な気分になりながら、10階のボス部屋まで進んでいくのであった。

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